日々雑文雑多日記/啓蟄の時季、また冬将軍が舞い戻る。
2011年 03月 07日


昨日の東京は桜の芽が一気に膨らむ程の温かさとなったが、今日は打って変わって冬将軍が舞い戻って来た。

穴を出る蛇を見て居る鴉(カラス)かな
高浜虚子が詠んだ名句だが、土日の好天に相応しい啓蟄の句だネ。
出虫や蛇たちもまた土の中に隠れてしまったのだろうか。それを狙う鴉(カラス)どもも肩すかしを喰った訳だナ。
虚子はもう一つ啓蟄を詠んでいる。
啓蟄の蟻が早引く地虫かな
昨日の様に花粉の飛来は困り者だが、早くまた温かい春の陽射しが戻って欲しいものだナ。
◇ ◇ ◇
まだ、雪の多く残る信州白馬から可愛い酒が届いた。酒が可愛いとは?と不思議な事を言うと思うかもしれないが、本当に可愛いのだ。
長野県大町市の薄井商店醸が造る信州清酒『雪ン子 白馬錦』だ。


目黒区美術館で開催中の『包むー日本の伝統パッケージ展』で、「土」のパッケージ展示コーナーにこの『雪ン子』が展示されていたのだ。
昔、白馬に旅行に出掛けた時に、ハイランドホテルで見つけて土産に買って帰った事があった。
とても懐かしい酒に再会出来たので、白馬のハイランドホテルに問い合わせると直ぐに送ってくれた。

さて、東京の雪はスグに溶けてしまうが、北海道や白馬あたりの雪はとても低い気温のお陰で「雪の結晶」を直に見ることが出来る。


