東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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今朝も爽やかな秋空が広がっていた。明日から天気が崩れるかもしれないとニュースが伝えていたが、今日は汗ばむ程に暑い。
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大空では、セスナ機が気持ち良さそうに旋回をしていた。

時々、目黒上空で見かけるのだナ。ハテ、この辺りに空港など無いのになぁ。一体何処から飛び立ったのだろうか。
       ◇        ◇        ◇
真っ赤に咲く曼珠沙華の花を愛でに「日高」に行こうと誘われた。
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おいおぃ、日高って云ったら羽田から飛行機に乗って、千歳空港から特急列車に乗り、苫小牧経由のJR日高本線でやっと到着するのだゾ。
そんな、おいソレと簡単に出掛けられる訳がないだろう。そりゃぁ、紋別など北海の荒波を眺めながらの旅も魅力だが、中々そんな余裕のある旅は出来ないしなぁ。

先日僕の日記で紹介した一世紀続く町の小さな映画館『大黒座』が在る浦河町も日高地方だ。
もう30年以上も前、札幌から鈍行列車とヒッチハイクをしながら浦河まで旅をした事が有る。

高校の同級生の実家がサラブレッドを育てている『富岡牧場』だった。確か引退後の名馬ハイセーコーもこの牧場で種馬となった。旅の最後はこの牧場を手伝いながらひと夏を過ごしたっけ。

旅の帰りは、東京から旅行に来ていた女子大生のテントに泊めてもらったり、ナンパな旅が続き、可成り滅茶苦茶やった旅になったが今では良い想い出だナ。

あの懐かしい日高かぁ、と思っていたら、池袋から川越経由だと云うじゃないか。
ナント埼玉に「日高市」が在ったのだネ。まるで知らなかったヨ。飯能の近く、高麗川(こまがわ)の近くに曼珠沙華の里が在るのだそうだ。
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「曼珠沙華の里 巾着田(きんちゃくだ)」は、これからが見頃とのこと。日和田山から臨むと、巾着の様に見えるので、巾着田と呼ばれているのだネ。
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此処は、日本一の群生を誇る曼珠沙華が真っ赤な絨毯を敷き詰める。これからの時季は、コスモスも一緒に眺めることが出来るのだネ。

そんな訳で、近々北海道じゃなくて埼玉の日高市に行って来るのだナ。
       ◇        ◇        ◇
閑話休題。
味覚の秋、食欲の秋が到来。実家の北海道やカミサンの実家岡山からも多くの野菜や果物が届く。
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田舎では、一人一房感覚なのだろうか、葡萄の王様マスカット・オブ・アレキサンドリアがドーンと数箱届いたヨ。無理言って、路地モノをいつも分けて貰うのだナ。
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半分は皮を剥き、種を取り、コンポートにでもしようかナ。義父が耕す畑でも南瓜や牛蒡(ごぼう)、人参などが届いた。
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岡山は椎茸も美味しい。肉厚で香りも良く、網で焼いて醤油を垂らすだけで酒の肴となる。そんなこんなが毎週の様に届くのだ。

北海道からは、イカの一夜干しや脂の乗り出した秋刀魚などが届く。
秋刀魚漁は、一日で戻って来る日帰り漁と二日で戻る沖止め漁が有る。
当然、日帰りで戻る船の方が鮮度の高い秋刀魚なのだネ。朝水揚げされたばかりのサンマは、沖の上で氷と一緒に箱詰めされる。翌日の朝には我が家に届くのだから凄い時代だよネ。
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先日、神保町の酒場『兵六』で戴いた酢橘をギュッと搾り、焼きたての秋刀魚を戴く幸せったら!もう、ぐふふでアル。
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岡山の椎茸は、自家製薫製の豚肉と共にニンニクと刻み葱で炒めた。
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これも良い酒の肴となる。
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〆の御飯は、生姜と油揚げの炊き込み御飯を作ってみた。
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シンプルながら、実に美味い飯となった。この季節、台所に立つ機会が増えそうだナ。むふふ。
       ◇        ◇        ◇
そんなタイミングで、アマゾンから本が届いた。
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おとこ料理讀本」は、敬愛するイラストレーターの矢吹申彦さんが初めて上梓した料理本だ。

本のオビに記されている「私は妻と酒のために賄(まかな)ってます」ってのが、とっても素敵だよネ。

矢吹さんの絵は、湯村輝彦さん、河村要助さんと共に100%スタジオで音楽誌「ニューミュージックマガジン」の表紙を手掛けている頃から好きになった。
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この作品集は、その頃手に入れたものだが、サインまで戴いた。
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僕がまだ19歳の頃だったっけ。

その後、僕の師匠だった故・若林純夫さんのご友人でもあったので、妙な親近感を覚えた様な気がする。

矢吹さんは、内田百閒や山口瞳、伊丹十三と云う系譜も好きであり、時々雑誌に寄せる随筆がとても素晴らしいのだ。また、「猿人」の俳号で俳句も詠んでおり、こう云う人になりたいものだ、と思ったものだ。

三月の東日本大震災支援のチャリティの為に矢吹さんが描いた林檎の絵は、僕の家に飾られている。
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毎朝、この青りんごを眺めながら、家を出るのだナ。

そんな方が出した本なのだから、面白いに決まっているのだナ。
矢吹さんのイラスト画とエッセイ、それに毎回俳句まで詠んでいる。
まさに、矢吹申彦ワールド全開の一冊なのだ。
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この十年あまりの間に婦人誌に連載した料理画文帖をまとめたもので、「酒肴ありき」「旬を味わう」「もてなしの一品」「食べる器」そして「文人ごはん、」と内容も素敵だ。
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     御膳の上には、その時に食べたいものがあるのが至福。
    このことが私の料理のはじまり。
     そして、御膳には酒が付きもの。だから、どうしても
    酒肴の料理ということになる。今でこそ、和洋様々な料
    理に手を染めてみるが、先ずは、それこそ酒肴(つまみ)
    の料理が始まりだった。

どうですか、読みたくなってきたでしょう。そして、必ず読みながら、作ってみたいと思う筈でアル。
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今が旬の茸も素敵な絵と文章で綴られており、ちゃんと美味しそうなレシピも載っているのだナ。

      初茸やしめじ舞茸きのこ鍋    猿人

矢吹さんの30年に及ぶ晩酌料理から、144品が紹介されている。
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「文人ごはん、」では、向田邦子、池波正太郎、伊丹十三など文人の食の作法に拘(こだわ)りながら、愉しくレシピを紹介してくれる。

あぁ、また作ってみたい料理が増えてしまうのだナ。

そうそう、この本の出版記念として、「矢吹申彦原画展」が催される。千駄ヶ谷に在る『ビブリオテック』にて、10月10日から29日まで開催とのこと。絶対に行かなくっちゃ、だネ。

