日々ヘベレケ日記/日本堤『丸千葉』にて、至福酒!
2018年 10月 01日
釣鐘のうなるばかりに野分かな 漱石
一週間前の中秋の名月では、美しい月が夜空から街を照らしていたが、昨夜は台風24号が日本列島を縦断し、野分の風が吹き荒れた。
いつもならば日曜は東中野『もつ焼き丸松』の口開けで呑むのだが、昨日はJRが早々に山手線や総武線を運休にすると発表していたので地元武蔵小山から出ずに過ごした。
台風が北上し、東京に青空が広がったが、街では倒木が線路や道路を塞いだりして、通勤通学の足を止めていた。
改めて暴風の怖さを実感した。
季節も秋分を迎え、七十二候では「蟄虫戸を坯す(すごもりのむしとをとざす)」虫や蛇、カエルなどが土の中へと隠れて戸を閉ざす時季となった。春の啓蟄の頃まで巣ごもりをして過ごすのだナ。
◇ ◇ ◇
閑話休題。
先週の土曜日は、気心知れた酒朋たちと吉原大門に程近い日本堤の居酒屋『丸千葉』で酒宴となった。ボクは一人0次会でもしようと武蔵小山『牛太郎』の暖簾を潜った。ちょうどタイミングよく一席空いていたので腰を下ろすと店主のジョーさんからコブクロ刺しをご馳走して戴いた。
あぁ、至福のひと時だ。
小一時間ほど過ごして、電車に乗った。
午後4時45分、南千住駅に到着だ。
「あしたのジョー」で馴染み深い泪橋の交差点を渡り少し歩くと酒場『大林』の暖簾が揺れている。
暫く店を閉めていたがまた営業を再開したのだネ。東浅草二丁目の交差点を右へ折れると『丸千葉』だ。
暖簾の前で酒朋たちが集まっていた。
この日の酒宴は、皆それぞれが、此処『丸千葉』を贔屓にしている面々が集まった。立石『宇ち多゛』仲間のダンディさん、大島さん、ユウジとは此処で忘年会や新年会などをしている。吉原大門に住んでいるムッちゃんは、ご近所なので夫婦でキンミヤのボトルを入れている大常連だ。
キクさんとも時々一緒に来ていたが、今回このメンツでの酒宴は初めてだったナ。
僕らは5時の予約だったのだが、この日も既にテーブルもカウンター席も満席だった。ムッちゃん曰く、もう地元の連中でさえ予約しないと入れない状態だとか。それでもタイミングよく席が空いた時に暖簾を潜った方たちはスンナリと入れたりするのだナ。それもすべてホールを仕切るやっちゃんの差配の為せるワザなのだ。
此処は料理も酒も美味しいのはもちろんのこと「やっちゃん劇場」を堪能するのも愉しみのひとつなのでアル。松村邦洋ばりのトーンでお客さんに接してくれるのだが、これが実に気持イイのだナ。やっちゃんの口からポンポンと飛び出る言葉に場が一気に和み、さぁ大いに楽しく飲もうっていう雰囲気を作ってくれるのだ。
それにしてもダンディ岩崎さん、痛風の悪化に続き肺炎をこじらせて12キロも体重が落ちたそうだ。
仕事の都合でトレイドマークだった口髭も剃って、なんだか別人と飲んでいる感じがしたナァ。でも悪態を吐く口だけは変わらず健在だったから、まぁ良いか(苦笑)
日本酒党の大島さんは、いつもの鮟肝だ!
こちらも酒がススむんだよネ。
普段夫婦二人で来ているムッちゃんは、いつも注文できない品をいっぱい頼めて満面の笑みを浮かべてたナ。
もう少し秋が深まってきたら丸千葉名物の鍋物も始まるのだ。次回はまた鍋の時期に集まろうか。
ご馳走様でした!
最後は、店主のやっちゃんも交えて、はいパチリ!