東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent

2011年 05月 27日 ( 1 )

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テレビや雑誌を観ているとブログで人気のスイーツ番長とか、定食研究家と云った一芸に秀でた、ひとつのジャンルに特化した方が大勢登場しているネ。

僕なんか甘い物大好きだし、酒も好き。落語も映画も本も好きだから、いつもてんこ盛りになっちまうのだナ。

日々、居酒屋を探訪し続ける浜田さんの『居酒屋礼賛』などを読むと、本当に凄いと思うものなぁ。

それでも、俳句好きな学校の先生から「下町の酒場巡りが好きになりました」とか「地元に居ながら、そんな場所知りませんでした」と云ったメイルを戴くと、日々散歩したり、雑多な趣味もまぁ良いかと思う次第でアル。
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さて、そんな僕の駄文散文日記を遥か遠いニューヨークでいつも拝読してくれていたakira181さんがこの春に帰国した。先日も僕がツイッターで本郷三丁目に吞みに行くと呟いたら、一緒に呑みましょうと連絡が入ったのだ。

その日は生憎の雨降りで、傘を片手に酒場の口開けを待っている間に彼も到着した。夕方5時半に並び、6時丁度に暖簾が出る。
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そう、最近気に入って通っている『もつ焼き じんちゃん』だ。

眼光鋭く気迫に満ちた店主といざ、もつ焼き十番勝負!な訳ないが、此処に来るとこちらも何故か気合いが入るのだナ。
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ラジオからはピストン西沢氏の声がガンガン鳴り響く。

此処は店主一人で切り盛りしている為、オーダーは基本的に一度にまとめた方が良い。追加オーダーは、待っている方全員分の注文を出し終わらないと受けてくれないのだネ。

但し、酒は空いたらスグに頼めるからウレシイ限り。
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先ずは、生ビールで初対面の乾杯だ。

akiraさん、脱サラして単身ニューヨークに飛ぶってのも凄いけど、20年以上も働いた企業を辞めると云うのもイザとなると相当決断に悩むよネ。
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帰国してからもフリーの仕事をしながら、自由気ままに日々を送っているそうだ。

『じんちゃん』は、オーダーは一気にしても、ちゃんと順番に出してくれる。
『秋元屋』だと、オーダーシート順に焼くから、自分の番になると焼き物がドカッと一気に来てしまうのが難なのだよネ。だから、彼処では小出しに注文するに限るのだナ。

で、最初はレバ刺からスタートだ。前回は、あのユッケ事件後でも生レバを提供していたが、今回はサッと炙りで出た。
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酒と醤油ベースなのか実に美味いタレに浸して食すのだ。美味い!美味過ぎる。『埼玉屋』の「ベリーレアでネッ!」ってのを思い出したが、双璧の美味さでアル。

続いて、小袋刺の登場だ。レバとは違うポン酢系のタレで食すのだ。
もう、むふふの味わい。
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コブクロは湯引きの加減がとても微妙で難しいと云う。
僕の好きな『豚星』でも、その加減にいつも苦労していると聞いた。

先日、高田馬場の老舗『いこい』でも小袋刺しを食べさせて戴いたが、同様に茹で具合が絶妙だった。『いこい』は串じゃなく量も多いので、3、4人で行くのがベターだが、『じんちゃん』は串だから安心して来れるネ。

煮込みはシロが中心で、白味噌仕立ての懐かしい味でアル。
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これまた、大変旨いのだネ。豚尾(トンビ)も豚足もこの鍋の中でじっくりと煮込まれるのだ。

大根酢は、見た目は立石『宇ち多゛』の「大根ショウガ乗っけてお酢」に近いが、こちらは生の大根を目の前で切って、これまた独自のタレをたっぷりと振り掛けてくれるのだ。
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これが、串休めに丁度良い。酒はホッピーに切り替えた。
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此処は氷を入れて吞むナカソト・スタイルでアル。郷に云ったら郷に従えで、ソト1つでナカ3つはイケちゃうのだナ。ぐふふ。
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焼き物はタン、カシラ、テッポウ、ハラミ、そしてツクネを戴いた。
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ツクネは初めから味が付けてある。

此処のタレはやや甘みが強いので、好みが別れるかもしれないネ。
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僕は結構気に入っているがネ。

強面の店主とは、これまで一度も会話したことが無かった。
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この日は、目黒から来たと云ったら「わざわざッ?」と苦笑いされた。おや、コワモテも笑うのだネ。

この日は空いていたので、小袋刺をもう一度お願いした。何度食べても美味いなぁ。

午後7時半を廻り、たっぷりと『じんちゃん劇場』を愉しむことが出来たナ。あぁ、書いているウチからにまた行きたくなった。

本郷三丁目を後にして、僕らは神保町の『兵六』へと移動。

この日は、雨のお陰か『兵六』も空いていたナ。
コの字カウンターの奥席には酒朋の吞んだフル氏も来ていたネ。
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初代譲りの此処の定番酒と云えば焼酎が基本だ。もちろんオススメは、「さつま無双」でアル。此処の焼酎は三種のみ。「さつま無双」は燗で出され、白湯で割る。
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むぎ焼酎は、冷やで出され好みで水で割る。そして、一番度数の高いのが球磨焼酎「峰の露」だ。こちらは、冷凍庫でキンキンに冷やされており、うわばみには持って来いの酒だネ。
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大抵の常連たちはさつま無双を頼むので、鬼の平蔵よろしく「店主、熱い酒(の)を頼む!」と云えば、通じるって訳だナ。

アスファルトに落ちる雨音が、メロディを奏でる様だ。
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時折縄暖簾の向こうから流れ込む風が酔い心地の顔に気持ち良い。

友と酌み交わす酒は美味い。無双の白湯割りが五臓六腑に染み渡る。
いつの間にか無双の徳利をお代わりし、ラストまで居てしまったネ。

今週も良く吞んだ。これからも旨い酒が吞める様、精進しなくちゃナ。
by cafegent | 2011-05-27 13:19 | 飲み歩き