東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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白金の高級割烹も良いが、僕の手作りサンドも実に旨い。

今朝は、昨日の鬱陶しい雨が嘘の様に晴れた。こんな日は、ベランダに布団を干している家が多いね。
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紫陽花も太陽に向かって花開いている。

最近、ウチの叔母が圧力鍋に凝っており、ローストビーフを作ったからと戴いた。
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小さな薄切りパンをトーストにしてバターをたっぷり塗り、レタス、トマトを乗せ、その上にローストビーフをはさむのだ。
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大変美味しかったので、ラップしてお昼用も作って持って持って出た。

首都高速道路の脇道は日陰が多いので夏の晴れた日は助かるのだ。普段余り上など見ないで歩いてるが、沢山のビワの実が成っているのを見つけた。
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大抵、鳥達が集って、ピーチクと鳴いている箇所にはたわわな実が成っているのだ。柿や蜜柑は見かけるが、ビワがこんなに沢山実っていたとは驚きだ。

目黒川沿いの遊歩道では、桜の葉の隙間から太陽が眩しい木漏れ日を落としていた。
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気持ち良い朝だなぁ。

昨日は白金台の割烹「堀兼」へ伺った。此処は以前はプラチナ通り沿いに在ったのだが白金トンネル入り口の脇へ移転して可成り経つ。前の場所は「モレスク」になっているが、どちらにせよ隠れ家的要素の強い店作りをしている料理店だ。

会食の時間が20時半と遅かったし、僕の住まいがモレスクと掘兼の間に位置するので、夕べは一旦家に戻り着替えてから出掛けることにした。家から1分程で行けると云うのもどうかと思うがナ。最近では、近所の「カンテサンス」が連日満員御礼のご様子だが、其処の客が食後に通りで大声でしゃべっていたりして、結構その声が夜の白金に響くのだ。
どうせご馳走したおネェちゃんに「もう一軒、飲みに行こう」などと強引に口説いているのだろう。まぁ、高級な創作フレンチはそんな輩には向いているのネ。

「堀兼」の暖簾を潜ると、結構混んで居るご様子。個室も全部埋まっていたが、僕らの隣が同世代だと思うがやたら大声で喋っていて、まるで居酒屋にでも来たのかと思ってしまった。

此処はご主人が個性的だ。気に入らない客には、本当に無愛想である。それに輪をかける様に仲居さんたちも無愛想なのである。始めは、こんなんで客商売やってていいのか、と思っていたが来る度にそれが馴染んで来てしまうのだ。料理の味が良いと云えば、笑顔で応えてくれるし、料理以外の事に関しては相当不器用なのだろう。

先ずはビールで喉を潤し、先付けでしめじの載った小さなおこわを戴いた。「分とく山」もそうだが、最初にちょっとご飯ものが出て来るとお腹が安心するのか、食がぐんと進むのだ。
続いて「水茄子」が出た。もう暦は夏なのだ。水茄子にかかっていた和え物がとても美味しかったのだが、ハテ一体何が入っていたのかが判らない。山芋と出汁とつぶつぶな食感は魚卵だろうか。上に載った海ぶどうの色鮮やかな緑が水茄子の紺色と白い餡に見事に調和していて美しかった。

仲居さんが「最初の料理は蒸し物なので少々時間がかかります」と云ったが、本当に遅かった。誰かが他の料理を先に出して貰えんだろうか、と言おうとした頃に凄い物が運ばれて来た。「北京ダックのスープ」だそうだ。何だ、そりゃあと皆で首を傾げたら、黄色の色が映えたパパイヤの実をボウルに見立て、その中に熱々の北京ダックのとろみが効いたスープが入った器が目の前に置かれたのだ。
内側のパパイヤをスプーンですくい、スープと一緒に食べるのである。冷房が効き過ぎていたのは、まさか此の料理の為だったのだろうか。熱気を放つ湯気が顔をかすめ、ハフハフしながら食べるのだ。

