東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

<   2013年 03月 ( 12 )   > この月の画像一覧

昨日の東京は、春風駘蕩たる穏やかな日和だった。
b0019140_17474094.jpg
いつも歩く公園でも爽やかな春風に乗ってウグイスが囀(さえず)っていた。
b0019140_17475214.jpg
だが、まだ辿々しくて、ちゃんとホーホケキョとは啼けないのだナ。

そして、今年初めてのモズを見つけた。
b0019140_17481254.jpg
啓蟄が過ぎて、虫たちが活発に動き始める時季、モズは餌となる虫や蛙などを探しにやって来るのだ。

これは、昨年飛来して来たメスのモズだ。
b0019140_17563863.jpg
モズは小さくても猛禽類、この鋭い嘴(クチバシ)でトカゲや蛙なども捕まえてしまう。

昨日見つけたのはオスだった。
b0019140_17574661.jpg
オスは目の廻りが黒く、怪傑ゾロのアイマスクを着けているかの様だ。

ワタクシ、もつも好きだが、モズも大好きなのだヨ!

そして、今日も暖かく蝶も沢山飛び始めていた。
b0019140_1758104.jpg
翅(はね)の先が橙色の小さな蝶は、ツマキチョウと云う。

ムラサキハナナの花には、モンシロチョウが停まってくれた。
b0019140_17582837.jpg
ツマキチョウより一回り大きい蝶だ。
b0019140_17584294.jpg
蒼々とした新芽にはキチョウが停まった。

冬鳥が渡ってしまった後の公園では、花や虫たちを探して歩くのだナ。
     ◇         ◇         ◇
閑話休題。

義父母の住む岡山では、春を告げる魚サワラが旬を迎えた。東京では切り身でしか買わないが、岡山では普通に一匹丸ごと買って来る。家で切り分け、ご近所さんにもお裾分けするのでアル。

旬の寒サワラは本当に美味しい。サワラは魚へんに春と書く。桜の季節を迎えるとサワラは産卵のため瀬戸内にやって来る。まさに春を告げる魚なのだネ。和歌山ではこの時季のサワラを「桜鰆」と呼ぶそうだ。

あぁ、サワラの刺身と「ばらずし」が食べたくなってきた。岡山と云えば、ばらずしだ。鰆を浸した酢で酢めしを作り、あらを煮た汁で根菜類を炊く。これを酢めしに混ぜ、〆サワラを沢山盛りつけるのだナ。

岡山では秋祭りに欠かせない郷土料理なのだが、どこか食べさせてくれる店を探そうかナ。
     ◇         ◇         ◇
さて、夕べは木場へ出掛けた。
b0019140_1814072.jpg
大横川の先には、見事に桜が咲き誇っていた。

すっかり日が長くなったネ。
b0019140_1882814.jpg
午後6時、『河本』の暖簾を潜った。
b0019140_189386.jpg
湯豆腐をアテに真寿美さんのホッピーを戴く。
b0019140_1825348.jpg
冬の名物だったおでんも明日の土曜日で終わりとなる。
b0019140_1831138.jpg
出汁がたっぷりと滲み込んだガンモドキと大根が美味い。

ハシゴ酒をする時は、此処のホッピーは二杯にしておくのだが、すっかり話が弾んでしまい、三杯いってしまった。呑んでいる時は良いのだが、後から来るんだよネ。

そして午後8時、神保町の酒場『兵六』の暖簾を潜る。
b0019140_1833480.jpg
路地裏を抜ける爽やかな春風がカウンターの間を通り抜けて行く。
b0019140_1810055.jpg
さつま無双の白湯割りが胃に沁みた。

午後10時を回り、武蔵小山の深夜食堂へ移動。

カレーが出来立てだと云うので、カレーライスを戴いた。
b0019140_18103195.jpg
相変わらず美味い。だが、なんと食べている途中で寝落ちしたのだ。
b0019140_1834334.jpg
目が覚めたら、隣りに呆れ顔のカミサンが居た。酔った勢いで呼び出したらしいが、記憶がない。

帽子を冠ったまま寝落ちしたので、お気に入りのフィッシャーマン帽がカレーまみれになっていた。

爽やかな春の夜、まったく爽やかじゃないヘベレケオヤジになってしまった。

そんな訳で、今日は大人しく過ごそうか。
by cafegent | 2013-03-29 18:16 | 未分類 | Trackback | Comments(0)
今朝の東京は、春の雨が降った。この季節、ひと雨ごとに暖かくなる、と云われている。昨日もまだ北風が冷たく肩が縮こまったが、春の雨は街に優しくて「春の匂い」を運んでくれているようだ。
b0019140_16451321.jpg
「春の雨」は二月の初め頃をさし、今頃の雨は「春雨」と呼ぶ。もっとも俳句の話であり、芭蕉がそう唱えたのだナ。

ラジオで誰かが言っていたが、ここ数日の温度差のお陰で、桜の花が散らずに満開を保っているそうだ。

七十二候では「桜始開」(さくら、はじめてひらく)の頃。外はあいにくの天気だが、うららかな春の陽気に誘われて先週から本格的に東京の桜も咲き始めたネ。

    世の中に絶えて桜のなかりせば
             春の心はのどけからまし

毎年、桜の季節になると紹介するが、在原業平(ありわらのなりひら)が詠んだ歌だネ。

この世の中に桜なんてものが全く無かったら、さぞかし春をのどかな気持ちで過ごせるだろうに、と云う意味だ。

昔も今も人々は咲き誇る桜の百花繚乱に浮かれて酔いしれる。その気忙(きぜわ)しい桜の季節が待ち遠しくて仕方無い思いを業平は、あえてこう詠ったのだ。

桜と言えば「桜餅」だ。酒も好きだが、甘い物にも目がないワタクシ、ことある毎に桜餅を食べている。
b0019140_16462585.jpg
カミサンが好きな道明寺桜もちを買って来たら、向こうは僕の大好物の「長命寺の桜もち」を土産に持ち帰ってくれた。
b0019140_16463839.jpg
長命寺のは、塩漬けの葉が三枚ついているのだが、一枚外し残りの二枚の葉と一緒に餅を食べるのが好きなのだナ。

