東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent

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今日の東京は小春日和だネ。吹く風が生温かい。
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アメリカではこんな日を「インディアンサマー」と呼ぶ。

七十二候では、「朔風払葉」(きたかぜ、このはをはらう)と云う。
北から吹く風が木の葉を払う時季が来た訳だ。
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目黒川沿いの桜も橙色から朱に変わり路面が赤い絨毯になっている。

銀杏の木は少しづつ黄色く色付き始めているが、寒い日の朝に一気に葉が落ちるのだネ。どの木も一枚残らず落ちるのが、これまた見事な光景なのだナ。
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今月の句会の兼題は「黄落」(こうらく)だった。有田芳生さんからの出題でアル。

「黄落」とは、黄葉した銀杏や櫟(くぬぎ)などの葉が落ちること。

有田さんは、歳時記をぱらぱらとめくり、この言葉が目に留まったそうだ。黄色が好きなのと、文字から喚起される季節感に魅せられたとのことだ。

     鍋の底 黄落の恋 どぜう泣く    独凹

ちなみに独凹(どくおう)の俳号は、有田芳生さんなのだネ。

この日の句会で僕が「天」と「地」に選んだ句をご紹介したい。

     黄落や 君に子どもの あると知る  松村 苗

     黄落や 五百羅漢の 埋もれる     吉田 類

類さんの句会は、皆さん素晴らしい句を詠むので、選ぶのが難しい。
だが、酒を酌み交しながらの句会はいつも愉しいひとときなのだナ。

あぁ、来月の句を考えなくちゃ!
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     ◇         ◇         ◇
閑話休題。
このところ、都営浅草線の戸越駅近く第二京浜沿いに在るラーメン屋さん『千徳』にハマっている。
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恵比寿にも支店が有ったが、まだ有るのだろうか。

こちらは、我が家から歩いてスグなのが嬉しい限り。

一番のお気に入りは「スタミナじゅうじゅう焼きライス」だナ。
熱した鉄板の上に千切りのキャベツをどっさりと乗せ、その上に豚バラ肉と生玉子だ。酸味の効いたドレッシングの様な秘伝のタレが架かるので、「焼きサラダ」って感じなのだネ。

目の前にドンと置かれ、モクモクとした白い蒸気でメガネも曇る程だ。
何よりもそのジュゥジュゥッと唸るような音が食欲をソソるのだナ。
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野菜たっぷりなので、ヘルシーだし可成りローカロリーだそうだ。
食べログで、どなたかが320キロカロリーと書いていたナ。

テーブルには、赤と緑のタバスコが置いてある。好みでコレをかけても美味い。僕は胡椒をたっぷりかけてお酢も足すのが好みでアル。
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ドンブリに入ったスープとライスが付くのだが、注文すると必ず「ラーメンはどうしますか?」と聞かれる。「セット」にするとスープが半ラーメンに変わるのだが、このラーメンも兎に角美味い。

餃子もウリなので、大飯喰らいなら是非ともネ。

ちなみに「スタミナ」と付くと生玉子が乗るが、ただのじゅうじゅう焼きも有る。
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そして、肉も豚肉と牛肉が選べるのも嬉しい限り。給料日明けに牛スタミナセットを頼む若い兄ちゃんが微笑ましいのだネ。

トッピングの無臭ニンニクも人気だ。B級グルメの王道を行く『千徳』の「じゅうじゅう焼き」は木曜定休。夜6時から深夜2時までなので、吞んだ帰りの〆にも良し。ただし、カウンター12席程度の小体の店なのですぐ混んでしまうのが玉にキズか。
by cafegent | 2011-11-30 15:54 | 食べる | Trackback | Comments(5)
     人の世にたのしみ多し 然(しか)れども
               酒なしにして なにのたのしみ

僕の大好きな若山牧水の詠んだ酒讃歌だ。
牧水は生涯に七千首の短歌を詠んだが、そのうち酒を詠んだものが200首もある。

     白玉の 歯にしみとほる秋の夜の
              酒は静かに 飲むべかりけり

この歌の白玉(しらたま)は、もちろん団子の白玉では無い。「白玉」(はくぎょく)は、酒の色を表し牧水が死ぬまで愛した酒そのものなのだネ。

毎夜、こんな風に酒と向き合っていたいものだ。

古い居酒屋の暖簾を潜ると、時々牧水の酒讃歌が書かれた色紙が飾れていることがある。そんな酒場に出会うと、しみじみ幸せな気分に浸れるのだ。

毎年帰省すると立ち寄る札幌の酒場『第三モッキリセンター』の壁にも牧水の色紙が掛けられている。
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     それほどにうまきかと ひとの問ひたらば
                 何と答へむ この酒の味

酒を愛し、北海道から九州、沖縄、果ては朝鮮まで旅をした牧水は、その酒により肝硬変となり43歳の人生に幕を下ろした。幾ら牧水が好きだと云っても、そこまで躯を壊すような酒はもう吞めないナ。

旅先で出会う酒は、格別美味い。僕はどの米とかどんな仕込みとかよりもその出会いの方を大事にしている。どんな酒だろうと一期一会の出会いで酌む酒ほど美味いものはない。
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仙台の『源氏』で吞んだ「新政」も忘れられない味だ。
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『第三モッキリセンター』のにごり酒も美味かったなぁ。

もうスグ新酒の時季でアル。

先月の「朝日俳壇」の中で、福岡県の大久保幸子さんが詠んだ句を紹介したい。

        牧水の歌を愛して新酒くむ

選者の大串章さんが、「白玉の...」の歌を思い出すと評していた。
皆それぞれに牧水の酒讃歌の中でも思い浮かぶ歌が違うのだなぁ、と思った次第だ。

今年の秋に収穫した新米も年末から春にかけて搾り始めるのだネ。

新酒が出回る時季、牧水の歌を思い出しながら酌むのが愉しみだナ。


酒を嗜む方には是非とも、若山牧水の随筆『樹木とその葉』の中の「酒の讃(さん)と苦笑」を読んで貰いたい。
      ☆        ☆         ☆
真実、菓子好きの人が菓子を、乾いた人が水を、口にした時程の美味さを酒は持っていないかもしれない。一度口に含んで喉を通す。その後に口に残る一種の余香余韻が酒のありがたさである。単なる味覚の美味さではない。

