暦では「大暑」となったが、ジリジリとした灼熱の太陽は出たり入ったりだネ。今日も午後は曇り空が広がってる。
芙蓉の花も沢山咲き出した。
今朝、漸く目黒不動尊の樹々からミンミンと鳴く蝉の声を聴いた。
蝉の鳴き声を聴いたのは、今年初めてかもしれない。
いつもの年よりも一ヶ月以上も遅いが、新聞の記事によれば、大震災や放射能の影響ではなく、都心の気温のせいだと云う。今年は春先から梅雨にかけての気温が平均より下回ったため、蝉を含め羽化が遅れている昆虫が多いそうだ。
セミの抜け殻は、空蝉(うつせみ)と云う夏の季語でアル。
古語の「現し臣(うつしおみ)」が訛って、うつせみとなり今生きている世界「現世」の事も差す。
空蝉にはどこか切なく、儚さも感じるのだナ。
葉の裏で空蝉(うつせみ)風に揺れてをり 八十八
◇ ◇ ◇
先週の土曜日は、朝から京成立石へと出掛けた。
荒川土手では野球の練習をしていたり、サイクリングを楽しむ人が沢山いたナ。朝一番で、家の用事をこなした為に駅に着いたのが午前10時を廻った時刻であった。
『宇ち多゛』の宗さん側、8人掛けの奥席は既に定員となっていた。
地元のJJアキちゃんや立石の重鎮イシさん、古参常連の大島さんも来ていたネ。それに加えて、ヒゲオヤジ君たちも来ており、いつもより一層知った顔ぶれが勢揃いした。
幸い、早く来ていたにも関わらず、チャリンコスター星さんと岩崎さんが鏡下へと移動してくれたので、運良くいつもの奥席に補助椅子で座らせて戴いた。星さん、ありがとうネ。そして宗さん、感謝多謝!
「お新香ショウガ乗っけてお酢」をアテに冷えたビールで喉を潤す。
久しぶりにハツを塩焼きで戴いた。いつも生だから、新鮮に感じたナ。
そして梅割りもクイクイと何杯でもススむのだ。
ダブルアキちゃんが横並びに座ると裸電球の照り返しも強い!
其処へ宗さんが入ると三役揃い踏みだネ(苦笑)
そうそう、夏休みのお知らせデス!
今度の28日、8月12日から15日まではお休みネ!
二軒目は毎度お馴染み『ゑびすや食堂』へと移動。
茹でたての枝豆をアテに緑茶割りがススむ。
岩崎オトちゃんと星さんは実に仲が宜しいネ。
とにかくこの二人、いつも下らない喧嘩をしているのだから、ホント仲良しサンなのだナ。
彼らが『栄寿司』に行くと云うので、僕はアキちゃん、イシさん達と讃岐うどんを食べに『賞讃』へと向かった。
イシさん達はタクシーで、僕とアキちゃんは徒歩で向かうことにした。
気心知れた酒朋が集えば、待つのもこれまた愉しい限り。
しばし並んで全員一緒に座る事が出来た。
思えば、僕がこんなに立石に通う様になったのは、このイシさんと大島さん、アキちゃん達のお陰でアル。
長い間、『宇ち多゛』の鏡下で吞んで居たのだが、ひとみ姐さんと一緒に「こっちで吞もうよ」と奥席常連席に呼んで戴いたのが、きっかけだったっけ。あれから随分と時が経ったナ。
この日食べた冷やし胡麻だれ牛肉つけうどんも実に美味かったなぁ。
午後1時を回り、立石吞んべ横丁『さくらんぼ』も開いた頃だ。
栄寿司で食べ終わった星さん達もやって来た。
緑茶割りを吞みながら、皆さんマイクを離さない。
星さんはいつも英語の歌だネ。
この日はホテル・カリフォルニアだった。
イシさんもゴキゲンでアル。
昼寝から目覚めた大島さんは、ちあきなおみ『赤とんぼ』をさくらんぼバージョンで熱唱。
いつ聴いてもスバラシイです、ハイ!
僕もしっかりとママのリクエストで演歌熱唱!
愉しい時間は、あっと云う間に過ぎて行くのだネ。
この日は、夕方から高円寺にて「オニオンズ」のライブが有ったので、僕は立石を後にした。
オニオンズは古い飲み仲間たちが結成したオヤジバンドだが、何故か一人だけ若いオーちゃんがベースを弾いている。確か前日は、ひとみ姐さんの命日で熊本まで墓参りに帰っていた筈だが、ナントこのライブの為に午前便で戻って来たそうだ。やるなぁ、流石オヤジ思い!
学芸大のバー『246』(にょろ)のえみさんとタボちゃんも駆けつけてくれた。
恵比寿『カドヤ』の元店長、純ちゃんも来てくれたネ。
オニオンズはトップバッターでライブスタート!ゴキゲンな演奏と歌で一気に6曲を疾走したネ。お疲れさまでした!
居酒屋『一休』にて、軽く打ち上げ。
バンドのみんなとは高円寺で別れ、新宿三丁目に移動。
区役所通りナカヨシビルの6Fに在るスナック『郷』へ。
元は二丁目に在ったそうだが、こちらへ移転したらしい。
一緒に行った友人が行きつけの店で、此処でもまた唄ってしまった。
しかし、一日に二度もカラオケを唄うとは、翌日喉が痛い訳だ。
新宿花園神社を抜けて、『川太郎』へお邪魔した。
ガラリと戸を開けると女将さんの優しい笑顔が迎えてくれる。
そして、中へ入ると知った顔が居るではないか。
神保町『兵六』でお馴染みのトクちゃんがしっぽりとデートの最中だったのだネ。こりゃ邪魔をしちゃ行けないと離れた席に座る事にした。
からしレンコンをアテに蕎麦茶割りが胃に沁みた夜になったのだナ。
おぉ、連れは芥子が鼻に沁みたのか。
この日も、随分と酒に酔いしれた。良い週末だったのだナ。