東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々是雑文雑記『追悼 赤塚不二夫展』を観た。

今朝の新聞から面白い物を二つほど。

永井荷風生誕130年、没後50年と云うことで今年は様々な荷風にまつわる催しが開催されている。そして、またひとつ。昭和20年代にオープンしたストリップ劇場「浅草ロック座」の当時の様子を再現したジオラマ模型が西浅草二丁目のテプコ浅草館に展示されている。荷風ファンの造形作家、山本高樹さんが2ヶ月半近くを費やして制作したそうだ。
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劇場内の楽屋では、荷風先生が寛いでいる様子が作られている。
13日、日曜日までの展示なので明日観に行ってこようかナ。

もうひとつは、銀座から。銭湯の背景画を描く国立市の絵師、丸山清人さんの富士山のペンキ絵の作品展「Last Sento Painter」が銀座一丁目の芹川画廊にて開催中。
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74歳の丸山さんは、今はもう全国に二人しかいないと云われる銭湯の背景画の絵師で、そのキャリアは半世紀。今も現役で月に4、5カ所で描いているらしい。
芹川画廊が入っている奥野ビルが昔共同住宅だった処で、地階の画廊の場所は当時共同風呂だったことから、今回の企画展になったそうだ。

明日5日(土)は午後2時から富士山のライブペインティングを行う。立石帰りに拝見しに行こうかナ。ちなみに奥野ビルは銀座一丁目の読売広告社の真裏に在る。近くには「銀座湯」も在るので帰りにひとっ風呂浴びようかナ。此処の壁画は富士山では無く、銀座のタイル画なのだ。和光になる前の服部時計店が描かれているのが銀座の銭湯らしくて素敵なのだ。でも、まだ銀座湯は続いているのだろうか、ちょっと心配だ。
       ◇       ◇        ◇
さて、松屋銀座で開催中の『追悼 赤塚不二夫展』を拝見した。
ブックデザイナーの祖父江慎さんが手がけた会場デザインが大変素晴らしく「ギャグの帝王 赤塚不二夫」の魅力が存分に伝わる構成だった。
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初期の作品を含め、多数の原画が展示され見応えも充分、連載当時夢中になって読んでいた頃を思い出したなぁ。ただ、会場が松屋銀座デパートと云う事もあったのか、僕が一番好きだった『まんがNo.1』に関して殆ど紹介されていなかったナ。

ニューヨークを訪れた赤塚不二夫がパロディ漫画誌『MAD』に触発されて、帰国後創った雑誌が『まんがNo.1』だった。藤子不二雄、谷岡ヤスジ、佐伯俊男、山上たつひこ等々が参加し、表紙は横尾忠則が担当、そして毎回ソノシートまでオマケで付いていたのだ。それも、井上陽水、三上寛、山下洋輔、中山千夏と蒼々たる方々がオリジナルソングを披露していた。
1972年から1年間続き、第10号で廃刊になった『まんがNo.1』は、赤塚不二夫のヌード有り、エログロ漫画有り、「ゴルゴ13」や「赤色エレジー」など有名漫画を可成り卑猥にパロったりと好き放題、ヤリ放題の大人の漫画だったのだ。
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ホラ、こんなのデパートじゃ絶対に展示出来ないよナぁ。

かろうじて、展示されていた作品の赤塚さんがスケバンに扮した写真と「ウナギイヌの最後」と云う漫画は、この『まんがNo.1』からのモノだったネ。
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大人の漫画以外の赤塚ワールドは会場一杯に繰り広げられていたので、見応え十分の展覧会だった。最後に赤塚不二夫リスペクトとして各界著名人が「シェーッ!」を披露しているのが圧巻だった。
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こちらは図録から、小島功先生と藤子不二雄A先生の作品だ。

会場を出ると赤塚不二夫と一緒にシェーッ!の記念撮影が出来るコーナーが有ったが笑わせてくれた。
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7日(月)までの開催なので、是非見るのだベラマッチャ!!

松屋銀座を出て、斜向いの教文館書店4階に在る喫茶店『カフェきょうぶんかん」』でひと休み。
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此処はいつも空いているし、窓から眺める銀座の景色が大好きなのでアル。
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「赤塚不二夫展」の図録をめくりながら、珈琲を一杯。
by cafegent | 2009-09-04 13:50 | ひとりごと