中山うりライブ、鴬谷のもつ焼き、そして簑笠庵の鯛めし。
2009年 06月 29日
先週末はマイケル・ジャクソンの訃報に続き、ファラ・フォーセットの訃報まで飛び込んで来て、驚きの連続だった。僕の時代は、ファラ・フォーセットじゃなくて、ファラ・フォーセット・メジャーズだった。ほんの一時しか夫婦じゃなかったみたいだけれど、海外ドラマ「チャーリーズ・エンジェル」に首ったけだった頃、彼女は600万ドルの男の妻だった。当時の女のコたちは、こぞってフレアーパンツを履いて、ファラと同じ髪型をしていたっけ。でも、誰もあんなフェロモンは出せなかったナぁ。あの少し開いた唇にソソられたもんだ。
彼女の訃報の数日前、長年のパートナーだったライアン・オニールから求婚され、それを受け入れたとの記事を読んだばかりだった。
彼女の死期が近い事を知りながら、最後の最後まで『愛』をまっとうするなんて、凄過ぎる。死は悲しいし、受け入れなくてはならない事実だけど、彼女はきっと、きっと幸せな気持ちで天に召されただろうね。
そして、僕らの青春がまたひとつ消えてしまった。合掌。
さて、三社競合コンペだった大阪での仕事に勝った。そんな連絡を受けたので、金曜は早々に仕事を切り上げ、立石に呑みに行く事にした。
梅割りを3杯呑んで、程よく酒が廻ったところで、電車に乗り込んだ。青砥で乗り換えて、日暮里へ。
この日は、エスケンさんにお誘いを受けて、中山うりワンマン・ライブを聴きに来たのだ。
ライブが始まると、歌に合わせて皆が手拍子をして、会場全体が湧いた。ホーンセクションにヴァイオリンも加わり、音の厚みも中山うりサウンドを際立たせていたね。新曲も交えながら、お馴染みの曲が続く。高田渡の名曲『生活の柄』は、すっかり彼女の持ち歌になった感が有る。
s-kenさん、素晴らしいライブをありがとうございました。
ライブの後は、『ささのや』へ。夕方以上に凄い人だかりだった。
皿を貰ったら、あとは焼き場に行って好きな焼き鳥を自分で勝手に取れば良いのだ。最後は残った串の本数を数えりゃお勘定が判るって、実に明朗会計システムなのだ。
暫くすると、ライブ帰りの遠藤ソーメー画伯もやって来た。
こうやって、愉しく夜も更けるのであった。
◇ ◇ ◇
土曜日は朝から立石へ。八広を過ぎると荒川四ツ木の緑地が見える。
店を出るとまだ11時半でアル。外の日射しは一段と強くなっていた。こりゃ、汗かいてスグ酒が抜けちゃうナ。
そのまま電車に乗って五反田へ。リーバイスのファミリーセールへ行こうかとTOCビルまで出掛けたのだが、13階のセール会場では高島屋のセールを開催中。ハテ、おかしいゾと葉書を見ると、セール会場は新宿NSビルだった。思い込みって奴はイカンねぇ。何年もずっとTOCだったので、今回も当然の如く五反田へと来てしまったのだ。トホホだね。炎天下の中、五反田駅まで戻り、新宿へと向かった。汗ダクになるし、これで完璧に宇ち多”の昼酒は抜けたナ。
毎年、この機会にジーンズを買うのだが、半年のダイエットの成果が出て今まで32インチだったサイズが29インチになった。1年前に買ったジーンズは前を外さなくても脱げるのだから、相当ウェストも絞れたみたいだナ。こいつぁ、ちょいと持続させないとイカンな。
と思うも束の間、また電車に乗って武蔵小山へ。すっかり汗をかいてしまったので、武蔵小山温泉『清水湯』へ。黄金色に濁った源泉掛け流しの湯に浸かり、しばしの極楽を堪能した。
菖蒲華咲く初夏の太陽が沈みかけた頃、浅草雷門の交差点に着いた。
交差点を渡り、いつもの酒場『簑笠庵(さりゅうあん)』へ。
開いた戸の内側からは、笑い声が響いてる。暖簾をくぐると、ひとみ姐さん、ハッシーさん他、いつもの面々が集って居た。
この日の山本さんオススメの魚は赤ハタだった。赤ハタっつたって、共産党の新聞じゃぁナイ。それはそれは見事な魚で、銀座辺りで食べたら凄い値段だろうナぁと思いつつ、煮付けを戴いた。
美味い酒と肴に舌鼓を打っていると、戸がガラリ。イナセな浴衣姿のキクさん登場。
浴衣の柄だって、例えば、夏に蜻蛉の柄や雪の結晶柄の浴衣、鈴虫柄の帯なんてのが、憎らしい程素敵だネ。見る相手に涼を与える図案は江戸の粋さかナ。
先日、とても美味い小鯛の塩焼きを戴き、今度は是非とも鯛めしが喰いタイなぁとお願いしたら、「今からで良かったらやってあげようか。小一時間かかるけど待てるかい?」との嬉しいおコトバが返って来た。
これには、カウンターの全員が頷いた。〆のご飯が鯛めしたぁ嬉しいじゃないか。
鯛をじっくりと焼いてから、ご飯と一緒に炊き込む。待ってる間にも酒が進む。それにしても、こう待ち遠しい時間ってのは随分と長く感じるものだナ。話が弾んで来た所で、さぁお待ちかね「鯛めし」の出来上がりだ。
先ほどの鯛めしといい、此処は、こんな粋な計らいをサラリとしてくれるから、足繁く通ってしまうんだよナ。さて、次回はどんな料理が出てくるか楽しみだね。
毎度毎度、ご馳走さまでした。