東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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毎朝仕事場まで歩いて行く途中に二軒の畳屋さんが在る。

戸を開け放ち、畳の張り替えをしているとイグサの蒼々とした香りが初夏の風に乗って僕を包んでくれるのだ。

幼い頃、夏になるとゴザを敷きその上で昼寝をしていた事を思い出す。

イグサの香りに誘われて40数年もの時を遡って行くのだナ。
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あぁ、あの頃食べた西瓜の味も口の中に蘇って来た。

明日から七月だネ。七十二候では、明日までが「菖蒲華」、菖蒲(あやめ)の花が咲き始める時季でアル。

向島百花園や堀切菖蒲園、水元公園辺りでは、ちょうど見事に花菖蒲が咲いている頃だネ。
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我が家の木版画も堀切の菖蒲に掛け変えた。
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昨年は、吉田博の堀切菖蒲園だったが、今年は歌川広重の堀切菖蒲園にしてみた。
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それにしても、150年余りも変わらぬ光景って素敵だネ。

昨日はスカパラの川上つよしさんに教えて頂いた金沢の酒蔵福光屋が作る「酒炭酸」なる泡酒を買ってみた。
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純米吟醸ベースのプレーンと長期熟成酒ベースのオールドなどがあり、一本260円ぐらいと手頃でアル。

さっぱりと汗を流した風呂上がりの一杯に丁度良い。
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涼やかで、喉越しも爽やかな日本酒ハイボールだったナ。
        ◇        ◇        ◇
昨日はジムで一時間程走った後、浅草へと出掛けた。
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夕暮れ前に浅草に着き、雷門を抜けて『簑笠庵』(さりゅうあん)の暖簾を潜った。
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早い時間だったのに、結構賑わってましたナ。
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先日、生まれた小さな金魚の稚魚もすっかり大きくなっていたネ。
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山本さんから豚の冷しゃぶを戴いて、ビールがススんだ。
いつも美味しい酒と料理を有り難うございます。

先程の「酒炭酸」を買いに銀座に出たので、『Bar TOSTI』へお邪魔した。夏のカクテルも、もうしっかり用意して有るのだネ。
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この季節は、ミントの香りが爽やかなモヒートが美味い。

三枝さんの丁寧な仕事ぶりを眺めていると、バーで飲む酒が本当に美味しく感じられる。
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行きつけの酒場って、居心地も良いのだナ。

銀座からは丸ノ内線で本郷三丁目に出られるのだ。

そんな訳で、最後はやっぱり『もつ焼きじんちゃん』に向かったのだ。
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時間的に品切れの串が多かったのだが、それでも存分にじんちゃん劇場を堪能出来たのだナ。
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じっくりと煮込まれたトンビにサルサソースが合う!
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最後につくねも戴いて大満足な夜であった。
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by cafegent | 2011-06-30 12:51 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)
もう梅雨が明けたのじゃないかと思う程、暑い。
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仕事場へ向かう途中の蒼々と繁った緑に少しだけ救われる。

都会のアスファルトは照り返しも強く、室外機の熱風がヌルリと滑(ぬめ)った大蛇の如くビルとビルの谷間の路地をすり抜けて行く。

こんな時は、冷たい風が吹く打ち水に限るのだナ。

以前、銀座で催された打ち水「銀座仙人涼風計画」は、壮観だった。
銀座中央通りに並んだ人々が一斉に木桶の水を撒くのだ。今年もやるのかなぁ。
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       ◇         ◇         ◇
昨日は午後から気温が上昇し、外はかなりの猛暑となったネ。打ち合わせが重なり、移動が多かったので汗びっしょりになってしまった。

それでも、午後六時までに仕事を切り上げて、大崎駅から湘南新宿ラインに乗り込んだ。車中で酒朋ビリー隊長と合流し、目指す先は桜木町の野毛だ。

午後七時を廻っても、陽が高いのだネ。駅を出ると二人とも足取りが早くなっている。
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野毛小路を抜けて、一路『武蔵屋』へと向かった。

今年に入って何度フラレたことか。行く度に「本日休業」の貼り紙だったからネ。でも、夕べは外まで賑わう声が響いてた。

葦簀(よしず)の格子戸の向こうは、テーブルもカウンターも一杯だったが、タイミング良く奥の小上がりが空いていたのだナ。

ヨッコラショッと腰を下ろし、一息ついた。

外が余りにも暑かったので、先ずは麦酒から始めることにした。
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このキリンビールのグラスが中々素敵だったネ。

昭和21年創業の佇まいは、実に居心地が良い。元は大正8年創業の酒屋が始まりとのことだ。
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90余歳のお姐さんが作る肴は、本当に酒に合う。

先ずは、玉葱の酢漬けに始まり、雪花菜(おから)と続く。
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この雪花菜も実に懐かしい味で美味いのだナ。そして、大好きな桜正宗の燗酒を戴く。池波正太郎先生の時代小説に出て来そうな低い机に置かれたコップに薬缶からなみなみと注がれるのだ。
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鬼平ならば、「女将、熱い酒(の)をくれっ!」とでも言ったかナ。

胡座(あぐら)をかいた状態から、これを吞むには腹筋力がないとイカンのだネ。
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ビリー隊長もグンと腰を折って表面張力した桜正宗に口を持って行く。

燗酒が注がれた辺りで、たら豆腐が出る。
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薄味の出汁にじゃこと刻み葱が味を見事に決めているのだ。
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猫ちゃんが、カウンターとテーブルの間にデンと寝ている。
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此処には数匹の猫が居るのだが、前回臨時休業の時は外の軒先で長閑に昼寝をしていたナ。

二杯目の桜正宗をお願いした頃合いに、いわき市から出張で来ていた吞み師さんが合流した。
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東日本大震災では実家が半分崩壊し、今は放射能汚染問題で子ども達を心配する日々を送っていると言う。それでも、本人は近隣のボランティア活動もしているのだから恐れ入る。

正月に武蔵小山で一献酌み交して以来だネ。友の笑顔に燗酒がいつも以上に胃に沁みた。

納豆とお新香が出て、五品の肴が出揃った。
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外はまだ暑いのか、燗酒じゃなく冷やを頼む方も多かったネ。冷やを頼むと一升瓶の桜正宗(常温)をそのままコップに注いでくれるのだナ。
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それでも、僕らは矢張り燗の桜正宗が吞みたくなるのだ。
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三杯目をお代わりし、久しぶりの酒朋とのささやかな酒宴が終了。

続いて、日の出町方面へと歩く。

横を流れる桜川は海水のせいか、海の香りがする。川面をすり抜ける水月の風が、火照った顔を優しく撫でて行く。『三杯屋』の燗酒が、涼しい風に乗って吹き飛んだのだナ。

都橋商店街に到着だ。
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しかし、階段を昇り、『ホッピー仙人』に着いたが、残念ながら臨時休業だったね。では、仕方無い。

駅方面へと戻り、ぴおシティ地下の酒場『酒蔵 石松』へお邪魔した。
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僕と呑み師さんはレモンサワー、ビリー隊長はコップ酒。
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この地下街も『第三酒寮キンパイ』や『酒処すずらん』など良い酒場が揃ってるのだナ。
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アジフライにレンコンのきんぴら、煮込みをつまみ、酒がススんだネ。
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震災後の状況とか、地元の人から直接伺うと重く響くのだネ。
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がんばろう!東日本!
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ビリー隊長もほろ酔い気味の顔をしているネ。
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夕べは本当に愉しく友と語らい吞めたナ。ありがとうネ、みんな!

