東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々雑文雑多日記/正月が終わり「どんと焼き」が始まるネ。

今回の「青春18切符」冬の旅は、利用期間が一ヶ月しかなく、5回を使い切るのが大変だった。
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1月10日までしか使えないので、残りの1回分を使って日帰りで箱根まで足を伸ばしてみた。

品川から小田原までSJKを使って呑み鉄し、小田原からは箱根登山鉄道に乗って箱根湯本へ。

日帰り温泉でじっくり躯を温めて、宮ノ下に佇む箱根富士屋ホテルへと向かった。それにしても、品川から二時間弱なのに大雪とは驚いた。
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しかし、デジタルカメラのバッテリーが切れてた事が判明し、役に立たず。仕方無いから携帯で写すことにした。
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真っ白い雪景色の中、唐破風の趣きある玄関に圧倒される。
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天皇陛下が召し上がったと云う名物のカレーライスを戴いて大満足。

最後にもう一度『天山』で湯に浸かって、帰路へ。
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冬の鈍行呑み鉄旅もこれにて無事終了だ。
        ◇        ◇        ◇
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さて、昨日から浅草『浅草寺』本堂にて、「温座秘法陀羅尼会(おんざひほうだらにえ)」が始まった。
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浅草寺のご住職達が一週間昼夜不断で、ずっと経を読み168座修する。
曠野に棲む魑魅魍魎(ちみもうりょう)や餓鬼をご供養し、万民の豊楽や五穀豊穣を祈願するのだ。
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18日の夕刻、祈祷が総て終わると本堂の奥から火に燃えた松明を持った鬼が現れて本堂から境内に駆け下り、松明を地面に叩いて廻る。これを「亡者送り」と呼ぶのだ。

この時、飛び散った松明の燃えカスを持って帰ると施餓鬼(せがき)作法により悪霊が鎮められ、年頭の除災招福の祈願が達成される。
これで、一年間安泰に暮らせるのだナ。
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松明の燃えカスはとても熱いから、持ち帰る際には軍手を忘れずにネ。

また、明日14日には「どんと焼き」が行われる。
伊達政宗ゆかりの地、仙台の大崎八幡宮で開催される「松焚祭(まつたきまつり)」は、全国的に知られた大規模などんと焼きだ。境内で正月の注連(しめ)飾りや門松、書き初めで書いた物などを焼いて、御神火にあたる事で無病息災と家内安全を祈願する。

昔は都内の神社でも「どんと焼き」が行われていたけれど、最近では煙から出るダイオキシン問題などを理由に取り止めた神社が多くなった。

『源氏物語』の竹河の巻の中に「十四日の月の花やかに曇りなきに」着飾った男女が豊かな実りを祈って、歌いながら宮殿の周りを練り歩いたと記されている。

遥か1000年昔の源氏物語にも登場した無病息災の行事なのだから、大切な年頭行事として残し続けて欲しいものだネ。

明日も曇りなき美しい月夜になって欲しいと願うばかり。

今日は酒以外の事を書いてみたが、そろそろ黄昏時だネ。
さてと、今夜はどの辺りで酔い始めるとしようかナ。

「浅草寺」のサイト
by cafegent | 2011-01-13 16:27 | ひとりごと