東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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ほぼヘベレケ日記/三人でお寿司屋さんを貸切った!

かむろ坂の桜並木はまだ五分咲きだろうか。
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今度の週末辺りが見頃かナ。

先週の土曜日、寿司屋さんを貸切った。寿司屋を貸切るなんて、そんな贅沢ななどと云うなかれ。新橋の雑居ビルの地階に在る『すし処まさ』は二坪弱、3席しか無い小さな小さな店なので、一日二回の6名しか入れないのでアル。
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以前、南千住の山谷地区に同じ程の間口の立ち食い『栄寿司』が在ったが、こちらは小さいながらにゆったりと座れる、実に美しい佇まいだ。

本当は呑み友達のmooちゃん夫妻が酒朋ハッシーと予約をしていたのだが、急遽来られなくなり、ちゃっかり便乗させて戴いたって訳だ。
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先日、大山を一緒に登ったカオルちゃんと三人で訪れた。
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席に着くと、この日の仕入れた魚類を見せてくれた。

先ずはビールで喉を潤し、お造りから戴いた。
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ミル貝のヒモが唸る美味さ。

独りで切り盛りする主人の顔が実に良いのだナ。鈴木優(まさる)さんだから、店の名も『まさ』だ。その名の通り優しい人柄が全部この小体の空間の中を温かく包んでくれる。

元は十条、『斎藤酒場』の近くで店を構えていたそうだが、夫婦二人で切り盛りするには広過ぎたとの事。20人程のお客さんを待たせてしまうよりも3名の方にじっくりと美味しい料理を愉しんでもらいたいと場所を探していたら、此処に出逢ったそうだ。

新橋駅前ビル2号館の飲食街は小さなスナックや立ち飲み屋、居酒屋が集まっているが、その中でも異彩を放っている。

黒龍を冷やで戴いた。
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酒はこれと越乃寒梅の二種。だが、二千円の持ち込み料を支払えば、好きな酒を持ち込めるのだネ。祝い事の小さな酒宴に持ってこいだナ。
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牡蠣の後、メバチマグロのカマを炙りで戴いた。
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どうです、涎が出そうでしょ!
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マスタードの付けダレも相性が良い。

続いて、大豆の香り豊かな自家製豆腐。
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塩で戴くと美味い。お次ぎはミル貝を炙りで。
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これもまた酒に合うのだナ。
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美味しい肴に感謝して、主人とも乾杯。
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ホタルイカにノレソレと酒の肴が続いた。
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さぁ、ここから握りが始まるのだ。

ヅケマグロの見事な色。
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ねっとりと甘いマグロが赤酢の飯にベストマッチ。
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赤貝や甲いかも甘くて美味い。
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ウニも軍艦巻きじゃなく握ってくれた。我々だけの貸切りだから、ゆったりと過ごせるネ。

ご主人も流石職人らしく、見事な笹切りも披露してくれた。
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料理も酒も美味かったが、何よりも気心しれた酒朋たちと過ごす時間が良いのだナ。酒の味を一層美味しくしてくれて、命の水となり躯に沁みていく。
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ハッシー、カオルちゃん、ありがとう。そして、ご主人鈴木優さん、真心こもった御料理をありがとうございました。
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最後まで本当に至福の時を愉しんだネ。何よりもご主人の笑顔にまた逢いたくなった。一日6人限定の此の店は、11月頃まで予約が埋まっている。貸し切らなくて良い人は2名で利用して、余った1席を他の方とシェアも出来るそうだ。

予約はずっと先まで埋まっているが、たまにキャンセルが出たりする事も有るので、こまめに確認を取ってみるのも良いかもしれない。

さて、次回夏の再訪が楽しみだなぁ。
by cafegent | 2011-04-04 13:59 | 食べる