呑み師さんは、『福田フライ』の近くのホテルに宿泊との事なので、野毛で別れた。

次回は根岸の『鍵屋』辺りで、また桜正宗を吞もう。もちろん、ぬる燗でネ。

家路に着くと、漆黒の空に月が浮かんでた。
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ぼんやりと窓越しに眺めてたら、いつの間にか深い眠りについていた。あぁ、夕べもソファで寝てしまったか。
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でも、まぁ無明長夜を超えて行く様な夢を観たから良しとするか。
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by cafegent | 2011-06-29 14:35 | 飲み歩き | Trackback | Comments(4)
雨が降ったり止んだりと、梅雨空の気まぐれに聊(いささ)か鬱陶しさを覚えるネ。この時季、満員の電車で素肌が触れてしまうと互いの汗ばんだ皮膚の湿り気が嫌になる。こんな時、梅雨の無い北海道にでも逃げてしまいたいと思うばかりでアル。
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鬱陶しい蒸し暑さを忘れるために、水菓子に救われる。

     梅雨の午後麦酒グラスも汗をかき    八十八
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路傍の露草がまだ花を咲かせている。
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こんな小さな露草の花が雨風に負けず、顔を出す姿に朝の通勤時が少しだけ癒されるのだナ。
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東京ミッドタウンに在るギャラリー『21_21 DESIGN SIGHT』では、今年の2月から開催されている倉俣史朗とエットレ・ソットサス展「夢見る人が、夢見たデザイン」が来月17日まで会期延長となったのだネ。
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1981年、六本木と神谷町の間の飯倉片町に「飯倉の寛容なる白い箱」として現れたAXISビルのこけら落としの展覧会が「エットレ・ソットサスとメンフィス」展だった。
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この本棚「Carlton」の実物は、迫力が有ったなぁ。
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こちらは、僕が持っているリトグラフだ。

当時、イタリアを中心に世界を席巻したポスト・モダンの波は我が国のデザイン界にも強く影響を与えた。

アレッサンドロ・メンディーニやアキーレ・カスティリオーニ等が活躍していた時代、ソットサスを中心にミケーレ・デ・ルッキやマルコ・ザニーニ等が参加しデザイン集団『Memphis』が生まれた。

日本からも梅田正徳、倉俣史朗などが参画していたネ。

何故、イタリアで「メンフィス」なのかと云えば、皆でソットサスの自宅に集まっていた際にディランの「メンフィス・ブルース・アゲイン」が架かっていたからだそうだ。
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イタリアでソットサスに有った時、いつもハッパでブッ飛んでいたけれど、ホントにイカした(いや、イカレた)オヤジだったナ。その御大も4年前にお亡くなりになった。

10年前に他界した倉俣史朗氏の作品は、京橋のブリヂストン本社ビルのロビーに飾られていたり、飯倉のAXISビルの中庭の黒い階段で観ることが出来る。

エットレ・ソットサスの代表作と云えば、オリベッティのタイプライター「赤いバレンタイン」だろうネ。
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また、日本で唯一だと思うが、代官山の旧美空ひばり邸の近くにひと際異彩を放つ戸建ての住宅が在る。僕の古い友人の住む邸宅だが、ソットサスが設計を手掛けた建築物だ。

この家は、高岡早紀+篠山紀信のヌード写真集の撮影場所として使われているので、高岡早紀の美しい姿態と共にソットサスのデザインを存分に観ることが出来るのだナ。
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Accidents Series〈11〉高岡早紀+篠山紀信 (Accidents (11))

ちなみにこの展覧会のディレクターも昔の同僚だった。是非、80年代を駆け抜けたポストモダン・デザインの波に浸って欲しいものだ。

「倉俣史朗とエットレ・ソットサス展」紹介のサイト
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by cafegent | 2011-06-28 14:20 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
僕が国内を旅したいと思ったのは、昔読んだ串田孫一さんの著書「ひとり旅」と「旅の絵本」を読み返してからだった。
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それまでは、まだ若かった事もあり、海外にばかり眼が向いていた。

サラリーマン時代、事在る毎に新たな企画を立て海外出張申請をした。1週間の出張の場合ならば、4日程有休を足し其処から足を伸ばす。

仕事で廻る先はニューヨークやパリ、ロンドン、それにミラノなど大都市ばかりだったので、一段落すると列車に乗り地方へと旅に出た。

しかし、四十を過ぎた頃から、日本を余り知らないと云う事に気がついた。青春18切符などもずっと後になってから、大人でも使えるのだと判った次第でアル。

仕事で新幹線に乗ると、座席シートのポケットに「トランヴェール」なる冊子が備わっている。JR東日本企画が編集したフリーペーパーだが、いつも東日本の特集を読む度に胸躍る気持ちになった。
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二年前の9月号の特集が、「絶景路線を楽しむ旅」だった。それを目にしてから、いつか五能線や只見線に乗りたいと心に決めたのだった。

その年の秋、紅葉の奥会津を旅して、念願の只見線に乗った。丁度、SL列車が只見線を走る時期だったので、会津川口駅と会津中川駅間の絶景ビューポイントへと向かった。

汽笛の音が森の中から響き、段々と轟音が大きくなってくる。
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SLが頭を覗かせると廻りに居た「撮り鉄」たちが一斉にシャッターを切る音が重なるのだナ。

川面に映る紅葉の上を走るSL会津只見号が白い煙を吹き上げながら進む勇姿は、見事だった。
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そして、今回も「トランヴェール」の6月号を手にしたら、またもや東日本特集だった訳だ。ページを捲れば、「遠野の旅」と云う文字が目に飛び込んだ。

このタイミングで発売されたのが、「JR東日本パス」でアル。
一万円で終日、何処でも東北の新幹線や在来線が乗り降り自由なのだから、魅力的だ。しかし、日帰りと云うのもチト厳しいので「大人買い」で二枚購入した。これならば、間の区間だけ実費を払えば行きと帰りにこれを使えば良い訳だからネ。

