東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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銀座の画廊「ギャラリー桜の木」に於いて現在開催中の「潜む美を捕まえる、三人の作家展」に出品している唐津の陶芸家、岡晋吾さんの器は普段使いとしても実に素敵な作品だ。

この展覧会は週替わりで三人のアーティストの作品を紹介している。岡さんは明日までで、来週は工藤茂喜さん、再来週からは泉田之也さんが登場する。
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岡晋吾さんは、肥前の窯元で働いていたが、西有田町にて独立し、2003年から佐賀県の唐津に移り「天平窯」を築窯されたそうだ。
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独自の白磁の作品も素晴らしいが、染め付けや色絵の器も素敵だ。プロの料理人からの人気が高いのも頷けるのだナ。
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この染め付けに刺身や煮物などを盛りつけてみた。
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器が良いと、料理も生きるネ。
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こちらの四角い器には揚げたての牡蛎フライを乗せてみた。
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新しい器が我が家の暮らしの道具に加わった。少しだけ幸せでアル。

来週から始まる工藤茂喜さんは木材に楔(くさび)を入れて割り裂く、古代からの技法「へぎ」で花器や酒器などを創る。こちらの作品も楽しみでアル。

お二人とも僕より二つ年上の54歳、一番創作意欲が湧く年代だろうか。

そして最後に登場する陶芸家、泉田之也(ゆきや)さんは、46歳と少し若いのだネ。
岩手県陸前高田市出身で、現在九戸郡野田村で作陶をしているそうだ。

土の持つ独特の風合いを生かした作品は、どれも魅力的だ。
      ◇         ◇         ◇
閑話休題。

昨日は夕方から上野の東京藝術大学にて打ち合わせがあった。
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芸大で打ち合わせと云っても場所をお借りしただけだがネ。今度お仕事をご一緒させて頂くアートディレクターが芸大で教鞭を取っていらっしゃるので、授業の後を利用させて頂いたのだナ。
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上野公園には洒落たスターバックス・コーヒーが在るが、『PARK SIDE CAFE』なんて店も出来ていたのだネ。

午後7時、外はすっかり陽が暮れていた。
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上野公園では、噴水の飛沫が澄んだ空気の中で輝いていた。

上野駅から一駅電車に乗り御徒町へ移動。
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改札の一つ隣りの路地に佇む酒屋の角打ち『槇島酒店』にて、酒朋ビリー隊長と合流した。

先ずは菊水酒造「五郎八」のにごり酒を頂いた。
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そう云えば、今年は菊水の酒蔵を訪ねたなぁ。酒のアテはチーズだ。この三角の6Pチーズが結構酒に合うのだヨ。

二杯目は「美山錦」の純米酒だ。
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こいつをクィッと飲み干して、ご馳走様!

猫のチャーミーにも逢えたし、良い一軒目だったナ。

さぁ、二軒目は同じく御徒町に在る「やきとんま〜ちゃん」へ。
人気店なので、入れるかどうか不安だったがカウンターに丁度二席空いていた。
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此処は野方『秋元屋』出身なので、もつ焼きは何を食べても美味い。
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もちろん、酒も充実している。
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チレやレバーなどをつまみながら梅割りを頂いた。
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梅割りを飲み過ぎるとまた寝落ちしそうなので、二杯で切り上げ焼酎ハイボールにして終了。

ビリーとは此処で別れ、山手線に乗った。

寝落ちせず、何とか武蔵小山まで辿り着いたので、いつもの深夜食堂にお邪魔した。
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芋焼酎のお湯割りを呑みながら、ママにカツカレーを作って貰った。

此処は材料があれば何でも作ってくれるのが嬉しいのだナ。
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揚げたてサクサクのカツも美味いし、カレーの辛さもイイ。

カレーの刺激で梅割りの酔いが何処かへ吹っ飛んだ。

外へ出るといつの間にか雲が移動して美しい満月が出ていた。
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流石に一眼レフだと月の模様まで見事に写せるのだネ。

