東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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さいきに縄のれん。恵比寿の路地裏には名酒場が揃ってるナ。

今年も「横浜トリエンナーレ」が開催される。2001年に始まった大規模な現代アート展覧会の第三回目だ。

確か前回は2005年だったが、あれからもう3年も経つのか。それにしても早いなぁ。前回はダニエル・ビュランやインゴ・ギュンターの作品等が印象に残っているが、会場となった山下ふ頭が素晴らしく、ワークショップに参加するよりも、外の風に当たっていた方が気持ち良かったかもしれない。否、ワークショップも愉しかったのだ。

今回の開催場所は、赤レンガ倉庫や大桟橋国際客船ターミナル、新港ピアなど、また海に面した処なので、海風が心地良いことだろう。
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9月13日から11月30日まで、2ヶ月半程の開催だ。
港町横浜と世界中から集る現代アートの融合は、普段余りアートに触れた事の無い方々にも十分楽しめる筈だ。
ちなみに僕はドイツのグスタフ・メッツガーの作品が楽しみだ。
「横浜トリエンナーレのサイト」

外が暑くなる季節は、ジャケットを脱いで半袖になる事が多くなる。
この時期、良く云われる事がある。打ち合せをしている時などに、唐突に「腕太いですよネ。」と切り出されるのだ。
どうも、ボクは顔が大人しいせいか、余りガタイが良いと思われていないらしく、実はレスラー体型なのに、余り気付かれずにいる。そんな訳でTシャツとかになると、二の腕の太さばかり目立って驚かれてしまうのだ。
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1980年に観た映画「アルカトラズからの脱出」の中で、クリント・イーストウッドが刑務所内で白いTシャツ着てダンベルで腕の筋トレをしていたシーンがあった。それがもう凄く衝撃的でカッコいい。
そん時、「男は太い腕なーのだ〜ッ!」って(ピストン西沢風か?)思ってしまったのだ。

あれから数十年経ち、今もひたすらジムで汗を出してるが、目的が変わってきた。
格好良くなんてもんじゃなく、毎日美味しい酒が飲みたいからでアル。ただひたすらに旨い飯と美味い酒を楽しみたいから健康を維持している訳だ。

そんな訳で昨日の晩は、恵比寿の名酒場「さいき」へお邪魔した。暖簾をくぐると、「おかえりなさい」と返って来る。もう、ホッとするネ。
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此処は始めにお通しが三品出て来る。これがまた絶品なのだ。

昨日は、先ず「茄子の揚げ浸し」。うぅ、ビールに合うのだ。続いて「太刀魚のつみれ椀」、こりゃ日本酒が欲しくなる味だ。そして「鰹のタタキ」だ。さっぱりとして美味しい。

散歩に出掛けてたクニさんが戻って来てくれたので、美味しい「キャベツ炒め」と「鮎の干物」を戴いた。冷酒の二合徳利をもらい、グビりと献る。

先日創業60周年を祝ったそうだが、此処で吞んで居ると年期の入った白木のカウンターにその歴史を感じる事が出来る。かつて、吉行淳之介ら文士たちが此処で同人誌の打ち合せなどと称して酒を酌み交わしていたそうだ。今でも文芸、映画関係の方々を良くお見かけする。

恵比寿駅から程近くなのに一歩路地へ入ると都会の喧噪が嘘のように静かになる。「さいき」は本当に、美味い肴をアテに酒を愉しみたい人たちが集う昭和の酒場である。

心地良くほろ酔い気味になったが、もう一杯吞みたくなり「縄のれん」へ立ち寄った。

もう片付けを始めていたが、顔を見るなりハイボールを作って出してくれた。嬉しいネ、こんな気遣いが。

お母さんも刺身が有るよ、と云ってくれたので、ハツ刺しをアテにボールを戴いた。
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息子のサトシ君も焼き場の掃除が終わったと云うのにレバ、ミノ、ハラミ串を焼いてくれた。
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あぁ、心優しき「縄のれん」親子の皆さんにウルウルしてきた。
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そんな訳で調子に乗ってボール3杯いってしまったのだ。閉店時間延ばして、スマンこってす。
by cafegent | 2008-07-10 18:31 | 飲み歩き