東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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<   2010年 12月 ( 19 )   > この月の画像一覧

早いもので、今年もこれで仕事納めとなった。
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目黒不動尊では、今年最後の縁日が開催されていた。仕事場に溜まった埃も綺麗に掃除したし、この日記も今年最後だ。

明日から青春18切符で名古屋まで呑み鉄に出かけて来るのだナ。
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夕べは木場の『河本』で、久しぶりにヤマニの酒朋クマちゃんにお会いした。オーケストラの練習の前に口を潤しに来たみたい。

河本も昨日が仕事納めだったらしく、御常連さん達が鮨詰め状態でホッピーを呑んでいた。

真寿美さん、今年も美味いホッピーをありがとうございました。

森イッキさん親子とも年末のご挨拶が出来た。
そして一人、木場から神保町に移動し、『兵六』の暖簾を潜った。
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荒木マタエモンさんをはじめ、キクさん、フルちゃん、舌波さんといつもの顔が集ってた。皆さん、今年も本当に良く呑みましたナ。
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冬の名物「さつま汁」も始まったし、新年もまたお世話になります。

この一年も沢山の酒場へとお邪魔したなぁ。この日記に書いてない酒場もまだまだ沢山有る。大抵は、通って通って通い倒した酒場を中心に書いているからネ。気に入った酒場程、何度も足繁く通ってみるのだナ。その中から、皆さんにも是非行って貰いたいと思ったら日記に書く事にしている。

そんな新しく出逢った酒場も数多くあったナ。ちなみに最近のお気に入りの酒場は武蔵小山に在るカウンター5席の小さな天ぷら屋だ。まぁ、その店の事は年が明けたら紹介しよう。
       ◇        ◇        ◇
さて、先週の土曜日は朝からいつもの『土よ宇』朝酒で始まった。
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立石仲見世も正月の準備をしていたネ。
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『宇ち多゛』の年内営業は明日29日までだ。
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新年は5日から始まるそうだ。

午前11時少し前、いつもの面々が集い、年末のご挨拶となった。
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大島さん、ホッシー、今年も沢山呑みましたナ。

今年も此処の梅割りを何杯呑んだだろうか?
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『宇ち多゛』の皆さん、本当にこの一年お世話になりました。感謝!
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宇ち多゛から『ゑびすや食堂』に移り、鰤の刺身で緑茶割りを戴く。
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スーさんや岩井さんも大変お世話になりました。
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岩崎さんは宇ち入りせず、既にこちらで出来上がっていた。それにしても、朝から何杯呑んでるのだ。

この日は夕方から忘年会が有ったので、朝酒はこれにて終了。
一度、家に戻り一休み。
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日暮れと共に南千住へ。
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今回は『大林』をスルーして、向かうは『丸千葉』だ。
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この日は古い先輩の木原さんのお誘いで呑み会となった。
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久しぶりに逢うのは、和田博己さんでアル。元はちみつぱいのベーシストで、今はオーディオ評論家として活躍中だネ。
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牡蠣鍋をつまみながら、愉しい酒となった。

鍋の〆は、雑炊だ。
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これまた出汁が効いて抜群の味だったナ。

50代と60代の男三人の忘年会と云うのも中々渋いものだったネ。
でも、お二人とも素敵に年を重ねていたナ。僕も負けておれんなぁ。
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そして、『大坪屋』とハシゴ酒は続く。
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此処のコの字カウンターも素敵だネ。
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肉豆腐をアテに酎ハイがススムのであった。

最後は、木原さん行きつけの『うぐいす酒場』へ。
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このホイスの店ってのが嬉しいネ。
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再開発で綺麗な店になったが、ホイスの味は変わらない。

愉しい時間はあっと云う間に過ぎてゆく。
木原さん、和田さん、来年もまた大いに呑みましょう。

皆さんと別れ、日比谷線で恵比寿まで出ると、メガネがないことに気付く。あぁ、またヤっちまった。これで今年は三度もメガネを無くしたことになる。トホホ。
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でも、早速新調したのだヨ、ムフフ。

イヤハヤ、そんナ、こんナの一年でしたナ。
本当に沢山の酒場や其処で出逢った方々に感謝!

今年はツイッターのお陰で、呑み師さんやヒゲオヤジさん等々、多くの方々とも酒を酌み交わす事が出来た。ありがとうネ、みんな!

と云う訳で、今年の『東京自由人日記』はこれにて終了。また、来年皆さんと東京中の酒場でお逢い出来る事を愉しみにしている次第です。

さぁ、日が暮れたらビリー隊長と今年最後の宇ち入りをしよう。

では、皆さん良いお年を!
by cafegent | 2010-12-28 15:27 | 飲み歩き | Trackback | Comments(8)
今朝は山手線の東京駅で人身事故が起きたため、午前中の内回りも外回りも運転見合わせだったらしい。

毎朝徒歩通勤の僕には影響が無かったが、みんな通勤時間だから大変だっただろうネ。

仕事場近くの中学校に水仙の花が咲いていた。
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水仙は雪中花とも云い、冬の季語でもある。
一段と寒さが厳しくなって来たが、この可憐な花を眺めていると手の冷たさも忘れて魅入ってしまうのだナ。