      透き通る闇に浮かぶや秋の月   八十八

「潜む美を捕まえる、三人の作家展」紹介のサイト
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by cafegent | 2012-10-31 15:44 | 飲み歩き | Trackback | Comments(2)
明日10月31日はハロウィンだネ。以前住んで居た白金台では外国人居住者が多く、玄関先に大きなカボチャをくり抜いた「Jack-O' Lantern」(ジャック・オー・ランタン)を魔除けとして飾っていたが、武蔵小山周辺では殆ど見かけることはないナ。
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欧米では子供たちがお化けや魔女等に扮して近所の家々を廻りながら訪れて「Trick or Treat !」と言って歩くのだ。トリック・オア・トリートとは、「お菓子をくれないと悪戯するよ!」と云う意味だ。

だが、最近は事情がチト変って来たようだ。貰ったお菓子類に何が混入されているか判らないし疑わしいとの理由から親たちは子供が貰ってきたお菓子を食べてはいけないと躾けているそうだ。

数年前までは、僕もハロウィンが近づくと馴染みのクラブやバー等で催される「Halloween Party」に仮装して参加していたが、今じゃすっかり興味が薄れてしまったのだナ。
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    ハロウィンの南瓜が嗤(わら)う山手かな  八十八

     ◇         ◇         ◇
さて、夕べは目黒からまっすぐ神保町へ出た。

地下鉄の階段を昇ると秋の空はまさに日が沈もうとしていた。この時季の夕陽は「釣瓶落とし」と云われている。井戸の底にストンと一気に太陽が沈むからだネ。そして辺りの景色は、井戸の底の様な漆黒の闇となるのだナ。

暦では「霜降」を迎え、昨日は近畿地方で木枯らし1号が吹いた。

喫茶『さぼうる』の前の路地にも冷たい風が通り抜ける。秋の虫も寒いのか鳴く声が聞こえなかった。

いつもの酒場へと向かう途中に有る画廊『アートスポット・ラド』にて寄席文字書家として活躍する春亭右乃香さんの個展「だいじなかんじ」展が開催されていた。
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先週の土曜日、神田古本まつりに立ち寄った際にはまだ設営中だったので、昨日訪問した次第だ。

「寄席文字」とは寄席や落語会などで噺家の名前を紹介する「めくり」に書かれる文字のこと。

様々な書体で書かれた漢字が白い額に納められ、凛とした雰囲気を醸し出していた。今回はあえて寄席文字ではタブーとされている「かすれ」文字での作品も展示されている。
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春亭右乃香(しゅんていうのか)さんは、早大落研出身だそうだが「話すのが苦手」ともっぱら寄席文字を手掛けていたらしい。そして、’87年に橘流寄席文字家元の故橘右近さんに弟子入りし、既に25年のキャリアだそうだ。浅草の寄席「木馬亭」などの「めくり」で彼女の筆耕を観ることが出来るらしい。

個展は入場無料。来月4日まで開催しているので、是非落語好きな方も神保町好きな方も是非ご覧頂きたい展覧会だ。

作家にもお会いしたが、実に物腰の優しい女性だったナ。何かの折には是非、文字を書いてもらいたいものだ。

さて、素敵な書を拝見した後は、いつもの酒場『兵六』へお邪魔した。
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この日も馴染みの面々がコの字のカウンターを囲んで酒を酌んでいる。
いつもは瓶ビールから始めるのだが、宵寒の風にあたったので、さつま無双のお湯割りを頂戴した。
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お隣には酒朋の丸口屋舌波(まるくちやぜっぱ)さんが先客で来ておられた。掌中(しょうちゅう)人形作家でもある舌波さんが、新作の人形作品を持参しており拝見させて頂いた。
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往年の名噺家を手掛けた作品だったのだが、ほんの十数分前に素敵な寄席文字を観たばかりだったので、正にグッドなタイミングでアル。

こちらは、古今亭志ん生師匠だネ。
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前回の作品よりも顔の部分だけ少し大きくなっており、より個性的な噺家の表情を捉えた作品に仕上がっていた。
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そして、こちらは、ご存知六代目三遊亭圓生師匠だ。
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で、三人目は黒門町こと、八代目桂文楽師匠。

どれも手の中に入る大きさだから掌中人形。あと十数体完成したら、また作品展を開催するそうなので、こちらも楽しみでアル。

あぁ、久しぶりに黒門町の「愛宕山」が聴きたくなったナ。
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兵六自慢の餃子は皮から此処で手作りされており、その口当りと味は酒のアテにぴったしだ。

無双の白湯割りでほっこりとし、店を出た。ご馳走様でした。

夕べは酒場一軒に抑え、家に戻った。
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板わさをアテに越後の純米酒を呑む。
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福島に住む友人、呑み師さんから届いた酒「あさ開」を燗酒で酌む。
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ぬる燗より熱燗が旨い酒だったナ。あぁ、幸せ!