それにしても、思いもよらない料理を毎回出して来る。まるで、勝負しているかのようだ。以前もフカヒレに洋梨とか凄い組み合わせが出て来たが、この飽くなき探究心には恐れ入るばかり。
余りの熱さに口の中の上あごの薄皮がペロリと向けてしまった。

続いて出て来た一品も驚いた。なんと、フカヒレの唐揚げだ。あの姿煮で出て来る大きさそのモノが唐揚げになって現れた。普段、トロトロスープ仕立てのフカヒレばかり食べて居たので目からウロコの味だった。フカヒレ特有の細かい繊維質が口の中でねっとりと深い味を残してくれるのだった。最高に美味い。

「金目鯛の酒盗焼き」が運ばれてきた。随分前に仕事で道後温泉に行った時、泊まった旅館で出て来た料理の中にも此の料理があった。酒盗はカツオの内蔵の塩辛だが、酒を盗んででも飲みたくなる肴だから、此の名が付いた珍味だ。目黒の寿司「いずみ」では様々な魚で酒盗を作って出してくれるが、痛風真っしぐら覚悟で酒が進んでしまうのだヨ。
酒盗だけでも美味いが、コレを贅沢に使った金目鯛の焼き物は「ご飯頂戴」と云いたくなる一品だった。

酒を芋焼酎に切り替えたところで、さぁ、お待ちかねの登場だ。
「堀兼」と云えばコレと云わんばかりの大間の鮪大トロのお造りだ。
サシがしっかりと入った大間マグロの厚切り刺身が3枚氷の上に横たわる。この目にも美しい盛り付けも此の店の魅力の一つだ。

マグロを浸けるタレも此処の名物だ。醤油に大根とひきわり納豆が入っている。其処へ岩海苔、ねぎ、刻みシソを全部入れてぐちゃぐちゃに混ぜ合わせのだ。此れを海苔巻きよろしく大トロで巻いて山葵を載せて口に運ぶのでアル。
今まで、納豆が苦手だと云っていた方々も此れを食べたら、皆「美味い美味い」と唸ってしまうのだ。

「堀兼」の凄いところは、此れでもかと云う程次々と料理が運ばれて来る事だ。女性だったらきっと全部食べきれないのじゃなかろうか。
そして、またお椀が登場。美しい漆の蓋を開ければ中には美しい茄子の蒔絵が描かれていた。(ここで漸く写真撮ってない事に気付いた。)
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蟹肉と湯葉がたっぷりと詰まった蒸し物の上にフォアグラのソースがたんまりとかかった逸品だ。うーん、これも痛風真っしぐらか?

続いて、しゃぶしゃぶの登場だ。此の店の出汁は絶品で、これが飲みたいが為に通っていると云う客も居る程だ。

いつもは肉のしゃぶしゃぶが出たりするが、夏の先取り「鱧しゃぶ」が登場した。
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もう早取りのハモの時期なんだね。まずは美味い出汁にたっぷり入った水菜をお椀に取り、じっくりと味わう。いやぁ、本当に此処のおダシは素晴らしい。
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鍋がグツグツして来たところで、ハモをしゃぶしゃぶするのだ。
こりゃ、ポン酢がイイね。今年の初ものだ。嬉しいねぇ。

たっぷりとおダシを堪能したところで、御料理終了。さぁ、〆の食事となる。
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夏の鰻茶も美味しいが、穴子天せいろが出て来た。揚げたての穴子の油が蕎麦つゆの中に広がり、良い香りが広がるのだ。蕎麦も喉越し良く結構なお味だった。

食後はエスプレッソに豆乳のムース。
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濃いめの珈琲が胃に刺激を与え、満腹な体に激を入れてくれた。

外は昼間の雨のせいか少し肌寒いくらいで、梅雨とは思えない程の心地良さだった。自宅の前を素通りして、またも夜の帳へと消えて行ったのでアル。
by cafegent | 2008-06-13 15:23 | 食べる