先日訪れた遠野の風景は、ジョン・フォード監督が撮った往年の名作映画「わが谷は緑なりき」を思い出した。
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あの映画はモノクロームだったのだが、僕の遠い記憶の中では、蒼々とした森に囲まれた自然豊かな田舎の原風景だった。きっと、あの名タイトルの印象が強かったのだろうナ。

遠野の小川のせせらぎが、初夏の風にゆらゆらと舞い落ちた新緑の葉を下流へと運ぶ。稲田からは蛙の鳴く声、樹々の間からはホオジロやウグイスの啼く声が青空に響く。
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かっぱ淵では、川面をじっくりと覗いても河童は出て来てくれなかったナ。せめて、足跡でも見つかればと胸躍らせていたのだが。


釜石線の車中で出会ったお爺ちゃんは、とっても可愛い人だった。一緒に酒を酌み交わしたのだが、話をしながら寝てしまったり、僕らが先に降りてしまったから、さてちゃんと家路に辿りつけただろうか、ハテ。

遠野の村をバスで案内してくれた運転手さんとガイドのオバちゃんも気さくな方たちだった。バスに乗り込んだのは、僕らだけ。なんだか、家族4人で旅をしている気がしたネ。

山と山に囲まれた東北の風景は見渡す限り稲田が広がり、緑の世界だ。
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田植えが終わった田んぼは水鏡の様に向こうの八幡座山を逆さに移していた。
この辺りは低い田舎家と田畑が続いているが、3月の大震災の時は可成り揺れが大きく陶窯が崩壊したりと云った被害も多かったそうだ。

遠野から十駅目の終着駅が釜石だ。気仙沼やなど海岸沿いは震災後の大津波により甚大な被害を被った。今も地震の影響による地盤沈下で町が冠水し易くなっているらしい。梅雨が近づいている東北地方では、まだ不安が募るばかりでアル。

僕が遠野を訪れた日も大きなワンボックスカーやトラックに乗った地元の人々が、大船渡や陸前高田へ支援に向かうところ、と言っていた。

復興まではまだ何年もかかるだろう。それまでの間、出来るだけ東北に足を運びたいと思う。
        ◇        ◇        ◇
さて、東北の旅から十日間が経った。

昨日は朝一番でランニングをした。髪を切ったら、シャワーを浴びても乾きが早いから楽になったナ。

午後五時半、まだ日暮れ前だが、仕事を終え本郷三丁目へと向かった。大江戸線の改札を出て春日通りを右手へと曲がると本郷通りに出る。

「本郷もかねやすまでは江戸の内」と云う古い川柳が残っている。

『かねやす』は、本郷三丁目交差点の地下鉄駅側の角辺りだネ。
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かねやすは今も在り、先の川柳が記された銘板が飾られている。

本郷通りを丸ノ内線改札側に進むと目指す酒場は近い。
昭和の面影を色濃く残すエチソウビルは、昔から『酒蔵駒忠』が在る。
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銀座に在った昔の交殉社ビルや今も『バー樽』が入っている銀緑館ビルなどが好きな方ならば、このエチソウビルの佇まいもシビれてしまう事だろうネ。

その『酒蔵駒忠』の角を曲がると、かつて焼鳥『串安』が在った場所に行列が出来ている。
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そう、今此処は大変評判の良い『もつ焼き じんちゃん』が在るのだナ。
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口開け15分前に到着したのだが、既に9番目とギリギリセーフだった。
そして、僕の後ろにも続々と列が並ぶ。

昨日は一人だったので、先ずはサッポロ赤星の大瓶を戴いた。
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焼き場の前の特等席は、暑さ全開だが、じんちゃん劇場をたっぷりと堪能出来る場所なのだナ。

幕開けは、ガツ刺しから登場。
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サクサクッとスグに食べちゃうのだ。続いて、小袋刺し2本でアル。
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いつも1本食べて、また食べたくなってしまうので、今回は2本で!

そして、大根お酢。
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糠漬けではなく生の大根を切って、生姜乗っけてたっぷりの酢醤油をかけてくれる。これが、また美味し。
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もつ煮込みが出たところで、金宮の梅割りを戴いた。
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どうですか、この量は。

生は自粛中のレバなので、軽く塩で炙って貰った。
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むふふの美味さ。

この日は、僕の隣りに座った方々と仲良く吞んだ。
宮澤さんと唐崎さんは、『じんちゃん』の入っているエチソウビルの二階に「R.G.design」という一級建築士事務所を構えているのだそうだ。

毎日毎晩、『じんちゃん』の暖簾が出ると、美味そうなもつ焼きの匂いがビルの階段を伝って、仕事が手に付かなくなるそうだ(苦笑)

で、この日は五時半頃仕事を切り上げて並んだらしい。
毎日、上から並び具合をチェック出来るのだから、羨ましい限りだネ。
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タン塩とてっぽう塩が焼き上がり、梅割りも二杯目だ。
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そうそう、じんちゃんは、『食べログ』の「ベストレストラン 2010」に選ばれたのだネ。
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開店してまだ2年弱位だと思うが、多くの方々に愛されてるのだナ。

今朝、彼らからメイルを戴いたのだが、この賞状は、この後ちゃんと彼らが額装して、お店に飾ったそうだ。
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じんちゃん劇場の最後は、ジューシーなつくねで締めくくった。
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美味い酒ともつ焼き、ご馳走さまでした。

すっかり日も暮れた午後7時半、神保町へと移動した。
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暖簾を潜ると、酒朋ハッシーが既に吞んでいた。
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冷房が無い酒場『兵六』では、扇子は必需品でアル。
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皆、扇ぎながら無双のお湯割りを酌むのだナ。

暫くすると皇居二周10キロランナーのビリー隊長がやって来た。
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続いて、吉田類さんの句会でご一緒の伊勢さんとキクさんもご登場。
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皆で扇子談義に花が咲き、夕べも愉しい酒となった。
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キクさんの扇子は昨年の「圓朝まつり」の扇子で、小三治師匠の句が書いてあるのだナ。

     ところ天 鼻から出たる 痛さかな

それにしても凄い句だネ。流石、落語協会会長の小三治師匠だ。

午後10時を廻り、ビリー隊長もそろそろ電車が厳しい時間となった。
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昼間は真夏の様な暑さでアスファルトも揺らいでいたが、夜は神保町の路地裏を風が通り抜けて行く。あと一ヶ月もすれば、夜も茹だる様な暑さになるのだろう。

そんな事を想い浮かべながら、駅へと向かうのだが、先程の梅割りが効いて来た。あぁ、すっかりヘベのレケになっちまったのだナ。
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by cafegent | 2011-06-24 16:40 | 飲み歩き | Trackback | Comments(5)
今日は天気は良いが、風が強いネ。