       水仙が霞む吐息の白さかな
      ◇        ◇        ◇
天皇誕生日の祭日、我が家にて『オウチ居酒屋』を開いた。
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毎年、冬になると岡山から殻付きの牡蠣が届く。前回は浅草の酒場『簑笠庵』にて酒宴を催したが、今年は二度目のオウチ居酒屋と相成った。

今回は牡蛎とおでんでアル。
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荏原中延駅の近くに在るおでん種屋『丸サ商店』さんの自家製練り物やちくわぶがとても美味しい。そうそう、コンニャクも自家製だ。

牛スジは武蔵小山駅前のもつ専門店『みやこや』で手配。
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前日の晩は酒朋ミヤッチ邸にて軍鶏鍋パーティだったので、家に戻ってから下ごしらえをした。

午前中に家の掃除を住ませ、武蔵小山温泉にてひとっ風呂浴びた。
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一斗缶に入った日生の牡蛎も昼前に届き、準備万端。
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おでんも完成し、夕方四時に無事開店だ。
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ちくわぶは出汁が濁らない様に別の鍋。
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殻付きの牡蛎も次から次と蒸していく。
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この日のメンバーは、いつもの立石や神保町、野方、浅草界隈で酒を酌み交わす酒朋ばかり。宇ち多常連の岩崎さんは、包丁道具一式持参で参加してくれた。
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自転車野郎ホッシーは、上野『貫ろく』仕込みの自家製叉焼を造って来てくれた。
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荒木マタエモンさんは、野方名物『中島屋精肉店』のメンチ、トクちゃんはお馴染み木挽町『辨松』の卵焼きをお土産に持って来てくれた。
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皆さん、ありがとう。
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先ずはビールで乾杯し、蒸したての牡蛎を平らげる。
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皆、ひたすら牡蛎の殻と格闘中。
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総勢十人くらいだったが、一人十個は食べたよネ。
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そして、またこのポーズ!
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軍鶏鍋でお世話になったミヤッチも登場。
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僕の大好物、『うさぎや』のどらやきのお土産も嬉しい限り。
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日も暮れてきて、酒も日本酒へ。
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呑み師さんが送ってくれたいわきの地酒『又兵衛』を戴いた。美味い酒を本当にありがとう!感謝多謝!

遅れてやって来たキクさんは牡蠣に合うだろうとウォッカとトマトジュースを持参。
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牡蠣エキスがたっぷりと詰まったブラッディメリーの完成だ。
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コレ、中々イケル酒でしたネ。お次ぎは、牡蛎とモルトウィスキー。
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こっちも美味かったなぁ。
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そして、岩崎さんが厨房に入る。
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秋元屋冷蔵庫前のユリちゃんとホッシーはお手伝い。
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岩崎さんお手製の中華わんたんの完成だ。
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酒呑みの造る料理は、本当に酒に合うネ。
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〆のご飯はおでんの汁かけ飯でアル。
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出汁が効いて美味いんだナ。
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あぁ、料理包丁を自慢している岩崎さんの後ろで、シッカリと爆睡している僕が居た。
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Qちゃん、ユリちゃん、最後のお片づけありがとう!

オウチ呑みだと、気兼ね無くたらふく食べて呑めるから愉しいネ。
また、来年もやりまっせ!
by cafegent | 2010-12-27 13:22 | 食べる | Trackback | Comments(2)
今日はクリスマス・イヴだネ。
来客が遅れているので、また日記を更新してみた。
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ラジオでは朝からずっとクリスマス・ソングが流れている。だけど、毎年架かる曲って同じ歌が多いと思わんかネ。
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街では、恋人たちが心時めく様な恋を語り、「もぅ、一生の想い出!」とか何とか言って、高価なプレゼントを貰うのだろうか。

う〜ん、日本は本当に平和かもしれないナ。
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先日、テレビの番組で一人の建築家の事を取り上げていた。

モダンな意匠で著名な建築家の高松伸さんが紹介していたのが、孤高の建築家白井晟一(せいいち)氏だ。1983年に他界しているが、今再び脚光を浴びているのかナ。

80年代、僕は六本木と神谷町の間に在る飯倉片町で働いていた。そのすぐ近くにそびえ立つ「NOAビル」はひたすら異彩を放ち、外界との距離を断ち切っているかの様な建物だった。そう、スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」に登場するモノリスを彷彿させたナ。

あの建物を設計したのが白井氏だ。氏の名前を一躍有名にしたのは、1955年に発表された原爆堂の設計だろう。
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実際には建造されなかったが、当時活躍していた多くの建築家たちにも強烈なインパクトを与えた。

モダニズム時代の流れに逆らう様に重厚な中世ヨーロッパの石造りの建物を現代的な解釈で設計し続けた。時には自らがノミを持って石を削ったそうだ。

久しぶりに白井晟一と云う名前を思い出したと思ったら、ナント青幻舎から「白井晟一 精神と空間」なる作品集が出版された。
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美術家の森村泰昌氏は、朝日新聞の書評で、〈この本には、単なる建築家の作品集とは異なる、ただならぬ気配が漂っている。 カヴァーの白井晟一のポートレートをもう一度見る。「憂い」ある表情である。白井氏は何を憂えているのか。日本文化の危機か、それとも機能優先、経済優先の建築界をか。それを語る言葉を私はまだ持たないが、「憂い」あるいはメランコリアの感受性が白井晟一には確実にあり、この人の建築にそれが色濃く反映していることは、私にもわかる。〉と記している。

