日々呑んだくれ日記/切り絵で和み、酎ハイ街道を行く。
2011年 01月 20日
八広と四つ木を結ぶ荒川の新四つ木橋からは、富士山とスカイツリーが並んで見えるらしい。と『二毛作』の店主が呟いていたナ。
七十二候では、「款冬華」(ふきのはなさく)と云う。ふきのとうの蕾が土の中から頭を出す時季が来た。大寒が終われば、もう立春だネ。
ふきのとうの天ぷらが恋しくなる季節も近い。
大寒や北斗七星まさかさま
高崎の俳人村上鬼城が詠んだ大寒の句だが、強烈なインパクトなので、この季節になると必ず思い出す。寒い冬の夜空を見上げると、北斗七星が真っ逆さまに見えた様が眼に浮かぶ。空気が澄む冬の夜空は、星もさぞかし大きく映るのだろうナ。
友人の息子が大学入試センター試験を受けて来た。僕らの時代には無かった制度だが、苦しかった受験も後々また楽しい思い出となる。
希望する大学に合格することを願って梅の蕾に願を掛けてみた。
◇ ◇ ◇
白と黒のコントラストが絶妙で、一度目にしたら忘れられなくなる。
先日開催された『江東シネマフェスティバル』の会場でも、馬場さんの作品が飾られた。「下町&映画作品展」では、小津安二郎監督も切り絵で登場した。
独学で切り絵を学び、マイペースで作品作りを続けているそうだ。
ウォーキングも毎日欠かさず、定年後も日々何かと忙しいからその合間を縫って切り絵を楽しんでいるとのこと。
会場となった前川製作所の本社ビルから見える富岡八幡宮の切り絵も見事だった。
最後は作品と一緒に記念撮影。
押上駅で偶然、酒朋高橋さんと遭う。なんでも、ノー残業デイとの事。ビジネスマンには、そう云う手があったのネ。そして同じ電車にビリー隊長も乗っていた。
目指す先は皆同じ、『宇ち多゛』の赤い暖簾を潜るのだナ。
立石を一軒で切り上げて、八広へと向かう。
ビリー隊長は翌日の仕事の事も考えず、にんにく醤油漬けを頼んでしまう。
『丸好酒場』を後にして、鐘ケ淵駅方面へ酎ハイ街道まっしぐら。
踏切を超えて、鐘ケ淵陸橋の手前の路地を曲がるとひっそりと佇む酒場が在る。
そして、此処の名物「キャベツ炒め」をお願いするのだ。
なんともホっとする味で泪が出る美味さ。
馬場哲弥さんの「きりえ百景」