ビブリオテック文明講座特別企画 「矢吹申彦原画展」
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by cafegent | 2011-09-30 15:34 | 食べる | Trackback | Comments(2)
ラジオからアンジェラ・アキの唄う「津軽海峡冬景色」が流れている。最近、ユニクロのニットのCFでも耳にするが、聴けば聴く程に石川さゆりの切ないこぶしが恋しくなるのだナ。

それにしても、冬の唄は、真に寒い時季に聴きたいものだナ。

昼間の陽射しは眩しいが、風は肌に冷たい。出掛ける時に上着を持って行く季節になった。仕事場に向かう途中、彼岸花が咲いていた。
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「暑さ寒さも彼岸まで」と云うが、歩いているとまだまだ汗をかく。
樹々の上からは、最後のご奉公と言わんばかりに蝉の大合唱が聴こえて来る。

      手をあわせ 地蔵の如き 彼岸花    八十八

暮れ泥(なず)む秋の夕、遠い雲の向こうに季節の移ろいを感じる。
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天上から聴こえて来た蝉の声から、草むらに潜む虫たちの音色へと演奏が引き継がれて行く。

酒場へと続く路地裏にも白風が通り抜け、そこはかとなく金木犀の香りが漂っていた。
       ◇         ◇         ◇
さて、今日から三日間、渋谷のんべい横丁に於いて「60周年まつり」が催される。JR渋谷駅の北側の線路脇に在る小さな路地の飲み屋街だ。
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僕が「のんべい横丁」で呑み出してからもう30年が経つ。
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当時はまだギターを抱えた流しの姿もあった。還暦を迎えた横丁では、後継者が居らずに閉めた酒場も在るが、『会津』さんの様に45年も続く名店も在る。この店の店主、吉澤トシ子さんは、御歳90歳。今だ現役で店に出ており、横丁で最年長の経営者だそうだ。
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以前『シスター』と云う店が在ったが、姉妹の年齢を合わせると170歳くらいじゃなかっただろうか。ご高齢の為、店を閉めたっけ。
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『鳥福』は、写真家土門拳が撮った写真にも写っている。
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『ビストロ・ダルブル』や『Non』、『アミュレット-d』など時代の流れに沿う様に出来た店もすっかり横丁に馴染んでる。『Bar Piano』なんて異質な酒場も在るけどネ。

今回は、東日本大震災支援の振る舞い酒や記念の升の販売、酒場スタンプラリーなども企画されている。イベントの収益金は被災地、岩手県釜石市の「吞ん兵衛横丁」支援に充てるのだネ。

そんな記念すべきイベントを控えた昨晩、横丁の名店『鳥重』にお邪魔した。
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此処は一日三回転の予約制だが、午後六時の一回目に訪れるのは初めてだった。此処に通いだして30余年の間で、初めてでアル。
もっともかつては、午後六時に仕事が終わっていたためしもなく、九時半の最終回になんとか間に合うかどうかって感じだったものナ。

夕べは、吉田類さんの句会仲間の山崎千雪さんが一緒だった。
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渋谷が日々の生活圏だと云う千雪さんは、これまでにも何度か『鳥重』を訪れたいと思いつつ、中々予約が取れなかったそうだ。

僕は、ほぼ毎月通っているので、今回は千雪さんをお誘いした次第。

いつもは年齢層が高い『鳥重』だが、この日は僕ら以外全員20代の若者だった。きっとご両親が此処を贔屓にしていて、小さい頃から連れて来て貰ってた子らなのだろう。初訪のコも居たが、皆此処のルールを掌握しており行儀よくしていたナ。

先ずは、柔らかいモツのタレから始まる。
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鰻用の長い串に隙間なくギッシリと刺さった鶏レバーは、備長炭で香ばしく焼かれた部分と隣り合わせになりレアのままの部分が絶妙の食感を醸し出している。山椒を振りかけ、たっぷりの大根おろしを絡めて戴けば、口の中がパラダイスに変わるのだ。

お母さんの焼き加減が素晴らしいのだネ。
お次ぎは、天然のソーセージ、心臓だ。他店では、大抵ハツは半分に開いて串に刺す。故に中に直に火が通り、パサついてしまうのだネ。
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だが、此処は違う。十羽分のハツを惜しげもなく丸のまま焼くのだ。
こんがりと焼かれたプリップリのハツをひと噛みすれば、ジューシーな肉汁が弾けるのだ。本当に天然のソーセージを味わっている様だナ。

ビールを呑み干し、酒に切り替えた。此処は賀茂鶴と菊正宗の二種類。
この日は、菊正宗をぬる燗で戴いた。

この辺りで、「生を少々」戴くことに。
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新鮮な鶏ササミと白レバーを生で戴くって訳だ。
レバーが苦手な方も『鳥重』ならば、皆ウマイ、々々と食べるのだナ。
生姜とニンニク、それに塩胡麻油で食べるのだが、バカウマだ。
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甘いレバーは、まるでフォアグラの様だ。

最後は、合鴨を焼いて貰った。
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歯ごたえと肉の旨味を堪能しながら、酒もススむ。

お新香でさっぱりとし、最後は鶏スープで〆る。
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さぁ、これにて「鳥重劇場」の幕が降りる。路地には、既に二巡目のお客さん達が待っている。お母さん、ありがとうネ!
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毎月の事だが、本当に『鳥重』は美味いし、安いのだナ。
この日は、千雪さんがご一緒だったので、串は3本で終了した。
お会計も二人で3,400円だった。もう、天晴だネ。

午後八時前、早々に渋谷を後にして半蔵門線に乗った。

神保町の裏路地を歩き、酒場『兵六』の縄のれんを潜る。
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明日、50の大台に乗る“吞んだフル”君と京都帰りのバーバラ、酒朋ハッシーなどお馴染みの面々が集ってた。
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ちょっとピンボケだが、隅でズドーンッと決めている御仁も居たね。
写真家マキ姐さんも良い吞みっぷり!二の腕掴んで、どうしたのかい!
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男前の腕をアピールしているのかナ(笑)
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そんなこんなで、夜も更けて行ったのであった。

さて、今度の日曜日の句会は、千雪さんが兼題を出した。結構難しく悩んだが、皆さんの句が愉しみだ。もっとも、その後の酒が一番の愉しみなのだけれどネ。
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by cafegent | 2011-09-29 15:47 | 食べる | Trackback | Comments(2)
今日は空気も乾いて、気持ち良い秋日和となったネ。
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朝から近くの保育園では幼子たちが賑やかに遊び廻ってる。