無論口で味わう美味さもあるにはあるが、酒は更に心で噛みしめる味わいを持っている。あの「酔う」と言うのは心が次第に酒の味を味わって行く状態を言うのだとう私は思う。

その酒のうまみは単に味覚を覚えるだけでなく、直ちに心の栄養となってゆく。乾いていた心は潤い、弱っていた心は蘇(よみがえ)り、散らばっていた心は次第に一つに纏(まと)まって来る。

私は独りして飲むことを愛する。
かの宴会などという場合は多くただ酒は利用させられているのみで、酒そのものを味わい楽しむということは出来難い。

然(しか)し、心の合った友達などと相会(あいあ)うて杯を挙(あ)ぐる時の心持ちもまた有り難いものである。
      ☆        ☆         ☆
久しぶりにこれを読むと一人神保町の『兵六』か野毛の『武蔵屋』あたりで杯を傾けたいものだ。
      ◇         ◇         ◇
さて、夕べは木場の『河本』から吞み始めた。
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川面から吹く風が時代に耐えたガラス戸をガタピシと鳴らす。

普段仕事場でも家でもどっぷりと音楽に浸って過ごしているので、最近は音楽の無い酒場で過ごす時間がとても好きなのだナ。車の行き交う外の喧噪や酒場の客の交わす会話も心地良い音楽の様に酒と共に心に躯にとスゥっと沁み込んでいく。

酉の市が過ぎたら、冷や奴が湯豆腐に変わる。
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煮込み鍋の横ではおでんがふつふつと炊かれている。

一人、またひとりと馴染みの顔が戸を開けて入って来る。一人酒がいつの間にか二人酒、三人酒になる。これもまた愉しいひとときだ。

小一時間で木場を後にして神田へ。昨日の二軒目は『あい津』だ。
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先ずはビールを戴き、真寿美さんホッピーの酔いを覚ます。
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此処のポテトサラダも実に美味い。

此処は店主の石村さんが独りで切り盛りをしているのだが、月曜だけは奥様がお手伝いをしている。昨日も満席だったが、夫婦仲良くこなしてましたナ。
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熱々の牡蠣豆腐に王紋純米酒をぬる燗に付けて貰った。

自家製イカの塩辛は刻み柚子の香りが効いて飛び切りの美味さだった。
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流石にプロの味は違うネ。

午後9時になったので、そろそろ引き上げる事にした。この日も美味しい料理と酒に感謝!ご馳走様でした。

神田から神保町へと移動した。
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『兵六』の暖簾を潜ると酒朋トクちゃんと佐藤クンとが居ましたナ。
昨日は武蔵小山『豚星』の方々が休みを利用して吞みに来ていたと聞いたので、急いで来てみたが既に帰った後だった。

此処の三代目店主は熱烈FC東京ファンでアル。有言実行の一年J1で復帰の夢叶い、無事に今年を終える事が出来たネ。

来年も応援頑張ろうネと酒もススんだのだ。
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他愛無い酒場話に花が咲き、夕べも愉しく酒を吞む事が出来た。

しかし、酔えばいつもの通りでアル。まだまだ牧水への道は遠いナ。

そうそう、先程の牧水の随筆は、「青空文庫」に出ているので、是非。
by cafegent | 2011-11-29 16:35 | 飲み歩き | Trackback | Comments(3)
三の酉も終わり、年末ムードが一段と高まっているネ。

今日28日は、目黒不動尊の縁日だ。
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モミジはまだ緑色だが、桜の葉は朱色に染まってる。
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植木市も朝から沢山の人で賑わっていた。
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週末には、白金台の自然教育園を散策して来た。
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キビタキやシジュウカラを見つける事が出来た。
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バッタ類も冬前にひと遊びしているのかナ。
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もう少し寒くなって来たら、魔法瓶にホットワインなどを入れて来るのも良し。燗酒でもイイネ。
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ベンチに座って樹々の上に耳を澄ませば、いろんな種類の鳥の声を楽しめる。
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落葉を踏みしめる音もまた季節を感じられるネ。
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それにしてもカラスが異常に多いのは、都会ゆえに仕方がないか。
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先週の金曜日、酒朋ビリーから「朝から人間ドックなので午後から吞みませんか?」との連絡が入る。

朝から入稿の準備をしていたので昼までに済ませることにした。
目指すはいつもの京成立石だ。
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押上から荒川を渡る。
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午後1時過ぎ、『宇ち多゛』に到着するとビリー隊長は既に来ていた。そして、馴染みの面々も集い始めた。

夜勤明けだったり、定年退職後の悠々自適な方だったりと、平日の口開けに集まる方も皆バラバラだ。

この日は、フーテンの寅さんも来ていたネ。
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ハテ、何処から来たのでしょうか。

平日ならではの「シンキお酢」と「ツルたれ」も戴いた。
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ビリーは久しぶりにホネにしゃぶりついていたネ。

二軒目は立石の迷宮「吞んべ横丁」へ。
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『さくらんぼ』の戸を開けると既に立石の重鎮イシさんが唄ってた。
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ウーロンハイを戴いて、我々も後に続く。

愉しい時間はあっと云う間に過ぎて行く。
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外はもう日が暮れようとしていたナ。

地元の方々とは此処で別れ、僕らは青砥経由で鶯谷へと移動。

根岸『鍵屋』の暖簾を潜る。
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もう1人合流するので小上がりへ。桜正宗のぬる燗で友を待つ。
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さて、ネイリストのまゆみ嬢も到着し、改めて乾杯!
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煮奴で躯も温まるネ。
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これもまた美味い一品だナ。
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ビリー隊長は、この味噌おでんに舌鼓。
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あぁ、美味い酒だったネ。

『鍵屋』でほっこりと愉しい時間を過ごし、ちょいと小腹が空いたのでらーめんの『遊』へ。
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らーめんをペロリと平らげた。
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此処も赤羽『伊藤』同様に美味いネ。