     さくら餅 うち重なりて ふくよかに    日野草城

先日は高浜虚子の桜餅の句を紹介したが、草城(そうじょう)は虚子の弟子でアル。上野出身の草城は向島の長命寺の餅を詠んだのだろうネ。

虚子の師でもある正岡子規は学生時代のひと夏、この桜餅屋の二階を借りて住んで居たそうだ。

矢張り、東京の桜餅と云えば「長命寺の桜もち」だナ。
b0019140_1647923.jpg
     薄き葉の 中に朱味や 桜餅    子規
  
     ◇         ◇         ◇
閑話休題。

さて、昨日は神保町の酒場『兵六』恒例の夜桜花見を催した。

僕は『牛太郎』で一足先に一杯引っかけた。
丁度お隣にいらした女性お二人の方に声を架けられた。なんと、自由人日記を愛読してくれているらしく、二年間も僕の行く酒場を廻っていると伺った。なんとも恐縮だが、実に嬉しいのだナ。むふふ。
b0019140_16565977.jpg
一杯のつもりが杯が重なったが、切り上げて半蔵門に向かった。
b0019140_18284147.jpg
酒屋の角打ち『いづみや』で皆と合流し、先ずは乾杯!
b0019140_17182485.jpg
そして、『YAMAYA』で買い出しをして、武道館方面へと移動した。
b0019140_16592473.jpg
此処は結構穴場で、いつもそんなに混み合わずに花見を楽しむことが出来る。
b0019140_16593940.jpg
巧い具合に街灯が灯っているので、打ってつけなのだナ。
b0019140_1721034.jpg
今回もアウトドア派のキクさんと酒場番長の矢野ちゃん、そしてケン君が鍋を用意してくれた。これで、花冷えの夜桜も燗酒でバッチリだ。

この日の花見は、四月に富士吉田に転勤が決まったケン君の壮行会も兼ねた。
b0019140_1718098.jpg
今年は酒朋ビリー隊長や宇ち多゛仲間のカンちゃんも転勤となり、呑み仲間が減るばかりで寂しいのだネ。
b0019140_1751183.jpg
キクさんは、鴨汁を作って来てくれた。
b0019140_1753050.jpg
鴨のダシが出て、実に美味かった。
b0019140_1745730.jpg
そして矢野ちゃん持参のチロリで燗酒をつける。最高の夜桜だ。
b0019140_1762943.jpg
マタェモンさんとトクちゃんは、相変わらずのドーンッ!とネ。
b0019140_1765543.jpg
最近ご無沙汰していた男前ハッシーも花見に参加してくれた。
b0019140_1771134.jpg
兵六の宮崎駿こと中西さんとルイちゃんは、クマモン焼酎でカンパイかナ。
b0019140_1772447.jpg
そして、兵六花見初参加のプロモデラー、MAX渡辺さんもゴキゲンなご様子!
b0019140_178712.jpg
僕もすっかりヘベのレケ!
b0019140_17105858.jpg
いや、みんなヘベのレケだ。
b0019140_17111335.jpg
午後9時を廻ったので、後片付けを済ませ一行は神保町へと歩く。
b0019140_17134376.jpg
毎年思うが、この小さな酒場によく全員が座れるよネ。
b0019140_17135613.jpg
不思議と顔馴染みしか居らず、改めてケン君の壮行会となった。
b0019140_17112893.jpg
ケン君のご挨拶も終わり、最後はやっぱりドーンッ!で〆たのだネ。
b0019140_1711465.jpg
ケン君、時々戻って来ることだから、また盃を交わそう。では、頑張って!
b0019140_17141631.jpg
神保町の裏路地では、何処からか沈丁花の香りが漂っていた。
そんな宵い寒の春の夜であった。
by cafegent | 2013-03-27 17:18 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)
ジャズや海外文学、そして映画などの評論と、ありとあらゆる雑学、そしてスクラップの達人だった植草甚一さんの書いた『僕は散歩と雑学が好き』が筑摩書房「ちくま文庫」より初めて文庫本として発売された。
b0019140_15291916.jpg
最初に単行本が出たのは、確か万博の年だったっけ。僕の兄貴が植草さんの本を片っ端から読んでいて、僕も当然ながらのめり込んだ訳だ。
b0019140_15284321.jpg
1975年頃は雑誌『宝島』の編集長を務め、僕らにサブカルチャー文化を教えてくれた。

東京に出て来たばかりの頃は「植草甚一スクラップブック」シリーズの『僕の東京案内』を片手に新宿や六本木界隈を歩き、初めてニューヨーク出張に出た1985年頃にも『僕のニューヨーク案内』を再読してから度に出たものだ。
b0019140_1529271.jpg
この『僕は散歩と雑学が好き』も、シカゴのマリファナ・パーティやオフ・オフ・ブロードウェイのことなど、当時のアメリカの若者の文化を洒落た感覚で、独特の語り口で綴られており、とても刺激的な一冊だった。文学から風俗まで自分の知らない世界、そうワンダーランドへと誘(いざな)ってくれたのが植草甚一、JJおじさんだった。

インターネットで何でも探せる時代になっても、僕は神保町の古書街を歩き廻る。
b0019140_15305395.jpg
欲しい一冊を見つけると珈琲店やビアホールに入ってページを捲る。そんな過ごし方もみんなJJおじさんから教わったのだナ。

