東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent

2012年 05月 10日 ( 1 )

東京の街にも、クレマチス(鉄線)の花が見事に咲いている。
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路傍では、畑韮(ハタケニラ)の蕾みが開き初めている。
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今日は朝のうち陽射しも強く晴れていたのだが、今はもう空も鼠色に変わり雨が降り出した。

一年間の季節を72に分けて表現した七十二候では、明日から「蚯蚓出」(みみず、いずる)の季節。土の中から蚯蚓(みみず)が這い出る時季と云う訳だネ。

せっかく這い出て来たのに、野鳥に食べられたり、太陽の熱で乾涸びたりとアスファルトの上で果てた姿を見かける事が多い。

    朝すでに砂にのたうつ蚯蚓またぐ     西東三鬼

    弥撒(ミサ)の庭蚯蚓が砂にまみれ這う  石田波郷

弥撒(ミサ)とは、キリスト教のミサの事だが、三鬼も波郷もミミズが砂の上でのたまう姿を詠んでいるのだナ。なんとも切ない気もする。

    子供地をしかと指しをり蚯蚓這ひ     高浜虚子

虚子は、幼子が地を這うミミズを興味深げに指差して凝視している姿を巧みに表現しているネ。

「蚯蚓」は夏の季語だが、「蚯蚓鳴く」になると秋の季語となるから俳句は面白い。
      ◇         ◇         ◇
昨日は仕事場を出て、一人京成立石へと向かった。無性に『宇ち多゛』の梅割りが吞みたくなったからだ。

押上駅を出て電車が地上に上がった途端、空に閃光が走り、大粒の雨が車窓に当たった。曳舟、八広と駅を過ぎる程に雨脚も強くなっていく。
立石駅に降りた時は、落雷の音が鳴り響き仲見世のアーケードの屋根に激しい雨音が続いた。

いつもの様に宗サン側に並ぶとスグに席が空いた。
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「レバー素焼き若焼きお酢掛け」をアテに梅割りを吞む。あぁ、堪らん美味さだナ。

隣りには、いつも日曜の野方『秋元屋』等でお遭いする方が友人と共に来ていた。彼とは恵比寿『縄のれん』等、多々色んな酒場で遭遇する。これぞ「酒縁」なのだネ。

「カシラ塩」がまだ残っていたので戴く。
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これまた最高に美味し。二杯目の梅割りを頼む頃合いに地元A建設の兄弟が来た。そんな訳で定席の奥に移動する。

仕事帰りの宇ち中さんもこちらにお呼びして、愉しい酒宴となった。

雨が小降りになって来たので、皆と別れ浅草に移動した。

雷門を抜け田原町の酒場『簑笠庵(さりゅうあん)』の暖簾を潜る。
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カウンターには最近浅草にスペースを借りたカオルちゃんが居た。
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イイネ、近所に素敵な酒場が在るってのは。実に羨ましい限り。
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店主の山本さんが最近作り始めたと云うポテトサラダを戴いた。
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これが、実に美味い。ご飯のお菜ではなく、酒の肴として絶妙な味わいのポテサラなのだナ。

続いて、馬面(うまづら)ハギの肝和えを戴いた。
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濃厚な肝がイイ!これまた酒がススム。むふふの美味さだナ。

アスパラガスの味噌マヨネーズも酒のアテに良い。
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此処は本当に酒好きの料理が揃っている。

一の蔵無鑑査もクィクィと喉を通る。
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山本さん、京子さんたちとも愉しく話が弾んだ。また皆で奥会津に旅をしたいネ。

『簑笠庵』は相変わらず素敵な居酒屋だったナ。御二人とも、いつもありがとうございます。

〆の炭水化物を欲していたので、交差点近くの蕎麦屋『甲州屋』へ。
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天麩羅そばに卵を落として貰った。此処は普通盛りでも量が多く、また天麩羅も美味い。加えて、酒の肴が充実しているので、いつでも賑わっている。
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熱々の海老天に卵の黄身を絡める。なんて贅沢なのだろう。ゆっくりと蕎麦を咀嚼し、酒の酔いを何処かへ追いやった。

腹を満たし、これで電車で座ってしまうとまた寝落ちしてしまう。
キケンを察知し、立っていることにした。そんな訳で夕べは無事に帰還した。ホッ!
by cafegent | 2012-05-10 15:44 | 飲み歩き