パルム商店街の北海道物産ショップにて、昔懐かしいベル食品の「華味ラーメンスープの素」を見つけたので、カミサンにキャベツたっぷり肉たっぷりの醤油ラーメンを作って貰った。
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家ラーもたまには良いものだネ。

今夜は、満月だが昨夜は一段と美しい月が浮かんでいた。
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少しだけ欠けた十三夜の月も趣があって素敵だが、まぁるい月も秋の夜長の酒に良いものだネ。

「東京新聞」春亭右乃香さん個展紹介の記事
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by cafegent | 2012-10-30 15:18 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)
七十二候では、今日から「霎時施」(こさめ、ときどきふる)の季節。霎(小雨)が時折降っては止む、物寂しい時季と云う訳だが、夕べの雨は激しかったネ。朝から小雨がぱらついたりしていたが、深夜には窓を叩く程に強い雨模様となった。

今朝の公園散歩では、樹々の上に降った雨が溜まり、風が吹く度に地面に沢山の残り雨を落としていた。銀杏(イチョウ)の実も風が吹くと地面に沢山落ちて来る。

オバちゃんたちが懸命に銀杏(ギンナン)を拾っているのだが、悪臭を放つ外側の部分を路上に放置するのはちょいとイタだけないナ。
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今朝は鷹の仲間、ツミのメスを発見した。
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鷹の中では一番小さい種類だが、雀や小鳥たちを狙って捕食する猛禽類なのだネ。
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可成り遠い所に居たので、巧く写せなかったが確認出来ただけでも嬉しい。
     ◇          ◇          ◇
さて、土曜日は朝いつもの様に京成立石へと出掛けた。

家を出ると向かいの公園で猫の親子を見かけた。
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先日、子猫を二匹抱いた親猫を見つけたのだが、その子猫も少しだけ大きくなっていた。
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子猫は一匹しか居なかったが、カラスに襲われてしまったのだろうか。

戸越駅から電車に乗り、押上を過ぎると地下を抜け出し車窓から青空を望むことが出来る。
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この日は快晴、東京スカイツリーも天空を仰いでた。
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午前10時20分、いつもより少し早いが『宇ち多゛』が口開けとなった。

先ずは瓶ビールで喉を潤すのだ。そして、梅割りへ。
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ビールはチェイサー代わりになるのだナ。
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アブラ少ないとこタレの良く焼きもいつもながらに美味い。

外の行列も凄いことになっていたので、早めに終了。

二軒目はヨーカドー裏手の『ゑびすや食堂』へ。
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お馴染みの面々が次々と宇ち入り後に集まって来た。
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ギンナンをつまみながら、緑茶割りを呑んだ。

立石を二軒で切り上げ、神保町へと移動した。
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ちょうど「神田古本まつり」が開催されていたので、古本屋巡りを愉しんだ。
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いつもは、戦利品を持って珈琲店にてひと休みするのだが、この日は小川町にて「神田カレーグランプリ」が催されていた。
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だが、天気の良い土曜日、考えが甘かった。
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入場規制しており、会場の外には長蛇の列が出来ていた。

朝から宇ち多゛の口開けも待っていたので、この行列には負けてしまった。
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そんな訳で、久しぶりに神田古書センター内に在る名店『ボンディ』へとお邪魔した。

此処は、欧風カレーの草分け的な店でアル。
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付け合わせのジャガ芋バターも変らない。
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エビカレーの中辛を頂いて、大満足だった。
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白米にチーズが絡めてあるのも、ボンディのスタイルだ。欧風カレーと云えば、此処か半蔵門の『プティフ・ア・ラ・カンパーニュ』だネ、やっぱり。

あぁ、美味しかった。ご馳走様でした。

もう少し古書まつりを巡り、武蔵小山に戻った。
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後はいつもの『牛太郎』から『晩杯屋』とハシゴ酒が続いたのだった。
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by cafegent | 2012-10-29 15:46 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)
今日の東京は、爽やかな秋晴れとなった。
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いつもの公園散策では、キビタキやマミチャジナイといった秋の渡り鳥に混じって、センダイムシクイの姿を観ることが出来た。
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キビタキのメスは、今週お初だった。可愛いネ。
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ツグミの仲間のマミチャはもうそろそろ移動する時期だが、今朝も数羽見かけたナ。
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せっせとムクノキの実を食べているマミチャだ。
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センダイムシクイは、雀ほどの小ささだから僕のカメラじゃこれが限界だった。

