浅草の銘店「松風」が今日で閉店。良い酒場がまた減った。
2008年 03月 14日
立石から電車に乗り、押上から二駅目で浅草に着く。
浅草の銘店酒場「松風」が今日を最後に閉店するそうだ。
仕方が無いので、別の処で呑む事にした。外はすっかり春めいた気候になっていた。言問通りまで出たので、少し歩こうと根岸方面へ進んだ。恐れ入谷の鬼子母神をお参りし、根岸を抜けて鴬谷へ。高架線を渡り、其のまま真っすぐ言問通りを歩く。寛永寺坂まで来ると、あぁ、赤提灯が見えて来た。
「おせん」は時が止まった様にいつもの場所に佇んでいた。
カウンターの椅子では愛猫がグテっと大の字で寝ている。
お客なんてお構い無しなのだ。
おでんを貰う時に「ちくわぶ」をお願いしたら、「男の人は皆、ちくわぶが好きだよねェ。」って言われて仕舞った。僕がいつも「ちくわぶ、ちくわぶ」って言ってるからかナ。
僕の勝手な勘違いで女将さんは御歳84歳だと思っていたら、今度の誕生日で88歳なんだそうだ。「米寿」である。こりゃ凄い、矢張り働いて居ると元気だネ。
「おせん」は吉原遊郭が廃止された昭和三十三年頃に開いたそうだ。女将さんは吉原の近くで生まれたそうで、日本酒呑みながら、若かった頃の話を聞かせてくれる。
「ぼんそわ」はお馴染みさん達で賑わって居た。
メザシをアテにレモンサワーを呑む。新しいメニューの「マスカルポーネおかか」がバカウマだった。
「辻そば」のご主人も仕事帰りに立ち寄った。あぁ、何て楽しい酒場だろう。ぼんそわの酒は調子に乗ると廻りが早いから気を付けないとナ。
新橋から無事電車に乗って帰宅となった。
あぁ、それにしても今週も我ながら良く呑み、良く食べた。
土曜 立石「宇ち多”」、鴬谷「おせん」、浅草「正直ビアホール」、南青山「しまだ」
日曜 赤坂「アネッサ」、恵比寿「カドヤ」
月曜 渋谷「富士屋本店」、渋谷「立ち飲みなるきよ」、渋谷「マルクス」
火曜 武蔵小山「牛太郎」、中目黒「ばん」、中目黒「藤八」、目黒「権ノ助ハイボール」
水曜 銀座「鮨 葉景乃」、銀座「テイスト!シャイー」、赤坂「アネッサ」
木曜 立石「宇ち多”」、鴬谷「おせん」、新橋「ぼんそわ」
そして、今夜金曜は西麻布「肉匠 なか田」だ。いざ、勝負!