東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々へベ日記/3年目のささやかな宴に酔いしれた。

街に花水木の花が咲き始めた。
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二十四節気では、「穀雨」(こくう)に入った。穀物が良く育つ様にと降る雨のことだ。

田畑では丁度しろかきなどを終え、田植えの準備が整い、それに合わせる様に春の雨が降る時季と云う訳だネ。

先日、月見酒の事を書いたら、呑み仲間が歌をひとつ教えてくれた。
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     月影のいたらぬ里はなけれども
               眺むる人の心にぞすむ

平安時代の末期、ただ「南無阿弥陀仏」とだけ唱えれば、誰しもが平等に救われると説いた法然上人が詠んだ歌でアル。

月の光が届かない里などはないだろうが、その月光はそれを眺める人の心によって澄んだり霞んだりするのだネ。

またしても、春風そよぐ空の下、月見酒を一献やりたくなった。
        ◇         ◇         ◇
さて、昨日は三軒茶屋キャロットタワーに在る世田谷パブリックシアターにて『鶴瓶噺』を観て来た。
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毎年、愉しみにしている鶴瓶さんのトークショーでアル。落語じゃないところが良いのだナ。毎回聴いていると、「あぁまたあのハナシだナ」とか「待ってました!あのエピソード」と自分なりのお愉しみが増えてくるのだネ。
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開演までは、やっぱりビールだネ。

今回は震災のことから、少年時代の話まで途中休憩無しで一気に二時間喋りまくった。ゲスト出演された池脇千鶴さんの和服姿も素敵だったし大いに楽しむことが出来た。

茶沢通りを下北沢へと歩いて行くと赤提灯の明かりが見えて来る。
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もつ焼き『久仁』の暖簾を潜ると店内ごった返しの大賑わいでアル。

もうスグ空くからと暫く外で待っていると中から出てきた青年に「あっコニシさん!」と声を掛けられた。

顔を見れば、トライセラトップスのベーシスト林幸治君夫妻だった。
それにしても、彼らも中々渋い店を知っているネ。

以前、浅草雷門に在る居酒屋『簑笠庵』で初めてお会いしてからと云うもの、彼らとはいつも偶然に何処かの酒場で出逢うのだナ。これが酒呑みの御縁と云うものかしら。

立ち話に花を咲かせていたら、程なく彼らが居た小上がりに席が用意された。

此処『久仁』は、祐天寺(元々は中目黒)に在る『もつ焼 ばん』出身なので、酒はやっぱりサワーだネ。

〆鯖をアテにサワーがススむ。もつ焼を待つ間に頂くのは、豚尾だ。
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『ばん』のトンビは辛さがウリだが、こちらは甘く仕上げており沖縄のテビチの様な味が絶品なのだナ。
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サワーをお替わりし、煮込みをつまんでいるとシロ、ガツなどが焼き上がった。
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店時間も近いと云うのに、外では地元の常連さんが待っている。
地域に根付いた酒場は居心地も良く和むのだネ。

小一時間程、サワーを堪能してご馳走さまだ。
此処からタクシーに乗って、三宿通りを走って貰った。

下馬一丁目のバス停前で止めて貰うと目の前に目指す店『しとらす』が見えた。

此処は青山の名店『立ち飲み なるきよ』で修行を積んだ津川君の店でアル。
なるきよの良い所を存分に吸収しており、実に居心地の良い酒場だ。
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また、午前3時まで営業しているのが、夜更けの呑んだくれ達には嬉しい限りだナ。
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美味い料理に舌鼓を打ち、芋焼酎を頂いた。

夕べは極々私的な記念日であった。
明治神宮で偕老同穴の契りを結んでから、早や3年が過ぎたのだナ。

如何せん、結婚後も悪癖を抱えたままの放蕩無頼の限りを尽くして来た訳だ。「このロクデナシのクズ野郎」と罵られつつも、良くもまぁ、そんなワタクシと3年も過ごしてくれたネ。(あっ、ワタクシがノノシられているのデスヨ!)

我が女房にはホントに頭があがらない、只々感謝でアル。

ささやかなお祝いにサザエを焼いて貰った。
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いやぁ、このサザエの雲丹焼きは、素晴らしい味だったなぁ。
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どうですか、雲丹てんこ盛りの贅沢な姿は。
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卵の黄身が雲丹とサザエを取り持つ仲人の様だった。
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これには日本酒を合わせなくちゃ、と冷やを頂いた。
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店からは、福島県白河市の蔵元『有馬醸造』が造るマッコリの様な辛口酒「虎マッコリ」をご馳走になった。
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これ、初めて吞んだが、病みつく美味さの酒だナ。

丁度其処へ僕ら二人の共通の友人である田中ミッチがやって来た。
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こりゃ、お祝いに酒でもゴチになろうか、と云うと最近羽振りが良いみたいで、シャンパンを抜いてくれたのだナ。
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それなら廻りにもお裾分けと、みんなで乾杯だ。
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ミッチの景気はまだまだ続くみたいでアル。
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2本目のシャンパンも空いた。うーん、持つべき者は酒朋だネ。
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美味い料理も続くなぁ。

くじらも美味いし、シャンパンも沢山抜くのだナ。
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こうしてささやかな宴は、深夜まで続いたのであった。
by cafegent | 2011-04-21 15:35 | 飲み歩き