日々是日記/端午の節句は菖蒲湯で温まる!
2013年 05月 09日
聖書では、「みどり児」とは生まれたばかりの赤ちゃんのことを指すのだが、我が国の辞書「広辞苑」では三歳くらいまでの小児のことと記されている。
汀女が詠んだ句では、物心がつき始めカエルの鳴く声や夕陽が落ちる田んぼの光景に興味深々な幼子の姿が眼に浮かぶのだナ。
七十二候では、蛙始鳴(かわず、はじめてなく)頃。蛙がはじめて鳴く時季が来た。カエルは害虫を食べてくれるので、農家では水田の保全に役立ち、田んぼの神様の使いとして崇められたとも聞く。
初蛙 今年も来たと 酒を酌む 八十八
先日、土から出て来たばかりのヒキガエルを「待ってました!」とばかりにカラスがヒョイッとクチバシを開けてさらって行った。
暦では立夏を迎えたネ。東京は暖かい風が吹く穏やかな気候が続いているが、北海道では季節外れの雪になった模様。
五月は「薫風」と云う言葉が本当に似合うのだナ。朝干した洗濯物が風にそよぎ、午前中の内に乾き出す。我が家では鯉のぼりなど出さないが、春風に舞う洗濯物を眺めているだけで心地が良い。
◇ ◇ ◇
五月五日は「端午の節句」だったネ。
この黄金週間はカミサンがずっと浜松に出張していたので、ボクは一人で朝から公園で野鳥観察ばかりしていた。冬鳥が去り、少しづつ夏の渡り鳥が入って来始めたり、留鳥が営巣し子育てをし始めてきた。
朝9時からカメラ片手に公園を歩き回ったので、午後は一人ブランチを愉しんだ。
カミサンの実家から送られて来た野菜を細かく刻み鶏肉と煮込みポトフ風に仕込んだ。
ブランチを終え、また公園を歩いていると今年初めてのモンキアゲハ蝶を見つけた。
幼い頃は当然のことながら、境内の露店のお好み焼きや飴細工が楽しみだったのだが。
家に戻り菖蒲湯にゆっくりと浸かった。
この日は休肝日だったので、お茶を煎れ一人かしわ餅を戴いた。
薫風に 洗濯物も ダンス哉 八十八