仕事場に向かう途中、目黒不動尊では月に一度の縁日が催されている。
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こちらでは、お年寄りたちが大勢で訪れており、幼子以上に賑わいを見せていた。秋晴れは長続きしないと云うが、続いて欲しいものだネ。

     秋日和 外で園児も騒ぎをり   八十八
       ◇        ◇        ◇
さて、昨日は酒朋ビリー隊長と桜木町で合流した。
駅の地下道から野毛小路を抜けて、目指す先は『武蔵屋』さんだ。
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今年の夏、横浜の野毛で60余年に渡り営業を続けている酒場『武蔵屋』の木村喜久代さん、富久子さん姉妹に横浜市長から感謝状が贈られた。

永きに渡り、ハマの大衆文化を支えて来た功績が実った訳だネ。

先代である父の木村銀蔵さんが大正8年に創業した店は、昭和21年に中区の太田町から野毛の此の場所に移転して来たと云う。

学者、作家、画家、政治家と多くの文化人が此処で酒を酌み交し、銀蔵さんに宛てた色紙も壁を飾り、歴史を語っている。
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今は亡き日本画壇の巨匠、平山郁夫氏とコラムニストの青木雨彦氏も、かつて此処で邂逅したのだろうか。お二人とも『武蔵屋』をこよなく愛したと聞く。

感謝状は、横浜市の林文子市長が自ら『武蔵屋』を訪れて手渡ししたそうだ。
現在、富久子さんが体調を壊している為、お姉さんの喜久代さんが切り盛りしている。店を手伝う横浜国大の若者たちも、酒の注ぎ方が板に付いて来たネ。

夕べは、午後7時に訪れたのだが、タイミング良く小上がりに座る事が出来た。すぐ後に来た方々は、満席で入れなかったネ。

此処の小上がりは、メタボリックのバロメーターになる。
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コップ盛り切りに注がれた燗酒は、否が応でも口から持って行かなくては溢れてしまう。でっぷりした腹の持ち主だと前に屈めないものネ。
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僕もビリー体長も日頃のランニングのお陰で、なんとか屈めたのだナ。
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玉ねぎ酢漬けとおからをアテに最初の一杯が躯に沁みて行く。

甘口の桜正宗は、燗にすると実に美味い。此処はぬる燗と熱燗の間あたり、上燗ぐらいの燗酒でアル。
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網戸の外からは秋の虫が集(すだ)く声が聞こえ、そこはかとなく深まる秋の気配を感じるのだナ。
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しらすのたっぷりと乗ったタラ豆腐が運ばれた時、二杯目の酒をお願いした。

高い位置から注がれる酒は、実に上手くコップに納まるのだナ。
喜久代さんが注いでくれる時は、もう神ワザに近い。迷いなく土瓶を操るのだネ。
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これは夏の写真だが、この光景を眺めるのも、此処に来る愉しみのひとつでアル。

酒と共に出される突き出しは、一杯目が玉ねぎ酢漬け、おから、それにタラ豆腐だ。二杯目には、納豆が出る。

此処は酒三杯までがルールでアル。初代から頑に守られており、ご常連たちからも『三杯屋』と親しまれている。

テーブルもカウンターも小上がりも常に賑わっているが、皆三杯で終了だ。もっともビールは別に頼む事が出来る。これには落花生が付く。夏の暑い盛りは、先ずビールで喉の乾きを潤し、酒に移るのが良い。

そして、三杯目の酒にはお新香が出されるのだネ。
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沢庵や胡瓜のぬか漬けなどの盛り合わせだ。どの料理も躯に優しいものばかり。

小上がりのお客さんが帰った頃合いを見計らい看板猫のクロがノソノソっと上がって来た。
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座布団の上で大の字に座り毛繕いを始めたのだナ。
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此処にはこの口の廻りと手足が白い老猫と真っ黒のコイツが居る。
木場の『河本』同様に猫達は、酒場の人気者だ。
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結局、最後まで座布団の上で寛いでいたネ。

三杯目を呑み干し、さてお会計と思いきや。喜久代おばちゃんから、もう一杯とオキテ破りの振る舞い酒を戴いた。
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あぁ、これだから足繁く此処の戸を開いてしまうのだナ。

これから増々燗酒が美味しい季節がやって来る。変わらぬひとときを求めてまた訪れよう。

外に出るとヒンヤリとした海風が川面を伝って漂って来た。

酒朋ビリー隊長の足が川沿いの都橋商店街へと向かう。そう、目指す先は『ホッピー仙人』だ。
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此処も臨時休業が多い酒場なので、ネオンの灯りにホッとひと息。

トイレで用を足し、ドアを開く。相変わらず、いつも店内大賑わいだ。

此処も皆さん優しい人達ばかり。詰めて戴いて、なんとか奥に座らせて貰った。
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生の白ホッピーを戴いて、先ずは乾杯!『ホッピー仙人』も十周年を迎えるとの事。
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ホッピーミーナさんが作ってくれたと云う十周年記念ラベルの限定品もあった。

カウンターの入口付近に知った顔が見えた。呉から出張で来ていた『居酒屋礼賛』ブログの浜田さんだった。
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浜田さんは昼間の仕事も忙しいのに、最近出版した『さかなマニア』も好評みたいで増々大忙しですネ。

ビリー隊長のお隣では、画家の芦川雄二さんが、仙人にお祝いのイラストを描いてくれた。
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芦川さんは酒場でワインを吞むネコの作品を観た事がある。
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その場で、サッサッとペンを走らせてホッピーを吞む猫を仕上げた。
素晴らしいネ!流石だなぁ。
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十周年記念だろうか、「REAL HALF HOPPY」の特製台座に乗った、飛び切りのホッピーを戴いた。
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仙人曰く、台座のこの角度が重要らしい。ハテナ?台座にはしっかりと仙人が描かれているのだヨ。
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仙人、いつも美味しいホッピーをありがとう!
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そして、十周年おめでとうございます!

