日々のんだくれ日記/木場のホッピー屋が再開!
2016年 10月 24日
俳句と違い七・七・七・五の26文字で男女の色恋や日常の風景などを詠んだ口語の定形詩だネ。
誰もが一度は聞いたことがあるだろう有名な都々逸をちょっと紹介してみようか。
君は野に咲くあざみの花よ 見ればやさしや寄れば刺す
ぬしと私は玉子の仲よ わたしゃ白身できみを抱く
信州信濃の新蕎麦よりも わたしゃお前のそばが良い
惚れた数から振られた数を 引けば女房が残るだけ
まるでフーテンの寅さんの口上のような粋な歌だよネ。
「亀屋忠兵衛 情歌集 都々逸 下町」と云う都々逸集なのだが、粋な歌に加え各ページに描かれた装画が実に美しいのだナ。
嫌いではないさりとて好きと いえぬ二人で踏む落ち葉
このまま死んでもいい極楽の 夢をうずめる雨の音
風の便りも淋しい秋の 独りぼっちを泣かす雨
海の広さは男のこころ 波は女の小(ち)さい胸
この最後の歌なんか、好いよネェ。
今まで俳句ばかり詠んでいたけれど、これからは即興の都々逸を歌ってみようかナァ。
◇ ◇ ◇
閑話休題。
表向きには昨年の6月より長期の休業となっていたのだが、先月からは「仮営業」という形をとって営業を再開したのだネ。
現在はアンチャンの奥様が一人で切り盛りをしているので、名物の牛モツ煮込みも冬のおでんも無い。だが、日本一旨いホッピーと冷や奴は健在だ。
そうそう、「仮営業」と云うのは営業日が火曜・木曜・土曜(但し、第3火曜、第2土曜休み)で営業時間は16時から20時(土曜は19時)までと以前と同じだ。また、正面の入り口は閉めており暖簾も出していないので、永代通り寄りの小さい方の入り口から入ってくださいナ。
お姉さん(アンチャンの奥様)も新しいお客様大歓迎と言ってくれました。しかも、火・木・土曜は、入って右側の「大ご常連席」(笑)も自由に座ることが出来るので、暫く「河本」をご無沙汰していた皆さんも是非是非遠慮なく再訪してみてください。
と云う訳で、『河本』営業再開のご案内でした!CHAO!