日々呑んだくれ日記/『舟』天空句会と秋の味覚に舌鼓。
2010年 10月 05日
連日の深酒を抜こうと日曜は早朝8時、武蔵小山温泉『清水湯』へ。
此処は天然の古代海水温泉と黒湯の二種類の源泉掛け流しの温泉だ。
そしてサウナでじっくりと汗をかき、体内の酒を外へと追い出した。
さっぱりしたところで朝飯だ。温泉とくれば、やはり朝飯も温泉宿風にしたいものでアル。
スーパーマーケットで玉子の特売が有ったので、シンプルな茹で玉子とトマトのサラダ。
句会の後は、坂崎さん命名の浅草ホッピーロードへ。
小上がりでは、坂崎さんや伊勢さんのお友達が、朝青龍の断髪式の帰りに来ていた。呑んべい達は何処に行っても誰かに遭うのだナ。
その後は国際通り裏手のバー『Barley』へ移動。
◇ ◇ ◇
さて、夕べは久しぶりに家呑みにした。
秋は収穫の季節、全国各地で美味しい食材が旬を迎えるネ。
脂の乗った秋刀魚も漸く豊漁となり、価格が下がって来た。
先日、静岡県焼津の『寿屋酒場』にて食べた鯵酢がとても美味かったのだが、脂の乗った秋刀魚を酢で〆ても美味しいと聞いていたので、秋刀魚酢を造った。
酒は金沢福光屋の「加賀鳶 山廃純米吟醸ひやおろし・原酒」を選んでみた。
コクが強く、ガツンと来る口当たりは、吟醸の爽やかな感じよりも山廃仕込みの男っぽい、切れ味抜群の酒だった。
実家から送って来たカボチャもそろそろ終わり。
そして、もう一つ秋の味覚と云えば栗だネ。
茨城県岩間町の栗は甘露煮などの和菓子にも良いし、ホッコリとした栗ごはんに向いている。
栗ご飯は栗そのものの味を楽しみたいので、濃いダシは使わない。利尻昆布を一枚敷いて、軽く塩味で調整だ。
さて、飯の後は家ならではのダラダラ呑みとなる。
先日、丹波の松茸が食べたい!とホザイてたら、お裾分けで頂いた。
うん、何でも言ってみるもんだナ。むふふ。
その中で紹介されていたのだが、作家の立原正秋は生前、毎年友人が徳島から送ってくれる酢橘を愉しみにしていたそうだ。
〈私はこのすだちとともに秋を迎えるのである。(中略)
松茸にかけ、焼魚にかけ、味噌汁に数滴おとす。(中略)
訪ねてくる編集者にも誰彼なしに数個ポケットに入れてやる。
秋の香りをわかちあいたいのである。〉
氏の書いた「徳島のすだち」からの抜粋だが、読むだけで口の中に酢橘の香りが漂って来るようだネ。
秋から冬にかけて、まだまだ美味しい食材が有るのだから、大いに食べ尽くさないとナ。
「武蔵小山温泉 清水湯」のサイト