今年も都々逸ひねりながら、谷中で圓朝まつりだ。
2008年 07月 31日
下町の居酒屋なんぞに居ても、たまに良い酔い心地の爺さんが都々逸を唄いながら一杯引っ掛けている光景に出くわす事もある。
「これほど惚れても死ぬのは嫌よ 死んじゃおまんま食べられねぇ」、こりゃまるで働くヒモだね。
「夢で良いから 持ちたいものぁ 金のなる木といい女房」なんてのも良いネ。
色っぽいところじゃ、コレなんか好きだね。
「アザのつくほどつねっておくれ それをノロケのたねにする」
桂三木助が得意にしていた「芝浜」でも「佃育ちの白魚さえも 花に浮かれて隅田川」なんて粋な都々逸をマクラに使っている。
基本的に都々逸は「七 七 七 五」調の歌だが、このままだと良い調子の歌にならず、「三 四 四 三 三 四 五」と小分けして言葉を当てて行くと都々逸の節回しになるのだ。
僕もひとつ作ってみた。
「好きな女を待つのも良いが あたしゃ うなぎの松が良い」なんてぇのはどうだ。あぁ、鰻が喰いてぇ。
今年も8月10日に谷中「全生庵」にて「圓朝まつり/落語協会感謝祭」が開催される。毎年、夏の楽しみのひとつだが、祭りに合わせて「都々逸」の募集をしているのだ。ひとつ、応募しようかネ。
今の落語の礎を築いた江戸の噺家三遊亭圓朝師匠の墓所である全生庵では住職の法要の後、奉納落語が催され、境内では東京の噺家が一堂に集り、屋台を出したり、落語ファンたちと交流の場となるのだ。
僕の大好きな権太楼師匠やさん喬師匠、川柳師匠などにも会えるし、今から待ち遠しい催しだ。また、毎年恒例の「幽霊画」展も開催されるだろう。圓朝がコレクションした幽霊画の数々が八月一ヶ月間、全生庵で観る事ができるのだ。
週末、野方の「秋元屋」へ行って来た。
此処に来たら必ず頼むのが味噌焼きだ。他の店とひと味違う味噌ダレの味が酒に合う。
あぁ、コレで誰に会ってもモツ焼き屋に行ったってバレてしまう程、匂いが付いたナ。まぁ、週末だし良いか。
小一時間程和み、恵比寿へと戻った。
恵比寿ガーデンプレイスでは、ここ数年夏になると週末屋外での映画鑑賞会「スターライト・シネマ」が催されている。
整理券を受け取るとベンチに座れるのだが、券が無くても空いてる処に自由に座って観る事が出来るので、三越の地下で酒と肴を買い込んで、夏の夜空の下で映画を楽しむのでアル。