先週の10月1日は「中秋の名月」だった。

月見団子は食べなかったが、まぁるい月を眺めながらの日本酒はオツなものだった。
実際の満月は翌日の月だったが、両日とも雲が切れて美しい月が秋の夜空を照らしてくれたネ。
今日の東京は一日中雨が降っている。秋の長雨、「秋霖」(しゅうりん)が続きそうだネ。今年はまだ台風が本州を直撃していないが、秋雨前線はしっかりと停滞しているから、まだまだ油断は出来ないのだナ。
先日、玄関の靴箱を開いたら、革靴やワークブーツにカビが発生していた。我が家は風通しが良いとばかりに除湿を怠っていたので、しっぺ返しを喰らってしまった。カビ取りをして除菌スプレーをかけて、しっかりと陰干しをしてなんとか靴を生き返らせたのでアル。目に見えるところばかり掃除しても駄目だね。
雨が降っていない朝は、いつも近所の公園でラジオ体操をしている。

公園では桜の葉やイチョウの葉が少しづつ色づき始めており、地面に落ちた銀杏の実を拾う方々が増えてきた。
秋の渡り鳥たちも来始めたが、年々渡来する数が減っているようだ。キビタキやエゾビタキ、三光鳥などは今秋も来たが、ツツドリやマミチャジナイは出会えなかった。
雨上がりの公園では、金木犀の甘い香りが一段と強く広がっている。朝6時50分、ラジオ体操が終わるとその足で銭湯へと向かう。
6月に西小山駅近くにリニューアルオープンした銭湯『東京浴場』は朝5時から8時までの朝風呂営業をしているから重宝している。
此処は午後も2時から深夜2時まで開いているので、飲食店関係の人たちも深夜に利用している。サウナは無いが、3つの湯船と酒の樽を活用した井戸水風呂が有るので、温冷浴を数セットするのが好きなのだナ。
風呂上がりには7千冊もある漫画本と絵本を自由に読むことができるので、朝ビールをしながら絵本を読むひとときを愉しんでいる。

土曜日などは銭湯を出ると、中原街道近く荏原中延の『日の出食堂』へ。

此処も毎朝5時から開いているので、朝酒好きには堪らない一軒だ。
大抵はラジオ体操仲間が先に来てビールを飲んでいる。食堂なので、料理の品数も豊富だ。僕は目玉2個のハムエッグを肴にビールや酎ハイを戴いている。

カツ煮やハンペンのバター焼き、肉巻きニンニクも美味しく酒に合う。土曜の朝は此処のテレビでチコちゃんに叱られながら、他愛の無い話に花を咲かせるのだナ。古き良き昭和の時代から50年続く町の食堂は、ご夫婦の愛が溢れている。

この町も武蔵小山と同様に町工場が多くあり、此処で朝食を食べ、昼のお弁当も作って貰い、仕事が終わるとまた此処で一杯ひっかける、そんな常連さんで溢れていたそうだ。今もまだ数人は昼飯用のお弁当を頼んでいるらしく、僕らが酒を嗜んでいる間も親父さんはせっせとお弁当を仕込んでいるのだ。それを一つづつ女将さんが風呂敷で包んでいく。なんとも言えない愛らしい光景でアル。
今年76歳になる親父さんは、実に元気だ。ウチのお袋や親父もそうだけれど、永く商売をしている人は元気だネ。僕の母も昭和3年生まれだけれど、今もスーパーに買い物に出かけるし、風呂上がりには缶ビールを楽しんでいる。
親父さん、女将さん、ご馳走様!
午前10時半、『日の出食堂』での朝酒を堪能したら、のんびりと歩いて武蔵小山へと戻る。
そして、居酒屋『牛太郎』の口開けへ。
こうして、週末の長い酒浸りの時間が続くのでアール。