東京の桜が散り、今はハナミズキが街を素敵に彩っているネ。
七十二候では「虹始見」(にじ、はじめてあらわる)の頃を迎えた。春の雨上がり、空に美しい虹のアーチがかかる時季だネ。
春は筍やぜんまい、たらの芽などが美味しい季節。近所の魚屋ではメバルやホタルイカが並びだした馴染みの酒場『牛太郎』のご常連さんが近海のワカメを取って来たそうで、お裾分けを戴いた。カミサンがしっかり捌き方を教わっていたので、家で大奮闘していたナ。
下のフサフサした部分がメカブで、茎や葉に分けて調理するのだネ。
ポーチドエッグと合わせたのも美味しかったが、茎を細かく刻んで胡麻と和えたモノはご飯に乗っけて食べたら何杯でもお代わり出来た。
柔らかい部分は鶏のささみ肉と和えてあっさりしたサラダ風にしてくれた。
どれも酒がススみ、白飯がススんだ。美味しいワカメをご馳走さまでした。
さて、食のハナシが続くのだが、先日とても面白い本を読んだ。イギリス人のフードジャーナリストが家族を引き連れて日本にやって来て、北海道から沖縄まで列島を縦横無尽に100日間喰い尽くした『
英国一家、日本を食べる(亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズ)』でアル。
札幌はススキノの「らーめん横丁」に始まり、相撲部屋のちゃんこ鍋、新宿思い出横丁の焼き鳥、京都の老舗『いづう』の鯖寿司、高級料亭の『菊乃井』などを兎に角毎日食べ歩くのだから凄い。小さな息子二人も最初は戸惑ったり、ポケモンのフィギュアに誘われて父親の食事に無理矢理付き合ったりしていたが、徐々に日本特有の食文化の魅力に興味を持っていく様子が面白かったナァ。
著者のマイケル・ブース氏と是非ともハシゴ酒がしてみたくなった。
◇ ◇ ◇
閑話休題。
さて、先日西荻窪駅近くの『牛串牛鍋 じげん』にて開催された「酎ハイサミット」に参加させて戴いた。余り内容を深く理解していなかったが、「ハイサワー」でお馴染みの博水社の田中秀子社長や「キンミヤ」の宮崎本店の印田さんとお会い出来るので愉しみだった。
ハイッ、田中社長とパチリ!
このイベントは「乾杯ポータルサイトSyupo」が主催し、「なゆの東京☆散歩」ブログで日夜酒場巡りに励んでいるなゆさんが企画し、甲類焼酎や割りモノ、新しい飲み方の提案などについて酒場ブロガーの方々とのトークセッションとなった。
静岡の文化「緑茶割り」の飲み方を啓蒙しているお茶の荒畑園の荒畑さんの「富士山緑茶割り」も本当に美味しかったし、酒場ブログ「天上天下酒場独尊」を書いているペニーゆうすけさん、「瓶ビール班長の飲み歩き日記」の會田さんのお話しも愉しく伺った。50人程の参加者の方々も皆さんお酒好きだし、酒場好きの絆が深まるのはイイものだナ。
それにしても驚いたのが、この日参加した僕の酒朋シンゴ君と會田さんが幼馴染みだったことだネ。
シンゴ君、彼が酒場ブログで人気者だという事をまるで知らなかったらしい。イヤハヤ、世間はこうやって繋がっているのだネ。これぞ酒縁社会なり!
今回の会場となった『牛串牛鍋 じげん』さんはまだ新しい店だそうだが、ちりとり鍋の味付けが抜群で、これまた酎ハイやハイッピーサワーがススんだネ。
午後四時、無事にイベントも終了した。なゆさん他、皆さんお疲れさまでした!
そして僕らは『焼きとり よね田』へと移動。
春の風も心地良く外のカウンターでカンパイ!
どうですか、この白レバー串!
今は無き渋谷の名店『鳥重』の柔らかいモツを彷彿させるのだナ。炭火のカリッとした部分とレアな部分の絶妙なバランスが見事な串だった。
限定のリブロースも良かったし、何と言っても最後に出たこのつくねが圧巻だ。
あぁ、これは病みつくナァ。
なゆさん、會田さん、お疲れさま!
また、何処かの酒場で吞もうネ。
午後六時、呑んだくれ御一行は、陽が長くなった西荻窪の街を徘徊したのでアール。