桜木町から横浜に出て、湘南新宿ラインに乗り換えた。途中でビリーと別れ、大崎から五反田に出て、戸越銀座へと向かった。

五反田から蒲田を結ぶ東急池上線は、3両編成のローカル線だ。どことなく札幌の市電を彷彿し、好きな電車なのだナ。

電車が踏切を過ぎるのを待っていると何処からか金木犀の香りが漂って来た。あぁ、もうそんな季節なのか。

最後はらーめん『えにし』で〆にした。此処は恵比寿に住んで居た頃から、好きだったが、食べる度に美味さが増して行くような進化するラーメンなのだナ。

醤油味が好きで、いつも塩にしてみようと思いつつ醤油になる。
ハートランドビールも飲もうかと思ったが、ここはグッと我慢だ。

サッと食べてご馳走様だ。涼しくなってきた夜に躯が温まった。

夕べも良き友と居心地の良い酒場で、美味い酒を酌み交せたナ。
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by cafegent | 2011-09-28 15:34 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)
武類飛び切りの甘い物好きでアル。故に、手土産も菓子が多くなる。

当然、先ず自分が食べたいから買い求める訳で、独りで食べちゃイカンだろうと手土産も買う訳だナ。

日比谷シャンテ脇、有楽町ガード下、ドイツ居酒屋やスープ炒飯が有名な『慶楽』が並ぶ石畳の雑居ビルの一階に僅か一坪の和菓子屋が在る。
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元祖ピザトーストで知られる『珈琲館 紅鹿舎』の入っているビルの奥に『銀座かずや』の暖簾が下がる。
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ビルの入口に小さく「菓子」と書かれた看板が置かれているが、まず気付かないだろう。

まだ陽射しが眩しい8月の終わり、ヒンヤリと冷えた此処の練り菓子が無性に食べたくなった。電話を架けても話し中が多く、じれったくなった僕は電車に乗って日比谷に向かっていた。
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『銀座かずや』は、店主の古関一哉さんが独りで菓子を作っている。
元々、日本料理の職人として修行をした方で、ふぐ調理の免許も持っている異色の菓子職人なのだ。

6年前の開店以来、此処の練り菓子は根強い人気を保っている。僕も数年前に頂き物として食べて以来、魅了されてしまった。

店に行けば、練りあめや葛きり等その場で買える菓子もあるのだが、やはり「かずやの練」が欲しくなるのだネ。

和風のババロアといった感じだが、その口当たりは一度味わったら忘れられなくなる。
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抹茶の風味と控えめな甘さも素晴らしい。そして何より、素材が良い。牛乳、砂糖、葛粉、澱粉、本蕨粉、小麦粉、塩、そして抹茶でアル。
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こちらは予約のみとなり、昨日やっと買いに行けたのだナ。約一ヶ月とは待ち遠しいのだが、それだけ嬉しさも倍増するってもんだ。

自分用と手土産用を持って、世話になっている先に廻って歩いた。
小雨が降り続いていたが、こんな時は足取りも軽くなるのだナ。
        ◇        ◇        ◇
閑話休題。
映画「探偵はBARにいる」を観た。
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札幌のススキノを舞台にした映画なので、随所に知っている場所が登場して、ニヤリとさせられた。

僕が生まれたのが1960年のススキノだ。市電の通る大通りから一本脇に入った辺りで、今は巨大なシャンゼリゼビルになっている。
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当時は、ススキノで小さな印刷業を営んでおり、一階が仕事場で二階が住いだった。我が家のお隣のラーメン屋さん『七五三』は、今もシャンゼリゼビルの一階で営業している。
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主人公の探偵が電話を待つバー『ケラーオオハタ』は、ススキノの「おふく会館」脇の中小路に在る有馬ビルを使っていたナ。当時の実家から歩いて数分の処でアル。
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エロい女のコがマズいナポリタンを給仕する喫茶店『モンデ』は、ススキノ市場の脇、ゼロ番地のコーヒーの店『トップ』がロケに使われた。
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此処もススキノじゃ古い喫茶店だ。
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他にも美松ビルや第4グリーンビルなど、帰省する度に夜な夜な繰り出していたソシアルビルも沢山登場していたネ。

我が家は僕が小学校6年の時にススキノから越してしまったが、街に出る時は市電を使う。
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この路面電車も映画に登場しており、映画全体に昭和の時代に撮った様な雰囲気を醸し出していた。

そう云えば、ススキノに住んで居た頃、家の前で干からびたソーセージの様なモンを拾った事がある。爪が付いていたので、指だと判り交番に持って行ったっけ。当時のススキノは、そんな町だった。
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松田優作主演の“遊戯”シリーズや「探偵物語」を彷彿させるカメラ廻しや脇役(地場のやくざやソープの客引き、モンデの峰子ちゃん等ネ)、それに音楽もそうだ。随所に松田優作オマージュといった趣きだ。探偵の相棒に松田龍平を起用した辺りもニクい演出だナ。

新聞記者役の田口トモロヲもハマり役だ。また松重豊やマギーは、往年の成田三樹夫や榎木兵衛を彷彿させる。

実は、これまで大泉洋と云う役者には、それほど興味がなかった。
変にアクが強いのとあの風貌が苦手だったのだが、この映画で一変したのだヨ。小雪に関しては、色っぽいとしか言いようがない。

原作は、札幌在住の作家・東直己氏の「ススキノ探偵シリーズ」だ。

僕より4歳年上だが、一番ススキノがスリリングで、エキサイティングな不夜城だった時代を上手く描いている。
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映画は二作目の「バーにかかってきた電話 (ハヤカワ文庫JA)」をベースにしている。
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一作目の「探偵はバーにいる (ハヤカワ文庫JA)」と併せて読むと映画も更に面白く観ることが出来るネ。

テンポも良く、最後まで楽しませてもらった。もっと観たいなぁ、と思ったら早速続編の製作が決まったそうだ。久しぶりに“遊戯”シリーズと並ぶカッコ良いエンターテインメント映画が登場したのだナ。
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東さん自身もかなり酒が好きらしいネ。僕も以前、手稲の焼き鳥屋だったかで見掛けた事がある。いや、『エルフィンランド』だったかナ。
北海道の熊みたいな風貌だから、一度見たら忘れないのだよネ。

あぁ、ススキノの事を書いていたら、久しぶりに『Jim Crow』のドアを開けたくなってきた。
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此処もススキノじゃ外せないバーだよナ。
        ◇        ◇        ◇
もうひとつ、北海道のハナシ。

北海道の浦河町に在る映画館『大黒座』のドキュメンタリー映画が上映されている。

今朝の朝日新聞で取り上げていたので、紹介したい。
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「小さな町の小さな映画館」は、1918年創業の座席数48の小さな映画館の物語だ。「地方から映画の観客が育つのも大切」と4代目になる現館長は語る。

映画を制作したのは、映像作家の森田恵子さん。浦河町に在る精神障害者の生活拠点の活動記録などを手掛けてきたと云う。

本作は、「必死の思いで存続している映画館が各地にある。そういうところへのエールにもなるよう、映画館が存在する町のコミュニティーの豊かさを伝える映画にしたかった」と森田さんは語る。

下高井戸シネマで今月30日(金)まで公開。川越スカラ座は、来月6日(木)まで。
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by cafegent | 2011-09-27 13:17 | ひとりごと | Trackback | Comments(1)
二十四節気では秋を分ける「秋分」の日を迎えて、雲も高くなりすっかり秋らしい気候になったネ。
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「夜長」の時季となり、酒を片手に読書に更ける夜も多くなりそうだ。

先週は日曜から3日間連続で休肝日を作った。本当は5日連続にしようと思ったのだが、あの台風15号の猛威に打ち勝ったご褒美を勝手に決めこみ酒場の暖簾を潜っちまったのだナ。

そんな訳で水曜日は泥酔し、木、金とまた2日連続で酒を抜いた。
煙草はヤメてから20年位は肺が綺麗にならないと聞くが、酒はどうなのだろう。5日も酒を抜いたらすっかり肝臓も元通りの丈夫になっている気がするのは自分だけなのだろうか、ハテ?

