日々是日記/冬ぴあ発売!ハシゴ酒無事に一年!
2013年 11月 21日
それは、18世紀初めの賢人で、オクスフォード大学の学寮長を務めたヘンリー・オールドリッチが残した言葉だ。
余のつらつら思うところに過ちなくば、
酒を飲むのには5つの理由がある。
良酒あらば飲むべし
友来たらば飲むべし
のど、渇きたらば飲むべし
もしくは、渇くおそれあらば飲むべし
もしくは、いかなる理由ありても飲むべし。
戦後を代表する詩人田村隆一は、かのヘンリー・オールドリッチの言葉を好んでいたそうだ。田村隆一が没して15年、城氏もいつか田村隆一の様な酒の飲み方が出来るようになりたいと思いつつ、まだ果たせないでいると記していた。
先の酒を飲む5つの理由は、その田村隆一が翻訳を手掛けた「わが酒の讃歌=うた」の中で知ったのだナ。
副題には「文学。音楽・そしてワインの旅」とあり、ワインを飲む愉しみを読者に伝えるために書いたのだそうだ。ワインにまつわるエピソードや歴史、ワインを求めてイタリア、スペイン、ポルトガル、果てはアメリカのワイナリーまでを旅して廻り、酒や音楽の話に引き込まれてしまうのだナ。
新聞のコラムから久しぶりにコリン・ウィルソンの本を思い出した。そして、僕も田村隆一にならって、ヘンリー・オールドリッチの残した5つの飲み方の様な酒呑みになりたいものだ。
◇ ◇ ◇
閑話休題。
ワタクシごとで恐縮だが、連載中の季刊情報誌『冬ぴあ』が発売となった。
『まるます家』の若女将、和子さんには大変お世話になった。
お店のお姐さんたちも僕らの取材を気遣ってくれて、他のお客さんたちに説明してくれたり、と本当に頭が下がる思いだった。
また、十条では『斉藤酒場』のご主人と女将さんに大変親切にして戴いた。
一月発売の『早春ぴあ』では、渋谷界隈をハシゴしようと考えている。
読者の皆様、来年の『季刊ぴあ』も宜しくお願いします!是非!