東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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恵比寿の「うどん山長」は明け方放浪者の味方かも。

今日は予定していた打ち合せが、相手先の「風邪で早退」と云う事態でドタキャンになってしまった。前日遅くまでの打ち合せしたのに、まったくぅ!なんて言っても仕方が無い。

てな訳で久しぶりに平日の立石「宇ち多”」に行って来た。
ホネにシンキにツル、レバ生と平日メニューを堪能した。今年の宇ち多”は27日の土曜が最後で、新年は6日の火曜日からの営業となるそうだ。

23日の天皇誕生日は平日営業となるそうで、「その日は、レバ生もあるよ!」とお母さんが云っていた。

ところで、「宇ち多”」の入り口にこんな張り紙が出ていた。
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「既にアルコール類を飲んでいる方はお断りします。店内での待ち合せはお断りします。」と記してあった。矢張り、それだけ新規のお客さんが増えているって云うことだナ。やれやれ、益々早く並ばなくちゃネ。トホホ。


さて、昨日の朝日新聞の夕刊を読んでいたら、何やら見覚えのある顔が出ているじゃないか。僕の行きつけの目黒の寿司屋「いずみ」の親方が「粋イズム」なるコラムに登場していたのだ。

目黒の住宅街でひっそりと店を構えて33年、開店以来一度も暖簾を出した事が無く、いつでも準備中の札が立っている寿司屋なのだ。
何故ならば、10人程で一杯になる小さな店なので、いつも予約で一杯になる訳だ。それ故に暖簾を出せないのだナ。
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今年は親方の体調も大分良くなって、6月には33周年の「寿司いずみ感謝祭」を催した。気軽なお祝いかと思って会場に出向いたら、まるで横綱の結婚披露宴の如く大層立派な宴の準備が施されており、暫く呆然としてしまった程だ。なんせ、10人も入れば満席の街のお寿司屋さんの祝宴なのに、500人もの人が集まり10人毎の円卓が50卓も会場を埋め尽くしていたのだから。
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これは前回の時のいずみ自慢の手作りからすみ各種盛り合わせだ。
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そして、こちらは小肌三本勝負。赤酢、白酢、それに柚子酢の三つの小肌を味合う事が出来るのだ。光裏モン好きにはたまらんだろうナぁ。

夏は結構お邪魔したのだが、秋になってから暫く伺う事が出来ず、来週久しぶりに美味しい寿司と酒を愉しむことになっているのだ。むふふ。
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僕は此処の寿司が一番大好きでアル。酒好きにはたまらない料理をこれでもか、と云う位に出してくれるからなのだ。今は冬の魚介が揃い出している頃だろう。1月はクエが食べれるだろうか。そんなこんなで毎月伺いたくなってしまうのだナ、此処は。

先ほど渋谷駅で空を見上げたら、見事な満月が光っていた。
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今日は一年の中で月が地球に一番近い日だそうで、普段よりも大きく見えるそうだ。うん、大変美しかったナ。
で、事務所に戻ると知り合いが仙台土産で「萩の月」を持参して来てくれた。
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うーん、こっちの月もたまらなく美味しいぞ。嬉しいね、愉しいね。

話は変わるが、夜遅くに小腹が空いた時、昔ならば焼肉とかラーメン屋に走ったものだが、最近はどうも胃に優しいもんを求めてしまう。

夕べも神保町の「兵六」で酒を愉しんだ後、恵比寿まで戻ったは良いがどうにも腹が空いて仕方が無い。まぁ、神保町に出掛けた時間が既にラスト間近だった訳だから、満腹な筈もない。

そんな訳で、恵比寿でも美味くて、酒のアテも豊富と評判の「うどん山長」へお邪魔した。
此処は、大阪日本橋・黒門市場の鰹節問屋『山長商店』が手がけたうどん店だ。
創業は安政元年と歴史も古く、和歌山城の城下町に乾物屋として創業した老舗鰹節問屋が東京恵比寿に出したうどん屋が此処なのだ。

なんと朝の4時半まで営業しており、夜定食なんてのも有るので、夜更けまでハシゴ酒した後なんかにとても重宝する店でアル。僕らにうってつけの場所だナ。ぐふふ。
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また、酒のアテも充実しているので此処で呑み、〆にうどんなんてのも良いのだ。さすが鰹節問屋だけあってダシが美味い。最後にうどんを茹でた湯が、ダシの入った湯呑みと共に出てくるのだが、これがホッとする旨さである。また、このダシを使ったおでんも酒に合う。

そして、何と云っても此処のうどんはコシが強い。僕は普段からつけ麺も「六厘舎」や「づゅる麺池田」の太い麺が好きなので、此処のうどんは僕のお気に入りなのだ。また、カツオのダシが強烈なインパクトとなり、うどんに絡むのだが、これもまた魚介系スープのつけ麺屋の味とかぶるのだナ。確かにうどん屋に居るのだが、食べているうちにつけ麺を食べている気になってしまう程なのだ。
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夕べは鴨汁うどんを戴いたが、鴨肉と共に鴨の巌岩(つくね)も入っている。これが、山椒がピリっと効いてて大変美味しいのでアル。
まぁ、初回は素直に「やまちょううどん」がオススメだな。温かいうどんならば、「きつね」と「紀州梅わかめ」が良い。まぁ、どれも美味しいのだけどネ。
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酒のアテは「ふろふき大根の肉味噌がけ」を戴いたが、「だし巻玉子」や「貝柱と舞茸の柚子おろし」、「牛すじ煮込み」も素晴らしい。

僕は東大もと暗しで、ちょっと前までこんな素敵なうどん屋を知らずに居たのだった。もつ焼き「縄のれん」の二代目さとし君に教えて貰い、それからはずっとハマって居る。

恵比寿のたこ公園のすぐ近く川沿いにひっそりと暖簾がかかっているので、恵比寿で遊んだ帰りには、此処「うどん山長」へ是非寄ってみて欲しい一軒だナ。
さて、今宵は金曜日。何処に彷徨うとするか。
by cafegent | 2008-12-12 20:34 | 飲み歩き