こちらは、オナガだ。
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尾が長いからこの名が付いた。
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今日は群れをなしていたナ。
     ◇          ◇          ◇
静岡県三島の佐野美術館にて「小村雪岱(せったい)江戸の残り香」展が開かれているのだね。
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大正から昭和初期にかけて、数多くの本の装丁や挿絵を手掛けていた雪岱だが、京都の清水三年坂美術館の門外不出のコレクション作品群がまとまって展示されているらしい。
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2009年の暮れに埼玉県立美術館で開催された展覧会も素晴らしかったが、今回も楽しみだナ。
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ニューオータニ美術館でも「大正・昭和のグラフィックデザイン 小村雪岱展」が催されている。こちらは、雪岱が手掛けた装丁本が中心で、挿絵下図や舞台装置の原画なども数多く拝見出来るそうだ。
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僕も雪岱作品が大好きで、古書店などで装丁本や版画を見つける度に買い集めている。
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このグラフィカルに直線を使って描かれた江戸の街の構図は、実に雪岱らしいデザインだナ。
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資生堂時代、香水瓶のデザインも手掛けていた雪岱だけに女性の表現が見事だ。
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浮世絵風に描いた女性像は本当に美しい。
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この雪うさぎの版画は、冬になると我が家を飾ってくれるのだ。

と云う訳で、今日は酒を語らず。では、また来週!

「佐野美術館」のサイト

「ニューオータニ美術館」のサイト
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by cafegent | 2012-10-26 15:47 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
お月見と云えば中秋の名月「十五夜」が有名だが、旧暦の九月十三日の「十三夜」も美しい月を楽しむことが出来る。古来より十五夜だけしか月見をしないと「片月見」と云って忌み嫌われ、十三夜もお月見をしたそうだ。

今年の「十三夜」は十月二十七日。
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昔から「十三夜に曇りなし」と云われおり、今度の土曜日は美しい月を眺めながら燗酒でも酌みたいものだナ。

     女房の肩を揉みたり十三夜    八十八

    ◇         ◇         ◇
昨日は、酒朋ビリー隊長と田端で合流した。

駅で待とうと思ったが、夜風が冷たかったので先に酒場へと向かった。
東田端交番を過ぎ、魚が美味い『初恋屋』を覗いたが相変わらず大人気だったナ。

そんな訳で素通りし、目指す先は『立飲スタンド三楽』だ。
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先ずは瓶ビールを頂いた。
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このお豆はサービスだ。そして「ハスのきんぴら」。
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板橋の『明星(あけぼし)酒場』でもそうだったが、レンコンと云わないのだネ。
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さぁ、ビリー隊長の到着だ。

ビリー隊長が頼んだのは「松坂牛の肉豆腐」。
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これで220円なのだからウレシイ限り。

おでんも美味しい季節になってきたネ。
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此処は、断然ちくわぶが美味いのだ。

燗酒に切り替えて和む。
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二杯目の酒を呑み干してご馳走様。

続いて、お隣へ。
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酒屋の角打ち『喜多屋酒店』だ。
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此処はいつも常連サラリーマンたちで賑わっている。
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可成りアウェー感を漂わせながら、我々は後ろの缶詰前へ。

山形の地酒「上喜元」の純米酒を頂いた。
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どうですか、このモッキリ具合。
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そして水飲み鳥宜しく、迷わず口から持って行くのだナ。
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酒屋の角打ちは、安くて旨い酒が呑めるから愉しい。
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サバの水煮缶も角打ちには欠かせない。コップ酒二杯で終了。

続いて向かうのは東十条だ。大衆酒場『みとめ』のドアを開けると知った顔が居た。酒朋クリコさんがお仲間たちと呑んでいた。
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クリコさんにお会いするのは、先日の類さんの笹塚ボウルの酒縁イベント以来だったナ。

此処に来たら必ず頼む「スタミナ」をお願いした。
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10種類以上の野菜がたっぷり入っており、酒のアテに良い。酎ハイもススむススむ。
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途中から兵六仲間のネイリストまゆみちゃんも合流し、酒縁社会の輪が広がった。
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こちらは「ピンピン焼き」だ。
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山芋と魚介、それに玉子で熱々の一皿だ。
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あぁ、気心知れた仲間と呑む酒は、なんと旨いことか。

