ふらふらと夜の那覇を歩き、栄町から安里の「鶏料理 奄美」へ移動。
ここの噂も以前からモリンコなど沖縄事情通から聞いていたので、この日4件目のハシゴ酒をしに「奄美」へ。以前は桜坂にあったそうだが、近所の火事か何かでここに移転したらしいが、意外の小奇麗な内装の店だった。愛想のいいお兄さんがブタドクロの顔を見るなり、ニッコリ顔になり泡盛を出してくれた。
それにしても、ここの前に行った「悦ちゃん」にしても「栄町ボトルネック」でも、行く処行く処泡盛のボトルがキープしてある。今年も何度も沖縄に来ているモリンコやブタドクロが毎回酒を入れているのだ。そう云えば先月、ブタドクロが「悦ちゃん」に行った時なんかは、「何かつまみ食べるかい?」と言われ、出されたおでんをつまみながら泡盛を飲んで、帰りにお勘定をしたら、「ボトル入ってるし、食べ物も注文してないし、お金はいらないよ。」って云われたらしい。まるで、親子のような光景が浮かんでしまったのだ。さっきの開口一番の「あんた、女難の相が出てるわよ。」もうなずけてしまうのだった。
そして、ここ「奄美」の名物が焼き鳥である。焼き鳥と云っても串に刺した焼き鳥じゃあない。鳥の半身を独自の炭火窯でじっくりと焼き上げて、ブツ切りにして出してくれる。これがもう最高!!外はカリカリにこんがりと焼かれて中は肉汁たっぷりで軟らかいのだ。皆が口を揃えて云うのがうなずける。無茶苦茶美味い!
コレも沖縄に来たらマストの品になりそうだ。
鳥が焼けたころに奥座敷からご主人が登場。
ここでもブタドクロの顔を見るなりニャッとして「いつ来たの?相変わらず飲み歩いてるのかい?」と云ってたっけ。
「奄美」は以前は夜の10時を廻らないとオープンしなかったらしいが、移転してからは売上向上作戦なのか、観光客狙いなのか、もう少し早い時間から開く様になったらしい。
しかし、「てびちおでん」、「さしみ」、「八重そば」と、さっきあれだけ食べたのにみんなウマいウマいと奄美の焼き鳥にかぶりついていた。
シメに飲んだ鳥スープもこれまた絶品だった。
ブタドクロがメニューを見て一言、「えーっ、このスープいつから200円取る様になったんだ!」。
しょうがねーなぁ、って顔しながらスープもサービスしてくれた。
感謝!感謝!!
さてさて、時計の針が午前2時に近づいてきたので、ふりだしの桜坂社交街へ移動。「悦ちゃん」の近くにある「Bar エロス」へ出陣。
かがまないと頭をぶつける小さいドアを開け、いざエロスへ。マスターのゴンザレス平良氏と看護婦の奥様の二人三脚なノリノリのバーはまたもや時間を忘れて飲んだくれの世界に誘ってくれたのだ。
泡盛で乾杯をしながら、ふと壁に目をやると怪しい写真が貼ってある。モリンコとブタドクロがお揃いのバーエロス帽を被ってツーショット。負けちゃいられんと、僕もバーエロス帽を買ってしまった。
ゴンザレスは、清志郎好きのブタドクロの為にガンガン、RCサクセションなんかを架けてくれた。歌謡曲、ロック、ブルースととんでもない程ミクスチャーなゴンザレスの選曲は最高にイカしてるのだ。
夜更けに松田優作が唄う「Yokohama Honky Tonk Blues」が架かると、ここは青山のマルクスか?と思ってしまった。
冬は何時まで飲んでも朝が明けないからいいなぁ。
この日は5件ハシゴで飲んだくれ、喰い倒し、一人1万円使っていない。
うーむ、ディープ沖縄、恐るべし。