そう、この本の表紙は可成り凄い。大抵の建築家の作品集と云えば、代表作の建築物がカヴァー写真に使われる筈だが、此れは違う。森村氏の言う「憂い」を秘め、額に拳をあて沈思黙考する白井晟一のモノクロームのポートレートだ。
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本書には作品や図面の他に寄稿文も収録されている。磯崎新氏のエッセイは素晴らしい。先の森村氏の言葉を借りると、〈磯崎新らの、なにか通常言うところの評論を超えた雰囲気の論考も含まれる。それらの論考は、こう言ってよければ、今は亡き恋人に送られた、まるでラヴレターのようである。〉と。

建築家やデザインに関係のない方でも、是非この本を手に取ってみて欲しい。孤高の建築家が見つめる眼差しの向こうに興味を抱く筈だ。
by cafegent | 2010-12-24 16:38 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
とろりと甘い「あんぽ柿」を戴いた。
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熟し具合が絶妙で、生の柿が苦手な人でもこの干し柿ならばきっと好きになる筈だ。

        柿喰ふて昔日の客思ひ出し

ひとみ姐さんのご実家から届いたデコポンもとても甘かった。
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本人は余り故郷の事を話さなかったけれど、こうして姐さんのご両親から頼りを戴くと、娘を想う親の気持ちは何処の家族も一緒だナ、と思った。ひとみさんが生きている時に、一緒に九州旅行でもしておけば良かったなぁ。
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さて、木曜日は浅草の酒朋ミヤッチからのお誘いを受けて、クリスマスパーティに参加した。クリスマスと云えばターキーが定番だが、其処は矢張り江戸っ子の宴なので軍鶏(シャモ)鍋と来たもんだ。

軍鶏鍋と云えば、浮かぶのはご存知「鬼平犯科帳」に登場する『五鉄』の鍋だナ。

そして、夜七時ミヤッチ邸へと集まった。
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先ずは冬至のカボチャで万事快調な躯を願う。
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こちらは酒朋むっちゃんの父上お手製の千枚漬けだ。
サスガ、呑んべい夫婦のお父様、これも酒がススム味付けだ。
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ミヤッチの御母上の手作り〆鯖が、なんとも絶品だった。
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こりゃ、そんじょ其処らの居酒屋よりも美味かったネ。
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酒は皆が持ち寄った日本酒がズラリ。
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ビリー持参は、愛媛の地酒「川亀」だ。

さて、お待ちかねの軍鶏鍋の登場だ。
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新鮮なシャモ肉に加え肝やキンカンもたっぷり準備されていた。
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これこそ、池波センセが何度も書いたシャモ丸ごと1羽の鍋だナ。
むふふ、出来上がりが愉しみだネ。

妹さんの友人家族に交じって、我々呑んだくれ軍団はとっても場違いな感じを醸し出していたかナ。
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葱と笹がき牛蒡もたっぷりと乗せて、五鉄の鍋の完成だ。
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荒木マタエモンさんは、鬼平にはこの酒だろう、と「景虎」を持って来てくれた。
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しかし、実は「鬼平犯科帳」を読んだ事ないらしい。ズッドーンッ!

そんな訳で、大きな50型画面でドラマの「鬼平犯科帳」を観る。
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丁度、『五鉄』の場面が出ていたネ。

ミヤッチお勧めの「いぶりがっこのクリームチーズ乗せ」が、酒のアテに抜群だった。
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こんなに相性が良いとは露知らず。コレ、病みつく美味さでしたナ。
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味付けもバッチリで、軍鶏鍋のお代わりも続くネ。

続いて、味噌田楽の登場。
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これも『鍵屋』の味噌おでんに匹敵する美味さ。皆さん美味しい料理に舌鼓を打ってたネ。

しかし、おでんの味噌を白いシャツにこぼしていた方が一人居た。
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やったー!これでこそ、ハッシーだネ。まるでお約束の様に何かやらかしてくれるのだナ。

お腹も一杯になったネ。
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おうどんも美味かったし、〆の雑炊はシャモの出汁が効いて幸せに浸れる味でした。
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いやぁ、本当に美味しいもの尽くしで感激しっぱなしの酒宴でしたナ。
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みやっちのお母上はずっとキッチンに立ちっぱなしで素晴らしい料理を作って戴きました。恐縮至極でありまする。

素敵なクリスマスの宴にお招き頂き、ありがとうございました。
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みやっち、ありがとう!