しかし、休肝日の翌日は何故こうも泥酔するのだろうか。
貧乏性だから、酒を抜いた分の元を取ろうとするのかネ。駄目だナ。
       ◇        ◇        ◇
土曜日は、昼口開けの『牛太郎』に向かった。暖簾を潜るとヒゲオヤジ君が既に到着していた。

いつもならば、この時間は立石「土よ宇朝酒」の二軒目あたりの時間だが、『宇ち多゛』がお休みだったので、「土よ牛」となった訳だ。

久しぶりの酒は五臓六腑に沁みわたるネ。先ずは、瓶ビールに始まり、酒がススむ。あぁ、酒が水の如く流れる。
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酒のアテは、ポテサラとスパサラの相盛りと自家製ナムル。80円と言うのも嬉しい限りだネ。
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ホッピーも続けて三杯。最後はバイスで〆た。
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午後2時を廻り、すっかりヘベのレケとなった。

この日はちょいと用事があったので、ハシゴ酒をせずに終了。
       ◇        ◇        ◇
日曜日は、朝から家の掃除を済ませた。風呂場は外せるパーツを総て分解し、徹底的に掃除した。水アカって奴はしぶといネ。それでも3時間程かけてピカピカに仕上げることが出来た。

午後は、トイレ掃除と床磨きを済ませ、酒の前の儀式が終了。

午後4時口開けの野方『秋元屋』を目指して家を出た。
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野方駅に降りると午後の日差しが線路の向こうにかかり、踏切に長い影を落としていた。

開店15分程前に到着すると既に先客有り。毎度お馴染み荒木マタエモンさんが一番乗りであった。
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と言う訳で、お約束!ハイ、ドーンッ!

4時丁度にいつもの席に着く。
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昨日は生ビールから開始した。
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家掃除のままの格好で出て来たものだから、どうみてもスーパーマリオなワタクシでアル。
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煮込みもウマいネ。
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酒を三冷ホッピーに切り替え、串がススむ。
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風邪で体調がイマイチと言いながら、Qちゃんも赤星が2本目だ。

三冷を二杯戴き、菊正宗の冷やにした。
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隣りにいらした方たちとも話が弾んだナ。
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阿佐ヶ谷の『立ち飲み風太くん』等で仕事をなされているナイスガイな鳥羽さん、与太話にお付き合い戴きありがとうございました!

すっかり長っ尻になってしまった。
あぁ、気がつきゃ3時間も居たのだネ。

皆とは此処で別れ、僕は目黒へと移動。

『権ノ助ハイボール』のドアを開く。武田さんの作るウィスキーハイボールは、本当に美味い。
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レモンピールの香りが、角の味を引き立てる。炭酸の効きも絶妙だ。
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この日も良い酒を戴けたナ。

すっかり酔っ払ってしまった。こんな晩は、大抵足がもつれて怪我をするのだナ。と夕べは慎重に家路に向かった気がする。

だが、朝目が覚めたら、オーバーオールを来たまま床に居た。
まぁ、怪我ひとつしていなかった事だけが幸いか。

     二合酒 朧の月に 夢うつつ     八十八
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by cafegent | 2011-09-26 12:47 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)
台風一過、東京の空も青空が広がった。
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前日に植木鉢を全部下におろしたのだが、バジルが鉢ごと吹っ飛ばされてしまった。

昨日列島を襲った台風15号は、都内各地でも悲惨な爪痕を残したネ。
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銀座のど真ん中、エルメス並びのマツキヨ前の大きなケヤキの木がなぎ倒された。
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凄いね、怖いね。渋谷でもタクシーの上に木が倒れたそうだ。

東京ドームでも、この影響で巨人横浜戦が中止となった。ドームの試合が中止になったのは、9年ぶりの事だネ。

昭和34年の9月21日も台風15号が発生した日でアル。
伊勢湾での高潮による災害から「伊勢湾台風」と呼ばれたので、耳にした事があるだろう。翌年に生まれたので、僕は知らないが伊勢湾台風の猛威は、大人達から教わったものだ。

昨日は、僕も一番雨風が凄い時間帯に仕事場を出てしまった。
傘など役に立たずズブ濡れになりながら目黒駅に向かうと電車が止まっており、再開のメドも立たず。仕方無くまた仕事場へと戻った。

30分程待つと雨が上がり強風だけになったので、歩いて武蔵小山へ。
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靴を防水に履き替えたので、足は無事だったがシャツとジーンズは雨水で重たくなっていた。
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夕べは、実は休肝日だったのだが、この台風の中歩いた自分にご褒美をあげたくなり『牛太郎』の暖簾を潜ってしまったのだナ。
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先ずは、ビールで歩き疲れをほぐすのだナ。
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ホッピー、ハイサワーと酒がウマい。
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ヒロ君が焼くもつ焼きも実に美味い。

外の街路樹は暴風に激しく揺さぶられているが、牛太郎の店内だけは穏やかな空気が流れていたネ。

午後8時を廻り、店を変えた。

パルム商店街を通り抜け、目指すは隠れ家『Bar Syu-On』だ。

路地裏の細い道を入り階段を昇れば、小体の酒場が現れる。
夕べはボブ・ディランの唄が迎えてくれた。

白州のハイボールを戴き、ホっとひと息。
行きつけの酒場は、一日の疲れを癒してくれる。店主との他愛無い会話もグッと酒の味を美味しくしてくれるのだ。

久しぶりにオールド・グランダッドを戴いた。
深みのある香りとほんのり甘い口当たりが、このバーボンの旨味だネ。
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オン・ザ・ロックのグラスを傾けるとさっきまでの暴風雨のことなど忘れてしまった。

さて、三軒目はムサコに先週オープンしたばかりの新店を覗いた。

パルム商店街をドン突きまで進むと左手に『鳥勇』が在る。その角を左手に曲がると以前寿司屋だった場所に小洒落た店が誕生したのだナ。

武蔵小山温泉『清水湯』の通りと言えば、判り易いかもネ。
戸越銀座駅からも7,8分程だし、武蔵小山駅からも同じくらいだネ。
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店の名は『Kitchen Ribs』でアル。そう、その名の通りスペアリブをウリにしているのだ。