今の若者たちにも是非とも読んで貰いたい一冊だ。僕も改めて文庫版を読み直してみようかナ。
       ◇          ◇          ◇
閑話休題。
b0019140_1532243.jpg
この土日で目黒の仕事場を引き払った。
b0019140_15361498.jpg
目黒は2006年に新橋から移転してきたので8年間も居たことになる。
b0019140_1533014.jpg
山手通りに面した『目黒二郎』の向かい側だったので、移転当時は良く食べに行ったが、最近は食べてる途中で胃がもたれて来ることが多くなった。
b0019140_15335812.jpg
あの頃は、広告制作と同時に通販番組の制作も請け負えるようにと50坪ものスペースを借りて、撮影と音も録れるスタジオブースまで作った。
b0019140_1537131.jpg
だが、当時の相棒が機材を持って退職したので5年もの間広いスペースを一人で借りていたことになる。
b0019140_1537230.jpg
移転当時は頻繁に仕事場で飲み会を開いた。目黒のさんま祭りの時には友人たちを大勢招いて宴会など催していたっけ。
b0019140_15363059.jpg
SHOW-YAのヴォーカル担当の寺田恵子ちゃんなども酔った勢いで歌ってくれたりしたなぁ。

その後、カメラマンがスタジオとして使ってくれたので、僕の仕事の撮影も此処で出来たのだが、昨年春に実家に戻ってしまい、また広い仕事場を持て余すようになった。

そんな訳で、家賃のために仕事をすることをヤメることにしたのだナ。
b0019140_15385714.jpg
今度の仕事場は僕一人が仕事をするのに十分のスペースだ。
b0019140_1547384.jpg
そして自宅からも近いし、行きつけの酒場『牛太郎』まで目と鼻の先ってのが嬉しい限り。家賃だって今までの8分の1になった。

さぁ、桜の季節、新たな気持ちで仕事に望もうか。
by cafegent | 2013-03-26 15:48 | ひとりごと | Trackback | Comments(1)
春分の日を迎え、七十二候では「雀始巣」(すずめ、はじめてすくう)の頃。
b0019140_153104.jpg
春らしい季節となり、雀が巣を作り始める時季が来た訳だ。

毎朝歩く公園でも、鳥たちが求愛行動を始めている。数羽のオスが1羽のメスに対して猛チャージを仕掛けるのだナ。めでたくカップルとなったつがいは子作りに励みメスは巣篭る。

木に空いた樹洞(じゅどう)、洞(うろ)は、四十雀(シジュウカラ)などの巣となる。
b0019140_154538.jpg
ワカケホンセイインコの夫婦は、昨年と同じ洞の入口を更に広げメスが中に入り始めた。
b0019140_1541888.jpg
先日、交尾をしていたから、そろそろ子を授かったのかもしれないネ。
b0019140_1543154.jpg
昨年は、せっかく2羽のヒナが孵ったのだが、蛇が巣に入り込んで呑み込んでしまった。インコの巣穴からアオダイショウが顔を出していたところを見た。

メスが卵を孵している間、オスはせっせと虫などを口にくわえて頻繁に巣に戻って来る。そんな光景も実に春らしいのだ。

冬鳥もそろそろシベリアへ渡る時季となった。
b0019140_1554818.jpg
秋から冬の間楽しませてくれた鳥たちも少しづつ見なくなって来た。
b0019140_1561721.jpg
これからは、雀やメジロ、四十雀などのヒナを観察したり、蝶などの昆虫や花を探して歩くのだナ。

来週からは仕事場も一新するし、いつもの公園にも近くなった。
僕自身も気分を新たに日々を過ごせそうだ。
     ◇         ◇         ◇
b0019140_15111172.jpg
「暑さ寒さも彼岸まで」なんて云うように、彼岸の入りは季節の替り目だネ。日曜に彼岸の入りを迎え、明日に明ける。

広尾に在る天現寺に母方の墓詣りをして来た。以前は歩いて行けたが、今も十分に近いから一緒に暮らす叔母は頻繁に兄弟姉妹の月命日にお詣りに出掛けている。僕などは年に数回だが、まぁ仕方無いか。

お彼岸に欠かせないのが「おはぎ」だネ。
b0019140_15114086.jpg
甘い物に目が無いボクは、ペロリと二個戴いてしまった。むふふ。

彼岸を迎えると衣更えの時期になる。冬物のアウターやセーターをクリーニングに出した。まだ寒い日が来るかもしれないが、春物の重ね着で凌ぐのだナ。
b0019140_15133796.jpg
明日明後日あたりで東京の桜も満開となるそうだ。だが、日曜は桜雨になるかもしれない。

桜と云えば「桜餅」だナ。香りが高いのは梅だが、桜だって負けてはいない。桜の葉はそのままだと匂わないが、塩漬けにすると酵素の作用により、あの桜餅から漂う独特の甘い芳香を放つのだ。
b0019140_1512830.jpg
桜餅に使われるのは大島桜で、あの葉じゃないと特有の香りと色は出ないらしい。
b0019140_15225124.jpg
僕は江戸風の「長命寺」が好きでアル。岡山出身のカミサンは上方風の道明寺(どうみょうじ)桜餅が好みなのだ。長命寺桜餅は小麦粉生地をクレープ状に焼いたもので、道明寺は餅米を使って作る。
b0019140_15215676.jpg
隅田川の土手沿いの桜を眺めた後、『長命寺桜もち』の行列に並ぶのもこの季節ならではの愉しみとなっている。
b0019140_15141787.jpg
先日、雷門の酒場『簑笠庵(さりゅうあん)』にて、既に戴いてしまったが塩漬けの葉と餅の甘さの絶妙なコンビネーションは何度だって食べたいのだナ。