そして、御母上をはじめ妹さんやご友人の皆様、お世話になりました。

これに懲りず、また呼んでくださいナ。

I wish you a Merry Christmas!! and Thanks! The Barfly.
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by cafegent | 2010-12-24 14:42 | 食べる | Trackback | Comments(0)
今日は天気が良いね。日中はコートも要らない程暖かだ。
今朝の路面は夕べの雨で濡れていたが、水溜まりに冬の太陽が眩しく反射していた。

二十四節気では、今日が冬至だネ。今朝は朝風呂に柚子を浮かべ、躯を芯から温めた。
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昔からこの日に柚子湯に入り、かぼちゃを食べると風邪を引かないと言われているが、僕は先に風邪を引いてしまった。

今は亡きひとみ姐さんの実家から熊本産不知火(デコポン)が届いた。
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オレンジとポンカンを交配して生まれたデコポンは甘くてみずみずしくとても美味しい。ビタミン補給をして、もう風邪を引かないゾ。

今朝は、仕事場に向かう途中で、目黒不動尊に立ち寄った。
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スズメの鳴き声に交じってシジュウカラの声が聴こえたからだ。
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鳩やカラスも集まっていたが、その中で1羽珍しい鳥を見つけた。
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渡り鳥のジョウビタキだ。コイツが来たと云う事は、もう冬なのだナ。林試の森公園でも時々見かけるが目黒不動尊では初めて観た。
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お腹のオレンジ色がなんとも美しい鳥だネ。
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シジュウカラはまだ餌を探していたナ。
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先程、末広町の『3331Arts Chiyoda』にて、「えとことば展」を拝見して来た。
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今日からの開催で来年1月23日までの会期でアル。
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此処は旧練成中学校が在った場所。その校舎を再利用して千代田区の文化芸術の育成を図るプロジェクトの一環だ。
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今回の展覧会は、『おかざき世界子ども美術博物館』が所蔵する世界の子どもたちの「え」と、子どもの「ことば」、そしてドキュメンタリー写真家のキャロライン・アービィー女史が撮影した世界中の子どもたちの「写真」で構成されている。
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会場内は、「楽しみ 喜び」「暮らし 自然」「家族」など幾つかのカテゴリーに分けられている。
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世界中の子どもたちの素直な「え」と「ことば」に『地球はひとつ』なのだと改めて考えさせられた。そして、またこの子どもたちが次の社会を創っていくのだナ、と実感した。
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学芸員の方に許可を戴いて会場内を撮影させて戴いたのだが、「戦争」や「悲しみ」のコーナーでは、どうしてもシャッターを押す事が出来なかった。
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ギャラリーを出てみると、日本は本当に長閑な国なのだなぁ、と再認識した展覧会だった。

正午を廻ったので、此のギャラリーの横路地に佇む『御料理花ぶさ』にて昼飯を食べた。此処は池波正太郎がこよなく愛した店でアル。
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この文字も池波先生の手によるものだ。

今日の炊き込みご飯は牡蠣ご飯だ。
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板長おすすめの氷見の鰤のブリ大根とご飯セットを戴いた。
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今が旬の鰤は脂ののりも良い。
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ご飯のおかわりも出来るし、最後にあずき汁粉の甘味が付くのも嬉しい限り。これで、千円なのだから素晴らしいネ。

さて、今夜は浅草の酒朋ミヤッチ邸にて軍鶏(シャモ)鍋パーティが催される。レシピはもちろん鬼平犯科帳に登場する軍鶏鍋屋『五鉄』との事。今から、もう酒を欲している自分が居る。
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そんな訳で昼から池波正太郎モードに切り替えてみたのだナ。
「3331ARTS CYD」のサイト
by cafegent | 2010-12-22 16:00 | ひとりごと | Trackback | Comments(2)
鬼の霍乱じゃないが、普段滅多に病気にならないのだが、昨日は朝から体調が優れなかった。朝から腹を下し、午後には躯の節々がピリピリと神経痛に悩まされた。夕方には躯が熱く成り熱が高くなった。そんな訳で、昨日は大人しく家に戻り、鍋焼きうどんを食べて布団に潜った。

早めに大事を取って休んだお陰で、今朝はすこぶる快調だった。
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雑誌「アエラ」を読んでいて、面白い言葉を知った。
『草木国土悉皆成仏』(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)という言葉でアル。
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仏語で「草も木も国土もみんな仏様と同じ、尊い命を持っており成仏する」ということを説いている。そして、日本人のDNAの中にこれが流れている。

今話題の羽田の東京国際空港ターミナルビル内の商業施設『江戸小路』を設計した建築家の中村義明氏が、設計するにあたり、何度もこの言葉を口にしたそうだ。

サスガ、京都の『俵屋』や『菊乃井本店』を手掛けた数寄屋建築の名匠だけある素晴らしい考えだネ。また一つ良い言葉を知った。
       ◇       ◇       ◇
さて、今月号の雑誌「東京人」の特集は「東の横丁うまい店」だった。

TV旅チャンネル「居酒屋紀行」でお馴染みの太田和彦さんや書籍「望郷酒場を行く」の著者で、地域雑誌「谷中・根津・千駄木」の編集長森まゆみさん等が、味のある取材で愉しく読めた。
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東京スカイツリーの建設で沸き立つ東京の東界隈を歩いていたが、まだまだ知らない処が多いネ。

前回の横丁特集で「渋谷のんべい横丁」を取材した太田さんは、僕と隣り合わせで呑んだ酒場『Non』を紹介してくれた。あぁ、この人は本当に酒場が好きなのだなぁ、とその時も実感した。

誌面を読みながら、僕は一体いつ頃から下町の酒場等に足繁く通う事になったのだろうか、と考えてみた。

そう云えばと、書棚から一冊の雑誌を探してみた。有った、有った。

僕は今から17年前の「東京人」に載ったことがある。
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1993年発売の12月号だった。
特集は、「東京至る処に酒場あり<最新版BAR居酒屋案内>」でアル。バブル期の頃は、六本木や赤坂辺りで飲む事が多かったが、1989年僕は下北沢と云う場所に小さな酒場を開いた。三軒茶屋と下北沢を結ぶマイナーな茶沢通り沿いに面した小さなバーだ。