今朝の朝刊を読んでいたら、福島県沖のカツオ漁が全面的に解禁になったそうだ。
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今後、何れだけの放射性セシウムやヨウ素が検出されるか判らないが、福島沖に入ったカツオが食べられる事は嬉しい知らせだナ。

先日、立石にてクラムボンのミトさんのソロ・アルバムの話を伺ったので、雑誌「ミュージック・マガジン」のレコード評を読んでみようと書店で買い求めると、ナント表紙が我が兄貴であった。
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ミトさん同様に先月、自身初のソロ・アルバムを出したんだったネ。
しかも「ピチカート・ワン」名義と云うのが可笑しい。

まだアルバム自体は聴いていないが、マリーナ・ショウが唄うジョン・レノンの「イマジン」を聴いた。余りにも原曲とかけ離れたアレンジに驚いたが、小西康陽らしいカヴァー曲の解釈なのだナ。
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ところで、ずっと兄の写真を見ながら、この風体どこかで見覚えがあるなぁと考えていたのだが、思い出した。こりゃどうみても東池袋に在った『大勝軒』の店主、山岸一雄さんだよネ。
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トレードマークの白手拭が黒に変わっただけみたい!

朝から珈琲を吹き出しそうになってしまったヨ。
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閑話休題。
夏至の昨日、夕暮れ前に仕事場を出た。

午後六時過ぎ、まだ明るい東京を電車で移動し、木場へと向かう。
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永代通りを左に曲がり、平木橋を渡ると水面を伝った六月の風が汗ばんだ頬を冷たく撫でていった。
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川面に反射した夏至の太陽が煌めいて、行き交う自転車の少女たちを照らしていたナ。
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この日の『河本』は、まだ早い時間だったが、満席だった。いつもお会いするご常連さんが席を譲ってくれて座る事が出来た。暑さのせいか、冷や奴がもう品切れだ。
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それでも、刺身こんにゃくをアテにホッピーを戴いた。

真寿美さんも時折、団扇を扇ぎながら仕事をこなしていたネ。
三杯のホッピーを堪能し、昨日はハシゴをせずに家路に向かった。

そう、昨日は朝北海道からウニが届いたのだ。
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利尻礼文のウニ漁師、川原さんが穫れたてのエゾバフン雲丹とキタムラサキ雲丹を殻から出して、海水に浸けた状態で空輸してくれたのだ。

大抵のウニはミョウバンを使って、木箱に詰めて出荷されるが、こちらは海と同じ状態に保ってあるので、利尻の海で穫れたてを食べるのと同じ味を堪能できるのだナ。
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小粒でオレンジ色をしたエゾバフン雲丹は、甘くて実に濃厚だ。

先日、東北を旅した際に酒屋さんに頼んだ秋田県内限定の太平山生酛純米吟醸『十二』の一升瓶も届いたので、ウニに合わせて一献つけた。
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吟醸酒の爽やかな香りとバナナの様なフルーティーな味が、濃厚な雲丹の甘みに絶妙に絡むのだナ。
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逆に、大粒で鮮やかな黄色のキタムラサキ雲丹は、エゾバフンに比べてあっさりした甘みで、これは絶対に飯に合うネ。
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昨年は、殻のまま送って貰ったのだが、ワタを取ったり身を崩さずに取り出したりが結構大変な作業だったから、今回は楽ちんだった。

日本酒を注いだ一合枡は、こちらも届いたばかりの『GTMS(Gotta Try Michinoku's Sake.)/東北の酒を吞もう』でアル。
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これで吞めば、東北の酒が数倍美味くなるのだヨ。

夕べは、雲丹の他にカツオの叩きも作った。
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甘い玉葱をたっぷりと刻み、ニンニク、茗荷、大葉も乗せた。
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これは、岡山名物「塩ポン酢」で戴いた。

酒呑みには酒に合う付け合わせも欠かせない。
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で、ピータン豆腐にインゲン胡麻和えも作ってみた。
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我ながら、ぐふふの美味さに頬が緩む。
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〆のご飯は、ウニ丼に合う様に、酒と利尻昆布で炊き上げた。
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あぁ、北海道の海の幸と東北秋田の酒にシビレた夜になったのだナ。
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こうやって、ウニご飯を存分にかき混ぜるのが美味い!むふふ。
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と、云う訳で、皆さんGTMS!東北の酒に乾杯!
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by cafegent | 2011-06-23 16:24 | 食べる | Trackback | Comments(6)
今朝の東京は梅雨の合間の晴天になった。一日の日照時間が一番長い夏至だが、夕日もきっと美しく都会を赤く染めることだろう。
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ベランダでは、バジルが食べ頃に育ってる。

緑のカーテンにしようと植えたゴーヤもスクスクと伸びている。
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夏には、我が家でゴーヤ祭り開催だナ。

今朝の朝刊を読んでいたら、「日本音楽財団」が所有するヴァイオリンの名器ストラディバリウスがロンドンで競売にかけられ、ストラディバリウスとして過去最大の12億7500万円で落札されたそうだ。
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日本音楽財団は、この収益金を全額、東日本大震災の被災地支援にあてるとのことだ。音楽文化の普及・新興を図る財団のこうした試みには、素直に拍手をおくりたい。
       ◇        ◇        ◇
昨日は髪を切り、夕暮れ時から電車に乗って荒川を越えた。
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午後6時半頃、水面に映る夕陽が美しかったなぁ。京成立石駅に着き、いつもの赤暖簾『宇ち多゛』へ。
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この琥珀色の酒に頭から浸りたい!

昨日はいつもの宗さん側奥席ではなく、三代目店主朋一あんちゃん側の表二の字カウンター席へ座る。

この日は、先月mito名義のソロ・アルバム『DAWNS』を発表したばかりのクラムボンのミトさんと一緒に呑んだ。ライブツアーの合間をぬって、独り此処の梅割りとモツ焼きを堪能するのが何よりもの息抜きになると言っていたナ。
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「クラムボン」は、友人であり人生の先輩、s−kenさんが最初に注目してから、僕もずっと好きなバンドだ。s-kenさんは、クラムボンとか中山うりちゃんとか素晴らしいアーティストを見つけるのが凄いネ。

ミトさんは、昔からアニメーションに興味が有るとの事で、ソロ・アルバムからの「no one really cares」のヴィデオでは、浮遊感の在るなんとも幻想的なアニメーション映像と素敵な歌で構成され、目と耳で素敵な世界へと誘(いざな)ってくれた。

彼は立石が大好きらしく、ツイッターでも「この街に住む人達は、本当に食の神様に愛されているとしか思えない」と絶賛してるそうだ。

僕の兄も先月ソロ・アルバムをリリースしたが、雑誌ミュージックマガジンでは、ミトさんと同じページでお互いのアルバムが紹介されていたと言っていたナ。
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「PIZZICATO ONE」、実は未だ買ってない!