    三つ食へば 葉三片や 桜餅    高浜虚子

あぁ、今日は酒を語らず。ムフフのフ。
by cafegent | 2013-03-22 15:32 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
昨日は日本列島に春の嵐が吹き荒れたネ。
b0019140_17111822.jpg
石垣島では亡くなった方も出たそうだ。福島第一原発で起きた停電もこの「春の嵐」が原因らしいが、使用済み燃料プールの水温が冷却出来ないのだそうだ。

東京でも可成りの風速だったんじゃなかろうか。目黒通りを歩いていたご老人が風に負けてよろけて倒れてしまった程だ。

突風で看板などが空を舞い、怪我をすることだってあるからネ。気を付けなくちゃならない。
b0019140_17113738.jpg
我が家でも植木鉢を暴風から守るために移動させた。

風の音が窓を揺らす中、ニュースでは更に恐ろしい事を報じてた。

マグニチュード9.1の巨大地震が起きると、最悪クラスで220兆3千億円の経済被害が出るとの想定を発表したのだから、堪ったもんじゃない。

太平洋沖に延びる南海トラフの巨大地震は32万人以上もの死者が出るらしい。一番の経済被害を被るのは四国とのことだが、その額32.4兆円らしい。

今日の朝刊で改めて記事に目を通した。
b0019140_17115690.jpg
常に地震と向き合って暮らしていかなければならない我が国だけに、この発表には背筋が震えたのだった。
      ◇          ◇          ◇
さて、6年程居た目黒の仕事がを今月一杯で引き払うことにした。通りの向かい側が『目黒二郎』だったり、区民プールも目と鼻の先で、なにかと便利だったが如何せん広過ぎた。

今度は大幅にシュリンクしてコンパクトな仕事場になる。

そんな訳で、今日は今の仕事場から徒歩一分の目黒区美術館へ行って来た。
b0019140_1716159.jpg
今度の日曜まで開催中の「記憶写真展」は、その大半を市井の人々が撮った写真なのだナ。

僕の生まれた昭和30年代から40年代の目黒周辺の日常の風景を切り取っており、懐かしさと共に「時の移ろい」の記憶を辿る事が出来た。

縁側で西瓜を頬張る子供らは、今の僕と同じ世代だろうか。
b0019140_1716630.jpg
目黒通りの蕎麦屋『朝日屋』さんは、今でも時々食べに行くが、僕が生まれる前の1954年に撮影された写真を拝見すると、その頃から立派な店構えだったことに驚かされた。

我が家に眠る50年前の写真を改めて観たくなって来た。
      ◇          ◇          ◇
閑話休題。

昨年の十月に開店したばかりの新しいお寿司屋さんに伺った。場所は五反田と不動前、そして戸越銀座駅の丁度あいだ辺り。
b0019140_1763886.jpg
桐谷斎場の在る通りから少し入った処に在る。

屋号は『なかのや』、そして此処の店主は目黒の名店『いずみ』で15,6年修行を積んだキンちゃんこと金城毅クンだ。
b0019140_177665.jpg
キンちゃんが生まれ育った沖縄県恩納村では、殆どの家が「金城」姓らしく村の中程の家だったので「なかのや」と云う屋号で呼ばれているそうだ。各家庭にそれぞれ屋号がついていないと皆「金城」さんになって判らなくなるらしい。面白いネ。

『いずみ』では大将が体を患ってから、キンちゃんが立派に板場に立っていた。もちろん、此処でも大将から受け継いだ仕事ぶりが、いかんなく発揮されている。

但し、寿司を握るのは彼一人だから、『いずみ』の様にあの創作料理は無い。そして、手渡しでもない。それだけに、酒の肴や握りは実にスバラシイのだナ。

では、日曜の昼にお邪魔した内容を振り返ってみるとしよう。

先ずはビールを戴いた。
b0019140_1722674.jpg
ビールに合わせるのは、ソイの皮を油で揚げたもの。
b0019140_1723977.jpg
ソイは白身で美味いが、皮も揚げると香ばしいのだネ。

そして寿司屋の名刺、卵焼き。
b0019140_1724672.jpg
作り立てで、湯気が立っていた。実に美味い。
b0019140_173766.jpg
こちらは、真鯛の刺身。これには矢張り酒だろう。
b0019140_173767.jpg
新潟、白瀧酒造の純米酒「魚沼」を燗で戴いた。

b0019140_16591153.jpg
日本酒には、コレをと出してくれたのが青柳の干したもの。噛めば噛む程に貝の味が口一杯に広がるのだナ。まるでスルメの様だった。

こちらは、焼いた鱒だ。
b0019140_1658447.jpg
恩納村産の緑藻アーサ(アオサ)で戴いた。
あぁ、むふふの美味さ。燗酒のお代わりもススむ。
b0019140_1774454.jpg
さぁ、ここから握りを戴く。

先ずは春の魚、春日子(かすご)の酢おぼろだ。
b0019140_1658196.jpg
「おぼろ」とは、江戸時代の仕事を再現したものだ。云うこと無しの美味さだった。
b0019140_16574079.jpg
こちらは、金目鯛の昆布〆でアル。ぐふふ。

お次は、本ミル貝。
b0019140_16572376.jpg
貝は日本酒に合う。
b0019140_16552711.jpg
そして、本マグロのヅケ。
b0019140_16551922.jpg
今が旬の針魚(サヨリ)を戴く。
b0019140_1654589.jpg
針魚の皮の炙りは、香ばしくて酒がススむ。
b0019140_16544884.jpg
赤身も美味い。続いて、小肌の米酢〆。
b0019140_16533373.jpg
いずみらしさを受け継いだ味だ。お次も春の魚、鰆(さわら)だ。
b0019140_1654319.jpg
桜の開花宣言が報じられた日だけに、ひときわ美味しいのだナ。
b0019140_16514450.jpg
沢庵で一休み。