夕べのハシゴ酒は、これにて終わったのだが、何故かまた横浜方面に行ってしまった。幸い終電前に帰れたが一体全体、僕は何線に乗ってどう乗り越したのだろうか?ハテ。
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by cafegent | 2012-10-25 14:24 | 飲み歩き | Trackback | Comments(4)
昨日の月は光琳の屏風絵に出て来そうな見事な上弦の月だった。
つい数日前は、矢を射る弓の様な三日月だったナ。
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    新蕎麦に酒酌むほどの月細し   尾崎紅葉

今月30日は、「紅葉忌」だ。小説家尾崎紅葉の忌日でアル。胃癌を患い明治36年36歳の若さでこの世を去った。

小説「金色夜叉」が余りにも有名だが、俳人としても正岡子規に対抗し新派俳壇の旗手として数多くの句を残した。
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明治40年に出版された「紅葉句帳」には、四季に分けて尾崎紅葉の句が掲載されている。

    茶碗酒といふものうまし小夜千鳥(さよちどり)

    やや寒き飯のうまさを語りけり

    秋風の袂(たもと)をさぐる酒銭かな

    古酒盃中の秋に堪えすや泣上戸(なきじょうご)

この人も結構酒を嗜んでいたのだろうネ。

    啄木鳥(きつつき)の纔(わずか)に木霊の耳を澄ます
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10月に入ってからの朝の公園を歩いていると、キツツキが訪れる木に精霊が宿っている様な気がするときがあるのだナ。

それにしても、今は本当に便利な世の中になった。国立国会図書館の近代デジタルライブラリーで検索すれば全ページがデジタルアーカイブとして閲覧出来るのだからネ。

    モルヒネも利かで悲しき秋の夜や

胃癌で苦しんでいた紅葉は、この句を詠んだ時には既に筆が持てず、すべて口述筆記で小説や俳句を生んでいたそうだ。
この句が駄句かどうかは問わないが、ここまで病に伏しているにもかかわらず句を詠み続けた熱意は凄いとしか言いようが無い。この辺りも、子規への対抗意識に重なるのだナ。
     ◇         ◇         ◇
閑話休題。

月曜日は銀座で用を済ませた後、地下鉄で木場に出た。

久しぶりの『河本』の口開けだ。
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大横川の水面に映る夕陽を眺めていたら買い物袋を持った真寿美さんに遭遇。
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一緒に『河本』まで歩き、暖簾を出した。
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誰も居ない酒場のホッピー瓶の横では、長閑にモコが昼寝の真っ最中。
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店の明かりを灯しても暫く寝ていたナ。
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真寿美さんの注ぐ金宮焼酎は、実に旨い。河本ならではの酒だナ。

早いもので、もう来月は酉の市なのだネ。
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冷たい奴さんが終わり、湯豆腐に変る。そして、冬の名物おでんも始まる。

店の奥では、いつの間にか移動したモコとキジオが居た。
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此処にはあと5匹の猫ちゃんが居るのだが、下に降りて来るのはモコとキジオだけだそうだ。
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キジトラ猫のわんぱくキジオも可愛いネ。

看板猫のおシマが亡くなって久しいが、時々思い出す。
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(写真提供:呑んだフル氏)

『河本』の猫たちは、人の好みがハッキリしているそうだが、僕は何故か気に入られているみたいだ。近くに寄っても逃げないものネ。

暮れ泥む夕暮れの酒場で、長閑に酒を愉しんだ。
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真寿美さん、あんちゃん、ご馳走様でした。
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木場駅から大手町経由で神保町に出た。
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『兵六』の提灯が秋風に揺れていた。
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さつま無双の白湯割りを戴いて、この日は帰路に着いた。
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    酒を酌む暖簾の向こう宵寒し   八十八
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by cafegent | 2012-10-24 15:05 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
    夕風や 白薔薇の花 皆動く     正岡子規
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「薔薇」は夏の季語なのだが、これに「冬」を付けて「冬薔薇」(ふゆそうび)となると冬の季語になるのだナ。バラは、一年を通じて繰り返し咲いてくれる。今の時季も日比谷公園や各地の庭園など、見事なバラが咲いている。

