さて、そんな訳でまた一年勝手気ままに日記を書いていこう。
年末はSJKを使って、呑み鉄の旅に出た。
先ずは、品川駅から快速アクティーに乗って『居酒屋グリーン』を愉しんだ。銀座ライオンの限定ビールをゲット出来て嬉しい。
一時間半程で熱海に到着。
昼飯には少し早かったが、駅の近くに在る魚料理の『海山』にて、金目鯛を戴いた。
塩焼きを頼んだのだが、その大きさに驚いた。元が大きいから半身でも可成りデカイ。
焼き加減も素晴らしく、脂の乗った身に感動しっぱなしだったナ。
残りの半身は、煮付けで登場。
それにしても凄いよネ、コレ。
日帰り温泉でひとっ風呂浴びて、午後は掛川、豊橋経由で一路名古屋へと呑み鉄は続いた。
富士山も雪景色。
浜松を過ぎて、いざ名古屋へ到着。
夕方名古屋のホテルに荷物を置いて、いざ『大甚本店』へ。
ゴツいシャネルのメガネがトレードマークの三代目主人も常連さんたちとの年末の挨拶で忙しそうだった。
瓶ビールで一息ついて、燗酒を戴いた。此処に来たら、やっぱり大樽から注がれる賀茂鶴の熱燗を呑まなくちゃネ。
燗酒の横にある金だらいの中にはお猪口がお湯で温められている。
三代目の女将さんが、チャッチャっと其処からお猪口を取り出してお湯を切る。その姿もまた素晴らしいのだナ。
此処は酒の肴が素晴らしい。ずらりと並んだ小皿を自由に取って行くのだが、何れも丁度良い分量で沢山選べるのが嬉しい。
煮こごりや鳥モツ、それに浅蜊なども美味い。
数年前に名古屋のクライアントが有ったので、毎月の様に新幹線に乗って来ていたが、近過ぎて日帰りなのだネ。だから、大抵一軒で終わってしまう。それでも此処は外せない一軒なのだナ。
ひっきりなしに人が入って来るので、一時間半程で店を出た。
『大甚本店』は、目一杯呑んで、食べても驚く程安いのだ。
そう、此処はまさしく「名古屋の良心」だネ。
伏見通りを真っ直ぐ丸の内方面に歩き、新御園橋を左に曲がり景雲橋を渡ると『どて焼五條』が見えてくる。
賑わっていたが暖簾が出ていない。聞けば、毎年29日は貸し切りなのだそうだ。うぅ、寒い中を歩いて来たのに残念無念。
まぁ、仕方無いと外堀通りを真っ直ぐ進む。
高層ビルは雪だるまのライトアップをしていたネ。
そして、着いたのは『呑み処食べ処 八代』だ。
入口脇の小上がりでは男衆が10人程で忘年会をしていた。
瓶ビールを戴き、人気のどて焼と串かつをお願いした。
此処は何を頼んでもハズレが無い。
寡黙なご主人に対して、パッパッと仕切る女将さんが実にイイ。女将さんが仕切る店にハズレは無いのだナ。
ニラ玉も美味いし、この名物玉子あげも大人気だ。
壁に張られている常連番付表も此の店の人気ぶりを物語っている。
また、「桃用漢字女変」が馬鹿々々しくて実に可笑しい。
女偏に穴でアヌス、女偏に泣でイク、女偏に空でアオカンだとさ。
「お客様のお間違えのもとに出来上がりました」とのご主人の注釈がまたイイ。
ご主人がこれも写せばと、云う事で、はいパチリ!
あぁ、すっかり酔って来た。
後ろ髪を引かれつつ、名古屋駅方面に歩く。
向かうは先程入れなかった「どて焼五條」の姉妹店『串やき五條名驛』の暖簾を潜る。
あぁ、こっちは入れて良かった。そしてカウンターで燗酒を戴いた。
此処まで歩くと躯が芯まで冷えて来るのだナ。
串カツや焼き物で一杯目を呑む。一本75円と云う良心的な値段設定も嬉しい限り。
手羽先もお願いした。
これが、抜群に美味いのだ。ご主人も女将さんも強気な姿勢を崩さず、お客さんとやりとりしているのだが、話をし出すと実に優しい笑顔になるのだナ。
そして、せっせとお店を手伝うお嬢さんもまた素晴らしく、家族経営の温かさを肌で感じながら熱燗が進んだ。名古屋駅のマリオットホテルのモーニングが素晴らしい、との情報も教えて頂いたし心温まるひと時を過ごすことが出来た。
〆はこの大阪カルビのデカイ看板のビルに在るうどんの『錦』へ。
名物カレーうどんを食べて、大満足の名古屋の夜だった。
そんな「呑み鉄」を堪能した年の瀬であった。