東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent

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    入谷から出る朝顔の車哉     子規

入谷の朝顔市、浅草のほおづき市が終わり、東京もいよいよ本格的な夏到来だネ。暦では既に「晩夏」だが、梅雨明け間近の東京はこれからが暑さ厳しくなる。

暑いと云えば、京都では夏恒例の祇園祭が始まったネ。この時季は宿も取れず、取れたとしても値段がバカ高いときている。茹だるような暑さの中、四条河原町で山鉾巡行を観たのが懐かしい。祭りが終わった8月に入ったら、川床で鮎料理でも食べたいものだナ。

入谷の朝顔市は毎年雨に見舞われている気がする。
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今年も鶯谷の駅を出た途端、雲行きが怪しくなり鬼子母神にお詣りを済ませた頃からポツポツと雨が降り出した。
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毎年世話になった方々に朝顔を贈っているが、今年は新しい品種に出逢った。
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「おり姫」と云う名の朝顔は、花が小さく七夕に相応しい八重咲きの花を咲かせてくれるそうだ。
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馴染みの酒場へもこの「おり姫」を届けるとしよう。

早々に配送の手配を済ませ、酒場へと向かった。午後五時、根岸の酒場『鍵屋』の口開けは最初の客となった。
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鍵屋の暖簾も白地の夏仕様に変わっていたナ。
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入口脇に買ったばかりの朝顔の鉢を置かせて頂き、カウンター席に腰を降ろした。
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桜正宗のぬる燗を戴き、鰻のくりから串が焼き上がるのを待つ。

この日のお通しは味噌豆だ。
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これ、実に東京の居酒屋らしいお通しだネ。此処のお通しは、ところてんだったり、煮こごりだったりするのだが、何れも実に美味い。

鰻のくりからが香ばしく焼き上がった。遅い時間に来ると売り切れている事が多いので、鍵屋に来たら真っ先に頼むのだナ。
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山椒の香りが胃袋を刺激する。この風味だけで酒がススむススむ。

桜正宗のぬる燗をお代わりし、味噌おでんを戴いた。

木の小さなスノコの上に三本のおでんが美しく並んでいる。
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竹串に刺さったこんにゃく、ちくわぶ、そして豆腐に甘い味噌がたっぷりと塗られているのだ。これまた、酒がススむのだネ!

店主の賢太郎さん、いつも僕には大きなお猪口を出してくれるから、スグにお銚子が空になってしまうのだネ。

ぬる燗三本を戴いて、ご馳走さま。外に出ると雨はもう上がっていた。
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さて、朝顔を届けに地元の酒場へと戻るとしよう。
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by cafegent | 2014-07-17 18:32 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)
     夏至過ぎて吾に寝ぬ夜の長くなる   子規
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暦ではもう夏至になったネ。この句は正岡子規が日露戦争に新聞記者として従軍した時の帰路に喀血(かっけつ)し、病に臥せった明治29年の夏に詠んだ句だ。「病苦、安眠せず」と前書きをして詠まれたが、この頃はかなり体力も持ち直していたのだが、夏の暑さは病床の子規を寝かせなかったようだネ。

季節を72に分けて表す七十二候では、明日から「半夏生」(はんげ、しょうず)の時季となった。半夏が生えはじめる頃であり、苗が生える季節で梅雨明け前のかなり暑さを感じる季節という訳だナ。
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半夏生という植物は、葉の色が半分程白く化粧をしているようになる。その姿から「半化粧」とも呼ばれている。

     まだ白の曖昧にして半夏生     稲畑汀子

昨日スーパーに立ち寄ったら、「半夏生には蛸を食べよう!」と云うPOPを見つけた。関西地方を中心に、昔からこの時季にタコを食べる習慣があるのだネ。田植えが終わる季節、稲穂がタコの吸盤の様にしっかりと実るように、あるいは稲がタコの足の様にしっかりと四方八方へと根付く様にとの願いが込められているそうだ。

このタコだが、実はタウリンがたっぷりと含まれているので、疲労回復や肝機能の強化などに効くのだナ。
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今夜はタコ刺しで一献やるとしようかナ。
     ◇           ◇           ◇
閑話休題。

