日々ヘベ日記/桜咲く十条赤羽ハシゴ酒!
2014年 04月 02日
季節を72に分けた七十二候では「雷乃発声」(かみなり、すなわちこえをはっす)の頃を迎えた。桜の季節だが、遠くで春雷の声が鳴り始める時季が来た。
今夜は北の丸公園近くで花見を催す予定だが、午後8時過ぎには雨が降るとの予報が出ていた。昨年亡くなった我が酒朋の作家、中西隆紀さんが見つけた花見場所なので、毎年「中西桜のお花見」と称して集まっていたのだが、今年は追悼のお花見でアル。
神保町の『兵六』で出逢ってから随分といろんな酒場に行ったり、山登りや散歩の会なども御一緒した。
」はテレビ番組「ブラタモリ」のネタにもなったことがある。東京駅や神田駅周辺の歴史にも詳しく、「日本の鉄道創世記---幕末明治の鉄道発達史」と云う本が最後となったネ。
今宵は花見が終わるまで春雷を聞くこと無く過ごしたいものだ。そして、中西桜に献杯しようか。
◇ ◇ ◇
先週の土曜日、午前中に家の用事が有ったため、立石朝酒を休んだ。
午後は武蔵小山『牛太郎』の暖簾を潜る。馴染みの顔が集う酒場は心が和むのだ。大瓶のビールで喉の乾きを潤し、さつま白波を戴いた。ちょっと前まではお湯割りにして吞んでいたのだが、すっかり春真っ盛りとなりお湯割りから水割りへと変わるのでアル。
この日は酒朋コカ爺ぃと板橋の銭湯に行く約束をしていたので、薄めの白波で終了。武蔵小山からは地下鉄の東京メトロ南北線と都営三田線の乗り入れをしているので、板橋方面へ行き易いのだネ。都営三田線で新板橋駅へ。其処からはほんの5分ほどでJR板橋駅だ。東口に向かうとロータリーでは既にコカ爺ぃ達が待っていた。
古い銭湯に行くと入口に「わ」とか「ぬ」の板が掛けられている。
さぁ、江戸っ子のやせ我慢じゃないが、此処の熱い湯に挑戦だ。上野の『燕湯』の湯も可成り熱いのだが、こちらも負けず劣らずに熱い。コカ爺ぃは幼い頃からこの湯に慣れ親しんでいると云うが、みるみるうちに太もも辺りがピンク色に変わっていたネ。
稲荷湯は映画「テルマエロマエ」のロケにも使われていた風情溢れる銭湯で、映画公開記念の原作者と役者のトークショーも此処で開催されていたっけ。
じっくりと汗を出し、リフレッシュ。午後も長閑な暖かい日和だったので、髪も自然に乾いていくのだナ。
板橋から一駅移動し、十条駅へ。
風呂上がりの一杯は矢張りビールだネ。生ビールも有るのだが、斎藤酒場自慢の冷水で冷やした瓶ビールでカンパイした。此処は壁の品書きにも「冷やしビール」と明記してあるのが微笑ましい限り。
名物ポテトサラダにカレーコロッケ、串かつ、それに旬の新じゃが煮などをつまみに酒がススむ。酒を燗酒に切り替えて、ほっこりとした時を過ごす。
そして吞んべい一行は赤羽駅へ。
『丸健水産』に移動すると人が入る隙もない程に大盛況。
お次は大衆酒場『まるよし』だ。