日々是日記/春の嵐が去り青空に。そして類さんと春を詠む。
2012年 04月 04日
ツイッター上でも、午後から続々と退社命令が出て早期帰宅する人たちが呟いていた。僕も早々に仕事を切り上げ仕事場を出ることにした。
傘を差そうにも風が強過ぎて開けない。二駅、歩いて帰るのもツラいなぁと思っていたら空車が目の前に居た。一目散にタクシーに乗り込み武蔵小山へと向かった。
午後4時半、働く人の酒場『牛太郎』の店内は満席だ。
後ろの待ち合い席に座っていたが、10分程で席に着くことが出来た。
暫く常連たちと他愛ない話をしながら飲んでいたら、女のコが一人入って来た。
昨日が二度目の再訪とのことで、一人で飲みに来たらしい。そんな訳で昨日も嵐の中、愉しい酒となったのでアル。
◇ ◇ ◇
閑話休題。
今月の吉田類さん主宰の句会『舟』は、兼題が「貝」だった。
神楽坂で料理酒場『トキオカ』を営む時岡さんからのお題なのだが、蜆(しじみ)や蛤(はまぐり)、栄螺(さざえ)、桜貝など貝は春の季語でアル。
四月を迎え、春らしいお題に皆さん素晴らしい句を詠んだネ。
今回の会場は、神保町の東京堂書店の向かい側。
いつも素敵な和服姿で参加する長笑さんが、なんだかいつもと雰囲気が違う。良く観れば、坊主頭の筈が、茶髪ロン毛なのだ。
類さんと共に北海道の「北舟句会」に参加されたゆりいさんから北海道土産も配られた。
この日の兼題「貝」に合わせて、酒のつまみにも貝をモティーフにした料理が出た。
この日圧倒的に「天」を獲得した句をご紹介しよう。
強情な女の顔やさざえ焼く
もう一句、僕が「天」に取った句をご紹介。
桜貝添えて若狭(わかさ)の旅便り
旅先の若狭湾から送った手紙の中にそっと添えた桜貝。開封した時の恋人の顔が浮かぶ様で、思わず「天」に取った。
作者は、我が酒朋の伊勢さんだった。てっきり若狭に旅をして詠んだのかと思いきや、想像の句だったみたい。主宰の類さんも苦笑いをしておりましたナ。
今回の句会は綾女さんがお休みだったので、伊勢さん大活躍でした。
午後四時、無事に句会も終了し我々は次なる酒場へと移動した。
日曜日の神保町は開いている酒場が限られている。
この日も愉しい句会と酒宴になりましたナ。皆さんに感謝多謝!