車海老の酢おぼろは、いずみではシャリの代わりにおぼろを握っていたが、こちらでは米に合う様に仕込んだそうで、シャリと魚の間にも芝海老のおぼろが入っている。
b0019140_16512040.jpg
ひと味違う試みも良いね。
b0019140_16511733.jpg
真鰯(イワシ)も戴いて、アーサともずくの赤出しでホッとひと息。
b0019140_16491338.jpg
煮蛤も変らず美味い。
b0019140_16485986.jpg
そろそろ腹も膨れて来たので、最後は煮穴子にしたかったが、良い物が入らなかったらしい。

そんな訳で煮太刀魚を穴子の煮汁で炊いたのを握って貰う。
b0019140_16484271.jpg
これまた最高に美味しい握りだった。
b0019140_16483039.jpg
最後はいずみでもお馴染み、さくらんぼのしば漬けでご馳走様だ。

この日は、僕ら以外にもう一組来店していた。何処かでお見かけした御仁だなぁ、と思っていたら日本橋小舟町の蕎麦会席の名店『二行』のご主人、石井仁さんだった。

もうすぐ独立をされる徳里信枝さんとご一緒だったが、フェイスブックで共通の知り合いのマッキー牧元さんの話になり、スグに我々もフェイスブック仲間となったのでアル。

さて、昼間から随分呑んだ訳だが、お会計の際になって財布の中身が足りなかった。生来のノンキ者のワタクシは、キンちゃんにコンビニの場所を聞いて、カミサンを一人残しお金を卸しに出たのだった。

少し道に迷ったが、無事にコンビニが見つかり支払いも済ませた。
b0019140_17841.jpg
あぁ、また新たに素晴らしいお寿司屋さんに出逢った。

既に、近隣の方々にも贔屓にして頂いているみたいだし、独立して良かったね、キンちゃん!弟さんと二人、末永く頑張って欲しい。また、近々伺うとしよう。

午後2時を廻り、このまま野方『秋元屋』へと向かったのであった。
by cafegent | 2013-03-19 17:13 | 食べる | Trackback | Comments(0)
b0019140_1647223.jpg
     さまざまのこと思い出す桜かな   芭蕉

桜の開花宣言の報が届いた途端、東京の桜もあちこちで咲き始めたネ。

毎朝歩く都立林試の森公園でも、ソメイヨシノの花が開き、ミカドヨシノも見事に花を咲かせていた。
b0019140_16473433.jpg
春は沢山の花が咲く。
b0019140_16475376.jpg
ハクモクレンも純白の花を天に向けて花開かせていた。

地面では小さなスミレの花が沢山咲いていた。
b0019140_1649161.jpg
毎日沢山の人が歩いて土を踏み固めていたにも関わらず、こんなにしっかりと花を付けるのだネ。素晴らしき自然界に拍手!

さて、週末の土曜日は朝からいつもの様に京成立石へと向かった。

『宇ち多゛』の軒先では、土よ宇朝酒ご常連の面々が集い始めた。
b0019140_16532433.jpg
この日は朝から気温も高く一時間ちょっとの待ち時間も穏やかに過ごすことが出来た。
b0019140_16533820.jpg
相変わらず凄い人だネ。そして、口明け。いつもの定席に座り、先ずは瓶ビールを戴く。
b0019140_16543199.jpg
ビールの栓を抜いてから、焼酎を注ぎ始めるので、誰よりも早く酒にありつけるのだナ。むふふ。
b0019140_1654583.jpg
僕がビールで喉を潤している間に、宗さんが焼酎梅割りを注いで廻る。

カシラ塩の後は、アブラ味噌の良く焼きを戴いた。
b0019140_1655089.jpg
あぁ、美味い。味噌は塩で焼いて、煮込みに浸すのだヨ!
b0019140_16554686.jpg
寶焼酎の梅割りもススみ、約一時間でご馳走さま。

外はひっきりなしに列が出来ているので、長っ尻は禁物なのだネ。
b0019140_16562493.jpg
『ゑびすや食堂』が臨時休業だったので、『寿し正』へ。
b0019140_16563732.jpg
此処は僕と同い年のマサ君と親爺さんが二人で切り盛りする寿司屋だ。
b0019140_1721236.jpg
マサ君とは古い宇ち多゛仲間なのだナ。
b0019140_1725265.jpg
ダンディ岩崎さんとパチリ!

『寿し正』のランチタイムは握り700円と実に良心的なのだネ。
b0019140_17075.jpg
此処から立石の重鎮イシさん合流。ハンチングも春らしいネ!
b0019140_1701722.jpg
ビールで乾杯し、寿司を待つ。
b0019140_1702683.jpg
どうですか、これにお椀が付いて700円とはウレシイ限りでしょ。
b0019140_1714831.jpg
あぁ、美味かったネ。マサ君、ありがとう!
b0019140_1791377.jpg
三軒目は立石仲見世を抜けて、線路向こうの中華『海華』へ。
b0019140_1792454.jpg
紹興酒のボトルを開けて、三たび乾杯!
b0019140_1792881.jpg
此処のカエルの足のフリッターは、酒のアテに良い。
b0019140_17135728.jpg
宇ち多歴33年の大島さん、酒朋ホッシーとパチリ!
b0019140_17101026.jpg
こちらのお二人は結構遠くからやって来るので7時台に家を出たそうだ。
b0019140_17101217.jpg
スーさん、タムちゃん、お疲れ様!

