日々是日記/映画「探偵はBARにいる」でススキノに酔う。
2011年 09月 27日
当然、先ず自分が食べたいから買い求める訳で、独りで食べちゃイカンだろうと手土産も買う訳だナ。
日比谷シャンテ脇、有楽町ガード下、ドイツ居酒屋やスープ炒飯が有名な『慶楽』が並ぶ石畳の雑居ビルの一階に僅か一坪の和菓子屋が在る。


まだ陽射しが眩しい8月の終わり、ヒンヤリと冷えた此処の練り菓子が無性に食べたくなった。電話を架けても話し中が多く、じれったくなった僕は電車に乗って日比谷に向かっていた。

元々、日本料理の職人として修行をした方で、ふぐ調理の免許も持っている異色の菓子職人なのだ。
6年前の開店以来、此処の練り菓子は根強い人気を保っている。僕も数年前に頂き物として食べて以来、魅了されてしまった。
店に行けば、練りあめや葛きり等その場で買える菓子もあるのだが、やはり「かずやの練」が欲しくなるのだネ。
和風のババロアといった感じだが、その口当たりは一度味わったら忘れられなくなる。


自分用と手土産用を持って、世話になっている先に廻って歩いた。
小雨が降り続いていたが、こんな時は足取りも軽くなるのだナ。
◇ ◇ ◇
閑話休題。
映画「探偵はBARにいる」を観た。

僕が生まれたのが1960年のススキノだ。市電の通る大通りから一本脇に入った辺りで、今は巨大なシャンゼリゼビルになっている。





我が家は僕が小学校6年の時にススキノから越してしまったが、街に出る時は市電を使う。

そう云えば、ススキノに住んで居た頃、家の前で干からびたソーセージの様なモンを拾った事がある。爪が付いていたので、指だと判り交番に持って行ったっけ。当時のススキノは、そんな町だった。

新聞記者役の田口トモロヲもハマり役だ。また松重豊やマギーは、往年の成田三樹夫や榎木兵衛を彷彿させる。
実は、これまで大泉洋と云う役者には、それほど興味がなかった。
変にアクが強いのとあの風貌が苦手だったのだが、この映画で一変したのだヨ。小雪に関しては、色っぽいとしか言いようがない。
原作は、札幌在住の作家・東直己氏の「ススキノ探偵シリーズ」だ。
僕より4歳年上だが、一番ススキノがスリリングで、エキサイティングな不夜城だった時代を上手く描いている。


テンポも良く、最後まで楽しませてもらった。もっと観たいなぁ、と思ったら早速続編の製作が決まったそうだ。久しぶりに“遊戯”シリーズと並ぶカッコ良いエンターテインメント映画が登場したのだナ。

北海道の熊みたいな風貌だから、一度見たら忘れないのだよネ。
あぁ、ススキノの事を書いていたら、久しぶりに『Jim Crow』のドアを開けたくなってきた。

◇ ◇ ◇
もうひとつ、北海道のハナシ。
北海道の浦河町に在る映画館『大黒座』のドキュメンタリー映画が上映されている。
今朝の朝日新聞で取り上げていたので、紹介したい。

映画を制作したのは、映像作家の森田恵子さん。浦河町に在る精神障害者の生活拠点の活動記録などを手掛けてきたと云う。
本作は、「必死の思いで存続している映画館が各地にある。そういうところへのエールにもなるよう、映画館が存在する町のコミュニティーの豊かさを伝える映画にしたかった」と森田さんは語る。
下高井戸シネマで今月30日(金)まで公開。川越スカラ座は、来月6日(木)まで。