最近頓に酒場でアーティストやDJなどの音楽家の方々と出逢い、仲良くなる機会が増えているネ。
酒場のカウンターカルチャーは、実にスバラシイ!
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『宇ち多゛』では、酒朋ビリー隊長や元「秋元屋冷蔵庫前」のユリちゃんが合流。そして、二軒目からは、午後一番の口開けから立石で吞んで居る自転車野郎ホッシーも参加。
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『二毛作』が混んでいた為、大衆酒場『ときわ』へと移動。
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一番奥の小上がりに入るが、可成り暑い。狭いし、暑いしエアコンは無いのかと思いきや、有るには有ったのだが...。
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こりゃ、駄目だ。
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こうなりゃ、冷やしトマトで胃から冷やそう。
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美味しいニラ玉で酒もススむ。
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地元のアキちゃん夫妻もご一緒にパチリ!立石の布袋様だネ(w)
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から揚げと焼きそばも追加して、夕べも愉しい酒宴となったのだナ。
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あぁ、ここのお茶割りも美味しい。
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『ときわ』のお母さん、ご馳走さまでした。

家に戻ると、立石リスペクト!の「TTIS」Tシャツと「みちのくの酒を吞もう!GTMS」一合枡が届いていた。
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このTシャツは、宇ち多゛の暖簾と同じ色の抜染だそうだ。
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三代目、朋一郎あんちゃんも喜んでいたネ。

レコード番長!須永辰緒さんも「TTIS(立石)でNMBE(飲ん兵衛)街道を突っ走り東北に神風を届けましょう」と語ってるし、週末の立石朝酒には、是非とも『宇ち多゛』公認TTIS Tシャツを着て行こう。
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by cafegent | 2011-06-22 12:36 | 飲み歩き | Trackback | Comments(3)
明日は「夏至」だネ。季節を二十四の節に分けた二十四節気のひとつ。この日は、一年で一番日が長い。だが、今日の様にどんよりとした梅雨の曇り空だと日が照っている時間が冬よりも短い時が多いそうだ。
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明日は都内各所でも節電を考えた「キャンドルナイト」や「打ち水」の催しが開かれる。

毎年の恒例行事となった「1000000人のキャンドルナイト」が今年も行われる。夏至の夜8時から2時間、いっせいに電気を消してキャンドルの火を灯し、過ごすのだ。
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明日は東京タワー前に於いて、「でんきを消して、節電エコチャレンジ!〜打ち水大作戦&キャンドルナイト」が開かれる。原発事故で避難している福島県の親子を15組40人を招いて、港区の子どもらと遊び交流を図る予定だそうだ。

別にイベントに参加しなくとも、静かに自分たちだけで部屋の電気のスウィッチをパチンと消せば良い。ゆらゆらと揺れるろうそくの優しい光に癒されながら、好きな人と語り合うのも良い、子どもたちに童話や昔ばなしを語ってあげるのも良い。

ベランダに風呂の残り湯などをまき、窓を開けて過ごせば鬱陶しい蒸し暑さもしばし忘れられるかもしれないネ。

さて、夕べはキャンドルナイトでは無いが、蛍のふわふわとした光の世界に浸るため、目白『椿山荘』の庭園へ出掛けた。
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五月の終わり頃から大きなゲンジボタルが飛び始め、今頃から小さなヘイケボタルが現れる。
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丁度、今は両方の蛍が闇の中に幻想的な光を放ちながら舞う姿が見られるのだナ。

午後7時頃、到着したがまだ外は明るい。見事な日本庭園を散策して、陽が暮れるのを待つのだ。
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紫陽花の向こうに勢いよく流れ落ちる滝は、裏側に廻る事が出来る。
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滝の後ろに立つとヒンヤリした冷気と共に浄化された水しぶきに癒されるのだナ。
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優美に満ちた三重塔も見事に修復されて、黄昏時になると美しくライトアップされる。夜は3回程、音楽も流されるのだ。
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日々、この時刻は酒場で過ごしているが、自然の中で陽が暮れるのを待つのも贅沢だネ。
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日が落ちて、紫陽花の咲く小さな沢の方へと向かうとホタルたちが光を放ち出した。この素晴らしい世界を是非皆さんも見て欲しいナ。
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『椿山荘』の庭園は、澄んだ水と自然環境を保ったビオトープにより、本当に沢山の蛍が生息している。

しばし時を忘れ、幻想的な蛍の棲む世界へと誘(いざな)われた。

      瑠璃色の闇に彷徨(さまよ)う恋蛍   八十八

蛍の句と云えば、恋多き女性俳人鈴木真砂女も多く残している。その中でも、僕が好きな句をふたつ紹介しよう。

      恋を得て蛍は草に沈みけり

      死のうかと囁(ささや)かれしは蛍の夜

なんとも真砂女らしい恋の句だナ。

腹が減ったので、目白駅まで戻った。
毎年、蛍の幻想美に癒された後は、美味い酒と美味い料理に癒されるのだ。向かった先は、駅からすぐの路地を入った鰯料理の『すみれ』だ。
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此処で丁度デジタルカメラが電池切れになっちまった。トホホ。

先ずは瓶ビールと此処の自慢料理「いわしつみれポン酢」を戴く。
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この通称つみポン、本当に美味いのだナ。
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そして、鰯と胡瓜を海苔で巻いた「いわきう」。
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これには、秋田の「山田錦」大吟醸を合わせてみる。うん、美味い。

そして、毎回女将さんから梅雨時のバテ防止にはコレよ!と薦められる「ねぎとん」だ。
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刻んだ香味野菜と豚が絶妙にマッチ。あぁ、酒がススむ。
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宮城の「一の蔵」を戴いて、手作りの「薩摩揚げ」を戴いた。
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白身魚のすり身がふんわりで、香ばしい味わいだ。

最後の〆は、矢張り此処の名物「ねばりそば」だネ。納豆、おくら、山芋がたっぷりと入りコシのある蕎麦と絡めるのだ。
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いつも目の前で女将さんが勢い良くかき混ぜてくれるのだが、これが見たいからいつも頼むのだナ。
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『すみれ』で満腹になり、ご馳走さま。

