東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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日々是日記/スクラッパー、コカ爺ぃ恐るべし!

今朝、酒朋コカ爺ぃこと小梶嗣(こかじみつぐ)さんから携帯にメールが届いた。

何々?立川駅ビルグランデュオの6Fに在る本と雑貨の店『オリオンパピルス』にて、自身がライフワークにしているスクラップブックが展示されているとのこと。

午前中の所用を済ませ、さっそく立川駅まで出掛けて来た。途中三鷹を過ぎた辺りから空が灰色になりだしたが、立川駅に着いた時にはもう雨が降っていた。

だが、駅ビル故に傘も要らずだ。そのままエレベーターで6階へ。
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此処は、月代わりでゲストに棚を自由に開放しているそうだ。
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今月の棚の主が、コカ爺ぃって訳なのだネ。
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さて、肝心の棚だが、ご覧の通りもはや棚の域を越えており一つのオブジェと化していた。コカ爺ぃ曰く「避雷針がついた稀有で異常な本棚」とのこと。なるほど、だから外で春雷が鳴り響いていても、この本棚は大丈夫なのだネ。

この棚の中に過去に彼が製作したスクラップブックの数々が納められている。
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ただ、残念ながら外からアクリル板で覆われており一冊以外は手に取ることが出来ない。
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静岡クレマチスの丘に在る『IZU PHOTO MUSEUM』で開催中の「荒木経惟写真集展 アラーキー」は、展示されている400冊以上もの写真集が手に取って観られるのだが、さすがに小さな書店ではそう云う訳にはいかないのだナ。
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手に取って捲ることが出来るスクラップブックは、今回の展示用に発売中の雑誌「HUGE」4月号をベースに使用してスクラップしていた。
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ただ、展示する頃には既に5月号が店頭に並んでいた。〈雑誌のスピードに、勝つことはできなかった。〉と云うオチまで付いていた(苦笑)
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彼のスクラップブックは単に新聞や雑誌のお気に入りを切り貼りするだけじゃない。一冊毎にコンセプトを立てて、実に素敵なタイトルまで付けられている。
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例えば、「本棚の美」「米国植草甚一水脈」「改造する精神 奇妙なカタチ」「編集者山脈」「ぼくのトーキョー まぼろしの東京」などなど。

市販のスクラップブックを使わず、読み終えた雑誌や機内誌等を台紙として貼るのだナ。ベースの誌面と貼付けられた切り抜きが奇妙なカタチとなって混在する。
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彼は現在朝日新聞社に務めているのだが、朝日新聞出版から刊行された我が兄の本「ぼくは散歩と雑学が好きだった。 小西康陽のコラム1993-2008」の編集も手掛けている。要するに、編集者ならではの視点で、究極の「自分だけの雑誌」を作っているのだネ。

そして、この本のスクラッピングの仕方がとても面白い。

台紙となるページに切り抜きをアラビックヤマトのりで貼った後、梱包用に使う透明のパイロンテープでページ全体を覆ってしまうのだ。
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こうすることによりページに艶と独特の存在感が出来る。ここまで辿り着くまでには、かなりの試行錯誤をしたそうだ。
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現在、既に100冊以上ものスクラップブックを製作しているらしい。
兎に角、自ら植草甚一フリークと称している様に、日記、コラージュ、スクラッピングの総てに影響を受けていると云う。

今までにも数々のスクラッパーは居る。ピーター・ビアードや大竹伸朗のアートとしてのスクラップブック。あるいは江戸川乱歩、今和次郎の様な考現学的役割なスクラップブック。彼もまた時代を切り取り、各分野に分けながら文化を創り上げているのだネ。

そう云えば、先に揚げたアラーキーの展覧会でも初期にゼロックスを使って自分で手作りした写真集のシリーズが展示されていた。

手に取って眺めるだけで、当時のアラーキーの写真に対する情熱が伝わってくるのだが、このスクラップブックも同様なパッションを感じることが出来た。
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コカ爺ぃ、立会川『鳥勝』や立石『宇ち多゛』で、ただ酔っ払ってるだけじゃないのだネ。
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いやぁ、恐るべし。そして感動!
     ◇         ◇         ◇
閑話休題。

夕べは無性にハイボールが飲みたい気分だった。目黒から山手線に乗り新橋へと向かう。

土橋の交差点から高架沿いに歩き、バー『ロックフィッシュ』へ。
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既に賑わっていたが、カウンターが空いていた。

