東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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下町でボジョレヌーヴォーを味わい、今週もほっこり。

木曜は打ち合わせの後、そのまま門前仲町『大坂屋』の暖簾をくぐる。
時間が遅かったので、煮込みは余り残ってなかったがほっこり出来るひとときは十分残ってた。

丁度昨日はボジョレーヌーヴォーの解禁日。駅前の酒屋さんやコンビニでも外にワイン並べて、しきりに宣伝していた。

数年前、パリ左岸のカフェで夜更けまでヌーヴォーを呑んだっけなぁ。ニュースによれば、今年のヌーヴォーは50年ぶりの良い出来だそうだ。だが、しかしだ。50年前、我が国でボジョレーヌーヴォーなんて飲んで騒いでたっけか?バブル経済絶頂期にブームになって皆成田空港近くまで出掛けて到着したての解禁直後に飲んでたネ。それにフランスで解禁日が制定されたのだって40数年前だった筈だ。50年前に飲んだのと同じくらい素晴らしい、なんて誰が云えるのだろうか、ハテ。

そんな事を考えながら、煮込みを食べていたらママさんが僕らにヌーヴォーを振る舞ってくれたのだった。
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嬉しいねぇ、優しいねぇ。

そう云えば、2本目のワインボトルはペットボトルだった。
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おぉ、これが話題のヤツか。栓を開けるまで、誰も気がつかなかった。

フランス本国では、ワインの伝統や品質の点からペットボトル化には反対しているのだが、我が国のメルシャンやサッポロなどが相次いでヌーヴォーをペットボトルに詰めて輸入し出したのだ。
軽いので輸入コスト軽減なのだそうだが、これじゃ余りにもロマンが無いよなぁ。味は良いが味気ない。ボジョレー地区のAOC(原産地統制名称)を管理する委員会は、日本の輸入業者のペットボトル採用を知ったのが遅かった為、待ったを掛けられなかったんだそうだ。委員会も「そんな事でイインカイ」と地団駄踏んだそうな。なんちて?

スーパー西友では、ペットボトル入りボジョレーヌーヴォーをナント890円で売り出したそうだ。酉の市と同様、或る意味季節を味わうものなのだから、チト淋しい気がしたナ。

ヌーヴォーを味わった後は、熱燗に切り替えた。急激に寒くなったので熱燗が旨かった。『大坂屋』を出て、神保町『兵六』へと移動。

此処でも薩摩無双のお湯割りでほっこりと過ごした。
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権太楼師匠の人形を作って戴いた酒巻クンにお礼を言っていた所へ、酒朋キクさんが粋な着物姿で登場した。何処の若旦那がやって来たのかと思ったが、しばし落語談義に花が咲いた。

昨晩の〆はいつもの深夜食堂へ。ジャガイモがゴロンと入ったカレーライスが喰いたくなったので、ママに作って貰った。
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焼酎がカラになったので、新しい芋焼酎のボトルを入れた。よし、これでまた毎晩呑めるぞい。

金曜は、有楽町読売ホールにて落語を愉しんだ。
本当は立川談志師匠の落語会の予定だった日なのだが、師匠入院の為立川一門の落語会となった。
立川生志師に始まり、談笑師、志遊師、志らく師で締めた。
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談志一門の落語は、いつ聴いても立川流でアル。他の噺家とはひと味もふた味も違う独特の芸風なのだ。特に立川談笑師の落語を聴いていると「あぁ、これが『跳梁跋扈』と云うのだろうナ」と思う次第でアル。

跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)とは、いわゆる好き放題だ。今回も古典落語の名作「こんにゃく問答」を談笑流解釈にて「シシカバブ問答」と云う、これまたお馴染みの傑作落語に仕立てた噺を演じてくれた。この人は本当にスゴい。一度ハマるとシャブ中の様に毎回観たくなる噺家なのだ。僕もいつもJTホールでの独演会に通っている。あぁ、もう一度談笑師の「シャブ浜」が聴きたいなぁ。最近、くだらない落語の傑作中の傑作「イラサリマケー」がCDになった。コレ、電車の中でイヤホンして聴いていると、本当に恥ずかしくなる程笑ってしまう。

志らく師は長講一席「らくだ」を演じてくれた。くず屋がカナメの話なのだが、噺の入りで「井戸の茶碗」と間違って逆に笑いを誘い、一気に我らのツボを掴んだネ。この「らくだ」は演じる人によって随分と変わるが、矢張り立川流だったナ。シニカルな笑いで、志らくの思う壺にハマってしまった。

よみうりホールを出て、八重洲の『ふくべ』へと向かった。
さすがに金曜日は混んでいるネ。カウンターには座れなかったが、奥のテーブル席に座る事が出来た。菊正宗の新しい樽酒が入ったばかりとの事で、先ずは冷やで戴いた。吉野杉の爽やかな薫りが辛口の菊正宗を引き立てて、絶妙な味わいとなる。

此処では、いつも「樽」と云えば、スッと菊正宗の熱燗が出てくる。
但し、新しい樽酒が入った時には、ちゃんと「冷や」(常温)にしますか?と聞いてくれるのが嬉しい。樽の良い薫りを愉しみながら、一献酌る幸せをちゃんと心得ているのだナ。
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〆サバは、どうしてこんなに酒と相性が良いのだろう。此処は日本酒に合う肴を沢山揃えているのが嬉しい限り。
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熱々のさつま揚げも鮪のぬたも酒がススむ一品だ。
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菊正宗の樽酒に酔い、落語の余韻を楽しみつつ、夕べは家に帰った。
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深夜、NHKで放映したマイケル・ジャクソンの追悼番組とビートルズの特集番組を最後まで観たら午前4時近くになってしまった。

それでも今朝はちゃんと起きて、『宇ち多゛』へ向かう事が出来た。
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いつものホネもゲットして、週末午前酒を愉しんだ。
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この日、いつもの奥席はお馴染みのイシさんや岩崎さんに交じって初めて来訪と云う二人組が居た。僕の真向かいに座ったので話をしてたら、ナント!この呑んだくれ日記を見て『宇ち多゛』に来てみたくなったとの事だった。そんな方も居るのだネ。ありがたい事ですナ。
これに懲りず、また来てくれたら嬉しい限り。
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『宇ち多゛』の後は、皆で『ゆう』へと移動した。
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まだ午前11時半でアル。最近のお気に入り、珈琲ハイを戴き、蛸の刺身を戴いた。
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地元の方々とは此処で別れて、僕とウチダ君は『えびすや食堂』へ。
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緑茶割りを呑み、にんにく素揚げと銀杏を戴いた。どうせ連休だ。ニオイなんて全く気にしないのだネ。
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三連休だと思うとゆっくりと呑めるネ。さぁ、ひとっ風呂浴びて、雷門でも行こうかな。

でも、「勤労感謝の日」まで、何処で呑もうかねぇ。
by cafegent | 2009-11-21 18:09 | 飲み歩き