当時、「東京人」で原稿を書いていたフリーライターの故・岩下久美子さんは開店当初から仕事帰りに良く立ち寄ってくれた。

僕の店『アルゴンキンズバー』が出来て5年が経った頃、ふらりと岩下さんがやって来て、「東京の酒場特集をする雑誌が有るので、此処を取材させてね」と云う。

そして、当時のバーテンダーと僕とで取材に応じた。それから1ヶ月程経ち、掲載誌が送られて来た。それが、「東京人」75号だった。
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それにしても、33歳頃の僕を今見ると若過ぎて照れるネ。

ページを捲ると、バーの他にも僕がそれまで行った事も無い地域の渋い居酒屋なども紹介されていた。取材していたのは、もちろん太田和彦さんだった。
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この特集号を読んで、僕は初めて千住の「大はし」や月島「岸田屋」、秋葉原「赤津加」等を知った。それからだろうか、暇を見つけては居酒屋に通う様になったのは。

それまでも、渋谷界隈で呑む事が多かったから、「富士屋本店」や「鳥重」、恵比寿の「縄のれん」等には通っていたが、わざわざ遠出をしてまで酒場に繰り出すなんて事はしなかったっけ。

今、改めて当時の「東京人」を読み返してみると、後半ページに明治の石版画特集が出ていた。
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石版画を紹介しているのは、坂崎靖司とある。そう、露骨の俳号で知られるエッセイスト坂崎重盛さんの本名だ。

「巡り合わせ」と云うものは実に奇遇でアル。今、毎月参加している吉田類さんの句会でご一緒させて戴いているのが、坂崎さんなのだナ。

僕は新版画が好きで、少しづつ集めているが、当時から坂崎さんの石版画コレクションは有名だった。

坂崎靖司=坂崎重盛さんだと知ったのは、随分後になってからだった。

そうそう、今朝届いたメイルに素敵な句が有った。

      草庵に暫く居ては打ち破り

芭蕉が詠んだ名句だネ。今まで留まっていた草庵を出て、いよいよ次の旅に踏み出そうと云う心意気がガツンと伝わってくる一句だ。なんとも詩的な句だが、これこそが芭蕉の感情表現なのだナ。

この句をメイルしてくれた伊勢幸祐さんも酒場で出逢った一人だ。
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氏は、吉田類さんと共に本を執筆したりする編集人だが、僕を句会に導いてくれた恩人でもある。神保町の『兵六』に類さんと共にいらしてたのが最初だっただろうか。
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今では立石の『宇ち多゛』や沼袋『たつや』などでも一緒に酒を酌み交わすようになった。

酒場を通じ、色々な方と出逢い、酒を酌み交わし、知らぬ間にその糸が紬ぎ合うのだから、まんざら無駄に歳を取った訳でも無いみたいだネ。

来年も沢山の酒場で様々な出逢いが待っていることだろう。
これからは、その繋がりをじっくりと深めていきたいものだナ。
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     これでよい 我(われ)そう想ふ年の暮れ

毎年、この時期になると来年一年に向けてあれや此れやと色々考えてしまう。まぁ、来年も己を信じて生きていこう。
by cafegent | 2010-12-21 13:26 | ひとりごと | Trackback | Comments(5)
録画しておいたNHKの「俳句王国」を観ていたら、兼題が「手袋」だった。もうそんな季節なのだネ。

        手袋を外す仕草に色香立つ
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浅草「浅草寺」の境内では冬の風物詩『羽子板市』が開催されていた。
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週末の土曜日は天気にも恵まれ大勢の人で賑わっていた。
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東京スカイツリーも雲一つ無い青空に向かって伸びていたナ。
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五重塔の廻りでは縁起物の羽子板が色とりどりに飾られて、華やいだ雰囲気に我々呑んべい達の土曜朝酒の酔いも抜けて行った。
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そして、お馴染みとなって来た荒木マタエモンさんは、浅草寺でもズッドーンッと決めていたゾ。
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本堂でお詣りを澄ませ、また酒場へと向かうのであった。
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      ◇        ◇        ◇
さて、目黒の『寿司いずみ』にハナシを戻そう。
此処は、必ずどの魚貝もひと仕事してから出す。本鮪など仕入れてからの熟成具合をみながら、一番美味い頃合いに握りにするのだナ。
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握りに塗る煮切りのツメも出す物によって総て違うのだ。煮穴子には穴子の煮汁を煮詰めて造るツメを使う。煮蛤は蛤の出汁、鮑は鮑、シャコはシャコでツメを造ると云った具合だ。

そう云えば、今年5月初めに世田谷の住宅地から銀座歌舞伎座近くに移転し、ミシュランで三ツ星を獲得した『あら輝』の店主は、此処で8年間もの修行を積んだ。

荒木氏本人が隠そうとしているのか、雑誌やテレビで紹介される時は、必ずと云って良い程に「独立前の二年間『きよ田』の新津さんに寿司を学んだ」と記されている。江戸前の基礎をみっちりと仕込まれた『いずみ』には決して触れないのだナ。ハテ、何故だろうか?まぁ、良いか。

