東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent

2010年 08月 20日 ( 1 )

      わが宿は蚊の小さきを馳走かな    松尾芭蕉

お盆を過ぎても東京は猛暑が続いた。じっとしているだけで汗が滴り落ちるし、アスファルトも目黒川の水面もメラメラと陽炎が立ち昇り、気を失いそうになった。これはもう炎暑だナ。
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そんな毎日だったが、夕べは久しぶりに熱帯夜から開放された。
窓を開け部屋の戸も開け放ち、風の通り道を作ってやるのだ。暫くすると、ベランダやバスルームからも風が吹き抜けてくる。

この前、素敵な相撲暖簾を手に入れたので、部屋の前に垂らしてみた。
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これで、戸を開け放しでも寝る事が出来るのだ。
夕べはやっとエアコンに頼らず、ぐっすりと眠ることが出来た。
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      叩かれて昼の蚊を吐く木魚かな    夏目漱石

子供の頃、夏の部屋の匂いと云えば、蚊取り線香の煙の匂いだった。
風呂上がりの天花粉の良い香りとパジャマに付いた線香の煙の相反した匂いが微妙に可笑しかった想い出が記憶に残ってる。
       ◇        ◇        ◇
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今朝、いつも通らない路地に入ってみると凄い朝顔を発見した。
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その家の二階の欄干から電線を伝って通りの上空一杯に朝顔が花開いているのだ。壮観で思わず魅入ってしまったヨ。
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足元の花壇ではモンシロ蝶やヤマトシジミ蝶が来ていた。
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今日の昼飯は、仕事場の近くで済ませた。
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先日、宇ち多゛仲間のヒゲオヤジ氏に教えて頂いたラーメン屋で、目黒権ノ助坂の途中に在る『麺屋 しみる』だ。

雑居ビルの地下に在り、その店構えは小料理屋か居酒屋の風情だ。
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だが、ガラリと戸を開けると綺麗な今風のラーメン屋さんだった。

看板に自家製麺と銘打っていたが、その麺は期待以上に美味しかった。

中華そばは細麺、つけそばは太麺となっていたが、大崎『六厘舎』や斜向かいの『づゅる麺池田』と比べると此処の太麺は可成り細いほうだ。だが、小麦の表皮や胚芽も入った全粒粉を使って製麺しているだけあって、見た目は濃い色の麺なのだがその香りの素晴らしいことったらッ!タラちゃんデスゥ!
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つけ汁は、豚骨と鶏ガラの合わせスープに鰹節の出汁がガッツリと効いており、申し分無い味だ。なにより、汁が熱いのがイイ。
近くの『目黒大勝軒』のぬるいつけ汁に比べたら!タラちゃんデスゥ!(クドイか!)

つけ汁と中細麺の相性もとっても良く、ペロリと平らげてしまった。
そば湯入れで持って来てくれた割りスープで最後まで美味しく戴けた。

今回は「特つけそば」の並盛り225gを食べたが、オジサンには十分な量だった。自家製メンマの味も良いし、コロ豚肉の加減が良かったナ。

そして、お店の方々が実に腰が低く好感度が高かったナ。良い店って何処も共通店が多いのだネ。またお気に入りのラーメン屋がひとつ増えてしまったナ。ぐふふ。
       ◇        ◇        ◇
先日、恵比寿の『縄のれん』に伺ったら案の定お盆休みでシャッターが降りていた。毎年、同じ事を繰り返しているが学習能力に欠けているもので、つい忘れてしまうのだナ。

そんな訳でリベンジ。松屋銀座にて漸く『ゲゲゲ展』を観て、真っつぐ日比谷線で恵比寿へ移動。展覧会は先週激混み長蛇の列だったので、鬼太郎手拭いだけ購入して諦めたのだが、夕べは遅い時間と云う事も有りスンナリと観ることが出来た。

それにしても今年の水木しげる人気は凄いのだネ。年末は境港に行ってみようかしら。
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縄のれんを潜ると親爺さんも女将さんも元気そうだ。
女将さん、何処かの国のTシャツ着ていたがまた海外旅行に出掛けたみたいだネ。若旦那は東京に残っていたそうだ。