かくしてビリー隊長昼酒はこれにて終了。僕らは神保町『兵六』へ。
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さつま無双を美味しく戴き、終了。

最後は武蔵小山へと移動して、カミサンと『キッチンRibs』で待ち合わせをした。
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美味しい料理をアテに赤ワインもススんだのだナ。
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あぁ、この日も11時間しっかり吞んだなぁ。

そして翌土曜日も朝から立石へと出掛けたのでアール。

この日のハシゴ酒は、ビリーの疲れない日記でもネ!Chao!
by cafegent | 2011-11-28 15:28 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)
暦は二十四節気で「小雪」になった。
と云っても、ウィスキ〜がお好きでしょ、の小雪じゃぁナイ。

札幌で昨日地震があったが、これから増々積雪も多くなるので、心配だネ。実家に電話を架けてみたが、我が家は何ともなかった。

余震の続く東北地方の被災地の方々も厳しい冬を迎える。その事は日々忘れずに生きようじゃないか。

七十二候では、「虹蔵不見」(にじ、かくれてみえず)。冬が来て陽気も少なくなり、虹も見えなくなる時季なのだナ。
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まぁ、実際の季節と比べるとまだまだ空は明るいのだけどネ。
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そろそろ、川越の友人からさつま芋が届く。毎年楽しみにしている。

川越札の辻のさつま芋は江戸の昔から美味いと有名だ。

先日も書いたのだが、お江戸日本橋から川越札の辻までの距離が十三里だったそうだ。それをもじって、栗(九里)より(四里)甘い十三里半(九里+四里より上だネ)とさつま芋の事を「十三里半」と呼んだ。

我が家の方は、寒くなると今でも石焼き芋の屋台が来る。子ども達は親爺さんのなぞなぞに答えて、焼き芋のおまけを楽しんでいるのだナ。

栗より甘いさつま芋だが、どうしてどうして栗だって美味いよネ。
少しねっとりとした天津甘栗も美味いが、ホクホクの和栗で炊いた栗ご飯は秋ならではの幸せだ。
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また、甘く煮詰めたグラッセもウイスキーに合う。

最近はあの渋皮が剥きやすくなった品種も開発されたそうだ。
「ポロタン」と云う品種で、この栗で作ったマロングラッセは、ひと粒ナント600円もするそうだ。

一本800円近くする焼き芋が有るかと思えば、こんな究極のマロングラッセもあるのだネ。美味を求めると、きりがないネ。
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     行く秋や手をひろげたる栗の毬(いが)

芭蕉が詠んだ栗の句だ。伊賀滞在時に詠まれたもので、手をパッと広げた様に栗のいがが弾けている様子が浮かぶ。
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毬(いが)は「伊賀」にかけたのかもしれず、伊賀人との心が開いたと詠ったのかもしれないナ。
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閑話休題(それは、さておき)。
毎週火曜日の深夜に放映しているドラマ『深夜食堂』は、毎回素晴らしい短編映画を観ているようだ。
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阿倍夜郎さんの原作漫画ももちろん素晴らしいのだが、いつもホロリと泣かされるのだナ。
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そして、単純な思考回路なワタクシはいつも登場する料理に感化されてしまう。そんな訳で夕べもクリームシチューを作った。

鶏肉に小麦粉をまぶして鍋で炒め、ジャガイモ、玉ねぎ、人参、莢いんげんなどを一緒に煮込む。
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肉と野菜から十二分にダシが取れるから、これだけでも美味しいスープが出来るのだが、あえてシチューにするのだナ。
仕上げにパルミジャーノ・レッジャーノを摺って入れるとコクが増す。

土鍋で炊いたご飯にかけても美味い。
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ちょいとベランダに出て外の冷たい風に当り、寒い一日の締めくくりの様に食べるのだ。ほら、ホッコリと躯が温まりお代わりしたくなるのだヨ。
      ◇         ◇         ◇
さて、火曜日は一人で祐天寺『ばん』に顔を出した。
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此処は故ひとみ姐さんが元気だった頃、一番通った酒場だったのじゃないかなぁ。
僕の仕事場が在る大鳥神社からバスに乗ると15分程で祐天寺前に着く。バス停に降りるともう目の前に『ばん』の赤提灯が見えるのだ。

夕暮れ時になると、ひとみさんからメールが届く。「ばんに来ない!」「ばんに居るよ!」いつも一言だった。きっと、長文は苦手だったんだろうネ。

トイレ前の卓席には長年通うご常連たちが集まっていた。僕は一人カウンターのキーちゃんの前で吞んでいたのだが、「こっちに来なよ」の呼び声と共にジョッキを持って移動した。

此処はご存知の方も多いと思うが「サワー発祥の店」でアル。
今も大半の方は生レモンサワーを吞んでいる。もちろんホッピーだって有る。

焼酎の炭酸割りは昔「炭酎」(タンチュー)や「バンタン」など色々な呼称があった。「バンタン」は当時、映画「番場の忠太郎」(瞼の母)が流行って忠太郎の忠を焼酎の酎にもじって、番場の忠太郎の炭酸割りで、こう呼ばれることになったそうだ。

漫画家の故滝田ゆうさんが、中公文庫の『また酒中日記』(吉行淳之介編)の中で「バンタン」の事を紹介していた。
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毎週火曜日の『ばん』は、茹で玉子がサービスで付く。僕はこれを名物の「トンビ豆腐」に入れてトロトロに煮込まれたトンビ(豚の尾)を玉子の黄身に浸けて食べるのが好きなのだ。
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そう、門前仲町『大坂屋』の玉子入りスープに煮込みを浸けて食べるのと同じだネ。これ、本当に美味しいので是非とも試して欲しいものだ。

此処は焼酎の量が多いので、つい吞み過ぎるとヘベのレケになる。
この日も久しぶりの方々にお会いしたので、レモンサワーにホッピーとちょいと呑み過ぎた。

でも、愉しく酔えたなぁ。ツイッター仲間のYOSHITAKAさんにもお会い出来たし、嬉しい限り。

『ばん』を出て、恵比寿方面に歩く。外の風に当たれば酔いも冷めるかと思いきや、余計に酔いが廻ってしまったのだナ。
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二軒目に酒寮『さいき』を覗いたら、あいにくの満席だった。