続いて向かう先は、徒歩で数十歩の処に在るバー『なすび』へ。

毎年、蛍鑑賞が水曜だったので、此処の定休日に重なっていたのだが、昨日は月曜だから開いていた。
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日々僕が通う神保町の酒場『兵六』同様に、此処も創業60余年を迎えた老舗だ。店主の伊藤千秋さんは二代目でアル。此処『なすび』は、千秋さんの御母堂が始めた目白で最古参のバーだ。千秋さんは元々音響メーカーで働いており、その後学習院の非常勤講師をしておられたのだネ。
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初代店主がお亡くなりになられた後、数年もの間閉めていたのだが、矢張り血は受け継がれるのか店を引き継いだそうだ。

店主も俳句を嗜んでおり、句会を催している。俳句の話で盛り上がっていたら業界でも有名な「かいぶつ句集」を頂戴した。
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頁を捲れば、サエキけんぞうさんなど知った方も登場していた。それにしても「かいぶつ句酒会」も濃そうだなぁ。
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焼酎の杯が重なり、愉しく時が過ぎて行く。

僕が甘党だと云うので、店主が鯛やきを温めてくれた。
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チョコレートでウィスキーも良いが、鯛やきで芋焼酎と云うのは余り聞かないか。

俳句から絵画の話題へと切り替わり、その間ちょこちょこと酒の肴を出してくれるのだナ。
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それにしても僕の大好きな画家・斎藤真一を千秋さんがご存知だったとは嬉しかったナァ。

夕べはすっかり焼酎を吞み切ってしまったので、次回またボトルを入れよう。

まだ終電にも間に合うし、夕べは蛍に誘われて目白の夜を堪能したナ。


大きな蛍の画像は「フリー写真ブログもってって」から。
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by cafegent | 2011-06-21 13:21 | 飲み歩き | Trackback | Comments(2)
今朝の東京は、湿気を多く含んだ生温かい空気が街を包んでいた。

仕事場へと向かう道では、雨の匂いに混じって何処からか茉莉花(ジャスミン)の香りが漂って来た。
そろそろ茉莉花の咲く季節も終わりだろうか。

目黒不動の境内では、次々と紫陽花(アジサイ)の花が膨らんでいる。
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それにしても、雨に濡れた紫陽花はとても美しいネ。憂鬱な六月の雨も色鮮やかな花が紛らわせてくれるのだナ。

今朝は、幾つか紫陽花を詠んでみた。

         紫陽花の 雨に心も 晴れにけり

         朝霧の もやに彩る 濡れあじさゐ

         紫陽花の 色鮮やかに 不動尊

         あじさゐの 色濃くなりし 朝の道   八十八
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       ◇        ◇        ◇
さてと、東北の旅もいよいよ最後ですナ。

男鹿温泉郷の『男鹿萬盛閣』で迎えた朝、温泉に浸かり目を覚ました。

朝食の時も感じたが、東北地方は本当に米が美味い。
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お菜(かず)がなくとも、白米だけで十分美味いのだ。甘くて、噛めば噛む程に旨味が出てくるのだナ。
石焼き料理も美味かったが、同様に朝の味噌汁も格別な味だった。

朝9時、路線バスを待って宿を後にした。
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停留所毎に乗って来る人々が皆顔見知りで、話が弾んでる。
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一面稲田が広がっており、右も左も緑一色だ。
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車内にこんなポスターが貼ってあるとは、日本海から入って来る密入国者が可成り多いってことなのかナ。

田んぼの中を真っ直ぐバスが過ぎて行く。
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約40分程、路線バスに揺られ、羽立(はだち)駅に到着だ。
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ツバメの親子に別れを告げて、秋田駅へ。
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旅の最後は新幹線こまちに乗り、秋田駅を出て一路仙台へと向かった。
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旅の友はもちろん高清水のカップ酒だネ。
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酒の肴は「いぶりがっこ」だ。しかし、車内いっぱいにスモークの燻された香りが広がってしまったかもしれん。

午後1時35分盛岡に到着。
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この駅で新幹線はやて126号と連結だ。そして、また酒を吞む。途中、雨が降ったり止んだりと天候も不安定だ。

午後14時55分、仙台駅に着いた。
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いつも此処に来ると、真っ先に仙台城址に出掛けるのだ。路線バスに乗り、青葉通りを抜けて広瀬川を渡る。
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東北大学のキャンパスが広がる広大な敷地をバスが走る。グルリと山道を昇って行くと伊達政宗が築いた仙台城の跡地に到着だ。

バスを降りると、急に雨が降り出した。
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まぁ、通り雨だろうし、気にせず歩いた。

先ずは、伊達政宗の像にご挨拶だ。秀吉に対抗し、此処から天下を睥睨したのであろうか。この騎馬像の正宗は独眼ではない。
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正宗自身の遺言に従い、両眼を見開いた像に出来ている。

だて男の「だて」は、もちろん伊達でアル。
正宗の辞世の句が洒落ている。

      曇りなき 心の月を先だてて
             浮世の闇を照らしてぞ行く

格好良いねぇ。最後の最後まで、伊達男だったのだネ。
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此処から仙台の街が一望出来るのだが、先の大震災の被害で、立ち入り禁止の柵に囲まれていた。
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仙台城址では、ボランティアの方々が伊達政宗に扮したりして、ガイドをしていた。
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さぁ、バスで街に戻ると時刻は丁度五時でアル。
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青葉通りから文化横丁まで歩き、目指す先は老舗酒場の『源氏』だ。
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丁度一年ぶりの訪問で、女将さんにご挨拶。先ずは、ビールから始めることにした。毎度思うのだが、此処のビールは生なのだナ。
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瓶ビールの大瓶かと思いきや、生が出て来た時は最初驚いたっけ。

そして、此処は酒一杯にひとつ肴が付くのだネ。なので、生ビールも一杯が千円でアル。
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カミサンは生ビールで、僕は黒ビールにした。

僕の定席はこの大きな燗付け器の前だ。
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着物姿の凛とした女将さんが一杯づつ熱燗を付ける仕草を眺めながら酌む酒が実に美味いのだナ。
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お新香の漬かり具合も抜群だし、肴に出て来た季節野菜の酢の物も酒がススむ。
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此処の定番は、秋田の地酒「新政」と岩手の「南部美人」だ。
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先ずは、新政の特別純米酒「六號」(ろくごう)を冷やで戴いた。
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6号酵母を使った酒は、澄んだ吟醸の香りとスッキリとした味で肴にも合う。
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これには、冷や奴が付いて来た。

美味い日本酒とくれば、魚が欲しくなる。で、しめ鯖を戴いた。
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此処は一杯毎に酒の肴が付くが、それ以外の品書も魅力的なものばかりでアル。
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初かつお刺し、岩がき、山菜、莫久来(ばくらい)等々、実に居酒屋らしい料理が並ぶ。

此処のしめ鯖は、お酢の味よりも塩が効いている。
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これが絶妙で、矢張り酒がススむのだ。
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二杯目の酒は、南部美人にした。
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突き出しの茶豆も美味い。