此処の寿司は握ったらスグに食べて貰いたいとの気持ちから、手のひらに直接握りを置いてくれる。煮穴子などは崩れ易いので手に置かれた途端に口に持って行くのだナ。これがもう美味いのなんの。

それ故に、握り寿司はカウンターに座らなくちゃ至福の時が半減してしまうのだ。
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最初の握りはクエの昆布〆から。
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続いてカワハギの肝乗せでアル。身が締まって美味い。
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いずみ名物小鰭(コハダ)の赤酢〆、白酢〆、それにキビ酢〆だ。
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お次ぎは、北寄貝の炙り。
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酒は奥清水に。
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コレが水の様にスゥーッと喉を通るのだナ。
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金目鯛の漬けもムフフの美味さ。
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珍しく、津軽の戸井で穫れた本鮪を細巻きで戴いた。

能登の牡丹海老。
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これは締めてから一日寝かせたそうだ。甘みが増すのだネ。
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お吸い物は祝い膳だそうで、奄美の新もずくの椀だ。そこへバルサミコ酢と黒胡椒を足すと抜群に美味さが増すのだ。
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酒は新潟の「越の魂」だ。

先程食べた蝦夷鮑を今度は握りで戴いた。
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おおぉッ、こりゃ何度食べても唸るなぁ。
この鮑、利尻昆布を食べて育っただけの事は有る美味さだったナ。
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白子は炙りで戴いた。
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細巻きをまた戴いたのだが、何だったか忘れてしまった。
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ここで琉球泡盛の古酒『美(ちゅ)ら蛍』を戴いた。
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ロックだが、かなりガツンの来る酒だったナ。
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イクラの醤油漬けは昆布醤油だからほんのりと甘い。
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最後に煮穴子を戴いて、終了だ。

今年も四季折々の美味い魚を戴く事が出来て幸せだ。元旦のお節料理もお願いしたし、年明けはまたクエづくしから始めようかナ。
by cafegent | 2010-12-20 13:08 | 食べる | Trackback | Comments(0)
年内にもう一度目黒の寿司屋さんに行きたいと思っていたのだが、中々都合がつかなかった。今年はもう行けないかなと思いつつ、電話を入れるとその日の夜に予約が取れた。

六本木ヒルズで映画『ノルウェイの森』を観終わり、中目黒からタクシーで『いずみ』へと向かった。

午後七時、カウンター席は既に満席でアル。そして、奥の座敷へとお邪魔する。
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先ずはサッポロ赤星で喉を潤し、先付けを戴いた。能登のなまこを使った「茶ぶり海鼠(なまこ)とこのわたの漬け」から。
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上の緑は、自然薯のトロロとオクラにコノワタを合わせた物だそうだ。
茶ぶりなまことは、ナマコにお茶に浸して柔らかい食感を引き立てる料理だ。番茶が良いみたいだネ。

続いて、能登の寒ブリと寒鯖の刺身だ。
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鯖は昆布〆も戴いた。
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いつもの淡路玉葱の擦りおろしと和芥子で食す。

これには広島安芸市の地酒「本州一」を合わせた。
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土井杜氏が仕込むこの酒は年間3500本しか作らないので、殆ど地元内で消化されてしまうそうだ。甘さの中にコクを感じる美味い酒だったナ。
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ブリの肝臓の茶浸しも酒の肴に良い。そして、この日のお目当て「蝦夷鮑(エゾアワビ)」の登場だ。
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利尻の冬は荒れるから、12月の3週間しか採れない。故に小振りのアワビながら市場価格は一つ1.5万から2万円もするそうだ。それを贅沢に刺身で戴く。利尻昆布をたっぷりと食べて育ったエゾアワビなので、口に入れた途端に昆布の味が広がるのだナ。
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ギュっと身が締まって、甘みもあり、何もつけないでそのまま食べるのが美味し。それにしても、唸る程の美味さってこう云う事なのだナ。
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鮑の肝も酒がススム。

そして、冬の名物「天然牡蠣と信州りんごの土手焼き」だ。
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気仙沼の天然真牡蠣としめじを白味噌と信州味噌で土手焼きにする。
小振りの真牡蠣は味が濃厚で美味い。
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秋田栗林酒造の純米吟醸に合わせて、奄美大島のシャコ貝を戴く。
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味噌と白ワイン、酒で炊いた貝と牛蒡が抜群の味だった。貝を食べた後はお出しに鮓飯を入れて貰うのだ。これまた、ムフフの美味さ。

蒸し物は親方の新作だった。
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真鱈の白子の漬けと鮟鱇の肝の味噌漬けの茶碗蒸しなのだが、ダシ玉子に見えるのは全て白子をすり鉢で擦りおろしたモノで、可成りの量を使ったそうだ。
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上に乗るのは江戸前青さ海苔。
白子とアン肝たっぷりなので、親方は「痛風椀」と命名したそうだ。

酒の肴は此処までだったが、もう少し呑みたいので、「プリン体アラモード」を戴いた。
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時鮭の卵巣の味噌漬け、シャモのべっ甲卵、そして沖ボラの卵巣の出来立てからすみだ。からすみは十月から8週間風干しで仕込み完成だ。