迷わず、キリリと冷えた銀座ハイボールをお願いする。爽やかなレモンピールの香りが鼻をくすぐり、心地良い炭酸が喉を刺激する。あぁ、クィクィと喉を通るのだナ。
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此処は酒の肴も美味しいのだが、昼飯が遅かったので、この日は酒だけにした。次回はスコッチ・エッグとコーンビーフサンドを食べたいのだナ。

三杯目をお代わりした頃、仕事を終えたカミサンが合流した。此処は彼女の仕事場から五分もかからないからネ。

最後にもう一杯お代わりしご馳走様だ。

春らしい風が銀座の路地裏を吹き抜けて行く。
バー『TOSTI』の窓も開け放たれ、時折優しい風が顔を撫でてくれる。
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4杯のハイボールでほろ酔い気味になった頭をリフレッシュしたい。

『Tony's Bar』の面影を残すドアの丸い船窓を眺めていたら、ヘミングウェイの愛したカクテルが飲みたくなった。

ラムとフレッシュライムだけでダイキリをお願いした。
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本来のダイキリは砂糖を入れて甘く仕上げるのだが、キリリとした甘く無いダイキリを作って貰う。

三枝さんは、メキシカン・ラム「モカンボ」の20年で作ってくれた。
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このアートエディションのボトルも素敵だったナ。
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このカクテルは、キューバのバーでは「パパ・ヘミングウェイ」と呼ばれている。
かつて訪れたハバナの街を思い出しながら、じっくりと味わった。ラム特有の甘みを堪能出来るので好きな一杯だ。

そう云えば、フローズン・ダイキリは「パパ・ダイキリ」と呼ぶ。これも砂糖抜きで作っていたっけ。あぁ、懐かしい。
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カミサンは、ギムレットを頂いていた。

二杯目は、強い香りが欲しくなり、シャルトリューズのカクテルをお願いする。
スパイシーなハーブの香りを放つ緑色のシャルトリューズ・ヴェールとドライジンで作る「グリーン・アラスカ」を炭酸で割って貰う。
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邪道な様だが、これが堪らなく爽やかで美味いのだナ。

この日は、明石焼きが食べたかったので、数寄屋橋に在る『たこ八』に行こうと決めていた。
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此処のたこ焼きはふわふわでシュークリームの様なのだ。これを風味豊かなダシに浸して口に運べば、至福の味わいとなる。だが、考えが甘かった。店内びっしりと埋まっている。やんわりと「暫くは無理みたい」と断られたので、仕方無く思考回路を巡らす。

そしてラーメン『朧月』の手前に在る名古屋『錦』の味そのままのカレーうどん屋『煉』さんにお邪魔した。
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名古屋と云えば『錦』のカレーうどん!そのカレー粉も作り方も受け継いでいるだけあってとても美味い。
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富士山の水で作っていると云う油揚げも気仙沼から毎日仕入れている長ネギもこのカレーうどんに欠かせない名脇役だ。
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ウコンが効いたカレーうどんで、肝臓を労らなくちゃネ!

銀座の夜も更けて行く。クラブ帰りの客で混まないうちに家路に向ったのであった。
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Commented by コカ爺ぃ。 at 2012-04-17 23:50 x
自由人兄

本日はありがとうございました!
すぐに行っていただき、うれしかったです。

この「スクラップブック作り」は私の趣味そのものなのですが、こういった機会をいただき、皆様に見ていただくチャンスができました。
少しでも興味がある方に、一人でも多く、見ていただければと願っております。

来月という訳にはいかないとは思いますが、秋くらいに「東京自由人の本棚」を作っていただければ、と夢見ています。

無報酬、それどころか制作費や交通費を持ち出すことになりますが、一ファンとしては、ぜひとも自由人兄の本棚を見てみたいです。

ご検討いただきますようお願いいたします!

コカ爺ぃ。

Commented by cafegent at 2012-04-18 10:31
コカ爺ぃサマ、こんにちは!

いつも東京縦横無尽に呑み歩いていると立川も近いですヨ!

それより、また近々「鳥勝」ねーッ!
Commented by コカ爺ぃ。 at 2012-04-18 23:19 x
自由人兄

ありがとうございます。

鳥勝ツアーも了解いたしました。
日程調整いたしますね!
by cafegent | 2012-04-17 18:36 | 飲み歩き | Trackback | Comments(3)