吞み易いからクイクイと酌ってしまう。
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エンジン全開となり、最後は「高清水」の初しぼりを戴いた。
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四品目の肴は、しめ鯖と重ならない様にと、蛸と初かつおの刺身を出してくれた。こんな気遣いが嬉しいのだナ。

一時間半の滞在で、お勘定。此処は大体一杯が千円前後だから、二人で4杯づつ吞めば八千円前後と非常に判り易い。決して安くない辺りが、大人の酒場に相応しいのだネ。

外に出れば、まだ日暮れ前でアル。
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アーケードを抜け6、7分歩くと二軒目の酒場に到着だ。
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前回素晴らしい歌を聴かせて戴いたご主人と女将さんに会いたくて、『元祖炉ばた』を訪れた。
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まだ6時半だと云うのにほぼ満席でアル。お客さんが席を移動してくれて、うまく座る事が出来た。

此処の定番酒は宮城の地酒、本醸造の「天賞」だ。
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きっちり正一合で、420円は嬉しい限り。二合徳利で戴いた。

恵比寿の『佐伯』同様に、座れば先ずお膳に三品のお通しが出る。
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鯖とお漬け物、それに金沢のじぶ煮に似た美味い煮物が出た。
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女将さんが年季の入った燗付け器で温めた酒を、大きなしゃもじで運んでくれるのだナ。

丁度今が「がぜうに」の時季だと云うので、戴いた。
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三陸はウニ漁が盛んなところだ。昔、旅をした時も穫れたて新鮮ながぜうにをその場で殻を割って、ワタを取り、食べさせて貰った。あの美味さは今も鮮明に覚えてる。

がぜうにと海鞘(ほや)、そしてリアス式海岸の美しさが懐かしい。
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余りの美味しさに酒もススんだネ。
夫婦揃って吞んべいの僕らは、此処でもきっちり四合戴いた。
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居心地の良い酒場は、何故あっと云う間に時が過ぎてしまうのだろう。
愉しい時間もそろそろお仕舞いだ。
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午後8時15分、店のお二人にご挨拶をして帰る事にした。

『元祖炉ばた』から仙台駅までは、のんびり歩いても15分だ。
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午後21時発の新幹線はやて140号は、指定席を取ってある。
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酒場に行く前にしっかりゲットしておいた網焼き牛たん弁当は、ヒモを引き抜けば、熱々に温まるのだヨ。
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土曜日から三日間、お付き合い戴いた我がカミサンにも感謝!
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そして、牛たん弁当をパクリ。
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お疲れさまでした!と乾杯。

後は一路、東京駅目指して新幹線は疾走するのだ。岩手、青森、秋田、仙台と三日間の東北の旅もこれにて終了だ。今回も各県で素敵な方々と出逢い、またの再会を約束して来た。

「JR東日本パス」、なかなかヤルじゃないか。
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遠野でお逢いした方は、その日の内に大阪に戻ると言っていたナ。
しかし、今回の様に二枚使ってのんびりと旅をするのも良かった。

そして、今度は福島と岩手盛岡を旅しようかナ。
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by cafegent | 2011-06-17 15:36 | 飲み歩き | Trackback | Comments(6)
角川春樹事務所が「280円文庫」を創刊した。

与謝野晶子の『みだれ髪』、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』、石川啄木の『悲しき玩具』、太宰治の『桜桃』、坂口安吾『堕落論』、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』など最初に刊行したのは10作品だそうだ。
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若者の活字離れが進む中で、この低価格は実に嬉しい。また、小学生高学年でも読めるように、フリガナを多く付けたのも素晴らしいネ。

巻末には各作家の大ファンの作家らがエッセーを書いている。
小説家の小手鞠るいさんは『みだれ髪』に、「もしもあなたがきょう、この小さな本と出会って、この本を連れて家に帰ったとしたら、与謝野晶子は生涯、あなたの親友となり、恋人となってくれる」と寄せた。

この「280円文庫」を通して、日本文学の名作に触れ、読書好きの子どもが増えることは大いに嬉しい。
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銀河鉄道の夜 (280円文庫)

さて、青森県津軽出身の太宰治や岩手県花巻出身の宮沢賢治、盛岡出身の石川啄木の名作が、安価で刊行された訳だが、それにしても東北出身に素晴らしい文豪が多いのだナ。

そして、僕の東北の旅もまだ続いている。
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五能線からJR奥羽線「男鹿なまはげライン」に乗り換え、ガタンゴトンと旅は続く。
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上二田、天皇、船越と続き、七つ目が羽立駅だ。
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駅舎では、ツバメが子育中で小さな雛が5羽ほどピーピー鳴いていた。
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それにしても此処は素朴な駅だナ。

此処からは合い乗りタクシーにて「なまはげライン」を抜けて男鹿温泉郷へと向かうのだ。
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ホラ、なまはげもお出迎え。
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そして、この日お世話になる温泉旅館『男鹿萬盛閣』に到着。
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玄関ではツツジと共にクロアゲハが迎えてくれた。

此処は電話した時の応対がとても親切で、優しさが伝わってきたので、予約することにしたのだナ。たぶん女将さんだろうと思うが、実際にお逢いしても実に優しい笑顔が印象的だった。
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そして若女将の方も、とっても気遣いが優れており宿を此処にして大正解だった。荷物を置いて、散歩に出掛けた。
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鶏舎では、鶏が放し飼いだ。長閑だネ。

温泉郷を抜ける細い道は「鬼の隠れ道」と云うそうだ。明治期から大正にかけて、この地は石灰岩の採石現場だったのだネ。道の両脇の崖は、往時の「トロッコ道」の名残で、煎餅を幾く枚も重ねた様な地層だ。
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男鹿温泉の源泉はこの石灰が数万年の時を経て沈殿して出来た岩石であり、これが「湯の華」(石灰華トラバーチン)と呼ばれている。

迷い道を抜けると海岸線が見えて来た。
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旅館から15分程歩いた辺りで、日本海に出る。
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空ではトンビとカラスが仲良く舞っていた。

日曜日のせいか、道行く人にまったく出会わない。

海は凪もなく、鳥の声だけが潮風に乗って響いてる。
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旅に出ると、何も予定を立てずにぼんやりと時を過ごすのも素敵だネ。
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帰りに歩いた山道は、トトロかコロポックルでも出て来そうな鬱蒼とした曲がり道だった。

鳥の声に耳を傾け、どんな野鳥が来ているのかを探すのも愉しい。
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電線には1羽のハクセキレイが止まっていた。