カウンターの前に立てば、黙っていてもハイボールが出てくる。
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本当は最初は瓶ビールにしようかと考えていたのだが、間髪入れずにボールが出て来た。まぁ、コレは此れで嬉しいのだが(苦笑)

そして、レバー串とハラミ串から。
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半焼のレバーも牛のハラミも絶妙な味でアル。
レバーには芥子を付けて、ハラミは胡椒だ。これで一気にボールが空になるのだナ。

お次ぎはミノ。此処のミノは本当に美味い。
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焼く前の美しい白色からして、もう美味さをアピールしているのだよ。歯ごたえといい、味といい文句無しの絶品だ。

本日の生は、親爺さんが包丁で捌く牛刺しだ。
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これも素晴らしい酒のアテなのだ。

続いてシロも焼いて貰う。
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此処は、部位を頼めば味はお任せで焼いてくれるからラクなのだ。
まぁ、タレでも塩でも醤油ダレでも好きにリクエストも出来るので、それも良し。箸休めに胡瓜を戴いて、またボールをお代わり。

此処は串だけじゃなく、レバーステーキやハラミステーキが絶品だ。
人数や腹具合に合わせて、冷蔵庫から生の肉を出して見せてくれる。
そして、食べたい大きさの肉を選べるのだ。

また、最近「ホネ付き牛肉」なんて品書きも出来た。所謂、骨付きカルビのステーキ肉って感じだナ。これは男連中に大人気でアル。
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どうですか、この牛ハラミステーキのデカイことったら。
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牛タン串とカシラ串を追加して満腹だ。

恵比寿に来たら、是非『縄のれん』を潜って、『さいき』や『かおる』とハシゴ酒と行きたいものだ。

さて、ここ数日何故だかリトルフィートばかり聴いて仕事をしている。
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晩夏の暑さとSWAMPな音の気分が合うのだナ。ローウェル・ジョージのスライドギターは、今聴いてもカッコいい。

ネオン・パークが描く奇妙な絵の2ndアルバムは「Sailin' Shoes」。
ブランコから靴を放り投げている姿、コレがセイリン・シューズ(靴の航行)なのだネ。

『縄のれん』から渋谷方面の五叉路へ出て渋谷方面に進むと雑居ビルの地下に、目指す酒場が在る。その名も『Sailin' Shoes』だ。
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店の雰囲気は以前渋谷に在った故ボウイさんのバー『GATACA』を彷彿させる。が、限りなく地方都市のスナックにも似ているのだ。

かつて、青山骨董通りに在った輸入盤屋『パイド・パイパーハウス』。其処の店長だった浪岡氏がこの酒場の店主でアル。なので、店内は処狭しとビッシリCDで埋め尽くされているのだ。

此処の生ビールはオリオンとギネスだ。僕は迷わずギネスを戴いた。
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夕べはずっと山下達郎のカヴァー曲が架かっていた。こんなトリビュートのコンピレーションアルバムが出たのかな、とマスターに伺うと自身で選曲してまとめたモノだった。
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それにしても、沢山のミュージシャンが山下達郎楽曲をカヴァーしているんだネ。知らないモノが多かった。

二杯目のギネスを呑み干し、タンカレーのソーダ割りを戴いた。
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ジンはトニックよりもソーダがイイネ。
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阪神ファンだと云う店主にタイガースチョコを戴いたが、僕は巨人好きなのだナ。まぁ、良いか。

途中からニューオーリンズ系の曲に代わり、Dr.ジョンやプロフェッサー・ロングヘアなどを久しぶり思い出した。うん、こうやって頭の中がまたSWAMP ROCKへと戻るのだナ。

此処は若い輩には似合わない、オジサンに居心地の良い酒場だったナ。

家に戻り、夜食で〆る。
千葉に住む古い知人から大粒の浅蜊が送られて来たので、浅蜊汁のぶっかけご飯を作って食べた。
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粒がデカいから殻から外すのもラクだったし、大味じゃ無いのが素晴らしかった。
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冷や汁の様に冷たくしても美味かったかもしれない。よし、次回はそうしてみようかナ。
by cafegent | 2010-08-20 16:20 | 飲み歩き