珍味には栃木県湯津上村『菊の里酒造』の「特別純米仕込み壱号初しぼり 大那(だいな)」を戴いた。
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フルーティでクイクイと呑めてしまったヨ。
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アワビの肝を酒粕に漬けたのも酒にピッタリの珍味だ。
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酒は会津「國権」の蔵元が仕込む純米大吟醸の中取り「てふ」へ。

途中、親方秘蔵の古酒「元禄弐年」を呑ませて頂いた。
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1988年に造った酒は、まるで紹興酒の様になっており実に深い味わいだった。
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こうして、手のひらで温めるとまた味が変わるのだナ。

この辺りで、カウンターの先客が引き上げたので、席を移動。いよいよ握りに突入だ。

さて、握りの続きはまた次回だナ。
目黒の住宅地にひっそりと佇む『寿司いずみ』劇場の第一幕終了。
by cafegent | 2010-12-17 18:15 | 食べる | Trackback | Comments(0)
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村上春樹原作の映画『ノルウェイの森』を観た。原作を読んでから20年以上と随分時が経っているので、映画の流れを追いながら村上春樹らしい会話のやりとりなどを思い出した。

村上春樹の原作はヨーロッパに滞在して執筆されたとの事で、舞台は日本だが何故だか異国の匂いが漂う小説だった。

十代から二十代にかけての主人公の恋愛や喪失感は、当時27歳だった僕も上下巻を何度か読み返したっけ。
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この映画もパリに住むベトナム人のトラン・アン・ユン監督がメガホンをとり、原作の持つ独特な空気感を映像化出来ていたと思う。

60年代後期の時代背景を忠実に再現しており、服装や風俗など僕が当時背伸びして読んでいたガロや平凡パンチの事が浮かんだりしたナ。

吹き荒れる草原のシーンや碧々とした森、荒々しい海の映像は、言葉を超えた語りべとなり、深く心に突き刺さるようだった。

だが、決して後味の良い映画とは云えなかったナ。
心が痛むラブストーリーと云うものが僕は苦手なのかもしれない。
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映画館を出て、六本木ヒルズの鮮やかなイルミネーションが目に映ると余計に心に残る寒々しさが蘇って来た。

レコードショップの店主が細野さんだったり、療養所の門番が高橋幸宏さんなのはご愛嬌だった。また、えとせとらレコードの名がクレジットされていたが、レコードショップの壁に飾られているレコードの内容はちょいとニクかったネ。

ビーチボーイズやクリームに交じって、細野さんがベースを弾いていたエイプリル・フールのジャケットが見えたのが洒落ていた。確か、この映画の時代設定と同じ1969年に発売されたのだったネ。

主人公がガールフレンド「緑」と待ち合わせをしたバーのバーテンダーは、村上春樹氏本人だろう。クレジット表記は無かったが、カメオ出演したのだネ。

後味の良い映画では無いと書いたが、この映画は、是非とも映画館で観るべき映画だろうナ。
ただ、「直子」を演じた菊地凛子の顔がボクには生理的に駄目だった。もしかしたら、監督は「緑」役の水原希子の可愛いらしさをグっと引き立てる為にあえて、菊地凛子を起用したのだろうか。だとすれば、それは大正解だったかもしれないナ。
       ◇        ◇        ◇
さて、火曜日はいつもならば酒朋ビリー隊長と立石に宇ち入りするのだが、たまには気分を変えて違う酒場に行く事になった。
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恵比寿で打ち合わせを終えた僕は一人、木場へと向かう。
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『河本』の暖簾を潜ると真寿美さんの笑顔が僕を迎えてくれる。
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席に着くとスゥッとジョッキとホッピーが置かれるのも嬉しいものだ。この時間をとても大事にしたいものだ、といつも思う。そして、湯豆腐をアテにホッピーがススむのだ。

ささやかな幸せを実感し、店を出ると息子の手を引いた森イッキさんにお会いした。丁度入れ違いで、河本に来たのだネ。

僕は大手町経由で西巣鴨駅へと移動した。

駅前でビリー隊長と待ち合わせをし、明治通りを歩く。
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いつも読むブログのティコティコさんが以前書いていた『柳下』にも後ろ髪を引かれたが、この日の2軒目は滝野川の『高木』だ。
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先ずは此処の名物、牛乳割りでアル。
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年季の入った源氏のボトルの中身はダイヤ焼酎だ。
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小さな瓶に入った牛乳とダイヤセットが何とも可愛い。
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牛乳割りで、ビリーと乾杯!
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そして自慢の煮込みは長ネギじゃなく玉ねぎが付くのだナ。
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好きなだけ入れられるのも実に嬉しい限り。
此処の煮込みはご飯にも合うが、お餅とのセットもあった。
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人気のナンコツは売り切れだったが、カシラやギンナンなどを戴いた。
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のんびりと和む酒だったネ。
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高木を後にして、僕らは都電荒線の庚申塚方面へと歩いた。
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先週、入れなかった『庚申酒場』の灯りが出ていてホッとした。