あの寿司屋がこうも素敵に変身するとは、思いも寄らなかった。
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外からも店内が見渡せてとても清潔感溢れている。
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まずは、豚肉とジャガイモのリエットを戴き、スパークリングワインに合わせた。
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リエットは、とても上品な味でパンに合うのだナ。
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ジャガイモが入っているので、食感も普通のリエットと違うのだネ。
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白ワインに変えたところで、お待ちかねのスペアリブが登場だ。
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シェフの田村さんは、これまで恵比寿で仕事をしていたとの事。僕も何度か行った店だった。
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しっかりと経験を積んでいるだけに、このスペアリブは美味しい。
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マッシュポテトを付けて食べるのが良い。ワインもススむのだナ。
これ、1本450円と価格も嬉しい限り。
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赤ワインも戴き、〆は生海苔と浅蜊のリゾットをお願いした。
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これがまたバカウマだったネ。
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他にも砂肝のコンフィのサラダとか、牛トリッパの白煮込み、ワタリガニとキノコのトマトクリームスパゲティなど、僕の胃を刺激するメニューが沢山有るので、足繁く通ってしまいそうだ。

美味しい料理とワイン、ありがとうネ!なによりリーズナブルな価格設定も魅力的でアル。

シェフの田村瞬さんとソムリエの舞さん、若き二人の今後が大いに楽しみだネ。
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開店おめでとう!

武蔵小山、戸越銀座を散策した際には、是非『Kitchen Ribs』へお立寄りを!オススメですゾ。

さて、台風も東京を駆け抜けていったみたいだし、深夜食堂でもう一杯引っ掛けるとしよう。
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by cafegent | 2011-09-22 13:49 | 食べる | Trackback | Comments(0)
昨日から名古屋では100万人を超す避難勧告が出ていた。台風15号の豪雨の為に庄内川が氾濫するかもしれないとの事だった。
幸い、水位が下がり今日の昼前には避難勧告も解除されて良かったが、それでも4人の方がお亡くなりになったそうだ。合掌。

ゆっくりと進む台風は、これから関東に直撃しそうな勢いだ。
野分きの嵐が、猛威を振るわなければ良いが、こればかりは天に任せるしかないのだナ。

三重県桑名を今朝早くクルマで出発したカミサンは、台風と同じ方向に運転し東京に戻って来ている。辛うじて名古屋の豪雨による道路遮断は免れたそうだが、どのクルマもゆっくりと進むため、大渋滞になっているらしい。

無事に帰って来ることを願おう。
      ◇        ◇        ◇
秋晴れの土曜日、武蔵小山から西小山にかけて街は祭り一色となった。
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祭り囃子の鳴り響く中、「わるなら♪ハイサワー!」でお馴染みの博水社さん(@HiSour8138)のイベントに参加した。
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武蔵小山に本社を構える博水社の倉庫を使って、新製品「ハイサワーハイッピーZERO」の発売記念試飲会が催された。
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新商品は、その名の通りカロリーゼロ!等質ゼロ!プリン体ゼロ!であり、焼酎のみならずウィスキーとの愛称も抜群だ。
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今回のイベントは、「倉庫で昼呑み♪これが本当のソーコー会!?」と銘打って、「タモリ倶楽部」でもお馴染みの倉庫昼吞み宴会となった。
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地元ゆえ、銭湯でひとっ風呂浴びてのんびりと出掛けると、既に酒朋の豆本作歌、大久保美沙ちゃん(@bacchus33)やcricoさん(@crico3)がハイッピー片手に盛り上がっていた。
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美沙ちゃんのお友達のたかーしさん(@nopanlife)もお初です!
これからも是非、ヨロシクネ!
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こちらは、愛読誌「酒とつまみ」の代表渡邊和彦さん(@nabe_saketsuma)。お初にお目にかかりました!
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そして、イラストレーターのヨシムラヨシユキさん、川口貿易の伊藤さんもハイッ、乾杯!

缶詰博士の黒川勇人さん(@hayatino)等にもお会い出来てとても愉しい酒宴となった。
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会場では、3代目社長の田中秀子さんもはりきってましたネ。
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素敵なお嬢さんにもお酒を作って戴き恐縮至極!4代目になるのかナ?

しかし、ナンと言ってもグラビアアイドルの野村瑠里さんがハイサワーハイッピーガールとして、今回もイベントを盛り上げてくれたのが最高だったのだネ。
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う〜ん、可愛い!
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美沙ちゃんは、カシスッピー氷なるモノを戴いていたネ。
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ハイ、缶詰博士の黒川さんと田中秀子社長でパチリ!
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cricoさんと僕もやっぱり素敵な方々とパチリ!
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地元のお祭りにもドリンクを振る舞い、地域一体となっていたナ。
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会場での様子もUSTREAMで流していました。ハイ、おバカです!
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午後3時、無事にイベントも終了。
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博水社の皆様、お疲れ様&有り難うございました。

博水社の倉庫を後にして、吞んべい一行が目指したのは『牛太郎』だ。
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しばらく後ろで待つことになったが、ちゃんと全員横並びで座らせて頂いたネ。これが此処の素晴らしい計らい!
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さぁ、乾杯!愉しい土曜の午後になった。
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たかーしさんと途中参加の鯖とらさん(@savatora77)も楽しい酒をありがとうネ!
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何度もカンパ〜イ!

この日の『牛太郎』も良い酒だったネ。
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じょうさん、ヒロ君、ホントありがとうネ!

皆さんとは武蔵小山で別れ、僕は浅草雷門へと移動。
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『簑笠庵』の暖簾を潜ると、これまた知った顔が居ましたナ。
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鮎の塩焼きをアテに薩摩富士がウマかった。
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浅草の老舗お好み焼き屋さん『染太郎』の田中さんと神保町『兵六』の厨房を預かるヨーコさんにもお会い出来ましたナ。
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こうして、土曜の夜も楽しいハシゴ酒となったのでアール。
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外に出ると秋の虫たちが弦を奏でてる。マツムシやコオロギだろうか、草むらから響いてた。
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空に目を向けると酒井抱一の「月に秋草図屏風」に描かれた様な月が東京の街を照らしていた。

カミサンも一週間出張で家を留守にしている。さぁ、もう一杯吞みに街を歩こうか。

     独り寝に むなしコオロギ 鳴きにけり   八十八
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by cafegent | 2011-09-21 15:15 | 飲み歩き | Trackback | Comments(7)
今月18日、目黒のさんま祭りが催された。4日にも開かれたさんま祭りだが、実は目黒駅周辺は品川区大崎なのでアル。

