日々ヘベレケ日記/週始めは東大前からハシゴ酒!
2013年 01月 09日
昔からブリが捕れると、他の魚がかからないと云われている。
魚の王様を憚(はばか)って他の魚は姿を消してしまうらしいが、実は昔の魚網は網の目が大きくて小魚は網の目からすり抜けてしまっただけだそうだ。さすが、冬魚の王様らしい逸話だネ。
氷見では、コゾクラ(ツバイソ)、フクラギ、ガント、ブリと名前を変える。この地方では、嫁の実家が亭主の出世を願って寒ブリを贈る習慣が、今でも残っているそうだ。
東京に暮らしていると、寒ブリは魚屋の切り身を買うのが当たり前だがカミサンの実家の岡山では丸々一本買ってきて家で捌くのだナ。大きい身だと切り分けて、ご近所さんにお裾分けしている。
昨年まで毎年、岡山で年越しをしていたので、旬の寒ブリをいろんな食べ方で味わったが、今年は東京で新年を迎えたため、馴染みの魚屋から天然物の寒ブリを分けて戴いた。
旬の魚で呑む日本酒ほど旨いものは無い。刺身には燗酒、塩焼きやブリしゃぶには吟醸の冷酒が合うのだナ。あぁ、考えただけでお腹がグゥと鳴り出した。
女あり 父は魚津の鰤の漁夫 高野素十(すじゅう)
「客観写生」の句にこだわった高浜虚子の弟子らしい句だネ。
素十は、何処かの居酒屋に居た女将に威勢の良さと強さを感じたのだろうか。
◇ ◇ ◇
閑話休題。
今週の月曜日は、本郷のおでん屋『呑喜』から呑み始めた。
そして、信号を渡り向かいの東大農学部へと向かう。
毎月の月初めの日は東大農学部のキャンパス内に在るバー『S』の「Sの日」でアル。
そんな訳でこの日は、神保町『兵六』の常連仲間たちと集まった。
ホントいつもいつもありがとうございます!
酒場『兵六』もこの日が初日だった。
そんな週始めであった。