ガラリと戸を開くと優しい笑顔のおばあちゃんがお出迎え。
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トクトクと焼酎を注ぐ姿に皆さん心和むのだナ。
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僕はウコン茶割りで呑む事にした。
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おでんを戴き、焼酎がススむ。
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最後に戴いたお漬け物もお袋の味だったなぁ。
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カウンターを囲み、他のお客さん達との会話も楽しく弾んだネ。
おばあちゃん、ご馳走さまでした。
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この日の酒は、何処の店でもホッコリと出来た。

最後にどうしても〆の飯が食べたくなり、僕らはピザ屋さんに入った。
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初めて訪れたのだが、これが実に美味しかったのだネ。
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サラダとピザが美味しくてペロリと平らげた。
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『ファイト餃子』も良いが、『ピザハウスアッシャゴ』は、庚申塚に来たらオススメだ。
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あれだけ呑んだのにビールが美味く感じたナ。
by cafegent | 2010-12-16 13:27 | 飲み歩き | Trackback | Comments(4)
師走ももう半ばだと云うのに、東京の気候は穏やかだ。
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地方では大雪とのニュースがテレビから流れていたが、この青空を眺める限り想像がつかない。

七十二候では、「熊蟄穴」(くまがあなにこもる)の頃。熊が厳しい季節に備え冬眠の為に穴に籠る時季だネ。

今朝のニュースで知ったが、夕べはオリオン座の近くを流れ星が通ったのだネ。双子座流星群は今夜も東京の空でも観られるらしい。
今宵は、気をつけて空を眺めてみようかナ。
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   カシャカシャと朽ち葉踏む音(ね)に故郷(さと)想ひ
       ◇       ◇       ◇
さて、勝どきの立ち飲み屋『かねます』が長らくの仮店舗から漸く新装開店した。
地下鉄のエスカレーターを昇るとなんとも豪華な建物に驚くばかり。
プチ東京ミッドタウンの様なイルミネーションも輝いていたナ。

駅前の再開発が終わり地上52階の超高層マンション勝どきビュータワーが建った為、街の景観がガラリと変わったネ。お洒落なテナント群に交じり、老舗の立ち飲み屋がこの場所に帰って来た訳だ。
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ガラリと戸を開けると知った顔が見えた。旧友ガマン君は仕事が休みだったらしくこの日は早くから来ていた。彼は週3、4回は此処で呑んでいる常連だ。

そして、その奥にはライターの森さんとウメカナちゃん達が既に呑んでた。打ち合わせの時間が延びて、僕が着いたのが夕方5時半頃だがもう店内は満杯でアル。
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先ずは、ハイボールを戴いて、遅れを取り戻す。

初めて此処に来た方は黒板の品書きに面食らうことだろう。
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800円、1,000円、1,500円、1,800円、2,000円とおおよそ立ち飲み屋の価格設定とは思えないからだ。
だが、ひとたび此処の味を口にしたら黙って納得することだろう。
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『かねます』は立ち飲み屋でアル。だが、その料理は割烹の味なのだ。
なんせ、世界で一番予約が取れないスペインの名レストラン『エル・ブリ』の天才シェフ、フェラン・アドリア氏が日本に来る度に此処に立ち寄るのだからネ。また、フレンチの奇才ジョエル・ロブション氏も度々やって来るそうだ。

ガマン君のハナシによれば、外国人が通訳引き連れて来る事が増えたそうだが、皆さん海外で此処の噂を聞いた著名なシェフ達らしい。日本よりも欧州で名を馳せた立ち飲み屋ってのも凄いハナシだネ。

この日揃ったメンバーは、20代の頃から此処に通うかねます歴30年の森一起(いっき)さん。
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フリーライターで、僕の大好きな権太楼師匠のお嬢さんのウメカナちゃん、そして料理研究家として何冊も本を出されている星谷菜々さんだ。
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彼女はアイドルタレントの様にカワイイのだナァ。
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名物の生ウニ牛肉巻やコロッケを戴いて、食のプロも大喜び。
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ハイボールの杯が重なり、盛り上がった頃に酒朋ハッシーの登場だ。
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セコ蟹とアワビの肝をお裾分け頂き、生湯葉も出来上がり。
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百合根もホクホク、山葵が効いて美味いのだナ。
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続いて、名物かぶら蒸しも登場だ。
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さばは脂の乗りが素晴らしい。大勢だと色々食べられるのが嬉しいネ。
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ちょいと奮発してすっぽん鍋と穴子焼きも戴いた。
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網でじっくりと焼いた長ネギも旬だから美味しい。
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出汁がしっかりと出て抜群の味だったナ。
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スッポンの生血も戴いたが、このスタミナをどう活かそうか。とオジサン達は悩むのでアール。
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穴子は柚子胡椒がベストマッチだったネ。
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お次ぎは茄子田楽だ。
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大満足な宴は5人で目一杯食べて呑んで、一人4,900円だった。コレ、どう考えてもお得だよネ。

そして僕らは神保町『兵六』へと移動。
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この人数でもなんとか座れて良かったネ。
ラストまで無双を呑み、皆で『銀漢亭』へと向かう。
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こちらは、一足早いクリスマスムードとなっており、賑やかだった。
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酒朋トクちゃんも合流し、サワーが進んだナ。
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おネムモードの森さん、お疲れさまでした。やっぱり『かねます』は、森さんと行くと楽しいネ。次回、是非また宜しくネ!
by cafegent | 2010-12-15 13:54 | 食べる | Trackback | Comments(2)