この週末を利用して仕事場の引越を行った。今までの仕事場は働く人の酒場『牛太郎』から徒歩数十秒だったのだが、今度は徒歩8分程かかってしまうことになった。だが、どうせ時計の針が午後五時を指したら、足は勝手に牛太郎へと向かうのだろうなぁ。

長年同居していた母方の叔母が4月に亡くなり、先日無事に納骨を終えたので、叔母が活用していた部屋の壁と天井を張り替えて刷新した。

目黒から武蔵小山駅近くの仕事場に引越をしてまだ1年しか経っていなかったが、無駄な出費を抑えて自宅の一室を仕事場にすることにしたのだ。

目黒時代は人も多く50坪もあるスタジオ付きの仕事場だったが、一気にシュリンクして一人だけの仕事場にしてからは、総てに於いてコンパクトで済むようになった。そんな訳で自宅の一室で十分仕事が出来るようになったのだナ。
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前の仕事場では、マーヴェエルコミックスの初版本コレクションを飾っていたが、新しい仕事場は、大好きな山城隆一画伯の猫の絵を飾ることにした。
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実は以前からリビングルームにも油絵と版画を飾っていたのだが、掛けきれない版画を仕舞いっぱなしだったので今回ようやく日の目をみることとなったのだ。

入口には映画『STRANGER THAN PARADISE』のポスターを掛けた。
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こいつは、もう長年仕事場に飾って来たので、外す訳にはいかないのでアル。

しかし、まだ仕事部屋にインターネットと電話が繋がっていないので、ここ数日はリビングルームで仕事をしなくてなならない。
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プライベートと仕事の境目が無いのはとても嫌なのだが、まぁ仕方がない。

日曜日は早めに片付け作業を終えて、午後四時口開けの野方『秋元屋』を目指した。空の雲行きが怪しかったのだが、傘を持たずに出たのが失敗だった。電車が高田馬場駅を出るとどんどんと空が暗くなってきた。そして、二駅目あたりから雨が降り出し、雷鳴と共に激しい豪雨と化したのだった。

野方駅に到着すると雨は更に激しさを増していた。だが、愛しいもつ焼きと酒の為、雨を振り切る様に一気に『秋元屋』まで急いだのだ。

さすがにこの豪雨の影響か、いつもなら口開けと共に満席になる筈が空いていた。酒朋マタェモンさんに席を確保して貰っていたので、いつもの席に座ることが出来た。

そんな訳で、先ずは生ビールで喉を潤した。この日の煮込みは牛のマルチョウがデカかったなぁ。なんでも、仕込みの方が大きく切り過ぎたらしかった。まぁ、食べる僕らにとってみれば嬉しい限りなのだネ。
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この日は、神保町『兵六』の吞み仲間ケン君、バーバラちゃん達も来ていたし、立ち英『宇ち多゛』のご常連ダンディ岩崎さんもご登場。
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生ビールを呑み干して、三冷ホッピーに切り替えた。
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おぉ、キンキンに冷えて美味い。ハラミとカシラアブラのタレに良く合うのだネ。
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ホッピーのあとは、冷酒といこう。夏の純米酒「賀茂金秀」を戴いた。
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おぉ、爽快な辛口は、土砂降りの雨を吹き飛ばしてくれそうだった。

串を追加し、チーズ竹輪の磯辺揚げも戴いた。冷酒のお代わりもススみご馳走さま。

お会計を済ませ外へ出ると、もう雨は上がっていた。ではもう一軒行きますか!、と云うことで駅前の焼き鳥『きさぶろう』に移動した。
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バーバラちゃんとマタェモンさん、ダンディさんと再びカンパイ!
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そしてもう食べられくなるかもしれない「レバ刺し」を戴いた。いつもの酎ハイもススみ、酒宴は続いた。
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おや、久しぶりにマタェモンさんの「ドーンッ!」を拝むことが出来たネ。

此処は午後7時までならば酎ハイとハイボールが一杯250円ってのが僕ら吞んべい達には嬉しい限り。
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にんにく丸揚げを夢中で剥いているバーバラ、凄いなぁ。外に出るとすっかり陽が暮れていた。
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雨上がりで少し涼しくなった野方の街を後にしたのでアール。
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by cafegent | 2014-07-01 15:30 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)