『縄のれん』も賑わっていたので、今年の夏に改装再開した焼き鳥『かおる』にお邪魔した。
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此処もとても居心地の良い酒場でアル。
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カボスサワーを戴いていると仕事帰りのカミサンがやって来た。
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湯豆腐を戴いたが、これまた美味し。此処は何を頼んでも美味い。
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和洋有るのも嬉しい限り。

カミサンが串を頼んでいるうちに僕はカウンターで寝てしまった。
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二代目に呆れられながら、なんとか起きてみたが『ばん』の酒がボディーブロウの様に効いて来たのだナ。

もう一軒行くとほざいてウルサかったらしいが、トンと記憶にない。
我が家でも呆れられる始末であった。こうなるともう記憶が飛んだモン勝ちかもネ。うひひ。

「東京自由人日記」バンタンの記事
by cafegent | 2011-11-25 11:28 | 飲み歩き | Trackback | Comments(1)
暦では既に冬に入っているが、実際の東京は秋が深まって来た。

神宮外苑では先週から「いちょう祭り」が開催されているのだが、まだ黄色に染まっている樹々は少ない。
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今郵便局で発売されている記念切手「旅の風景」シリーズでは、見事な神宮外苑の銀杏並木と表参道のイルミネーションなどが描かれている。
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万葉集では、秋を詠んだ歌が多い。「もみじ」は「紅葉」ではなく「黄葉」と詠んでいる歌が圧倒的に多いのだネ。奈良時代、赤く染まるもみじよりも黄色く染まる葉の方が好まれた様だ。

    秋山の黄葉(もみぢ)を茂み、惑(まど)ひぬる
         妹(いも)を求めむ、山道(やまぢ)知らずも

秋山の黄葉が茂っているので、迷っている妻を捜したくても、山道が判らなくなった。

柿本人麻呂が詠んだ歌だが、妻を亡くして悲しみにくれる人麻呂が、亡くなった妻をあたかも山に迷い込んだことの様に詠ったものだ。

読み人知らずだが、同様の歌がある。

    秋山の黄葉(もみち)、あはれとうらぶれて
           入りにし妹(いも)は、待てど来まさず

どうも、紅葉の時季は恋人や妻を亡くした悲しみを詠った歌が多いネ。

昨日は昭和の天才落語家、立川談志師匠の訃報が届いた。こちらも悲しみにくれた方々が全国に大勢いることだろう。

談志師匠の高座はもう何年も観ていない。観たくても中々チケットが手に入らないからだ。20年程前は結構観たがそれ以後はテレビで時々観るくらいだったナ。

いつだったか師匠の本の出版記念の時にサインを戴いた事がある。今では宝になってしまったなぁ。
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数年前、病気療養中に立川一門会に顔を見せるかもしれないと云うので何とかチケットを手に入れて観に行ったのだが、その時はお見えにならなかった。

夕べは以前録画していた師匠のロングインタビュー番組を観た。
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もちろん、献杯しながらだけどネ。

そう云えば、前に「笑う超人」と云うDVDを借りて観た事があった。
爆笑問題の太田さんが談志師匠と対談をしていたのだが、あれももう一度観たいなぁ。

アマゾンで買えるみたいだネ。買っちゃおうかナ。
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笑う超人 立川談志×太田光 [DVD]

師匠は生前に自分の戒名を決めていたらしい。昨晩のニュースで御長男と御長女のお二人の会見で知ったが、思わず吹き出した。

戒名は、立川雲黒斎家元勝手居士(たてかわうんこくさいいえもとかってこじ)だそうだ。「うんこくさい」って凄いよネ。

死して尚、人を笑わせる。やっぱり最後まで笑いの天才だったのだナ。
でも、夕べはやっぱり家元のインタビュー観ながら涙が出てしまった。

慎んでご冥福をお祈りします。合掌。
by cafegent | 2011-11-24 13:41 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
毎朝仕事場まで歩いているのだが、ここ数日は一段と寒さが増して来た様だ。夕べももう吐息が白かったしネ。

十月の中旬にオーダーしたハリスツイードのノーフォークジャケットが昨日完成した。
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丁寧な仕事と穏やかな応対が素晴らしい『テーラー渡辺』の渡辺さんにお願いして大正解だった。

ハリスツイードは、今年100周年を迎えたそうだ。
それを記念したブラックラベルにも記されていた。
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今回はちょいと遊び心で、裏地を鮮やかなペイズリー柄にしてみた。
イギリスのハリソンズから出されている「リアブラウン&ダンスフォード・ラニング」の見事な光沢は無骨なハリツツイードを脱いだ時にとても目を引くのだナ。

これでこの冬も快適に過ごせるし、酒場通いも愉しくなること間違い無し。あぁ、一着作ったら、また違うのを作りたくなっちまうのだナ。

『テーラー渡辺』から歩いて5分程が地下鉄南北線の東大前駅だ。
駅入口の並びに老舗のおでん屋『吞喜』が在る。

夕べは仕立て上がりのジャケットを持って、『吞喜』で軽く吞んだ。
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大根、つみれ、焼き豆腐でぬる燗を戴く。
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親爺さんとのんびりと相撲中継を眺め、穏やかな空気が流れていた。
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いつの間にか隣りにラーメン屋が出来て若者達の行列が出来ており、通りは騒々しい。だが、此処だけは昭和にタイムスリップしたかのように時が止まっているようだ。

変わらぬ店の変わらぬ味を堪能し、徳利二本を戴いた。
       ◇         ◇         ◇
さて、日曜日は前日と打って変わって温かい日和となった。早起きをして『丸好酒場』で昼酒と思いきや、寝過ごした。

家の掃除を済ませ、いつもの「四時秋」まで酒は待とう。

この日は、酒朋ビリーも仕事関係の資格試験が有り、午後は自由との事で野方『秋元屋』に集まった。
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荒木マタエモンさん、トクちゃん、そしてウッチーと『兵六』仲間達が揃ったネ。