目黒区民まつり実行委員会が主催する『目黒のSunまつり』は、今年35回目を迎えた。駅近くのイベントは宮古市のサンマが振る舞われたが、こちらは宮城県気仙沼市から届いた約5,000匹と大分県産のカボスが振る舞われた。
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元々、目黒区の市民まつりが催されていたのだが、1996年から落語「目黒のさんま」の舞台となった茶屋坂が在る田道地区でさんまを提供することになったそうだ。

僕の仕事場のスグ近所でイベントが開催される為、例年僕の仕事場も開放し朝から晩まで酒盛りで賑わっていた。
今年は残念ながら所用で目黒に居なかったなどで、さんま祭り便乗酒宴は開催出来なかったが、また来年は盛り上がりたい。

今年から被災地気仙沼の復興を支援する為、「さんま基金」を設けた。
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目黒区民、目黒で働く僕らでも少しの一助になれば良いのだナ。
        ◇        ◇        ◇
閑話休題。

先日閉幕したベネチア国際映画祭で、園子温監督の新作「ヒミズ」が、マルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞した。この賞は、新人賞であり主演の染谷将太、二階堂ふみが2人揃って受賞する快挙となったネ。

古谷実の漫画が原作だが、「行け!稲中卓球部」にみられるギャグ漫画とは真逆の内容だ。だが、園子温監督が何故映画に取り上げたかは判る気がする。誰かがこの漫画の感想を現代版「罪と罰」と言っていたが、ウマいネ。

監督は3.11の大震災直後、脚本を変更し設定に震災を加えたそうだ。

映画祭の記者会見で、「10年前に書かれた漫画は、『終わらない日常』の退屈さが若者の意識の中にあった。だが、震災を受けて、『終わらない非日常』が当たり前になってしまった。そんな若者を描きたかった」と園監督は答えていた。

この映画で主人公の二人の次にメインとなる役を演じているのが渋い役者の渡辺哲さんだ。

最近ではNHKドラマ『ハゲタカ』『つばさ』等での小さな町工場の経営者役の印象が強い渡辺さんだが、昨年公開された園監督の「冷たい熱帯魚」では、強烈な個性を放っていたのだナ。あの映画は実際に起きた愛犬家連続殺人事件をベースにしているが、狂気な世界の映像が今も脳裏に強く残っている。
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先週、木場の酒場『河本』にて渡辺哲さんとホッピーを酌み交した。
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その時に、園監督との仕事や震災直後に被災地入りして撮影を決行した話を伺う事が出来た。実際に被災地を目にした人の話は、重い。

今回の「ヒミズ」も前作に出演した役者が中心だ。
でんでんさん、神楽坂恵さん、黒沢あすかさん、また音楽も編集も同じスタッフなので、チーム園子温が固まって来た感じか。
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〈園監督はこれまでの作品とは作風を変え、「ヒミズ」では震災後の希望を描いた。「絶望に勝ったのではなく、希望にまけた」と監督〉
         (9月16日の朝日新聞より)

渡辺さんから撮影時の事なども伺ったし、来春の公開が待ち遠しい。

居酒屋好きな渡辺哲さん、前回は門前仲町の『大坂屋』で出遭った。

『兵六』や『鍵屋』など、好きそうな酒場が沢山在るので、機会を見つけて是非お連れしたいと思うのだナ。

渡辺哲さんのオフィシャルサイト
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by cafegent | 2011-09-20 12:51 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
三日間の連休も今日で最後か。何の予定も立てない休みも良い。

今朝は『林試の森公園』を散歩した。
オレンジコスモスの花にイチモンジセセリ蝶が蜜を貰いに来ていた。
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こんな光景に秋の訪れを感じるのだナ。

長年9月15日が「敬老の日」として育って来たので、あのハッピーマンデーとか云う制度の導入以後、どうもしっくり来ない。
昨年も15日に届く様に実家の両親に菓子を届けてしまったものナ。

まぁ、そんな事がきっかけで電話で話をしたり出来るから、今だに敬老の日は9月15日だと思い続けて良いとするか。

明日は「彼岸の入り」でアル。お彼岸にはお萩、ぼた餅を供える習慣がある。
小豆(あずき)の赤色が邪気を祓い、祖先の供養になると言い伝われていることから、江戸時代に広まったそうだ。

萩の花が咲く秋の彼岸には、「お萩」、牡丹が咲く春の彼岸には「牡丹餅」と呼ぶようになった。共に小豆で包んだ餅の事なのだナ。

お萩(ぼた餅)は、他にも「隣り知らず」とも呼ぶ。
隣りに聞こえる程大きな音で米を搗くと、餅になってしまうので米粒が残るように静かに搗くとの意味らしい。

浴衣の季節も今日で終わりだ。今年も暑い夏の時季、浴衣で過ごす事も多かった。彼岸の入りと共に浴衣を仕舞う事にしよう。
      ◇        ◇        ◇
先週の金曜日は、神田出世不動通りにて『神田そば万博』が催された。
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江戸神田周辺に店を構える老舗18店が自慢の蕎麦汁を用意して、内神田『浅野屋本店』にて食べ比べが出来る試みだ。
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昨年は残暑厳しい中1時間以上も行列を待ったが、今年はスンナリと食べる事が出来た。
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但し、僕の場合は木場『河本』にて長居をし過ぎて、Qちゃん、マタエモンさん、ビリー隊長を待たせる事になっちまった。スマンスマン!
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18店もの蕎麦つゆが並ぶとある程度は色で判断するしかない。
まぁ、ある程度何処が濃い味とか覚えてはいるものの総ての店の味を記憶している程食通でもない。
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今回僕がチョイスしたのは、佐久間町『山茂登』、司町『米むら』、そして神保町『柳屋』さんの3つの味だ。

僕らは蕎麦二枚にしたが、大食漢のビリー隊長は、三枚だ。
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この人、実は昼食も蕎麦大盛りだったらしい。
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Qちゃんとビリー隊長は、まったく同じ店の味をチョイス。何れもが濃い味系だったみたい。

4人で選んだ蕎麦汁を交感しながら、愉しく蕎麦を戴いた。
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通りでは、屋台なども数多く出店しており、ライブ演奏なども有り実に賑やかだ。

同じ出世不動通りに店を構える居酒屋『あい津』を覗くと、運良く席を空けてくれた。
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開店十周年記念で生ビールと生ホッピーが300円で振る舞ってくれているので、先ずはビールで乾杯だ。

マカロニサラダは、ペンネでしたナ。
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黒胡椒が効いて美味い。

この時季、此処に来たら秋刀魚の刺身を食べてみて欲しい。
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酒がススむ事間違い無しだから。
頼めば秋刀魚の棒寿司も作ってくれるので、最後の〆にも良いのだナ。
とちお揚げも酒のアテに良いネ。
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酒を王紋のぬる燗に。最後に食べたマグロのカツも美味かった。
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美味過ぎてマタエモンさん、ドーンッ!

