東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent

2011年 07月 20日 ( 1 )

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七月二十日は、府中『大國魂(おおくにたま)神社』の「すもも祭り」が催されている。
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「朝顔市」や「ほおづき市」と同様に夏の風物詩として、多くの人に親しまれている祭りだ。

境内には沢山のすもも市が立ち、すもも、プラムが売られている。
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元々は源頼義、義家父子が、大國魂神社に戦勝祈願をお詣りしたのが、この「すもも祭」の起源だそうだ。神様に李子(すもも)をお供えしたのだネ。

また、毎年この日だけ五穀豊穣、悪疫防除、厄除けを祈願し、「からす団扇」と「からす扇子」を頒布している。
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漆黒のカラスが描かれた扇で扇げば、農作物の害虫も駆除され、病人は直ちに平癒すると云う。そして、この団扇を玄関先に飾れば、魔を祓い幸福が訪れると言い伝えられている。

そんな訳で、僕は今朝早くにお詣りして来た。
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朝6時から夜9時頃まで、毎年この日には約7万人もの人が参拝に訪れるのだナ。

台風の最中だと云うのに朝から沢山の行列が出来ていた。
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気温は高くないが、湿度は尋常じゃなく高いのだネ。
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子どもたちは綺麗な花が入った氷柱に手を触れて、涼を取っていた。

先日来の大型台風の影響で、今年に限っては明日以降も「からす団扇」の頒布をすることになった。
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是非、皆さんも家族の厄除け祈願、健康祈願を祈って、この「からす団扇」を手に入れてみては如何ですかナ。
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府中駅南口を出たら、大きなけやき並木の通りを左に進めば、大國魂神社に突き当たる。
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境内には露店商やすもも売りも沢山軒を連ねるので、散歩にも良い。
       ◇        ◇        ◇
さて、話を札幌に戻そう。
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『第三モッキリセンター』から始まった札幌ハシゴ酒の二軒目は『立ち飲み 鶴の蔵』へ。此処から夕暮れに向かって酒場の旅が続くのだ。

この日三軒目に選んだのは、ススキノでも老舗酒場『おでん小春』だ。
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今は老舗のバー『BAR やまざき』が入る南3条西3の克美ビルに入っているが、元は南4条西4の古書店『石川書店』の隣りに在った。
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実は、僕が生まれたのが南4条西5丁目だ。今の『札幌東急イン』ホテルの丁度裏手にあたる。

幼少の頃、街の印刷屋を営んでいた父と毎晩銭湯へと出掛けた。
市電の走る大通りを渡り、『小春』を通り過ぎそのまま真っ直ぐ進むと『ときわ湯』が在った。

風呂上がりには決まって、途中の『三河屋』でアイスキャンディーを買って帰ったものだ。ススキノで生まれたDNAが、きっと今の酒場通いへと導いているのだろうナ。

余談だが、札幌にはバー『BAR やまざき』出身の名バーが数多く在る。『BAR PROOF』や『ドゥ エルミタァヂュ』なども店の名刺を作る際、ウチに印刷を依頼しに来られたそうだ。

昭和23年創業の『おでん小春』には、カウンターの向こうにいつも素敵な女将さんが居た。「小春さん」こと小野寺春子さんは、銀髪に素敵な絣(かすり)の作務衣が似合ってた。昨年訪れた際も優しい笑顔で迎えてくれて、とても居心地良く酒を酌む事が出来た。

この日、訪れた際にはカウンターの中に居なかったので、休んで居られるのかなぁ、と思って伺うと、ナント今年の1月にお亡くなりになったと知らされた。
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どおりで、息子さんの奥様の桂子さんが仕切っているのか。
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山形の酒「六歌仙」を冷やで戴き献杯。あの優しい笑顔にもう逢えないと思うと、実に哀しいなぁ。
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味の沁みた大根、じゃがいもと北寄貝のおでんをつまみながら、小春さんの想い出に暫し浸る事にした。
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春子さんがお亡くなりになった後に仕事を辞めて、此処を引き継ぐ事にした息子さんともお逢いする事が出来た。おでんの味などは、20数年店をお手伝いしている奥さんが居るから安心ですナ。
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また来年伺いますと握手をして店を出た。
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春子さんの歴史が息づいた酒場の暖簾はこれからも続くのだネ。

小春を出て、同じビルに入ってる『BAR やまざき』へと移動。
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山崎達郎さん仕込みのキリリと美味いマティーニを戴いて、次の酒場へと向かった。(緊張して、写真撮れず!トホホ)
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ラーメン横丁を尻目に向かったのは、居酒屋『あんぽん』だ。
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此処も実に風情ある酒場でアル。
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どうですか、この赤提灯。目立つでしょう!

此処は、厚岸(あっけし)産の牡蠣が自慢の居酒屋で、昭和53年創業だそうだ。

店名の『あんぽん』も変わってるが、一度で覚えるインパクトだネ。
最近では、孫正義自伝『あんぽん』が有名だが、あちらは孫さんの帰化前の名前「安本」(やすもと)を音読みして「あんぽん」だ。

では、こちらはと云えば、前店主がテニスの大ファンで往年の名選手フェリシシモ・アンポンに由来しているのだナ。かつては焼鳥屋だったそうだが、今の女将さんが店を借り受けた後も同じ店名で営んでいる。

高い天井は、炉端焼き風情のよしず張りで煙で燻されている。また大きな一枚板のカウンターもなんとも居心地が良い。そして何よりも白い割烹着姿に銀髪が似合う女将さんが素敵でアル。
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酒は北海道の地酒「國稀」を熱燗で。
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焼き牡蛎をアテに酒がススむ。
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コロッケを食べながら、「北の勝」を冷やで戴いて、ご馳走さま。
女将さん、いつまでもお元気でネ。

昼間は蒸し暑かったが、夜は涼しい風が頬を撫でて行く。

南5条西4から歩いて南7条へと進む。プリンス会館の一階に在るのが豚丼で有名な『まむろ』だ。
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此処は朝4時まで空いているので、吞んべい達にはウレシいのだナ。

此処ももう何十年と通っている店だ。酒の〆のラーメンに飽きたら、此処で豚丼でアル。ご飯にタレの沁みた豚肉が乗っただけのシンプルな丼なのに、何故にこれほどに美味いのだろうか。
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今回はちょいと贅沢して1,470円の上豚丼にしてみたが、もう美味いのなんの、ペロリと平らげてしまった。

変わらぬ味で作り続けて35年の豚丼は、本当に一度食べたら病みつく美味さなのでアール。

深夜一時を廻り、この日の最後は僕の高校の同級生が営む名ソウル・バー『Jim Crow』へ。
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此処は全国のソウル・ファンが札幌に来たら必ず訪れる名店だ。

この日は、旧友との久しぶりの再会に酒がススんだ。
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ジョニー・ブリストルの「Bristol's Creme」やスミス・コネクションの名曲「Under My Wing」等々を聴きながらいつまでも語らい、夜が更けていったのだった。
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by cafegent | 2011-07-20 16:02 | 飲み歩き | Trackback | Comments(0)