先日、駒込に在る名勝「旧古川庭園」を訪れた。
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夏が舞い戻ったかのような陽気が庭園の薔薇を美しく引き立てていた。
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ジョサイア・コンドルが建てた洋館が青空に映えている。
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此処は洋館と英国風庭園、そして茶室と日本庭園も素晴らしい。
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洋と和が見事に調和した景勝地だ。
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水を使わずに山水を景観を表す「枯山水」の道具立てのひとつ「枯滝」も見事。
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枝垂れ松の下、秋の陽射しを反射した心字池が見える。

心の字に似せて造られた池の水面には松の枝が見事に映り込んでいた。
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先人は水面に映る松を愉しむためにこの様に植えたのだろうネ。

丁度今「秋のバラフェスティバル」が開催されており、沢山の人で賑わっていた。
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この大輪の薔薇は「朝雲」。開花につれ色が変るそうだ。
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こちらは「初恋」だとサ。香りも清楚だったナ。
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まだ蕾みのうちのバラも素敵だナ。
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この赤いバラは「クリスチャン・ディオール」と云う名が付いていた。

それぞれのバラに漂う芳香も心を穏やかにさせてくれる。
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ミツバチもバラに誘われていたナ。
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バラを愛でた後は腹ごしらえだ。
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朝の内にカミサンが作ってくれた玉子パン。
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溢れんばかりに玉子が詰まってる。むふふ。
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こちらは、前日に揚げた自家製コロッケをパンに挟んで千切りキャベツとネ。

ピノ・シャルドネのスパークリングワインが、旨い。
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爽やかな秋晴れにはシュワシュワがイイネ。

洋館の一階に在るティールームは、大人気だったナ。
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建物見学の方々も多かったし、この日は素晴らしい散策日和だったナ。
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    庭園の 香りに迷ふ 秋の薔薇   八十八

「旧古川庭園」を後にして、駒込駅まで歩いた。
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途中で「しもふり商店街」を徘徊。
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昔ながらの質屋さんを見つけた。
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お寿司屋さんの軒先では、真っ赤な金魚が沢山居た。
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『酒処ようき』も気になったが、見送った。
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こちらの『純喫茶RIO』も気になるなぁ。
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この後はいつもの様に野方『秋元屋』の口開けへと向かった。
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いつもの面々が集い、愉しい午後のひとときを過ごすことが出来た。
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煮込みをアテに先ずは生ビールから。
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この日の煮込みは味が濃かったナ。
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珍しく旧友のピーちゃんも現れたが、混んでいたので隣りのカウンターとなった。
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三冷ホッピーも美味しく戴きご馳走様。
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ノリ君、赤尾さん、旨い酒と肴、ありがとうネ!
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by cafegent | 2012-10-23 15:28 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)
金木犀の甘い香りが街に漂っている。
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例年ならば9月に咲く花だが、今年は猛暑の影響で開花時期が遅れたのだろうか。

毎朝、公園で出逢う野鳥好きの方は金木犀の花粉アレルギーだそうだ。人によっては素敵な香りを放つこの花も咳やくしゃみを引き起こしてしまうのだネ。

今朝の散歩では、バッタを捕食した四十雀を見かけた。
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他にもセンダイムシクイを見つけたが、余りにも高い木の上だったので確認しか出来なかったナ。
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      ◇          ◇          ◇
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      燗酒に 映りし揺れる 伊達の月    八十八

先週の金曜日は、とても綺麗な上弦の弓張り月が出ていた。仕事場からずっと月を追いかけながら地元へと歩いた。

この日は馴染みの酒場にちょいと寄って家ご飯にした。
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北海道からジャガ芋と玉ねぎが送られて来たので、肉じゃがを作って貰った。
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収穫したばかりの野菜は美味しい。
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そして、残り最後となった秋刀魚を使って炊き込みご飯にした。
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実家から送られて来る秋の味覚は、本当に嬉しい。
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旬のモノを旬の時季に戴く、なんと幸せなことよ。
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土曜日は、いつもの様に京成立石へ。

この日も爽やかな秋日和となった。
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カシラ塩とナンコツ素焼きお酢かけで朝酒の開始だ。
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大瓶で始めて、梅割りに移る。
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ビールがチェイサー代わりに良いのだナ。
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地元のウーさんと自転車ホッシーも相変わらずご登場。

