東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

『秋元屋』で、グふふ。『なるきよ』で、ムふふな夜なり。

先日、手土産にお団子を戴いた。

漱石の「我輩は猫である」の中にも登場するあの根岸、芋坂の「羽二重団子」である。
『秋元屋』で、グふふ。『なるきよ』で、ムふふな夜なり。_b0019140_15583382.jpg
実はこれ僕の好物であり、先日も千駄木の「圓朝祭」に出向いた帰りにも頂いたばかりである。焼きだんごは、生醤油のキリッとした香ばしさが江戸っ子の粋さを醸し出し、甘さを抑えたあずきの餡だんごは、お茶に合う。
江戸時代にはきっと「羽二重団子」を手土産に吉原大門をくぐり、ひいきの花魁なんぞの処へ出掛けてたんだろうなぁ。だんごと云えば、向島の「言問団子」もいいねぇ。あずき、白餡、みそ餡と三色のあんこ玉は、まんまるで控えめな感じが良い。以前、向島の料亭『櫻茶ヤ』だったか、『美弥古』さんにお邪魔した時に帰りの土産にもらってから好きになった。

週末は、前々から伺いたかった野方『秋元屋』へ連れて行ってもらう。

いろんな方のブログを拝見していて、この店の評判を知りずっと行ってみたいと思っていたのだ。友人の仕事先が野方に在り、大体毎日仕事帰りは『秋元屋』に立ち寄っていると云う。では,この日もか、と行ってみれば、案の定入口外の席でいい塩梅で出来上がっていた。

JR高田馬場で乗り換えて、7時半を廻った頃に野方に着いたのだが、もう店内満席状態。こりゃ無理かなぁと訪ねてみれば、一番奥の冷蔵庫前が運良く空いていた。あぁラッキー、まずは特製ハイボールをひとつ。
『秋元屋』で、グふふ。『なるきよ』で、ムふふな夜なり。_b0019140_16155013.jpg
ここに来たらこれを食べなくちゃ、と教えれていた「レバ生」を胡麻塩で頂く。
『秋元屋』で、グふふ。『なるきよ』で、ムふふな夜なり。_b0019140_15481690.jpg
うん、美味い。レバーは食べながら、速攻で体内に力がみなぎる感じがするが、ここのレバーも正にそれですよ、ハイ。
『丸好酒場』のレバ刺しは、特製タレがピリリとパンチを効かせているが、『秋元屋』のレバ生はなんとも上品な味わいで驚いてしまった。
『秋元屋』で、グふふ。『なるきよ』で、ムふふな夜なり。_b0019140_1549084.jpg
ここは、味噌がオイシいと聞いていたのでレバを味噌で焼いてもらう。
結構甘い味の味噌なのだが、薬味がとても合い、あと引く美味さだ。
続いて、串を焼いてもらうがシロたれ以外は焼き場の方にお任せにすることにした。カシラもタンも実に旨し。
生キャベツに味噌が付いて100円も嬉しい。と気持ち良く飲んでいると入口の方から友人の取引先の方がこちらへやって来たのでご挨拶。既にゴキゲン状態で笑顔も赤い。卒なく、新しいハイボールがやってきた。あれまぁ、ご馳走してくれたんだねぇ、まぁ粋な計らい。と感謝しつつ素直に頂くことにした。

メニューに何やらおかしな文字を見つけた。「ハムカツ焼き」とある。はて、何だろうと頼んでみれば、読んで字の如く揚げたハムカツに程よく焦げ目がついて焼かれていた。
『秋元屋』で、グふふ。『なるきよ』で、ムふふな夜なり。_b0019140_15494765.jpg
うーん、香ばしくてこれまた旨し。
『秋元屋』で、グふふ。『なるきよ』で、ムふふな夜なり。_b0019140_15501732.jpg
「みそメンチカツ」と「マカロニサラダ」も頂いて〆にした。次回はもっと早く来てカウンターに座ってみたいものだ。
『秋元屋』で、グふふ。『なるきよ』で、ムふふな夜なり。_b0019140_15512891.jpg
『秋元屋』、またすぐ行くだろうなぁ。

渋谷に戻り、『立ち飲み なるきよ』に向かうと外の階段の処まで人で溢れている。編集人の鈴木行さんと合流し、駆けつけ生ビールで乾杯。
『秋元屋』で、グふふ。『なるきよ』で、ムふふな夜なり。_b0019140_1558274.jpg
おや珍しい、この日のギョウさん男連れだねぇ。近頃廻りに美女だらけと巷で評判だが、この日はフットサル仲間だそうだ。ふーん、つまらねぇ。(嘘です、ハイ。)

暫くすると可愛い女子二人がやってきたので、そちら達と酒を交わすことにした。女子たちは魚が喰いたいとの事だ。
なるきよも張り切って美味いもん出してくれている。
新秋刀魚は初ものだなぁ。「初ものは東の空を見て笑いながら食べろ」って云うが、どっちが東か判らねぇ。
次々と美味い魚料理がカウンターに載る。
『秋元屋』で、グふふ。『なるきよ』で、ムふふな夜なり。_b0019140_15594636.jpg
うーん、肴と娘、どっちがアテか判らんねぇ。まぁ、どちらも美味いってー事で焼酎も進む進む。ふぅ,良く呑んだ。
『秋元屋』で、グふふ。『なるきよ』で、ムふふな夜なり。_b0019140_1559263.jpg
さてと、この日も実に楽しい酒となった。
『秋元屋』で、グふふ。『なるきよ』で、ムふふな夜なり。_b0019140_1601672.jpg
帰り際に店主のなるきよから初ものの梨を頂いた。

外に出ると顔に当たる風が少し涼しかった。あぁ、もう季節は秋になるのだなぁ。
by cafegent | 2007-08-27 16:13 | 飲み歩き