日々是日記/花見の前にちょいと家呑みも良い。
2012年 04月 03日
だが、しかし。つい、三十数年前の自分は、はたしてどうだったのか、と考えてしまった。
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ちょっといい桜の話をご紹介。
今から何十年も昔のお話。
「こんど入った学生さん、歌が上手だわ」
東京・西大久保の下宿屋の娘、雅子さんはそう思ったそうだが、その彼は学生ではなく三曲百円の流しだったのでアル。
二人は互いに好き合って結婚をした。そして三年目、彼は北島三郎の名前でデビューしたのであった。
「舞台で歌ってると、毎回、客席から『サブちゃーん』といってテープを投げてくれる。聞いた声だなと思って、テープをたぐっていって目をこらして暗い客席を見たら、女房がテープを握ってた。女房は僕のサクラだったんですよ」
なんとも微笑ましくて、素敵な話だよネ。
川村二郎さんのコラム集『一杯目と二杯目の合間に』(朝日新聞社刊)から。この季節になると毎年思い出す話なのだナ。
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閑話休題。
先日、骨董屋を覗いていて可愛い「分福茶釜」の徳利を見つけた。
酒は山形の後藤康太郎酒造店の純米酒「錦爛(きんらん)」にした。
そして、先日カミサンが夜遅くに無心で作っていた餃子を焼いた。
家呑みだと、ダラダラといつまでも呑み続けていられるのが良いネ。