夏には夏の芝居がイイ。観終わった後の酒もまた良し。
2009年 08月 03日
降ったり止んだりと変な天気だったけど、酒場でちょいと一杯引っ掛けてるうちに止んでしまうネ。昨日は酒を控えようと思っていつもの秋元屋の口開けをお休みしたのだったが、どうも呑まない方が体調に良くないと、戸越銀座の『大滝』へお邪魔した。ねじり鉢巻き姿が板に付いている女将さんは料理が上手いと評判だ。流石、この地で30年以上もやっているだけあって、何を食べても美味かった。
商店街の履物屋さんでは、ふっくらした犬が長閑に寝ていた。
七月は歌舞伎座にて「海神別荘」を観た。
先ずは板わさをアテに冷酒を戴いた。
丁寧な仕事をする寡黙なご主人とテキパキとした女将さんの若い夫婦が切り盛りしているのがなんとも云えず微笑ましくて、実に居心地が良い店だナ。
酒を呑み終えた頃に丁度、目当ての「冷やかけすだち」の登場だ。
この晩は、仕立て上がった浴衣を着て雷門の『簑笠庵』へお邪魔した。
◇ ◇ ◇
先月は一龍斎貞水師匠の立体講談「四谷怪談」を観たが、この時季は怪談話がイイネ。今月は本多劇場にて立川志の輔師匠の「牡丹灯籠」も控えている。そして先日、三軒茶屋のシアタートラムにて世田谷パブリックシアターの企画による前川知大脚本・演出の舞台『奇ッ怪』を観た。
また、この人の演出する舞台を観なくちゃナ。
役者では、出色は池田成志の演技かな。第三舞台の頃から、幾つか舞台を観て来たけど、宮藤官九郎作品の時以上に良かったなぁ。
あっ、でも仲村トオルがこんなにイイとは知らなかった。これも今回の見っけモンかもしれない。