朝の陽も穏やかかりし寒の明け 八十八
暦の上では「立春」ももう終わりに近づいて来た。七十二候では今日から「魚上氷」(うお、こおりをいずる)季節。割れた氷の隙間から飛び跳ねる魚の姿が見え始める時季が来た。
暦の季節とは裏腹にまだまだ朝晩は寒さが厳しいのだナ。先日、五月の様な陽気が訪れたが、また寒さが戻り雪が舞った日もあったネ。酒場でも、まだ燗酒の夜が続く。
毎朝歩く公園の梅の花も咲き始めた。
早咲きの河津桜も蕾みが膨らんで来た。もう少ししたら一足早い花見で一献やりたいものだ。
◇ ◇ ◇
先日の日曜日、酒朋ホッシーの友人が我が家の近所に越して来たと云うので、武蔵小山駅前の『晩杯屋』にて軽く吞んだ。
この街には沢山の素敵な酒場が在るので、少しづつ教えてあげようネ。
ムサコを一軒で切り上げて、僕は四時口開けの野方『秋元屋』に向かうことにした。三時過ぎに高田馬場駅に着いたので、いつもより手前の中井駅から3駅歩くことにした。
この辺りは「兵六散歩の会」で歩いた事があるから、道は判るのだが、流石に野方までの道のりは遠かった。
背中に汗をかいたが、きっと最初のビールが美味いだろう、と頑張って歩いたのだナ。
でも、次からは新井薬師から歩こう。
さぁ、四時口開けの『秋元屋』では、コの字カウンターのヿ列を総て酒朋たちで占めた。
久しぶりに東京に戻って来たユイちゃんも合流。
レバカツも美味い。
自家製つくねは、生ピーマンにのせて、勝手にピーマン肉詰めにして食むのだネ。
三冷ホッピーのグラスもススみ、ご馳走様だ。
二軒目は、駅近くの路地酒場『焼き鳥きさぶろう』へ。
二階の奥を占拠した。秋元屋で一緒に座れなかったシンゴ君たちも合流し、ちょっとした宴会となった。
この餅べーコンが中々美味いのだネ。
さぁ、ハイボールで再び乾杯!
そして、このエビカツも酒のアテに最高なのだ。
マタェモンさん、やっぱりドーンッ!とやりましたネ!
此処は午後七時まで、酎ハイと角ハイが150円なので実に懐に優しい酒場なのだ。
そんな訳で、皆さんガンガン飲んでましたネ。三連休の中日、すっかりヘベのレケになったのでアール。