秋元屋の煮込みはプルンプルンの牛モツで美味い。
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此処の煮込みは日々進化していると以前「寄り道」さんが書いていた。ホント、その通りだと思うのだナ。
牛スジのダシが効いて汁まで全部呑み干したくなる美味さだ。
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「ニコライ」こと煮込みライスも評判上々で、丸好酒場のホルモン丼を小ぶりにした量も酒の途中に良い。

この日もスタッフの小気味良い応対を眺めながら酒がススんだ。
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本当に居心地の良いもつ焼き屋だネ。

途中、いきなりの豪雨に驚いたが、店を出る頃には止んでいた。お次ぎは踏切手前の『きさぶろう』へ。最近お決まりのコースとなっている。

なんせ午後7時までは、焼酎ハイボールとトリスハイボールが150円なのだから。
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ホイ、カンパ〜イ!
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此処で我が酒朋の伊勢さんご登場。

しこたま吞みましたネ、皆さん。ハイ、7時を廻り民族大移動。
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酒場のノマドと化した我々は都立家政まで一駅散歩。

『竹よし』を覗くと七人はキビシかったネ。と云う訳でまたもやもつ焼きの『弐ノ十』へお邪魔した。

此処の主人は元秋元屋出身のクールビューティ!アキさんだ。

秋元屋出身のもつ焼き屋さんも可成り増えて来たが、何処も個性が光っていてスバラシい。
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此処の煮込みも実に美味いのだナ。
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トマト割りを戴いてハイ、乾杯!
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揚げたてのから揚げも美味い。
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お腹も冷えて来たので菊正宗を戴いた。
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ガソリン満タンになった我々ノマドは、新宿へと大移動。マタエモンさん都立家政が地元なのに新宿まで出て来ましたネ。

『岐阜屋』を覗くが、この人数じゃ矢張り無理。てな訳で、伊勢さんご贔屓な『養老乃瀧』へ。二階に上がると難なく座れだネ。
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ハイ、養老ビールで再度カンパ~イ!
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焼きそばも素朴な味わいで美味い。
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いやぁ、愉しい日曜日だったなぁ。

こうして、怒濤の週末ハシゴ酒の旅は終了!
by cafegent | 2011-11-22 12:58 | 飲み歩き | Trackback | Comments(2)
     波郷忌の空晴れ渡る深大寺   八十八

今日は俳人石田波郷(はきょう)の命日だ。今から42年前の今日、肺結核で亡くなったのだネ。正岡子規や波郷など病と闘いながら沢山の秀句を詠んだ俳人は多い。
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清々しい程に晴れ渡り青空が眩しい今朝の東京は寒さも忘れて歩きたくなった。もう少し寒さが増して来たら深大寺まで足を伸ばし、波郷の墓参りをしよう。何よりも帰りに立ち寄る『湧水』の深大寺そばが楽しみなのだナ。

     木のかげが舗道をかざり秋日落つ   石田波郷

       ◇         ◇         ◇
この週末も怒濤のハシゴ酒となった。

先ずは金曜日。
福島県いわき市から酒仲間の呑み師さんが来ていたので、木場『河本』にて合流した。彼は一足先に赤羽『喜多屋』から始めていたネ。
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福島の状況は相変わらずだそうだ。子どもたちは首から測定器をぶら下げて登校している。皆が少なからず被ばくしていると聞いた。

毎日、仕事とボランティア活動を続けており、可成り疲れ切っていたのだが、奥様が「たまには東京に出て、好きな居酒屋で羽を伸ばして来たら」と励ましてくれたそうだ。スバラシイ家族を持って幸せだネ。
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『河本』では漸くおでんが始まった。いつもなら一の酉が終わると始まるのだが、今年は温かい日が続いたので先週からとなった。

真寿美さんのホッピーで心を潤し、おでんでホッコリと温まった。

木場から飯田橋へと移動。目指すは酒屋の角打ち『杉山商店』だ。
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此処で酒朋ビリー隊長と合流だ。
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きんぴらごぼうや切り落としハムを貰って、燗酒に口を持って行く。
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ビリー隊長は一件目なので、生ビールからだネ。

我々は既にゴキゲンでアル。
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福島の話は少し脇に置いて、呑み師さんの疲れを癒そうじゃないか。

愉しい酒宴はあっと云う間に時が経ってしまうのだ。
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呑み師さん、もう最終電車の時間となった。次回も素敵な酒場で一献傾けようネ。

僕らは、神保町『兵六』へ。
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新疆ウイグル地区の写真旅行から帰国したばかりのトクちゃんからまたまたヘンなお土産を戴いた。
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ハイ、キクさんとパチリ。
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そして、トクちゃんもビリーとドーンッとナ!

ドクターは今日もお洒落に赤でキメていた。
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掌中人形作家の舌波クン、今日は珍しく奥席でしたネ。
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何故ならば、手前はご覧の通りのバカ騒ぎだからでアール。

この日は、此処で僕は終了。後は家呑みに切り替えた。ビリーたちは、更に神保町の街に消えて行ったのだナ。
       ◇         ◇         ◇
土曜日は朝から激しい雨となった。所用が有ったので、口開けの『宇ち多゛』を諦め、午後宇ちとなった。

しかし、12時半だと云うのにカシラもナンコツもレバーも終了。煮込みも無かった。
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ただ、タン生が残っていたのが幸いだったネ。カミサンも一緒だったので、梅割りは控えてみた。「梅の呑み過ぎ→泥酔→ケンカ→怒られる」と云う図式が出来上がって来ているので、ちょいと自粛(苦笑)

『ゑびすや食堂』を覗くと、見事に満席。窓の外から皆に挨拶をして、『二毛作』へ。

今年最初のボージョレー・ヌーヴォーを戴いた。店主の日高さんオススメは、シャトー・デュ・モンソーのヌーヴォー。
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フレデリック・コサールが作る「レ・ラパン」は、ヌーヴォーとは思えない程芳醇な香りとコクが有った。ラベルのウサギの横に小さな亀が居るのもご愛嬌。