レバタレも実に美味い。
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素焼きのお酢にタレの串を浸して、酢豚風に食べるのが好みなのだ。
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宗さんに最後の梅割りを注いで頂き、終わるとしよう。
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心地良い風が吹く中、いつもの『ゑびすや食堂へ』へ。
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ぎんなん焼きをアテに緑茶割りがススむ。
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この日は立石ハシゴ酒は二軒で終了。
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お二人と別れ、いざ武蔵小山へと移動。
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午後2時、いつもの酒場『牛太郎』では、朝の口開け客が入れ替わったのか、スグに座ることが出来た。
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名物とんちゃんをアテにホッピーから開始。

呑み仲間のライター森一起さんが珍しく一人で来ていた。
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いつもは一人息子のトワ君が一緒なのだが、この日は文化祭だそうだ。子供の成長は早いね。

ホッピーとハイッピーを楽しんで、ご馳走様。

この後は、家呑みに切り替えることにした。
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カミサンが、北海道から届いたジャガ芋を使ってコロッケを作ってくれた。
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こちらは、ザンギだ。ザンギとはいわゆる鳥の唐揚げだが、北海道では醤油ベースの唐揚げをザンギと呼ぶのだネ。

前日の深夜、テレビでマツコ・デラックスが九州中津の唐揚げを紹介していたので、二人して唐揚げモードになっていたのだナ。

近所の戸越銀座商店街には、本場大分の名店『とりあん』が在るのだが、この日はカミサンが大奮闘してくれて懐かしい北海道のザンギを作ってくれたのだ。

ダラダラと録画した映画を観ながら、ビール片手にホクホクのコロッケとジューシーなザンギで幸せな土曜日を終えた。
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by cafegent | 2012-10-22 13:30 | 飲み歩き | Trackback | Comments(1)
昨日は朝から小雨が降っていたが、いつもの様に仕事場へ向かう途中で公園を歩いた。
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この日は1羽のアオサギが舞い降りて来た。
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空腹だったのか、池の錦鯉を数匹捕食していたナ。
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この公園は、縁日のミドリ亀や錦鯉の稚魚などを夜中に捨てに来る人がいるから、いつの間にか増えているのだ。

同様に猫を捨てる人も後を絶たない。
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野良猫が増えると野鳥たちも餌食になるから困るのだよ。
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今朝は昨日と打って変って爽やかな秋晴れとなった。

公園では、秋の渡り鳥マミチャジナイに遭遇。
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針葉樹の方では、ヒガラの鳴く声も聞こえたが余りに高い場所に居るので、写すことが出来なかった。

七十二候では、今日から「蟋蟀在戸」(きりぎりす、とにあり)。
キリギリスが戸の近くで鳴く時季が来たのだネ。
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キリギリスのジリリリリ~ッと鳴く声が聞こえてくる時期になった。
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路傍からは、コオロギやカネタタキなどの秋の合奏が響く。

     きりぎりすの昔を忍び帰るべし   夏目漱石

明治35年の秋、亡くなった正岡子規を追悼し詠んだ句だ。

今日は打ち合わせの帰り道に二度もカマキリに遭遇。
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どちらも、ハラビロカマキリだったナ。
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コイツは僕とにらめっこをしたあと、エッチラホッチラと壁を登っていった。
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     蟷螂(かまきり)の鎌に赤子も後ずさり   八十八

近所の花壇では、シジミ蝶が吸蜜の真っ最中。
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小さい蝶だけど、凛とした顔立ちだネ。

午後の強い日差しの下、ヒカゲ蝶が翅を広げ日陰を作ってた。
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翅の鱗粉(りんぷん)が殆ど無くもう力尽きそうな雰囲気だった。
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車に踏まれずに最後まで命永らえて欲しいものだ。

都会暮らしでも、ちょっと目を向けると様々な生き物たちと出逢う。
俳句を始めてから、四季の花や虫たちのことを少しづつ覚えるようになった。四季のある国に生まれた幸せだナ。
     ◇          ◇          ◇
閑話休題。

