東京だからこそ出会う人や店をつれづれなるままに紹介


by cafegent
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2017年 06月 28日 ( 1 )

西武新宿線の沿線を散歩していると、民家の庭から線路際まで伸びた木にたくさんの枇杷の実がなっていた。枇杷の旬が終わると、東京も暑い夏に突入だネ。

西武新宿線の野方駅には人気のもつ焼き店「秋元屋」が二店舗営業しているが、この街にはもう一軒忘れちゃならないもつ焼きの名店が在る。駅を出て交番の前の道を左へと進み、野方文化マーケットの手前の道を入ると右手に『すっぴん酒場』の赤い提灯が見えてくる。
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暖簾を潜りガラリと戸を開けると細長いコの字のカウンター越しにご主人とママさんの笑顔が出迎えてくれる。
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小体の立ち飲み酒場だが、アットホームな雰囲気でいつも奥席ではご常連さんたちで賑わっている。

先ずは財布から千円札を2枚ほど出してカゴの中へと放り込む。さて、飲み物は何にしようか。下町ハイボールも好いが、黒ホッピーにしよう。此処のホッピーは黒しか置いていないのだネ。
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此処は焼酎が多めに入っているので、ホッピーのボトルでナカ焼酎がもう3杯ぐらいはイケるのだヨ。

ご主人が焼き台に立ち、ママさんは酒やサイドメニューの支度と、夫婦二人三脚で切り盛りをしている。

ご主人が目の前でコブクロを捌いている。よし、コブクロ刺しを戴こう。
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その丁寧な仕事ぶりを眺めているだけで、この店の揺るぎない自信が感じられるのだ。
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店主の徳宿(とくしゅく)さんは、元は洋食店で働いていたのだが、もつ焼きに惹かれ神田の焼き鳥・焼きとんの名店で修業を積み、11年前にこの地に「すっぴん酒場」を開いたのだナ。

此処は素材の仕入れに絶対の自信を持っており、ひと串、ひと串を絶妙な焼き加減で提供してくれるので、タイミングを逃すとスグに品切れとなってしまうのだ。カウンター上の木札が裏返しになって赤い文字になっている品書きは売り切れという訳だ。

焼き物も他店とは一味違う工夫が感じられる。中でもピータンを使った「ピータンピーマン」串や豚肉でミョウガと生姜を巻いた「しょうがみょうが」串は絶大な人気を誇っている。フゥッ、ホッピーのナカをお代わりし、クィクィと喉を流れていく。

此処は焼きとんも美味いが、ツクネも素晴らしい。
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定番のつくね串の他に、ニラの風味が効いたオヤジつくね、チーズつくね、そしてたたきつくねと4種類もあるのだヨ。

串が焼きあがるとキャベツを敷いた皿に乗せて出してくれる。この皿もひとひねりしていて楽しい。カツ丼や親子丼を作る時に使う親子鍋の木の持ち手を取り払って、皿代わりにしているのだネ。

料理が来ると、ママさんがカウンター上のザルから代金を取っていく。キャッシュ・オン・デリバリーなので明朗会計だ。僕らもザルの中の小銭を数えて、千円札を追加したり、これで打ち止め!と思案するわけだ。

ご主人は僕と同い年なので、特撮映画や懐かしいドラマの話などで盛り上がってしまう。
焼酎の濃いホッピーを飲み続けていると酔ってウトウトしてしまいそうだが、立ち飲みなのでナントカ持ちこたえるのだナ。そんな時は、酔い覚ましにママさん特製のガラスープが効くのだ。
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鶏の旨味が凝縮した熱々のスープで、酔った頭もシャッキッとして、また酒に戻れるのだナ。

さて、ザルの小銭も僅かになった。
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空はまだ青紫色のマジックアワー、もう少しこの界隈を散策して、次の酒場へと向かおうか。
by cafegent | 2017-06-28 17:09 | 飲み歩き