東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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2008年 04月 23日 ( 1 )

一昨年11月に閉館したキャピトル東急ホテルはモダンと云う言葉がピッタリなホテルだった。ビートルズが来日した時の宿舎でもあり、コーヒーハウス「オリガミ」にはいつもジャイアント馬場の指定席が在り、毎晩其処で葉巻を燻らせる馬場さんの姿を見かけたものだった。

其のホテルのバー「李白(リポ)バー」は、待ち合わせや独り酒に何度も利用した思い出がある。酒聖「李白」の壁画が目を引き、カウンターで呑むカクテルは妙に大人の味がした事を覚えている。

中国、唐を代表する詩人と言えば李白だが、其の名をバーの冠にした事にとても格好良さを感じたものだった。
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僕は昔から李白の漢詩が好きである。中でも「月下独酌」は良い。

   花間一壷酒 
   独酌無相親
   挙杯邀明月
   対影成三人
   月既不解飲
   影徒随我身


「花を囲み酒でも酒を酌み交わしたいが、独りで呑むのは空しい。盃を挙げて月を迎えれば、影と月と三人になった。されど月は酒を呑まず、影は自分を慕うばかり。」と詠っている。

此の詩の後半で

   我歌月徘徊
   我舞影零乱

と詠っている。
「それでも、まぁ良いか。自分が歌えば月は徘徊し、自分が舞えば影だって踊り乱れるだろう。」と気ままな独り酒を詠った詩だ。

四つの句で表現する漢詩を絶句と言う。
絶句には五文字や七文字が有り、この短い詩の中で起承転結を詠む。

「静夜思」(静かに夜を思う)と云う短い詩は五言絶句だ。

   床前看月光
   疑是地上霜
   挙頭望山月
   低頭思故郷

「寝る前に月光を見る。疑うらくはこれ地上の霜 頭を挙げて山月を望み 頭を低(た)れて故郷を思う。」

さて、昨日渋谷の路地裏に素敵なバーがオープンした。其の名は、なんと「Li-Po」(リーポー)である。

店主のご挨拶文によれば、「尊敬する偉大な中国唐代の詩人、お酒と旅をこよなく愛する「李白」に因んで名付けました。」との事だ。何とも粋じゃないか。
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店主の伊藤美恵子さんは永い間「山本寛斎事務所」で仕事をして居たのだが、長年の夢が叶いとうとう自分の飲み屋を始めて仕舞ったのだ。
(写真、ブレて御免ね!)

新築のビルの二階だが、隣には太極拳の道場が在ったり、窓から覗く真正面の雑居ビルはさながら中国の四合坊に迷い込んだような空気が漂っている。

しかし、店内はとても居心地が良い空間だ。酒場を創らせたら天下一品の酒仙堂、矢野寛明兄が手掛けたそうだ。
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先日の恵比寿「Nos」の4周年は行けなくて御免!
そして、店のロゴは田中ミッチー氏の手に寄るとの事だった。
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すっかり酔い心地のミッチーだが、洒落た李白のTシャツをありがとう。

オープニングの昨日はエイベックスの映像事業部に転職したばかりの塚田誠一さんと僕のブログのファンだと嬉しい事を云ってくれるアスミック・エースの本多さんが先客だった。
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カウンターでは、ファッションデザイナーの福岡さんや恵比寿の隠れ家「e」のエミさん、矢野兄たちが呑んでいた。毎度お馴染みの顔を見つけるとホっとするねぇ。
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カレーをアテにイスラエルワインを戴いた。
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しばらくして、コピーライターの森一起さんも登場。
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最近はパーティより誰かの葬式の方が皆に会う事が多い、なんて寂しい事を云いながら徐々に皆酩酊し出して来た。田中ミッチーは勝手にクィーンを熱唱しているし...。

午前1時終了と聞いていたが、あっと云う間に1時になって仕舞った。
場所を「ARC」に移し、呑み直しとなったが、聊(いささ)か飲み過ぎた。

今朝起きたら「Li-Po」までの記憶しか無かった。トホホ。

渋谷に来たら是非、「Li-Po」に立ち寄って欲しいものだ。月下独酌なんて事は先ず無いだろう。どうせ僕らで賑わって居る筈だから(苦笑)
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 Li-Po(リーポー)
〒150-0002東京都渋谷区渋谷3-20-12-2F
TEL./FAX.03-6661-2200
Open 6:00pm〜1:00am (日・祝休み)
by cafegent | 2008-04-23 18:47 | 飲み歩き