東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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<   2016年 11月 ( 3 )   > この月の画像一覧

今日の東京は気温が20度と高く、晩秋という気候ではなかったナァ。
昨夜は冷たい雨が降り、今朝は岩手、福島方面で大きな地震が起こったネ。我が家でも棚に飾っていたオブジェが落ちたぐらいで、大事には至らなかった。
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晩秋の頃、晴れていた空から突然雨がにわかにパラリと降りだすことがあるネ。昨日の夕暮れ時がそんな感じだったが、そんな雨を「秋時雨」(あきしぐれ)と云うのだナ。

    秋しぐれ塀をぬらしてやみにけり   久保田万太郎

昨夜は、家を出た時には降っていた雨も馴染みの居酒屋へと着いた頃には上がっていた。暗くなり始めた空を眺めていたら、万太郎のこの句を思い出したのだナ。
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街のイチョウの木も黄色く染まって来たし、青々としたモミジの葉も今朝は赤く色づいていたナ。もう少し紅葉しだしたら「もみじ狩り」にでも出かけようか。

     ◇           ◇           ◇

閑話休題。
先日の土曜日、いつも隅田川花火大会を一緒に楽しんでいる友人夫妻の企画で、江戸の伝統文化の幇間(ほうかん)芸を堪能しながらの酒宴を催した。
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場所は吉原大門のスグ傍に店を構える『金すし』だ。
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時々お邪魔してカウンター席で呑ませて戴いているが、握り寿司はもちろんの事、酒の肴も豊富で実に美味いのだナ。今回は20名以上も集まったので、二階の座敷を借り切った。
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先ずはビールで乾杯し、喉が潤ったところで日本酒に切り替えた。
酒は、宮城県の平孝酒造が造る「日高見」の超辛口純米酒でアル。
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キレの良いスッキリした口当たりでクィクィと喉を流れていくので、呑み過ぎは禁物だ。
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芸を観る前に寝落ちしちゃいけないからネ。
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刺身の盛り合わせは、マグロ、秋イカ、タコ、ホタテ、甘エビ、カツオ、サザエ、ヒラメ等々がボリュームたっぷりで供された。

刺身を食べ終えた頃に再び大きな皿が登場したヨ。
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これまたたっぷりと盛られたアンコウだ。さぁ、フツフツと沸いた出汁でアンコウ鍋の開始だネ。

鍋の準備をしている頃に、この日のゲスト幇間芸の櫻川七助さんが入ってきた。
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「幇間」とは、太鼓持ちと言ったほうがわかり易いかナ。女芸者さんたちと共に江戸時代から続いている伝統芸だ。

僕も随分と昔に櫻川米七さんの幇間芸を拝見したことがあったが、今回の七助さんは米七師匠の愛弟子だネ。
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僕より5歳若い七助さん、十代の頃は男性5人組のポップスグループのメンバーとして活躍し、その後はグラフィックデザイナーになったそうだが、1995年に米七師匠に弟子入りしたとのこと。そして、なんと2年の修行を経て’97年に櫻川七助を襲名したのだネ。
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芸を始める前に各席を回って乾杯をしてくれて、七助さんの人柄の良さに触れることが出来た。この、お客さんとの会話で「間」を盛り上げるのが、幇間さんの本領だ。
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さぁ、皆が程よく酔ってきたところで、七助さんの芸の始まりだ!

着物の裾をめくって帯に入れ、ステテコ姿になったら頭に手ぬぐいを巻いた。
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襖(ふすま)を一枚真ん中に立てて演じてくれたのは幇間芸の極め付けとも言える「屏風芸」だヨ。
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屏風の向こうに、あたかも誰かが居るかのごとくに一人芝居を演じるのだが、軽妙な動きに僕らも笑いが止まらなかった。七助さん、今が一番脂が乗っている時期なのだろうナァ。
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おぉ、生牡蠣も美味い!

途中、何度か我々と酒を酌み交わしながら場を盛り上げてくれ、再び舞台の方に立った。
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「♪カッポレ、カッポレ〜ッ♪」とお馴染みのフレーズに乗って滑稽に踊り出す七助さん、見事な舞いだったナ。
やっぱり「かっぽれ」を観ないことには、江戸の幇間芸は始まらないネ。
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「金すし」自慢の握り寿司も登場し、酒宴は一段と盛り上がりを見せていた。最後に再び踊りを披露してくれて、拍手喝采だ!
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それにしてもビールに日本酒、焼酎と一体何本の酒が空いただろうか。日頃から飲んでいるツワモノばかりが集まった酒宴だけに、お店の皆さんも大変だったろうナァ。
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浅草花柳界の貴重な幇間の櫻川七助さんを招いてくれたmooちゃん&小ヒロ夫妻には大感謝だネ。

次回は来月、我が家恒例の牡蠣パーティを催すので、二人には大いに飲んで食べて酔っ払って頂くとしよう。
by cafegent | 2016-11-22 18:57 | 食べる | Trackback | Comments(0)
今日は、木枯らし第1号が吹いたとのニュースを聞いたが、気温もグンと下がり顔に当たる風も強くて冷たいネ。
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テレビでは、どのチャンネルでも米大統領選のニュースを流しており、今現在もトランプ氏が優勢と伝えいてる。ヒラリー女史は政治界の大ベテランだが、トランプ氏は叩き上げの商売人、どちらがアメリカ国民の本音に応えてくれるのか、僕には皆目わからない。ただ、どちらもTPP反対派である訳だから、安倍首相率いる日本国政府はふんどしを引き締めて、新大統領と向き合わなくちゃならないのだナ。