肩の凝らない居酒屋メニューが揃っているのが実に良い酒場なのだナ。
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この日も美味い料理をありがとうございました。
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外に出るとイベントもクライマックスだ。
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昨年も好評だったベリーダンスの妖艶な舞が始まった。
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酒場で吞んで居た方々も皆さん通りに出てましたナ。

熱気に包まれた会場を後にして、神保町までそぞろ歩き。
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『兵六』の暖簾を潜れば、いつもの面々が集ってましたネ。
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酒場番長矢野兄もやって来て、狭い店内大賑わいだ。

ビリー隊長もすっかり汗ダクですかい。
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ちょうど、風が抜けない席だからネ。
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さつま無双で愉しく酒朋たちと語らい、店仕舞いの時間まで過ごした。

吞んべい共は、まだまだ酒が足りず『明治屋2nd』へと移動。
此の酒場は、丁度神保町『二郎』の斜向いでアル。

神保町にしては遅くまで営業しているので、重宝する酒場なのだナ。
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アサヒエクストラコールドで乾杯し、冷酒へと切り替えた。
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此処は先代が100年前に開いた明治屋酒店の血を受け継いでいるので、酒や酒の肴に対しても実に気が利いている。

終電間近まで良い酒を戴いて、目黒まで出た。
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最後は『権ノ助ハイボール』にて、キリリと冷えたハイボールで泥酔を予防して、頭をシャッフル。
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そして、週末へと突入するのであった。
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by cafegent | 2011-09-19 14:14 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)
『何故、ここにカメラがあるのか?』

『監督失格』は、『エヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ総監督の庵野秀明、実写初プロデュース作品です。

『監督失格』は、ロードムービーの名作『由美香』の平野勝之監督、11年ぶりの新作映画です。

『監督失格』は、平野監督の仕事仲間であり元恋人、2005年34歳の若さで急逝した女優、林由美香の出演最新作です。

『監督失格』は、「喪失」と向き合う人々を描いたドキュメンタリー映画です。

以上、この映画宣伝のイントロダクションに書かれたコトバでアル。
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今から12年前、僕はJR渋谷駅の高架下でDJバー『アンダーライン』を営んでいた。小さなハコのバーだったが、渋谷駅ホームの真下ということもあり、オープンエアにして音をガンガン出しても廻りから苦情も出なかった。

当時のアンダーラインは、音楽、ファッション、アート関係の連中も多く出入りしていたのだが、友人が大手のAV会社の経営をしていた事も有り、多くのAV女優たちも飲みに来てくれた。

彼女たちのアダルトビデオももちろん観ていたので、プライヴェートで見せる仕草や会話に時々ドキドキしたことも多々あった。

林由美香は彼女たちより一世代前の人気女優だったネ。
イヴなんかと出ていたAVや代々木忠監督が撮った作品は観ていたが、劇場公開された平野勝之監督の『由美香』は、観ていなかったのだナ。

2005年の夏、新聞や週刊誌で彼女の突然の訃報を知ったが、正直それほど気に留めてはいなかった。

今回、平野勝之監督が11年ぶりに作った映画は、「傑作」だ。

監督と由美香さんが東京から北海道礼文島まで、41日間自転車で旅をする、正にロードムービーなドキュメントが続く。不倫旅行な訳で、時々彼女がスネて喧嘩になったり、慣れてない自転車での長旅に辛くなり、母に電話して慰められたりする。過去に『ツーリングドキュメント/わくわく不倫旅行』のタイトルでAV作品として発売された映画を再編集されているのだが、元の方も観たくなった。

さて、映画の後半は圧巻だ。もう5,6年も前に恋人関係じゃ無くなった二人だが、久しぶりに由美香と絡む映画を撮る事になった平野監督が、彼女の住む部屋を訪ねる。飼い犬の鳴く声に人の気配を感じるのだが、施錠されておりドアが開かない。

心配になり母親が合鍵を持って来て、中に入るのだが時すでに遅し。
第一発見者は平野監督自身となった。

監督はこの時もずっとカメラを廻して続けていた。由美香ママの絶叫する姿も写されている。

そして監督は、この日以来映画を撮らなくなってしまったのだ。

ちなみに林由美香さんの母親は、あの『野方ホープ』の創業経営者だ。今も店の看板店主として各店舗を切り盛りしている。

この映画は平野監督が由美香さんに抱いた愛おしい記録に留まらず、母と娘の絆の記録でもある。

別れてからも相談に乗ったり、いつも愛おしく思っていた由美香さんが逝ってしまった喪失感から、カメラを持つことが出来なくなった監督。

最後に、監督は今回この映画を完成させるに至ったかをまたカメラを通して語っていた。ギックリ腰を患ってしまい、ァイタタタタッともがきながらも、彼女への思いを語る姿は、悲しくも可笑しい。

途中に差し込まれるテロップを読みながら、映画監督って凄いなぁと思った。淡々と自分のことを被写体として捉え、自分自身で言葉を置いて行く作業ってのも大変な仕事だネ。

映画の最後に矢野顕子さんが唄う「しあわせなバカタレ」が流れる。
もう目がウルウルと来ちゃうのだナ。

監督自身、「曲を聴いて、笑いながら泣きました」と語っている。
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先日の朝日新聞の連載エッセイで、三谷幸喜さんが「とにかく由美香さんがかわいくて魅力的。この映画を観た誰もが彼女を好きになるはず。酔っ払った彼女のボストンテリアみたいな表情は映画史に残るほどチャーミングだ。」と記していたが、本当にその通りでアル。
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    しあわせなバカタレ 日だまりで微笑んで♪ 
    芍薬の花のにおい 風のしっぽ掴んでる♪

矢野さんの唄が流れている間、ずっと彼女の顔が浮かんでいたものナ。

余談だが、三谷さんのエッセイ「ありふれた生活」は毎回和田誠さんが挿絵を描いている。
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和田さんがAV女優林由美香を描いているって云うのも、ちょっと面白かったナ。

この『監督失格』と云うタイトルは、実に素晴らしい。映画を観た人だけの心に響くのだネ。
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しかし、『コクリコ坂から』の横で、この映画ってのも凄いネ。

TOHOシネマズ六本木ヒルズにて絶賛上映中なので、是非!

「監督失格」予告編
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by cafegent | 2011-09-16 11:44 | ひとりごと | Trackback | Comments(1)