東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。

昨日は昼間あれだけ晴れていたのに、夜は土砂降りの雨だったネ。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_171283.jpg
今朝はまた青空が広がったネ。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_1725117.jpg
いつも行く公園ではシジュウカラやオナガの姿を観ることが出来た。

昨日は午後六本木での打ち合わせが終わり、また公園へ出掛けた。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_174564.jpg
またしてもコゲラを見つけた。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_1785274.jpg
細いクチバシで木に穴を開ける音がドラムを叩くようなのだ。

水場では四十雀が水を飲みに降りて来てくれた。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_1785638.jpg
四十雀は目黒区の鳥だが、実に可愛いのだナ。

こちらは、尾の長いオナガ。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_17133878.jpg
カラスの仲間だが実に美しい鳥だ。

今朝は、一昨日見つけた筒鳥(ツツドリ)をまた観たいと思い一眼レフを持参した。桜の木に居る毛虫を餌にしているから、公園内の桜の木を廻っていたらゲートボールが盛んな大きな広場の桜の木から1羽の筒鳥が飛び出したのが見えた。

餌を食べ終えたのか別の木の茂みの中に入ってしまった。だが、なんとか枝の間から確認することが出来た。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_17251768.jpg
そんな訳で、今朝はじっくりと筒鳥を撮影する事が出来た。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_17274037.jpg
カッコウとホトトギスの間ぐらいの大きさだネ。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_17301170.jpg
クリッとした瞳が愛らしいナ。

毎年10月に入るとキビタキ、ルリビタキ、エゾビタキなどの姿を観ることが出来る。今日もエゾビタキとキビタキが居たのだが、僕は写すことが出来なかった。

いつも公園で遭うキクさんは大きな望遠レンズで見事に両方とも写していたので拝見させて戴いた。僕も大きなレンズが欲しいなぁ。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_17163610.jpg
真っ赤に咲き誇る曼珠沙華の花にナミアゲハ蝶が飛んで来た。秋になるとよく観る光景だナ。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_17164514.jpg
ヒラヒラと舞うアゲハ蝶も美しい。
     ◇          ◇          ◇
閑話休題。

夕べは林試の森公園を抜けて武蔵小山へ。駅を越え26号線の信号を渡ると風情ある暖簾が秋風に揺れている。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_17454491.jpg
紺地に白抜きで「牛太郎」と染め抜かれた暖簾は、それをくぐる客を選ぶのである。引き戸の上の看板には「働く人の酒場」と書かれているのだから、この店は、汗水垂らして働いている人だけのオアシスなのだ。

混んでいる時間帯だったが、タイミング良く座る事が出来た。
先ずは瓶ビールで乾いた喉を潤した。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_1748193.jpg
最初のアテは煮込みだ。これが110円なのだから驚きだ。

冷房の無い店内は夏の間は団扇が手放せないが、今は秋風が気持ちよく店の中を抜けるようになった。あとは冷えたビールが癒してくれる。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_17511693.jpg
ちょいと炙ったレバ塩も実に美味い。

年期の入ったコの字型のカウンターは、開店と同時に満席となる。平日は午後3時、土曜は12時から営業が始まるが、年々開店時間が早くなっている。そして、皆口開け前から待っているのである。立石の酒場と同じだネ。

平日の仕事帰り、午後6時頃になると後ろの待ち合い席で小一時間程待つことになるのだが、そこで待つひと時もまた愉しい。知った顔が次から次とやって来て挨拶を交わす。すんなりと座れる時の方が稀なのだ。

 ホッピーを頼むと氷を入れるかどうか聞いてくれるし、知り合いが来れば、他の常連さんに頼んで席を譲ってくれる。こんな、さりげない気遣いがとても嬉しい。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_17565411.jpg
亡くなった女将さんのあとを継いだ城(じょう)さんと焼き場に立つヒロシ君、そして城さんの奥さんと誰もが皆優しい。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_17574191.jpg
ここ最近は新しいお客さんが増えたが、以前は女性の一人客など滅多に来なかったと聞く。まさに労働者の憩いの場だったのだが、今では新しいお客さんも多く、常連さんたちも色々と店のシステムを教えてくれたりして、随分と気を使ってくれて優しい。

ビールの後は地元の博水社が造るハイッピーを戴いた。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_1802642.jpg
氷を入れずに一本入れると実に美味いのだナ。 

牛太郎には煮込みともつ焼きの他に名物「とんちゃん」が有る。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_17542176.jpg
城さんの父である初代店主が九州の炭坑労働者たちの言葉をヒントにこの何処にも無いオリジナルの名物を生み出した。じっくりと時間をかけて蒸し焼きにしたモツに生姜やニンニク、ニラ等が入った自家製味噌がかけてある。

とんちゃんの程よい辛味が酒をどんどんお代わりさせるのだナ。しかも一皿110円なのだから、『牛太郎』は武蔵小山の良心なのだ。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_17584255.jpg
コリコリとしたナンコツ串とカシラが焼き上がった。

酒をホッピーに切り替えた。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_17592448.jpg
いつもよりずっしりと重いグラスに焼酎を注いでくれた。聞けば、何十年も前の初期の頃のホッピーグラスだそうだ。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_17594844.jpg
底の部分が今のグラスより随分と分厚い。
店にももう二個しか残っていない貴重なグラスだそうだ。

ヒロシ君が加わってから料理の幅が随分と広がった。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_17582063.jpg
ピリ辛もやしやオニオンスライスなども酒に合う一品だ。しかも80円でアル。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_17582383.jpg
品書には無いが、時々こんなナポリタンなども作ってくれるのだネ。

昭和の匂いが漂う店内はコの字酒場ならではの良さがある。皆が席を譲り合って愉しく呑んでいるから自然に隣り同士で話も弾むのだ。店の人との距離が近いのもコの字カウンターの魅力だネ。

『牛太郎』は気分良く、安く、美味いアテで呑める訳だから、引っ切りなしに混んでいる。此処は小1時間程で席を空けるのが、云わずもがなのマナーである。

そして、最後は食べ終えた皿とグラスをカウンターの上に戻し、大布巾で拭いて帰るのが暗黙のルールなのだナ。
日々是日記/働く人の酒場『牛太郎』に憩う。_b0019140_1804826.jpg
良い歳を重ねたお客さんが多いが、皆とても礼儀正しい。そう云う方しか入れてもらえない『働く人の酒場』なのだ。

武蔵小山には他にも名店が点在している。僕が毎週の様に京成立石や赤羽などにハシゴ酒遠征している様に、皆さんも是非一度武蔵小山でハシゴ酒を楽しんでみて欲しいのだナ。

では、また来週!
by cafegent | 2012-10-05 18:06 | 飲み歩き