さぁ、みんなは歌いに行ったらしいが、僕は一人武蔵小山へと移動。
b0019140_17134089.jpg
この車両、なんだか旅に出た気分だったナ。しかし、これにはワケが有るのだ。寝過ごして、品川を越してしまい、違う路線で戻ったのだナ。トホホ。
b0019140_17142876.jpg
そんな訳で、午後17時『牛太郎』の暖簾を潜る。
b0019140_17141896.jpg
酒朋のライター、森一起さんも合流し、愉しい酒席となった。
b0019140_17144662.jpg
ホッピーからスタートし、最後は白波お湯割りを戴いた。

牛太郎を出て、一人『ミスタードーナツ』へ。
b0019140_17175558.jpg
桜の時季限定のオールドファッションを買い食い。ぐふふ。

駅前の路地に入り『晩杯屋』にて仕事帰りのカミサンと合流。

外のカウンターで麦のお湯割りを戴く。
b0019140_17184383.jpg
隣りでは牛太郎仲間のタケちゃんやツヨシ君たちと一緒になった。
b0019140_17185262.jpg
牛太郎でヘベのレケ状態だったことをカミサンにバラされた。トホホのホ。
b0019140_1718209.jpg
ふきのとうの天ぷらで春を食(は)む。

程良く酔いを廻り、いつのもラーメンBAR『スナック、居酒屋』へと移動。

店内、やけに賑わっていると思いきやテレビ『おねがいランキング』の撮影クルーが入っていたのだネ。
b0019140_17192692.jpg
何の特集か判らんが、みんなでカンパ〜イ!
b0019140_17211759.jpg
コーンバターをアテに白ワインを戴いた。
b0019140_1720065.jpg
店主の貴子ちゃんは、相変わらずの格好で料理を作っていた。目と舌で楽しい一時を味わった。
b0019140_17214222.jpg
貴子ちゃん、ご馳走さま!

食欲に火が付いてしまったので、カミサンと二人『どさん子』にて、味噌バターコーンラーメンを食べた。
b0019140_1722134.jpg
時々、この昭和な味が恋しくなるのだナ。

そんなこんなで、土曜の夜も更けていったのであった。ふぅ。
by cafegent | 2013-03-18 17:24 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)
冬の季節、寒い日が三日続くと、そのあと温かい日が四日ほど続き、また寒くなることを「三寒四温」と云うが、今は春頃にこの現象が見られるから、この言葉も今の時季に使われることが多い。
b0019140_17112611.jpg
弥生三月ももう中日を迎えた。山の地方では雪も溶け出し、春の兆しが彼方こちらに芽生え出している。しかし、東京でも朝などは冷たい風が頬を打ち、懐手が出せないのだナ。

公園の鳥たちも春の気配を感じ、恋の季節を迎え始めた。
b0019140_17114538.jpg
オスがメスの気を惹こうと羽を広げたり、冠羽を逆立てたりと懸命に求愛行動に走る。この行為を「ディスプレイ」と呼ぶのだが、四十雀やメジロ、ムクドリ、キクイタダキなどがディスプレイを始めている。
b0019140_17394325.jpg
キクイタダキのオスは、普段黄色い頭の冠羽の中から強烈なオレンジ色の毛が現れるのだ。
b0019140_17395764.jpg
これで、メスの気を惹くのだネ。

仲睦まじい夫婦をおしどり夫婦などと云うが、実際のオシドリは毎年相手を変えるモノもいるのだネ。だけど、メジロは本当に夫婦仲が良い鳥でアル。夫婦となり、子作りをし、子育てが終わってからも、つがいの関係を保ち、一年中新婚さんの様に過ごすカップルも多い。

今朝は、そんな仲良しのメジロのつがいを樹の上で見つけた。
b0019140_17105414.jpg
葉影の間でぴったりと寄り添って、仲睦まじく羽づくろいをしていた。
b0019140_1711356.jpg
遠くからシャッターを切っている僕も、優しい気持ちになるのだナ。
何度となく土下座祭りをくり返したワタクシも、このメジロたちの様な夫婦仲を目指さなくちゃイカンよネ。

公園では蛇たちも穴から出始めたようだ。
b0019140_17431684.jpg
今朝、キクイタダキを追いかけていたら、足元に蛇を見つけた。

アオダイショウだったのだが、虫の息だった。
b0019140_17442223.jpg
たぶん、猫に襲われたのだろう。蛇たちは小鳥のヒナを襲うが、そんな彼等もカラスや猫に襲われるのだ。まぁ、これが自然界の法則な訳だから仕方ないが、子供たちが踏んだりしちゃ可哀想だから、フェンスの外に移動してあげた。

    穴を出る 蛇の頭や 猫がはる

小林一茶の詠んだ句を思い出した朝であった。「はる」とは張る、叩くのことだネ。やっと冬眠から冷めて穴から這い出たと思ったら、野良猫に叩かれたんじゃ蛇だって堪ったもんじゃないネ。
      ◇          ◇          ◇
さて、明日もまた朝から立石朝酒ハシゴ酒の旅に出るのだが、先週の土曜日を振り返ろう。

先ずは『宇ち多゛』の口開けを並ぶ。
一時間程待って、わんぱく兄と並んでいつもの席に着いた。
b0019140_17461953.jpg
先ずはビールで乾杯だ。待った甲斐が有る旨さだネ。
b0019140_17463367.jpg
美味いもつ焼きと旨い酒に舌鼓を打ち、立石の至福を味わうのだ。

続いて向かうは、ディープ立石の迷宮、呑んべ横丁内に佇む『さくらんぼ』へ。
b0019140_17495586.jpg
わんぱく兄も楽しく歌ってるが、マケドニア出張から戻って来たばかりのユキちゃんも大熱唱していたネ。
b0019140_1750149.jpg
シンゴ君とホッシー、そしてウシさんも登場し一段と愉しい酒宴となった。
b0019140_17502689.jpg
昼間だか夜だか,判らない異空間がイイネ!

さぁ、立石三軒目は『串揚げ100円ショップ』だ。
b0019140_17532388.jpg
わんぱく兄御用達酒場とあって、カウンター横一列で楽しく酔ったネ。
b0019140_17533271.jpg
美味しい串揚げ、ご馳走様でした!