カミサンは、日本人醸造家大岡弘武さんが作るローヌのヌーヴォーだ。
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こちらの白は、葡萄ジュースの様にガブガブと吞めそうなヌーヴォーだったナ。
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ローヌの赤も戴いて、ご馳走様だ。
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立石の迷宮「吞んべ横丁」の『さくらんぼ』へと移動。この日は、夕方から誕生日会が催されるのだが、一足先にお邪魔した。
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既に大島さん、イシさん、自転車ホッシー、岩崎サン等が来ていたナ。

ウーロン茶割りに酔いしれて、ワタクシ大いに唄ってしまいました。
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皆さんご馳走様でした。

地元で用事が有ったので、僕らは途中で引き上げた。
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午後5時近く、『牛太郎』の暖簾を潜り、とんちゃんをアテにハイッピーがススんだナ。

こうして、土曜日も陽が暮れたのでアール。
by cafegent | 2011-11-21 15:24 | 飲み歩き | Trackback | Comments(2)
此処数年、山ガールなんぞが流行ったが、今度は「墓ガール」「墓マイラー」が人気らしい。中でも人気のスポットは雑司ヶ谷霊園なのだネ。僕の好きな永井荷風や夏目漱石、泉鏡花なども此処に眠っている。

僕も東京散歩を始めてもう随分経つが、目的を決めて歩く時と何のアテも無くブラリと歩き回る時がある。目的を決める時は、例えば広重の名所江戸百景を辿る散歩だったり、荷風の歩いた軌跡を辿るとかネ。

過去に作品を読んで好きになった作家の墓巡りなどもした事が有る。
雑司ヶ谷霊園はもちろんの事、井伏鱒二が眠る持法寺や、開高健の墓が有る鎌倉の円覚寺も訪れた事があったナ。今年の夏も池上本門寺へ行ったので、幸田露伴の墓参りをした。

先人から学ぶ事が多いので、その感謝の気持ちでお参りするのだネ。

しかし、若い女子たちが昔の作家や文化人などの墓参りをして歩くなんて驚くばかりだ。
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そう云えば、先日の新聞記事に石仏巡りを趣味にしている方が出ていたが、「石仏ガール」とでも云うのだろうか。いや、記事で案内役をしていた吉田さらささんは自らを「テラタビスト」と呼んでいるらしい。皆さん先に呼称から決めているのだネ。
      ◇         ◇         ◇
今週あたりから急に寒くなったネ。
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秋から冬にかけては、お洒落も楽しくなるし、美味しい食材も多く堪能出来る。温もりの有るビストロ辺りで、クリーミーな生牡蠣を冷えたシャブリで戴くなんて、実にスバラシイ。脂の乗った寒ブリや松茸の香りで吞む燗酒も美味い。

この前の『アヒルストア』も美味しかったなぁ。昨日はボージョレーヌーヴォーが解禁となったネ。この時季は、ワインの栓を抜く機会も多くなるのだナ。

さて、先日は古い友人たちと赤坂で吞んだ。
フランス南西部、ランド地方の郷土料理を中心にした小さなレストラン『コム・ア・ラ・メゾン』にお邪魔した。

赤坂駅を乃木坂方面に出て、五丁目交番の手前の小径を入った処だ。あのSMAPの草彅クンが泥酔してしまった『スペインバル・グランビア』と喫茶『メモリー』の間だネ。

手作り風な外観は、まるでフランスの片田舎を訪れた様だ。そして、中に入ってもその店名の通り「我が家の様な」雰囲気が漂っている。

ランド地方はアルマニャックで有名な場所だが、隣接するピレネー山麓の向こうはスペインでアル。

此処を贔屓にしている友人とは、今話題になっているオリンパスの幹部を連れて、ハリウッドに行った事が有った。今回の事件の責任を一手に背負わされた感が強い元副社長の森さんは、当時財務を一手に引き受けていたっけ。

僕らはオリンパスの最新技術が詰まった『Scan Talk』なる喋るペンをディズニー社に売り込みに行ったのだが、最終的には折り合いがつかなかった。
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僕らにオリンパス社を引き合わせてくれたのは、当時N証券の新宿ビル支店長だったY氏だったが、今回の事件の絵を描いたのも彼だろうネ。

新聞等では一切名前が上がらないが、逃げ切って呵々と笑っているか、はたまた何処かで消されたか、まったく判らない。

まぁ、今の僕らにはトンと縁が無くなった輩のことなので、酒のハナシとして懐かしく興じたまでだがネ。

先ずはビールで乾杯し、「ピレネー山麓の古代種 ビゴール豚の生ハム」を戴いた。
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イベリコ豚と同様にドングリを食べて育ったビゴール豚の生ハムは、違う部位を切って出してくれる。

30分程遅れてもう一人が来たので、赤ワインを開けた。
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「シャトー・ド・ボーリュー」は、最初に酸味の強さが気になったが、出て来た料理と合わせたら、ドンピシャの組み合わせになった。

此処の自慢料理「ランド産 鴨フォアグラのテリーヌ」は濃厚で美味い。
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丁寧に下処理を施し、塩とアルマニャックのみで味付けをしているそうだ。パンにたっぷりと乗っけて食べると空から天使が降りて来る様な気分に浸れるのだナ。

続いて、「じゃがいものクリームグラタン」の登場。
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こちらは何ともホッとする味わい。ワインが、ススむススむ。

「バスク風 白身魚のすり身の赤ビーマン詰め トマトソース」は絶品!
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これは、初めて食べた料理だナ。
鮭のすり身が中に詰まっており、ワインが進む一品だネ。
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二本目のワインは、フランス南西地方カオールの「シャトー・デユ・セードル」を開けて頂いた。これは肉系に合いそうだ。
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「シャラン産 鴨の心臓の串焼き」は、三人分にして貰った。
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ガーリックが効いて、『鳥重』のハツ串を欧風に仕上げた感じかナ。
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デザートは、とうもろこし粉で作った温かいミヤソンに塩キャラメルアイス添えとヴァニラとチョコレートのアイスクリームをシェアした。
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結構、満腹になりましたナ。何れもが素晴らしい料理でした。
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最後にオーナーシェフの涌井さんが出て来てアルマニャック酒と焼きたてのカヌレを出してくれた。
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このカヌレのモッチリ感と甘さが珈琲だけじゃなくアルマニャックにも合うのだネ。思わず友人が「お土産に出来ないの?」と聞いた程の美味しさだった。
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今回は男三人の仕事作戦会議の様な酒宴だったのだが、次回はカミサンと来ようかナ。