いずれにせよ、政府は我々日本国民の生活に冷たい木枯らしが吹き荒れないようにして欲しいと願うばかりでアル。
       ◇           ◇           ◇
閑話休題。

以前、神保町の古書まつりにて『亀屋忠兵衛 情歌集 都々逸 下町』なる本を手に入れた。丁寧な装丁と挿絵の美しい歌集なのだが、この本の中に新刊本(もちろん、その当時のだが)の案内の栞(しおり)が挟まっていたのだナ。
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出版社の「産報」が出している書籍の案内で、その新刊本は『落語的味覚論』と云い、著者は「加太(かた)こうじ」と記されていた。なんとも魅力的なタイトルではないか。また、その栞には「親代々江戸ッ子の著者が語る東京の味、庶民の味、明るい下町人情がそくそくと胸を打つ異色な味の話」と紹介されていた。

それからずっとその本のことが気になっていたのだが、なんとフラリと入った古本屋さんでその本のタイトルが目に飛び込んできた。しかも、昭和38年の初版本が1,000円だったので、すかさず手に入れた次第でアル。

古書店巡りを終えて、神保町の珈琲店『神田 伯刺西爾 (ぶらじる)』に入り小休止。美味い神田ブレンドを味わいながらページをめくる。

巻頭に載ったモノクロの写真を眺めていると、なんと僕の大好きな根岸の居酒屋『鍵屋』の移転前の旧店舗の外装と内装が紹介されているではないか。
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この建物は今現在、武蔵小金井の「江戸東京たてもの園」内に移築保存されているのだネ。店内も当時のままの姿で見学出来るようになっており、僕も何度か訪れたことがあった。

その当時の鍵屋で客が賑わう姿の写真は、初めて目にするものだったので、思わず興奮してしまったのだヨ。しかも、そこに書かれている文章では、「関東大震災でも無事、昭和二十年の空襲でも焼けなかった奇跡の一角が、この居酒屋・鍵屋」とあり、「できますものは江戸前の冷やっこ、うなぎのくりから焼き、おひたしに味噌おでん、たたみいわしに、さらしくじら」と記されている。なんと今の鍵屋さんの品書きとほぼ同じなのだネ。あぁ、鍵屋が「東京らしい居酒屋」と昔から言われていることが頷ける内容だ。
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浅草、上野界隈を中心としたエリアの和食、洋食、中華、居酒屋、珈琲店など当時著者が通っていた名店での思い出を綴っているのだが、最初の編「東京の味」に登場する紙芝居貸し出し業をしている小山国松と著者とのやりとりを読んでいると、まるで落語であり、故に二人が会話しながら呑んでいる情景がアリアリと脳裏に浮かぶのだナ。
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出版社も実に洒落たタイトルをつけたものだ。紙芝居の脚本と作画を仕事にしていた著者は、当初この本のタイトルは「東京の味」にしたかったそうだが、それを一編目のタイトルに持って行き、本全体の書名を「落語的味覚論」にしたのは大正解だ。

何処かでこの本を見つけたら、是非手に取ってみて欲しいナァ。古き良き東京下町の生活風景が目に浮かぶ筈だから。
そして、根岸『鍵屋』の暖簾でも潜ってみてくださいナ。では、また!
by cafegent | 2016-11-09 15:59 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)
昨日から「霜月」、今年ももう残すところあと2ヶ月になったのだネ。
昨日の雨も上がり今朝は晴れたが、頬に当たる風は冷たかったナ。

朝の情報番組を流し見していたら、ことしは夏が長かったために秋の季節を楽しむことなく冬に移り変わるとのことだった。
今シーズンは、2013年~14年の冬の再来になるかもしれないとも伝えていたナ。あの年は東京でも豪雪となり、山梨あたりでは交通網が遮断され車内から出られない人たちが大勢出たのだったネ。

季節を表す七十二候では「霎時施」(こさめ、ときどきほどこす)の季節。読んで字の如く、時雨が降る時季の到来だ。急に強い雨が降ったかと思うと、スーッと雨が上がり雲から青空が顔を覗かせる、そんな晩秋から初冬にかけての気候だネ。

昨日の東京も朝から強い雨が降り続き、気温もグンと低くなった。秋の渡りの途中に立ち寄った野鳥たちも木々の葉の下や軒下あたりで雨宿りでもしていたのかしら。

    化けそうな傘かす寺のしぐれかな   与謝野蕪村

そう云えば、2013年の晩秋から翌年にかけては、普段都心では滅多にお目にかかれないような野鳥たちが何種類も渡って来て、バードウォッチャーの目を楽しませてくれたっけ。
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あの冬は可愛いルリビタキもずっと居てくれた。
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小さなヒガラや頭のてっぺんが黄色い菊のようなキクイタダキもネ。
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群れでやって来るマヒワも一冬を過ごしたナ。
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マヒワは、とてもカラフルな小鳥だよネ!
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家の近くの民家のテレビアンテナでもジョウビタキが見られるようになったし、もうすぐツグミもやって来るだろう。
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トラツグミもまた来ないかナァ。

野鳥探しは、朝の公園散歩での楽しみだ。おっと、夕暮れの酒場巡りも忘れちゃいけないネ!では、また。
by cafegent | 2016-11-02 16:00 | ひとりごと | Trackback | Comments(0)