楽しい時間はあっという間に過ぎて行く。シンゴ君が酔っ払って来たのでこれにて立石終了。僕とダンディ岩崎さんは二人で浅草へ。

雷門の酒場『簑笠庵(さりゅうあん)』に行くと差し入れで長命寺桜もちを戴いた。
b0019140_175622100.jpg
春の香りのする桜もちに感謝!
b0019140_17574367.jpg
先ずはビールで喉を潤し、名物のトマトを戴いた。
b0019140_17563721.jpg
程よい酸味が酔った頭をリフレッシュさせてくれた。
b0019140_17565165.jpg
『兵六』ご常連の木谷ちゃんもご登場。
b0019140_1758059.jpg
さつま富士のお湯割りが胃に沁みたナ。

浅草を後にして、独り武蔵小山へと戻った。

馴染みの深夜食堂でカミサンと待ち合わせをした。
b0019140_181408.jpg
出来立てのポテトサラダにソースをたらり。むふふの味わい。
b0019140_1814696.jpg
二階の雀荘のマスターからの差し入れ、焼き鳥も戴いた。
b0019140_1815823.jpg
こちらは、葉ニンニク炒め。ご飯に合いそうな一皿だが、今回はサンドウィッチを作って貰った。
b0019140_1822986.jpg
どうですか、美味しそうでしょ!
b0019140_183132.jpg
さつま無双を呑みながら、ママ自慢のサンドウィッチを頬張るのだナ。
b0019140_1833370.jpg
こうして、立石・浅草・武蔵小山と怒濤のハシゴ酒の旅も終わりとなった。お付き合い戴いた皆様アリガトウゴザイマシタ!感謝多謝!

そして、明日もまた立石朝酒へと行こうじゃないか!
by cafegent | 2013-03-15 18:08 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)
今朝の東京は、窓の外を小雨が路面を濡らしていた。浅春の芽吹きの頃に静かに降る雨を「春雨」と云う。これが、長雨になると「春霖(しゅんりん)」となる。桜の季節、桜花を散らす程に降る雨は「桜流し」と呼ぶ。

雨ひとつとっても四季折々、様々な呼び方が有るのだから、日本は素敵な国なのだナ。

9時過ぎには雨も上がり、いつもの公園に出掛けたが風は冷たく手もかじかんだ。
b0019140_1542350.jpg
雨上がりの空にハクモクレンの花が揺れていた。北風はまだまだ東京を寒くさせるのだネ。

暦の上ではとっくに春を迎えているが、今朝などは冬の寒さに逆戻りしたかのようだった。俳句の世界では「春寒し」とか「冴返(さえかえ)る」などと云う。

     妻の肌 乳張ってゐる 冴返る

私小説家で俳人の瀧井孝作が詠んだ句だ。今朝の寒さでこの句を思い出し、独りニヤリとしてしまった。
      ◇          ◇          ◇
閑話休題。

京都出張から戻って来たカミサンから嬉しい土産を貰った。
b0019140_1456746.jpg
祇園の和菓子屋『甘泉堂』が作る栗むし羊羹だ。此処の羊羹は「とらや」などの濃厚な羊羹とは違い、口当たり滑らかで甘さも控えめな蒸し羊羹なのだ。
b0019140_14562156.jpg
実際に食べてみないと判りづらいが、水ようかんかと思う程に口溶けが良いのだナ。

毎年、京都に出掛けると『赤垣屋』の酒と〆さば、そして此処の和菓子は外せない。そんな訳で朝から濃いお茶と共に戴いた。むふふ。

さて、昨日はカミサンが休みだったので夕方から酒場『牛太郎』で合流した。
b0019140_1458434.jpg
先ずはポテサラと大瓶だネ。カミサンが到着してからは、ガツ酢ととんちゃんをアテに酒がススんだ。

酒場は一軒に抑えて、家呑みに切り替えた。

酒は、奈良の長龍酒造が造る「純米新酒 初しぼり」を買ってみた。
b0019140_14594129.jpg
奈良県産のキヌヒカリを使って昨年秋に醸造した純米酒だ。

すっきりとした口当たりと純米の旨味が、料理にもマッチしたナ。
b0019140_14595298.jpg
菜の花は、豚肉の塩麹漬けの付け合わせに。
b0019140_150411.jpg
山うどは人参ときんぴらにして春を食む。
b0019140_1501215.jpg
こちらは水菜とえのき茸、油揚げの煮浸しだ。どれも酒がススむ料理でアル。

そして、夕べのメインは鯵のなめろうだった。
b0019140_1501965.jpg
カミサンが呑む前に仕込んでくれたので、この日は安心して『牛太郎』で酔えたのだナ。

以前、酒に酔って包丁を使って大けがしたことがあったからネ。酔って刃物は禁物だ。そんな訳で、夕べはだらだらと家呑みを楽しんだ夜となった。

    春寒し 酒徳利も ふるえをり   八十八
by cafegent | 2013-03-14 15:08 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
昨日の3月11日は、全国で黙祷を捧げた方が多かったことだろうネ。

あれから2年が経った訳だが、僕の廻りでも今なお被災地でのボランティア活動を続けている方がいる。

俳句や短歌の世界でも「3.11忌」という季語が生まれた。僕は東京の仕事場に居たのだが、あの揺れの大きさは鮮明に覚えているが、ニュース映像に映しだされた津波の被害の方が強烈に記憶に焼き付いている。
b0019140_17245529.jpg
そんな3月だが、啓蟄を迎え一段と春めいて来たネ。日曜日の東京は気温も25度近くまで上がり、地表の埃が空に舞う「煙霧」と云う現象が起きた。黄色い空模様に最初「黄砂」が飛んで来たのだとばかりに思っていたが、違ったのだネ。