最後に外に出て、シェフたちがずっとご挨拶してくれる姿が微笑ましかったなぁ。店全体に温かさが満ちているから、また来たくなる。

あぁ、本当にこれからの季節は美味しい料理と酒が豊富だネ。

久しぶりに青山の『ローブリュー』で櫻井さんの作るブーダンノワールやカスレで吞みたくなってきたナ。『なるきよ』の魚介で芋焼酎も良いか。うーん、悩ましいところだネ。

そうだ、来年ローブリューは10周年を迎えるのだったっけ。増々、行かなくちゃ!だナ。
by cafegent | 2011-11-18 14:22 | 食べる | Trackback | Comments(0)
二日酔いでアル。しかも、可成りのレベルだ。ミラグレーンも何の威力も発揮せず、今朝は頭が痛かった。悪夢の午前中が過ぎ去り、漸く体調が戻って来た次第だ。

昨日は夕方4時半に四谷三丁目で仕事が終わった。最近話題になっている大学芋専門店『四谷十三里屋』の本店に立寄り、ひとつ600円以上もする高級焼き芋を自分用に買った。
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十三里とは、江戸の頃の洒落歌で「栗(九里)より(四里)甘い十三里(九里+四里)とサツマ芋の事をうたい看板にした焼き芋屋のことだ。

茨城産の紅まさりや徳島の鳴門金時など全国各地の甘いサツマ芋を扱っている。倉庫で長く寝かせることで、でんぷん質を糖に変え、甘さが増すまで熟成させているそうだ。高いだけあって、美味かったナ。

新宿通りを歩き四谷へと出た。『わかば』にて鯛やきを買う。どうも酒場へ手土産を持って行く癖がついており、買ってしまうのだナ。

五時になり『鈴傳』へ。
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マカロニサラダをアテに満寿泉を戴いた。
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富山の酒だったかナ。夕べは渋谷で飲む予定が有ったので、一杯で引き上げた。

代々木経由で渋谷に出て、東急本店裏を富ヶ谷方面へと歩く。
待ち合わせにまだ少し時間が余ったので、酒屋『丸木屋商店』へ。
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酒屋の裏手に廻ると酒場になっている。数年前までは本当に酒屋の角打ちだったのだが、今はコの字カウンターの立ち飲みになっている。
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酒のアテも豊富で、豆腐と大根たっぷりの煮込みや茹で玉子の入ったポテトサラダも美味い。
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ポテサラには渋谷名物ハチ公ソースが合うのだナ。

角打ちなので、サバ水煮缶詰やコンビーフなんてのも有る。好みで温めてくれたりネギを乗せてくれるのも良い。
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240円だった酒が290円になっていたのは時代の流れだネ。でも、安いことには変わりなく、本当に良い酒場だなぁ。


二級酒八重壽の熱燗を戴き、ご馳走様だ。クィっと吞んで、いざ出陣。
と向かった先は『アヒルストア』でアル。
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中々予約が取れない人気店なのだが、某A新聞社の自由人コカ爺ぃこと小梶さんが予約を取ってくれた。
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先ずは琥珀エビスで乾杯し、妹さんお手製のパンを戴いた。
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コカ爺ぃ曰く「コレは、宇ち多゛で云うところのホネです!」との事。
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そうなんです、和歌子さんの気分次第で焼くので、中々ありつけない一品なんですナ。今回は、コカ爺ぃが来ると云うので焼いてくれたそうでした。あぁ、感激!
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そして輝彦さんに美味しいビオワインを選んで戴いた。
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先ずは、カリフラワーのギリシャ風ピクルスと豚肉と鶏レバーのパテに合う微発泡の白ワインから。
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濁り酒の様なワインで美味しかったなぁ。
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パテもリエットの様に濃厚で奥深い味で、パンもワインもススんだネ。

さて、メインは地鶏とトマト、根菜のローストだ。
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どうですか、この勇姿。
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これに合わせるワインは、アルザス地方のピノ・ノワールでしたナ。
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コカ爺ぃは、ピノ・ノワール好きだと豪語していたが、ハテどうなのかしら?

まるごとの人参も野菜本来の味を堪能出来たし、香ばしく焼かれた地鶏も素晴らしかった。

此処はアヒル兄妹とポール君の三人で切り盛りしている。
何故に「ポール」なのと聞いたら、ポールと云う人を募集したら彼が来たらしい。ハテ、なんのことやら?(笑)

ワインと料理担当のアヒル兄とパン担当のアヒル妹、そしてスープ鍋担当のポール君、三人が本当に温かい笑顔で迎えてくれるので、とても居心地の良い店なのだネ。

輝彦さんは建築の勉強をしていたらしく、此処は7坪の小さな店だが、奥に鏡を使ったり、天井を高くしたりして実にゆったりとして見える。カウンター席は予約でいつも埋まっており、後ろの立ち飲みテーブルもひっきりなしに混んでいる。

店の外では、空くのを待っている方々も多い。美味しいビオワインと旨い料理にパン。そして、それを作る彼らが素敵だから、こんなにも繁盛するのだネ。
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可成り濃厚でクセの強いチーズを戴き、ワインも呑み終えた。最後にコカ爺ぃが和歌子さんのパンをお土産にしてくれた。
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野菜たっぷりで、カミサンも喜ぶだろうなぁ。ありがとうネ。

輝彦さん、和歌子さん、そしてポール君、ご馳走さまでした。次回の予約もしたし、来月も楽しみだ。

『BAR BOSSA』は次回にして、僕らはのんべい横丁へと向かった。
先ずは『アミュレット-d』ヘ。
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此処でもコカ爺ぃ画伯のペンは冴えていたネ。
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紅一点のかなちゃんをとても素敵に描いてくれた。