午後4時、まだ日暮れまで時間があるので、温泉で汗を流す事にした。
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源泉掛け流しの湯は、源泉温度56.5度。温泉に湯沸かしを使用せず、湯量の調節で温度を調整しているとのことだ。男鹿温泉の泉質は、ナトリウム塩化物泉だそうで、保温効果が高いのだそうだ。冷え性や関節痛に効果がありそうだナ。

外に停まっているクルマのナンバーを見ると、意外にも県内や青森、岩手の方が多かった。一台だけ横浜ナンバーを見つけたが、他は皆さん近くから訪れているのだネ。
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こんなスゴイ三輪バイクを乗り付けた壮年カップルも居たが、こちらも近県からだったナ。

さて、日暮れ前になり出掛ける事にした。
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此処男鹿半島の突端に在る入道(にゅうどう)崎は、夕日が素晴らしいと聞いていた。昼間は太陽が出ていたが、夕日が見れるか定かじゃなかったのだが、せっかくなので行ってみた。

午後6時半、入道崎に到着。
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入道崎灯台の廻りでは、ヒバリの群れがけたたましく啼いている。

水平線を望んでも、夕日のゆの字も出ていない。
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海風が強く顔をなぶり、東北の海に立っているのだと強く意識出来た。
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枡花色の海と藤鼠色の空の間に微かに水平線が判るのだナ。

結局、沈む夕日は拝めなかった。
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遥か遠くに見えるのは船だろうか、太陽だろうか。
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写真だと判らないが、ホオジロが停まってた。
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地面では、ハクセキレイが数羽餌を探して歩いてた。まぁ、野鳥を見れただけでも良かったかナ。
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晴れていれば、こんな絶景に出会えたのだナ。

宿に戻り、おまちかねの夕食だ。
前から一度食べてみたかった、男鹿名物「石焼料理」でアル。

さすが、日本海に面した海の温泉郷だけに、肉が一切ない魚介オンリーの料理だ。
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そして、鯛づくしなのだネ。
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先ずは、ビールで喉の乾きを潤し、ホッとひといき。
刺身も塩焼きの鯛も美味い。
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カミサンにお酌をしてもらい、日頃の呑んだくれ三昧の日々を侘びる。

酒は秋田の地酒、太平山生酛(きもと)純米吟醸「十二」を戴いた。
秋田限定販売との事で、もう一本買って帰れば良かったナァ。「秋田酵母No.12」を用いた純米吟醸は、爽やかな味わいで、香りは可成りフルーティーでアル。
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さぁ、炭で真っ赤に焼かれた石が来た。
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味噌をといた木桶の中に魚介を入れて行く。
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そこへ、真っ赤に光る焼き石を数個入れるのだネ。
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すると一気に煮立ち、ボコボコと沸き上がる。
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これで完成だ。瞬時に魚に熱が入る為、臭みが一切出ないそうだ。

中居さん、お疲れ様でした。
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お椀によそって貰い、ハイ出来上がり。
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この汁で作った汁掛け飯も〆に最高だったナ。
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夕食後は再び温泉に浸かり、二日間の旅の記録を思い出した。

後はのんびりと酒を呑み、秋田での一日を終えた。
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by cafegent | 2011-06-16 15:45 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)
東北の旅をしていた月曜日、新幹線の中で嬉しいニュースを聞いた。

お茶栽培の北限とされる「気仙茶」の茶摘みが13日、岩手の陸前高田市気仙町の茶畑で行われたそうだ。茶畑は高台に位置するので、幸い津波は到達しなかったのだが、眼下に見える広田湾や高田松原の風光明媚な姿は今はもう無い。
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       (毎日新聞ニュースの記事から)

地域の方々は避難所で暮らしているのだが、この日は茶摘みを体験する事が出来て気分を一新されたとの事だった。

僕の俳号は「八十八」だ。米の一字を崩したものだが、茶摘みと云えば八十八夜だネ。立春から数えて八十八日目にあたる日が、「八十八夜」でアル。茶の産地静岡あたりでは、丁度五月の始め頃がこの頃だ。

東北では、それより一ヶ月以上も遅い茶摘みだが、陸前高田の方々の嬉しいニュースを東北で聞けて何よりも嬉しかったナ。

      霜なくて曇る八十八夜かな    正岡子規

       ◇        ◇        ◇
さて、東北の旅に話を戻そう。

弘前で迎えた翌朝は、目覚めも良し。
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駅にて朝飯用の駅弁が届くのを待つ。酒の前には目覚めの珈琲だネ。
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「GTMS 東北の酒を吞もう」Tシャツを着込み、準備万端。駅のテラスから市内を眺め、旅の日程を再確認だ。

さぁ、駅弁も買い込み、ビールも買った。今回、念願の五能線の旅が始まるのだヨ。
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この路線、本当は夕日の時刻が一番絶景なのだが、移動の事を考えて朝一番の「リゾートしらかみ号」に乗る事にした。

スナック『ランプ館』の常連さんから「SLに乗りに来たのかい?」と聞かれたのだったが、丁度向かいのホームに発車を待つD-51蒸気機関車を見つけた。
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そして、デゴイチとリゾートしらかみの2ショットを撮る事が出来た。むふふ。

酒のアテは、津軽の風土料理として大人気の「イカメンチ」だ。
その名の通り、新鮮なイカを使ったメンチでアル。
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イカの食感が良く、酒のつまみに最高だ。これは、ご飯は入ってなく完全につまみだ。

そして、「五能線弁当」は、真だことサザエの炊き込みご飯だ。
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朝一番の作り立て弁当は、矢張り美味い。
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中に入ったお菜類もすべて五能線沿線の食材を使用しているそうだ。
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陸奥鶴田(むつつるだ)から五所川原に着いた辺りで、一号車の先頭、展望エリアで津軽三味線の演奏が催された。
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たっぷり、6曲程演奏してくれて旅気分を盛り上げてくれた。
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日本海側の湾岸線をひた走る五能線は、絶景スポットを通る際には速度をグンと落としてくれるのだ。
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此処は絶好の撮影ポイントで、大体五能線の旅のパンフレットでは此処が使われているネ。
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白神山地側では、りんご畑が多く、駅のJRマークもいつの間にかリンゴ模様に変わってた。
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入前崎辺りに「七福神」で乾杯。
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このまま岩館駅方面まで、ずっと日本海の湾岸線をひた走るのだナ。
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白神山地に棲む山の神を拝みながら、地酒「白神山地の橅(ブナ)」を吞む。
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東能代駅で小休止し、酒をお替わり。
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午後12時半にして可成りいい気分でアル。

追分にて五能線の旅を終え、JR奥羽線「男鹿なまはげライン」に乗り換えだ。
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此処から、またローカル線の旅が続き、一路羽立(はだち)駅へと向かったのであった。つづく...。
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by cafegent | 2011-06-15 14:46 | 飲み歩き | Trackback | Comments(4)