米沢白布(しらぶ)温泉の朝は東京とは打って変わって気温が低い。
だが、その分だけ温泉の湯が心地良いのだナ。鳥の鳴く声を聴きながら、朝湯を楽しんだ。
朝食は「ザ・温泉宿」という感じだった。
湯豆腐に山菜、塩鮭、そして納豆などなど。
素朴な品々だが、中々自宅では食べられないのだよネ。ご飯も美味しく戴いた。ご馳走さまでした。
食後の珈琲は、最上川源流の伏流水を使っているそうだ。
これまた美味しい。
「日本秘湯を守る会」の湯は本当に素晴らしかった。
珈琲を飲み終えて、出発だ。
旅館から更に上に昇ると天元台高原に出る。冬はスキーが楽しめて、今の季節はトレッキングや紅葉見物だネ。
先ずはロープウェイに乗り天元台高原駅へ。
空も澄み渡り絶景だナ。
山並みの緑のグラデーションが美しい。
天元台神社にお詣りを済ませ、散策開始だ。
草原では、ハネナガイナゴに遭遇。
バッタやイナゴも沢山いるのだネ。
展望台からは月山や蔵王が一望だ。
此処から眺めると米沢の街は小さいネ。
竜胆(リンドウ)の花を見つけた。
深まる秋を感じるのだナ。
大きなトノサマバッタのお出ましだ。
おや、コイツは何てバッタだろうか?愛らしいナ。
ペンション村を抜けるとハクセキレイの幼鳥が居た。
遥か向こうに見えるのは、火焔(ひのほえ)の滝だ。
雄大な景色に圧倒される。
此処からまたリフトに乗って中吾妻展望台へ。
標高1450mまで来ると紅葉が観られるのだナ。
更にまたリフトに乗って標高1590mまで行ってみた。
一足早い紅葉を楽しむことが出来たので、高原を下った。
旅館に戻る途中で栗拾い。
白布大滝を観に川へ降りたのだが、思いのほか険しい道で汗ダクになった。
だが、その甲斐あって素晴らしい滝の眺めと音を楽しむことが出来た。
さぁ、白布温泉も十分満喫。再び路線バスに乗り市内へと向かった。
昼飯は米沢ラーメンの『やまとや本店』へ。
ちぢれ麺に素朴な醤油味のスープが合うネ。噂通りの美味しい店だったナ。
城下町ならではの風景は、散策も愉しいのだナ。
さて、今回の旅の目的の一つ、『東光』の酒蔵見学だ。
此処「小嶋総本店」は慶長2年創業の上杉藩御用酒屋なのだ。
江戸時代、頻繁に「禁酒令」が出されたが、その中でも酒造りを許された数少ない酒屋のひとつだそうだ。
400余年の歴史を物語る品々を拝見する事が出来たし、美味い酒の試飲も沢山させて戴いた。
帰りの居酒屋新幹線用に酒も仕入れたし、大満足だった。
『東光』を後にして、再び城下町を歩く。
途中、アキアカネとこんにちは!
上杉神社に着いた。
上杉鷹山(ようざん)の像にご挨拶。
なせばなるなさねば成らぬ何事も
成らぬは人のなさぬなりけり
誰もが学校で習ったネ。米沢藩の藩主、上杉鷹山は今もこの街の人々に愛され続けているのだナ。
こちらは、NHK大河ドラマ「天地人」を記念した上杉景勝と直江兼続の像だ。
お堀端を歩いていたら、片に秋茜が止まった。
おぉ、可愛い奴じゃ!
陽が暮れ始めたので、駅方面へと戻った。
午後5時口開けのホルモン焼き『成ル』へ。
この店名はもちろん、成せば成るからだネ。
此処は米沢牛の牛串や牛鍋、そして天元豚が自慢の酒場だそうだ。
先ずは生ビールで乾いた喉を潤した。
牛スジ煮込みは、可成り美味かったなぁ。
こちらは、ギャラ串だ。味良し、噛み応え良し。
これが、牛串だ。柔らかく絶品だった。
米沢の地酒「沖正宗」を戴いたが、素晴らしい量に大満足。
これぞモッキリだネ。
最後は地元の名物「芋煮」で〆た。
いやぁ、美味しい酒と料理、ご馳走様でした。
あっと云う間の二日間だったナ。さて、いざ東京へ!
居酒屋新幹線では、ほやをアテに先程仕入れた「東光正宗」を堪能。
そして、出来立てホヤホヤの駅弁「牛肉ど真ん中」を食べた。
二日間の旅だったが、夫婦水入らずで楽しいひとときを過ごすことが出来た。上杉鷹山の言葉を噛み締めて、また頑張ろう。
早めに東京駅に着いたので、そのまま神保町へ。
『兵六』の暖簾を潜ると馴染みの面々が集ってた。
山形の余韻に浸りながら、さつま無双を楽しんだ。では、また来週!