暫くすると知った顔がぞくぞくと集いだす。コカ爺ぃは、次々とみんなを描き出した。
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のんべい横丁で有名なみなえちゃんもご覧の通り、可愛いネ。

途中『Non』に寄ったが、記憶が余りない。
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ただ、店主の荒木クンの似顔を描いていたから寄ったのだろうネ。

続いて『ビストロ・ダルブル』へ。
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カウンターには、オーナーの中西さんが立っていたナ。
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そして、乾杯!いつのまにか恵比寿の老舗酒場『さいき』のクニさんも現れた。
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最後は何故か閉店後の『さいき』で吞み直したネ。
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中西さんとクニさんは本当に仲良しだネ。それにしても、この御仁たちは本当に元気だネ。僕より一廻り以上も上とは思えない。人生の先輩たちからはこれからも学ぶ事が多い。
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クニさんも元気になって良かったなぁ。
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コカ爺ぃ、最後までお付き合い戴き感謝多謝!夕べは本当に楽しい酒宴でしたナ。

今風金太郎飴『papabubble』のキャンディもご馳走様でした。
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とっても美味しいし食感が良かったヨ。

昨日は七軒の梯子酒か。あぁ、二日酔いで食欲がない。
それでも、夕べの酒は忘れがたいのだナ。
by cafegent | 2011-11-17 16:34 | 食べる | Trackback | Comments(2)
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      里古(ふ)りて柿の木持たぬ家もなし

有名な芭蕉の詠んだ句だネ。田舎へ行くとどの家にも柿の木が植えてあり、たわわに柿が実ってる。先日訪れた勝沼ぶどう郷でも多くの家が軒先で干し柿を作っていたナ。

或る家の庭先の柿の木に沢山の柿が実った。だが、いつも誰かに盗まれてしまう。困り果てた家の主人は、その木に「この柿、渋柿!」と貼り紙をしたのだナ。翌朝、また柿が盗まれた。その上、返事の貼り紙までしてあった。「干し柿にするのでご心配無用!」とネ。

バカバカしい小咄でしたナ。
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渋柿にはカキタンニンが含まれており、これが渋味の原因だ。渋柿は風通しの良い軒先などに吊るして自然乾燥させ干し柿にすると良い。他にも、焼酎などに漬けても渋味が抜ける。「樽柿」などと呼んで売られているネ。

田舎から送られて来た柿は熟して甘くなっていた。この時季、美味しいものが多くて嬉しい限りだナ。
      ◇         ◇         ◇
日曜日は午前中に家の掃除を済ませ、京成線の八広へと出掛けた。
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この日も陽射しが強く11月とは思えない程の日和だった。12時口開けの『丸好酒場』の戸を開けると数人がもうボールを吞んでいた。前日も立石でお会いしたモンナカさんは、なんとTシャツ姿だった。そうだよネ、シャツ脱ぎたくなる程暑かったもの。
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前日はホルモンばかり食べていたので、トマトとブロッコリーをアテに丸好ハイボールを戴く。あぁ、なんと長閑な日曜昼酒だろうか。

テレビでは「NHKのど自慢」が始まった。相変わらず秋山さんの鐘はキビシい。唄っている方は、もう大勢の観客の前で自己陶酔しているのだから、もうちょっと多く鳴らして上げても良いのにネェ。
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北海道から届く蝦夷鹿の刺身も美味い。今の時季は椎茸も美味しい。
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此処の椎茸バターは、醤油とたっぷりのバターで作ってくれるから味が素晴らしい。

のど自慢も終わり、競馬中継へ。徐々に競馬好きの常連たちが集い出した。そうかエリザベス女王杯だったネ。今はもう競馬もやらないので、一足お先に店を出た。

午後4時までまだ時間が有るが、高田馬場へと移動した。ちょうど、駅前で古書市が催されていたので、本を物色。古本の棚を眺めているとスグに時間が経ってしまうから、良いヒマ潰しだになる。

今回は、「ふらんす小咄大全」と「滝田ゆう奇譚」なる滝田ゆうの研究本を購入。
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珈琲を飲みながら、ページをめくり『秋元屋』の口開けを待つ。

10分程前に『秋元屋』に行くと既に四、五人並んでた。
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『兵六』仲間のウッチーは久しぶりに来たみたい。
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荒木マタエモンさんは相変わらず毎週「四時秋」は欠かさないネ。

元秋元屋冷蔵庫前のユリちゃんも来ると云っていたが居ない。どうしたかと思いきや、バスに乗り遅れたらしい。なんとかカウンターに席を確保してあげたが、他のお客さんが来たら譲らなくちゃならない。ナンで僕が焦るのかは判らんが、ユリちゃん早く来ないかとドキドキでアル。

先ずは、三冷ホッピーとナンコツスライスから。
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そして、後から酒朋の伊勢さんが来ると云う。
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半焼きハツと半焼きタンも美味い。ちょいと醤油と胡麻油を垂らすと更に美味さが増すのだネ。

「レバー焼いたつもり」と裏ワザ効かせてみた。
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あぁ、むふふな美味さ。ちゃんと焼いてありますからネ、皆さん。

最近人気急上昇のしょうが肉巻だ。
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コレ、食べ出すと止まらない。
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伊勢さんもタイミング良く座れて、ホっとした。

楽しい酒宴はまだまだ続く。長っ尻になる前に次へ移動。
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マっちゃん、赤尾君、この日も美味い酒と串、ありがとうネ。

踏切近くの路地を入ったところに在る『きさぶろう』へ。
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午後7時までは酎ハイもウィスキーハイボールも150円なのだネ。
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皆さんそれまでガンガンに吞んでましたナ。

皆さんとは野方で終了し、僕は武蔵小山のバー『Syu-On』ヘ移動。

改札を出ると冷たい風が頬に当たり、心地良い。
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モスコウミュールから始め、深まる秋に酔った晩だった。
by cafegent | 2011-11-16 15:53 | 飲み歩き | Trackback | Comments(2)