いつも野鳥を探しに都内を歩いているが、身近に居るスズメも案外可愛いのだナ。
4月あたりからスズメも沢山のヒナが孵り仕事場近くの目黒区民センターの緑も賑やかでアル。
お弁当を持ってベンチに座っているとチュンチュンと愛らしい声で啼く子スズメたちがやって来る。
お米を少し置いてあげるとヒョコヒョコとやって来るのだナ。
大分大きくなってきているが、まだ巣立ちしたばかりのスズメだネ。
腹一杯になると今度は砂浴びを開始した。
羽根に付く寄生虫などを砂にこすって払うのだネ。大人顔負けに懸命に砂を浴びる子スズメも愛らしい。
こっちのヒナは、まだ喉が黒くないネ。
◇ ◇ ◇
たぬきやの軒 吹き抜ける 青嵐(あおあらし) 八十八
さて、昨日は武蔵小杉で南武線に乗り換え、稲田堤まで出掛けた。
河川敷に店を構える『たぬきや』さんで、俳句吟行を催したのだナ。
初夏の陽射しが穏やかに落ちる稲田堤の河原を、風が爽やかに吹き抜けていた。
一時間程早く着いたので、河川敷を散策した。
キュルキュルとムクドリが群れをなして飛んでいたり、雀程の小さなオオジュリンも見かけた。
暫くすると1羽のハクセキレイが僕の近くヒョコヒョコとやって来た。
可愛いなぁ。水面に映る姿も美しい。
川の中では沢山のヘラブナや鯉が泳いでた。
午後1時、河原の茶屋『たぬきや』にて、吉田類さん主宰の句会『舟』の多摩川吟行が始まった。
今回、初参加して戴いたのは劇団「大人計画」の人気役者、顔田顔彦さんだ。
お笑い芸人のカルーア啓子さんが連れて来てくれましたネ。
今回の兼題は、主宰から出された「夏の川」だ。まさに打ってつけのお題だったナ。
乾杯と共に句会の始まりだ。
兼題と当季の二句を各自提出。途中、友人のカメラマン上河辺さんも自転車でやって来た。風薫る多摩川の土手で友と酌む酒のなんと美味いことか。
類さんの句会に欠かせないのは、酒だネ。
この日も類さんが、佐渡の尾畑酒造が造る「平成二十四年元日初搾り大吟醸生酒」を土産に持って来てくれました。フルーティで爽やかな味でしたナ。
枝豆を入れた枝豆型の器が洒落ている。イイネ!
焼き鳥や煮込み、焼きそばをアテに酒がススむ。
類さん仕様の風鈴が風に揺れて涼しげな音を奏でてくれた。
顔田さんと類さんのツーショットをパチリ!
そして、酒場放浪記ではいつも黒い衣装でお馴染みだが、この日は珍しく白い類さん!
と云う訳でパチリ!
いつも和服姿の長笑さんは、ラガーマン風に決めてましたネ!
類さん芋焼酎も登場だ。
伊勢さんとご一緒なのは、有田芳生さんの事務所で働く川添さん。
句会は二度目ですネ。とってもチャーミングな方でしたナ。
途中、にわか雨が降り、一時店の中に移ったが、スグに太陽が顔を出してくれた。
『たぬきや』の猫ちゃんは人気者だ。
みんなから愛されているのだネ。
雨も上がり青空の元、句会を続けた。
ホッピーもススみますナ!
この日の類さんはとても辛口な批評で、僕らも勉強になった。
五七五の短い言葉で表現する俳句は、どこまで言葉を削って、伝えるかが難しい。
この日一番「天」を取ったのは初参加の迫さんでした。
酒米の 田植えの合間 にぎり飯
これを機に俳句が好きになってくれると良いネ!
続いて「天」を取った、朝吹さんの句もご紹介しよう。
少年の足裏(あうら)に戻る 夏の川
僕が「天」に選んだのは、カルーア啓子さんの句だ。
子供らが 河童が出たよと 夏の川
昨年の今頃に訪れた遠野の「かっぱ渕」の光景を思い出したのだナ。
こんな素直な句が詠めるって素晴らしいネ。
夏の川 舟傾きて 夢うつつ 八十八
句会「舟」は、少々酒が入り過ぎて多摩川が揺れて見えるのだナ。
泰舟さんの職場の上司ご夫妻から昨年に続き、今回もお酒の差し入れを頂戴しました。
毎回ありがとうございます!で、記念撮影!パチリ!
Tシャツ姿の泰舟さん、少年の様だネ。
句会も無事に終了。
『たぬきや』の皆様、ありがとうございました。
夕陽が傾きかけた午後6時頃、川沿いを歩きJR矢野口駅へ。
駅近くの居酒屋で二次会の宴となった。
顔田さんお得意のマジックもご披露戴き、愉しい酒宴となりましたネ。
それにしても、昨日も沢山吞んだなぁ。
しかし、この後また僕は電車を乗り過ごした。
そして月初め早々、手痛い出費となってしまった。トホホ。