夕べは酒朋ビリー隊長と京成立石へ。
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『宇ち多゛』の赤い暖簾を潜り、美味いもつ焼きを食べながら呑んだ。
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馴染みの酒場に来ると必ず知った顔に出逢うので、酒の旨さが倍増するのだネ。
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梅割りも五臓六腑に沁み渡る。
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午後八時、立石を後にして神保町へ移動。
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『兵六』では、ライターの森一起さんと遭遇。
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ヨッシーと森さん、外国の囚人服ペアでしたナ。
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掌人形作家の酒巻クンとケン君に席を詰めて戴き座ることが出来た。感謝多謝!
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暫くして、酒朋キクさんやトクちゃんもやって来た。
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こちらでも気心しれた酒仲間が集い、和やかな酒席となった。

今回は寝落ちせずに帰ろうと心に決め、酔い覚ましのラーメンを食べた。神保町駅前の『中華厨房一番館』は、この「かけラーメン」がイイ。
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これで290円なのだから驚くネ。しかも結構美味いのだ。シャキシャキのもやしに肉そぼろが昭和の中華そばの味なのだナ。

小腹を満たし、万全を期すため地下鉄内は立って移動。今回はなんとか寝落ちせずに無事に帰宅できた。むふふのふ。

では、また来週!CHAO!
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by cafegent | 2012-10-19 17:54 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
毎朝歩いて仕事場へ向かう途中、沢山のスズメと出逢う。
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よく眼を凝らして見てみると親スズメの後をくっついて廻るヒナの姿も見られる。
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不動公園の水場では、毎朝決まって水浴びをする光景を目にする。
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羽の間にはびこるダニなどを取るためだネ。
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小さな羽を広げてバシャバシャと水を浴び、頭を突っ込む姿のなんと愛らしいことか。

時々、読み返したくなる一冊を本棚から出した。「ある小さなスズメの記録」と言う。著者のクレア・キップスさんが書いた実話だ。
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ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

第二次大戦中のロンドン郊外、音楽家の老夫人は玄関先で巣から落ちた1羽の生まれたばかりのスズメのヒナを拾った。

小さなヒナを拾い上げ、温かいフランネルで包み、温かいミルクを与え様子を見た。夜のうちに死んでしまうだろうと諦めながら眠りについたが、翌朝かすかだけど小さな声が聞こえてきたのだ。この小さな生き物の生命力に心打たれたキップス夫人は、家で世話をすることになった。

羽と足に障害を持った小スズメは、日を追う毎に成長し、夫人のベッドの羽毛布団の中で一緒に寝るようになった。

音楽家の夫人は彼にクラレンスと言う名を与え、彼にピアノを弾いて聴かせた。すると、クラレンスは、ピアノの伴奏に合わせて歌うようになったのだ。

夫人はこのスズメの歌を、彼が絶頂期の時に録音しなかったことを悔やんでいるが、本当に歌ったのだろうネ。

十二年と七週と四日間をキップス夫人と共に生き抜き、最後まで勇敢で聡明だったクラレンスは、老衰でこの世を去った。

この本を読んでいると人間の人生とも重なるのだ。人はいつか死を迎えなくてはならないが、良き人生の伴侶と共に残りの生涯を過ごしていけるだろうか、と考えるのだナ。
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この本は、原作はもちろんのこと、梨木香歩さんの翻訳も素晴らしい。加えて、酒井駒子さんの挿絵も大久保明子さんの丁寧な装丁も素敵だ。

秋も深まって来た。寝酒でも嗜みながら、是非この一冊を読んでみて欲しいのだナ。
      ◇          ◇          ◇
      人肌の酒と秋刀魚と古女房     八十八

サンマが随分と安くなって来たネ。
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焼いたサンマを炊き込みご飯にするのも美味い。
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北海道から沢山届いたから、塩焼きも戴くのだ。

カミサンの実家、岡山からは大きなガザミが送られて来た。
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ガザミとは渡り蟹のこと。岡山では、ガザミとシャコは小さい頃からおやつ代わりだったらしい。
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カニ味噌がたっぷりと詰まっており、ほぐした身と共に食すと酒が一段と旨いのだナ。

こちらの海老も天然物だそうだ。
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日々の酒場巡りも愉しいが、秋は美味しい味覚が沢山届くから、家呑みも最高だネ。

日本酒の後は、先日山形の高畠ワイナリーで仕入れた白ワインを味わった。クィクィとイケる爽やかな味わい!
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どんなにヘベのレケになっても寝落ちして終電を逃すってこともない。ムフフのフ!w
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by cafegent | 2012-10-18 15:22 | 食べる | Trackback | Comments(0)