日々是日記/土曜朝酒から東大農学部へハシゴ酒!
2012年 12月 04日
窓の外に目をやると雀が欄干で雨宿りをしていた。
冷たい雨の中を歩いていて、ロンドンの冬を思い出した。
もう10年近く前の12月、クリスマス間近だったと覚えている。
旧友を訪ね郊外まで足を伸ばしたり、ライブハウスで音楽に浸ったりしていた。ロンドンの冬は長くて暗い。友人も時々憂鬱になることがあると云っていたナ。
ニューヨークの冬と違って、雪より雨の日の方が多いような気がした。僕が滞在した10日間が、ただそうだったのかもしれない。
朝起きて、たまに青空が広がっていると外に出て、街を歩いた。吐息も白く、手もかじかむ程の寒さだが、それでも晴れた日の街は生き生きと輝いて見える。
打ち合わせが無い日は早くにホテルを出て、サウスケンジントンからクィーンズ・ゲートを歩きハイドパーク公園へと向かった。何も予定を立てている訳じゃないから、ハイドパーク・ホテルで朝飯を食べ、何処を歩こうかと考えた。
ベイズウォーター通りからソーホーを抜けてコベントガーデンまで歩くのも好きなコースだったナ。
そう云えば、コベントガーデンからもう少し川沿いを歩いた所に在るロンドン塔には英国陸軍の近衛兵がゲートを守っている。
凛々しい制服に身を纏い、黒い帽子を冠り銃を肩に構えている。彼等は通称「ビーフィーター」と呼ばれている。
その昔、王室で宴が催された際に余った牛肉を持ち帰ることを許可されたのが、彼等近衛兵だったのだネ。Beef(牛肉)をEater(食べる人)から「BEEFEATER」と呼ばれるようになったそうだ。
イギリスのバーに行くと必ず目にする酒に「ビーフィーター・ジン」が有る。あのボトルに描かれた近衛兵こそがビーフィーターなのだナ。
寒い雨降りの朝、いつもの公園を歩きながらそんな事を思い出した。
久しぶりにビーフィーターのジン&トニックでも飲みたくなった。
◇ ◇ ◇
閑話休題。
先週の土曜日は、いつもの様に朝から立石『宇ち多゛』にて朝酒を愉しんだ。
この日は酒朋コカ爺ぃ夫妻が友人と共に早くから並んで居た。
二軒目は、ヨーカドー裏『ゑびすや食堂』へ。僕はいつもの緑茶割を戴いた。
立石三軒目は、おでん『二毛作』へ。席を詰めて頂いて、なんとか座る事が出来た。皆さん、ありがとうネ。
皆とも別れ、一旦帰宅した。武蔵小山温泉『清水湯』でひとっ風呂浴びて、朝酒をリフレッシュ。
この日は夜から東大農学部に行く事になっていた。
向かう先は、バー『S』だ。
店内にふんだんに使われている銘木は、農学部が試験的に伐採したものだと聞く。
お邪魔した日は12月1日、そう月に一度の「Sの日」なのだ。
毎月、この日はハウスウィスキーを使った東大ハイボールが、一杯なんと100円で飲めるのだヨ。
酒朋キクさんが席を用意してくれたので、今回はゆったりと愉しむことが出来た。なんせ、先月は満席で諦めたのだからネ。
シングル・モルトも一杯500円と実にスバラシイのだナ。