七十二候では「桃始笑」(もも、はじめてさく)の頃。春めいてきて桃の花が咲き始める時季が来た訳だ。
b0019140_17244122.jpg
毎朝歩く都立林試の森公園では杏の花が咲いていた。桜ほど満開になる花ではないが、細い枝から凛とした花が咲き誇っていたナ。

桃の花ももうすぐ咲き始めるころか。「桃の花」は春の季語だが、「桃の実」は秋の季語になる。俳句の世界は実に面白い。

     鍋提げて 桃の中道 妻帰る    子規

      ◇          ◇          ◇
閑話休題。

さて、昨日は恵比寿に出た。一昨日とは打って変って気温が低くなったのでまたピーコートを羽織ったが、気分はもう春。『さいき』の凍結酒が恋しくなったのだナ。
b0019140_1724676.jpg
午後6時半、ヿ字カウンターの一番奥、黒板下へ座る事が出来た。

『さいき』は、最初に三品の料理が出るのだが、これがいつも旬のもので美味い。
b0019140_17235615.jpg
春キャベツのお浸し、味噌田楽、そして真子がれいの昆布〆が出た。
b0019140_17232952.jpg
最初のビールに春キャベツがマッチしたが、かれいの刺身にはやはり日本酒か。
b0019140_17231544.jpg
一の蔵の燗酒を戴いて、昆布〆に合わせてみた。あぁ、むふふの美味さだった。

続いて、さいき名物の海老しんじょうを戴いた。
b0019140_17222059.jpg
これには凍結酒だネ。
b0019140_17224239.jpg
シャーベット状になった一の蔵はキリリと美味い。熱々の海老しんじょうとの相性も抜群だった。
b0019140_17223322.jpg
ふんわりと焼かれた卵焼きも相変わらず美味しかったなぁ。

混んで来たので、これにて終了。

続いて向かうは此処から数歩の『縄のれん』だ。
b0019140_1719494.jpg
ガツ刺しをアテにボールがススむ。
b0019140_17195769.jpg
レバーにハラミ、ミノなどを焼いて貰い、ボールのお代わりが増した。
b0019140_1720589.jpg
『縄のれん』は今年の夏から建て替え工事が始まるそうだ。年内一杯の工事となるから新装開店は来年早々だネ。
b0019140_1722155.jpg
改装前にもう一度来ようかナ。

さて、三軒目は恵比寿ストアー内のワインバー『Whoopee』へ。
b0019140_17183610.jpg
時を同じくして、『ビストロ・ダルブル』のオーナー中西さんがやって来たので、一緒に飲むことにした。
b0019140_17184462.jpg
赤ワインで乾杯し、昔話に花が咲いた夜であった。
by cafegent | 2013-03-12 17:27 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)
b0019140_1631149.jpg
啓蟄を迎えて、東京の街も一段と春めいて来た。

冬籠りをしていた虫たちが地面から這い出して来るのだが、待ってましたとばかりに捕食する鳥やたちが集まってくるのだナ。

毎朝散歩をする公園でも沢山の鳥たちが枯葉の下の土を突いて虫を探している。
b0019140_164351.jpg
このジョウビタキは甲虫の幼虫を捕らえた。
b0019140_1652848.jpg
小さなキクイタダキは、空中をホバーリングしながら葉についた虫を探すのだネ。
b0019140_166593.jpg
朝ご飯を食べ終えて、一休みかナ。
b0019140_1633766.jpg
こっちでは、シロハラがミミズを見つけたみたいだ。
b0019140_1645796.jpg
コゲラは、木の幹をツツいて虫を捕らえる。
b0019140_1675634.jpg
シメも何か見つけた様子だナ。シメシメ、なんちて!

今朝は越冬している蝶も穏やかな春の香りに誘われて飛んで来た。
b0019140_1671154.jpg
黄色いキチョウやキタテハが日光浴を楽しんでいる。
b0019140_1672883.jpg
春は美味しい食材もいろいろと有るよネ。
ふきのとう、木の芽、筍なども旬だし、鰆なども美味しい。
b0019140_16104571.jpg
先日、菜の花を戴いたので、あっさりとペペロンチーニにしてみた。
b0019140_1610551.jpg
野菜たっぷりのスープも作って、春を味わった。
     ◇         ◇         ◇
さて、昨日は目黒から神田へと出た。向かう酒場は『お食事処 あい津』だ。
b0019140_16154951.jpg
店主の石村さんは僕より5つ年上だが、音楽の好みが一緒で、一人で伺っても愉しく吞めるのだ。
b0019140_1616150.jpg
此処は生ホッピーが吞めるのも嬉しい限りでアル。
b0019140_16161746.jpg
クリーミーな泡が特徴的な生ホッピーは喉越しがイイ。

クロスビー、スティルス&ナッシュの久しぶりの再結成の話題で盛り上がりながら酒がススんだ。
b0019140_16162853.jpg
ぶり大根も味がしっかりと滲み込んで美味い。

ビリー隊長と一緒にキープした黒霧島をお湯割りで戴く。
b0019140_16175100.jpg
隊長は仙台に単身赴任だから、代わりに吞んであげよう。

此処のポテトサラダも美味いんだナ。
b0019140_16171624.jpg
お湯割りのお代わりを呑み干して、ご馳走様。

夜になっても外は穏やかな気候だったので神田から神保町まで、のんびりと歩くことにした。
b0019140_16174230.jpg
目指す先はもちろん『兵六』だ。
b0019140_1617494.jpg
此処でも菜の花のお浸しを戴いて、春を食む。
b0019140_16175737.jpg
さつま無双の白湯わりで一人酒を愉しんだ夜であった。
b0019140_16181487.jpg
武蔵小山に戻り、立食い蕎麦の月見天ぷらそばで〆た。夕べは深酒もせず、無事に帰宅出来たのであった。

    裏路地を流るる風に春かほる    八十八
by cafegent | 2013-03-08 16:21 | 飲み歩き | Trackback | Comments(6)